庭のことだま

History is built by happy eccentric.

この仕事を始めた最初の一年は「食べるため」に設計をしていました。
二年目からは少しだけ「理想」を盛り込むようになりました。
五年目には庭の現状を嘆き未来を憂う「反体制」な設計者になり、十年が経過したら「革命」を目指していました。
その後「闘争」の日々が十年続き、「夢中」な時を送り、津波から以降は夜の庭で耳をすまして過ごしました。
この道に分け入って三十年が経過した今、出会う人出会う人が親友か恋人に思えて、心を込めたプレゼントを贈るような気持ちでひとつひとつの庭を思い描いています。
仕事は長くやってみるものですね。
しかし未だ革命はならず、行けども行けども雑草取りのための庭だらけで、当たり前のようにカーテンも閉まったままで。
でもぼくはとても幸せなところまでたどり着けたようです。
革命は、息のあるうちに必ず。 



四季の森公園の、
ほとんど人が立ち入らない薄暗い森に、
シャガが咲きました。

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というわけで、GW恒例の「お庭の相談会」を開催します。

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植物のこと、れんがの積み方、
目隠しやウッドデッキなど、
庭のことならなんでもどうぞ。


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庭のことだま

女性は気を緩めることなく、今日も美しくあれ。
男性は怠けることなく、いつも頼もしくあれ。


ほとんどの生物に組み込まれている性別というシステムには意味があります。
それぞれが役割を果たすことで、生態系は維持されています。



イチョウには雌株と雄株があり、
銀杏をつけるのは雌株だけ。
よく誤解されるのがオリーブで、
実がつかないから雄株なんじゃないかということを
耳にしますが、
オリーブには雌雄はありません。
遺伝子が近いと受粉しない性質なのです。

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だから実つきをよくするには
遠縁のものを複数本植えるようにしてください。

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今月がオリーブの剪定時期。
若木のうちはやたらに枝が暴れるので
丁寧に樹形を整えてください。
ご来店くだされば
剪定方法をお教えしますよ。

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梅雨時期に花が咲いて、
収穫は秋。
お客様の中に
自家製オリーブオイルを楽しむ方が増えてきました。

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これまでは果樹といえば柑橘類やウメやカキなど。
これからはオリーブも定番の仲間入りをするでしょう。 

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ぼくらに男女の別があるのは進化を重ねた結果なわけですが、悩み事の大半もそこから発生しているわけでして、何とも厄介なことではあります。
どうやら「揉めながらも、それをやりくりして仲良くやりなさい」というのが神様の指令のようです。
やれやれ。きっとそこに、何か大きな意味が隠されているのでしょう。
まあとにかく、女性は美しくあることを放棄するなかれ。 





今日は「港南台店」にいます。
ちなみに、明日は東京ドームにいます(すでに興奮状態)。




 

家族の庭くり方 75

変化させ続ける

庭の美しさを固定化することはできません。



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五年後


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バランスは変化させ続けることで維持される。



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五年後


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失敗しても気にすることはありません、またすぐに変化させるのですから。



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十年後


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今日は「港南台店」にいます。









 

ガーデンセラピー 139

『出番に備える』

冬には春を思い、春には夏を思う。
庭を楽しむ人の生活習慣。



ソメイヨシノが葉桜になり、
待ってましたと八重が開きました。

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庭は未来に思いを馳せる場所。



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十年前、ぼくは十年後を想定していち日のスケジュールを立てていました。



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今日も十年後の準備に時間を使います。



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明日の予定や一週間後のスケジュールは極力考えずに今日に集中する、というのが設計作業には適してい
るのですが、それだけだと行き当たりばったりになってしまうので、遠くに「十年後」を置いて眺めるようにしています。十年も先だと不安やプレッシャーはなく、ただただ夢見るようなイメージが持てるので、気分がグッと上がりますよ。





木を植えるのに一番いいのは三十年前、次にいいのは今。
中国の諺





今日は「港南台店」にいます。




 

庭のことだま

魅力とは美しい個性のことなのです。

花は周囲との違いを磨き上げながら進化を続け、多様化して、百花繚乱の世界を築きました。 



アカバナミツマタ

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いつかお目にかかりたいと思っていたら、
なんと、港南台店のすぐ近くの公園に咲いていました。





今日は「レノンの庭」にいます。




 
 

庭のことだま

今や社会の最小生活単位は個人ではなく家庭である。

個人主義ではなく家庭主義じゃないと輝くことができない社会になりました。政治家にしろ芸能人にしろ、町内会やPTAでも、良き家庭人であることが、信頼や人気を得る前提条件になっています。
数十年前は違っていました。政治家は美しくてデキるお妾さんの存在がステイタスだったり、芸能人は芸のためなら女房も泣かしていたし、石田純一の「不倫は文化だ」発言に、市井の男たちの(多分)9割ほどが小さく頷いていたのですから。
ようやくヒトの進化が、平和主義で家族愛に溢れたゴリラ社会に追いついてきたのかもしれません。



「自分のために」から
「家族のために」へと動機が切り替わると、
庭が俄然威力を発揮します。 

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ここで問題です。
ヒト、チンパンジー、ゴリラ、ボノボ、オランウータン。家族愛が強い順に並べよ。

最下位だけははっきりしていますよね(1位はボノボ)。
飛行機や電車で移動範囲が広がり、スマホやパソコンでコミュニケーション領域が拡大するほどに、最小単位集団の濃密さが失われてゆくのです。
食事中にラインに反応する女房よ、いかがなものかと思うのだが。未だにスマホを持たせてもらえないひがみなのかもしれないのだが。ぼくもインスタとやらをやってみたいのだが。
兎にも角にも、庭を「家族の幸せのための場所」に仕立てておきましょう。
未来は庭の通りに展開しますから、妥協することなく。





今日は「レノンの庭」にいます。




 

家族の庭くり方 74

植え続ける

咲こうが枯れようが、好評も不評もおかまいなしに植え続けることが、花いっぱいの庭を実現させる最良の方法です。



レノンの庭は花だらけ

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これでもか、これでもかと。



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期待、願望、好奇心、復讐、やけっぱち、何でもいいのでとにかく植えてください。
大丈夫、花の数と幸せは比例しますから。





今日は「レノンの庭」にいます。




 

庭のことだま

分母の加減乗除。

自然が幸福の分母です。
庭を豊かに整えておけば暮らしの四則演算は自由自在。庭を楽しんで、余裕を溜め込んでおきましょう。 



自分でも信じられないことですが、
思い起こせば40代の数年間ぼくは春が苦手でした。

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花曇りと言いますか、
なんだか頭がぼーっと重くなってしまって。

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早く梅雨が来て、
花粉やらホコリやら生ぬるい空気やら、
何もかもが洗い流されたらいいのに
などと思ったものです。

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でも今は全く逆で、
毎日爽やかで、晴れやかで、
やや興奮状態なほどウキウキと。

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分母の使い方が上達したのだと思います。

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起き抜けに朝日で全身を目覚めさせ、
昼は花の表情に励まされ、
静寂の夜風と星空に包まれて
ページをめくりながら寝落ちする毎日。
あなたもやってみてください。
季節と足並みが揃いますよ。





今日は「港南台店」にいます。
 



 

ガーデンセラピー 138

『エクスキューズを封印する』

毎日何組かのご夫婦が店を遠巻きにしながら、結構大きなボリュームで、うちの庭は狭いからね、そりゃあお金があったらね、蚊がいるから無理無理、老後の楽しみにしようか、子どもたちが小さい頃は庭も楽しかったけど、どうせ手入れはしないし枯らしちゃうでしょ、などなどと話して去ってゆきます。



仕事柄なのか、カメラを持ち歩いているからか、
あるいは自然豊かな地で生まれ育ったおかげか、
ぼくには人並み以上に花の声が聞こえるようです。
タオイスト坂村真民は
「花は嘆かずに、ただひたすらに咲いている」と言っていますが、
確かに、生育過程で
ああだこうだと言い過ぎる花は、
盛大に咲けないまま終わる傾向があります。

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横浜に来て最初に住んだマンションの前のゲンペイモモが
今年も見事に咲きました。
年に一度の雄弁な姿。



ふふっ、試しにその口を閉じてみなさい。いとも簡単に、奇跡に次ぐ奇跡が起こるから。



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身体は食べたものでつくられ、心は聞いた言葉でつくられ、未来は発した言葉でつくられます。



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口を衝いて出る「できない理由」は強烈な願望の裏返し。「やらない言い訳」は願望達成方法の裏返し。
そのカードをひっくり返さない手はありません。






 

庭のことだま

人は草原のトムソンガゼルではない。森の木々に隠れて暮らす猿なのだ。

使われていない庭、雑草取りばかりしている庭は「平面的な地面」と認識されていることが多いものです。
そこを「立体的な生活空間」にするかがぼくの通常業務のひとつ。例えば庭の中央に「この木なんの木」が植わっていたら、その木陰で過ごしたくなりますよね。
のっぺりとした庭を、あの手この手で。



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樋口邸Before


After

樋口邸After



藤原邸 Before

藤原邸Before


After

藤原邸After



栗原邸 Before

栗原邸Before


After

栗原邸After



高橋邸 Before

高橋邸Before


After

高橋邸After

 



人はとかく二次元で思考するが、天使は立体的に思考する。
アントニ・ガウディー 

行き詰まったらニューロンの組み方を3Dにしてみてください。
「アクシデントは進路変更を促すメッセージである」とか、「いわれなき批判は幸運の前兆である」とか、「強いられる苦労の先には奇跡が待ち構えている」とか、「別れはより素晴らしい出会いの準備なのだ」とか。
アクシデントも批判も苦労も別れも、立体思考で捉えればさほど落ち込むことはなくなります。 





今日は「港南台店」にいます。




 

庭のことだま

「自分大好き」が開花の条件。

評価などおかまいなしに、ひたすら思うまま筆を走らせたアンリ・ルソーの才能は、パブロ・ピカソによって見出されました。
ピカソの才能は、ピカソ自身によって見出されました。
自己肯定感が揺らいでいると、なかなか花開くことはできないものです。



小さく地味な花なのに
自信満々なユキヤナギ。

 
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