NHKFMの休日特番

一昨日、三連休の最終日は記憶に残る日となりました。午前中いつも通りに仕事をこなし、少々疲労がたまっていたので昼寝をしようと、天気も良かったので港南台店に隣接るする公園のベンチで横になりました。昼寝のBGMは十代の頃からNHKと決めているので iPod のラジオアプリをNHKFMにチューニング。するとなんということでしょう、休日の特別番組ということで、9時間ぶっ続けで懐かしきディスコミュージックを流すというのが始まったところでした。

子どもの頃から成人するあたりまで、
ススキをことさら美しいと思ったことはなかった気がします。
それはただの見慣れた風景の一部であり、あって当たり前の植物で。 
ところがどうでしょう、この頃では美しいどころか、
たくさんの幸福な記憶と相まって、たまらなく愛おしく思えてきて。

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ぼくはステイン・アライブが大ヒットしたサタデー・ナイト・フィーバーの頃は新潟の山奥に暮らす高校生だったため、ディスコに行ったことがありません。マハラジャやキング&クイーンやジュリアナ東京は、ポパイとかブルータスとか、当時夢中で読み漁ったマガジンハウスから発行される雑誌の中にある世界でした。



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それとぼく的にはディスコサウンドを軽く捉えていたふしがあり、その頃は岡林や三上寛などのアングラフォークと、憂歌団と久保田麻琴と売れる前の上田正樹と(関西系ブルース)、洋楽ではビリー・ジョエル、西海岸のイーグルス、J・D・サウザー、ジャクソン・ブラウン、リンダ・ロンシュタット、他にはロッド・スチュアートやエリック・クラプトン、通奏的にエルヴィス、ディラン、ザ・ビートルズ、ミッシェル・ポルナレフ、カーペンターズ、S&Gなどを聴き漁っていて、好んでディスコサウンドのレコードを買った覚えがないのです。



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ところがこの9時間に流れた楽曲で知らないものはゼロ。まああ次から次から体が動き出し気分が躍動する曲ばかり。いち日中ノリノリで、そんな時には立て続けにいい出会いがありまして、この頃でダントツご機嫌な日となりました。
ディスコ・ミュージック、意識して聴いていたわけでもなかった音楽によってこれほど調子が上がっている自分に驚きつつ、音楽の力というのはすごいものだなあと実感した次第です。



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メロディー、ビート、歌詞、音色。アロマセラピーなどの園芸療法が、元気だった頃の記憶を呼び覚ますことによって弱った現在にパワーを呼び覚ますの同じく、若き日に何気なく耳に入っていた音が今日の発電をしてくれるという、不思議と有難さ。記憶とは面白いものですね。



番組の三曲目、ヴァン・マッコイのハッスル。
いつどこで聞こえてきても、無条件に体が動き出す。

 

今日あなたが耳にしている音楽が、
庭に響いている雨音や風の音や虫の音が、
いつかあなたを元気付ける記憶となりますように。 





 

空が晴れれば気が晴れる

秋の長雨。雨は嫌いではないが、現場がストップしてしまうことが気持ちに引っかかって、それが数日続くとさすがに引っ掛かりの先に重たい荷物を引きずっているような気分になったりもします。



冬はウメ、春は桜、夏はノウゼンカズラ、
植物は人を見上げさせます。
秋はこれ、パンパスグラス。

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しとしととよく降った日の夕方、数年前に施工したお宅の軽めのメンテナンスを終えて帰ってきたスタッフが「お客様がとってもよろこんでいました。庭が良くなったおかげであれから毎日楽しいって。いわふちさんによろしくお伝えくださいとおっしゃってましたよ」と。その女性スタッフは新人で、初めてのその反応がよほどうれしかったようで、やや興奮気味に伝えてくれました。



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天気と気分はしばしば連動しますよね。晴れれば晴れやかな気分になり、曇れば曇り、雨降りにはやはり気持ちもしっとりする。



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その時は逆のことが起こりました。うれしい報告を受け取って気分上々になった帰宅の空は、さっきまでの雨が嘘のような夕焼けに染まっていたのです。それは偶然でしょうが、自分の気持ちの変化が天候を変えたのだと思うことにして、軽く神がかった気分で家に着くなり庭に出て、お客様の笑顔を思い浮かべながらとりあえずビールを。



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庭が暮らしを彩り、時が積み重なるほど味わいを増し幸福が色濃くなってゆく、そんな庭をイメージしながらひとつ、またひとつと設計を仕上げる日々。何年経ってもこうして庭を楽しむ暮らしのことを伝えてくれる人たちによってパワーが湧いてきて、ただただ感謝です。



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昨日は通りがかりに後藤さんが声をかけてくれました。

相変わらずおいそがしそうね。

はい、おかげさまで。

カオリさんはお元気?

ええもちろん。元気過ぎて煽られっぱなしですよ。

いっつも明るくていいわよね、屈託がないというか、お会いするたびにこちらまで元気になるのよねえ。

そうですね、ほんと、あのパワーには感謝感謝ですよ。

じゃ、お仕事頑張って。カオリさんによろしく。



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これまた最高にうれしいお言葉でした。照る日曇る日土砂降りの日も、家に帰れば女房殿が太陽サンサンですから、実際、ありがたいことです。時々陽射しが強すぎて、日焼けがヒリヒリ痛みますが。
またもや数日雨模様の予報。しっとり気分を楽しむことといたしましょう。



 

紙を折る

オックスフォード大学物理哲学科からの出題です。
厚さ0.1 mm のコピー用紙を何回折りたたむと月に到達できるでしょうか。



イザナギとイザナミはたくさんの神を生み出しました。
その中でも三貴子と呼ばれるのが
アマテラス、スサノオ、ツクヨミの三姉弟。
アマテラスは自然を、スサノオは精神を象徴しています。
ではツクヨミ(月夜見尊、月読命)は。
その後の物語にほとんど登場してこないこの神は、
きっと夢や希望の神なのではないかと。

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1回折ると0.1×2で0.2mm、もう1回折ると0.2×2で0.4mm、さらに折ると0.4×2で0.8mm、はてさて月に届くためにはこの計算を延々続ける必要がありそうですよね。
ところが数学とは面白いもので、10回で約1m、20回で東京〜富山間の長さとなり、26回で地球一周し、42回で月までの距離38万kmに近い35万kmに、さらにもう1回折れば70万kmになって月をはるかに通り越してしまいます。



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では現実的に紙を43回折れるのかというと、それは誰にもできないわけです。
論理的にはそうかもしれないけど現実的ではない、これをあなたはどう捉えるでしょう。夢は所詮儚いものだとあきらめるか、夢実現の論理に従って月を目指すか。



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ぼくは頼まれもしないのに、その庭が持つ可能性を最大限盛り込んだプランを提示することがあります。その理由は、いろんな制約を度外視して、できない理由を封印して腰が引けない状態で思い描かない限り、間違って夢の世界に到達することはないからです。だから一度思いっきり(紙を43回折るのと違って十分に実現可能な範囲で)描いたのをご覧いただき、イマジネーションを広げてもらってから、さて、そこに含まれているいくつもの魅力のうちどれを優先するのかと現実的に考えていただく、この方法が最もいい結果を生むことを実感しています(よく使われる例え、道に迷いさまよって、気づいたらエベレストの頂上に立っていた、などということは起こらない。目指した者だけがそこへ行けるのだ)。



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実はこれが、たくさんの人たちが「いわふちマジック」と称してくれることのタネ明かし。でももうひとつ大事なタネがありまして、この際そいつもお教えすることにいたしましょう。
それはですね、「1回折る」ということ。とにかく折り始めなかったら月はただの夜空に浮かぶ模様であり、夢にも希望にもなり得ないですから。



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では庭において最初の1回とはなんでしょう。カーテンを開け放って暮らせるようにすること、庭との段差を解消すること、庭にイスとテーブルを置くこと、雑草を抜いた場所に花を植えること、夜の庭の魅力に気づくことなどケースバイケースですが、どれもとても簡単なことばかりです。それができたらもう1回折る。さらにもう1回、もう1回。その作業は楽しく、感動や発見が伴うので夢中になることでしょう。そして紙を折るのと違って、気がついた時にはすでに月に到達しているのです。
つくを見上げて、まずは一回折ることからすべては始まります。






 


 

庭の法則

元気な花は根が元気。

植物は地上と地下が連動しているので、土壌を良くして根の発育を意識する必要があります。
ただし良好な土壌であっても、毎日水やりをして常に手が届くこところに水分があれば、根は成長する必要がないので伸びが遅くなり、根が伸びなければ茎も伸びず、元気な花は望めなくなってしまいます。



ハーブ類は荒地出身者が多く総じて根が強靭なので、
地植えならほとんど手をかける必要がありません。

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児童公園の隅っこにローズマリーの花を発見。
誰も気づかないであろう小さい花ですが、
こうしてアップで撮るとなかなかの美形です。

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周囲に人影がなかったので、枝を数本失敬してきました。
ロースマリーとニンニクと鷹の爪とオリーブオイルで、
麺類、煮物、炒め物、あらゆる料理がイタリアンに。
 


一般的な草花と野菜は飴と鞭で、適度な飢餓感とたっぷりご褒美の繰り返しがコツです。





 

ガーデンセラピー

草花を愛でる

ホモ・サピエンス以前から繁栄していた現生人類ネアンデルタール人の遺跡から、死者に手向けられたと思われる花の化石が出土しました。ちなみにぼくらと遺伝子構造が98%以上同じであるチンパンジーやゴリラは花にさして興味を示さず、感情移入することはありません。



暑くも寒くもなく日毎に花が増えてゆく、
い〜い季節ですね。

サルビア・レウカンサ

サルビア・レウカンサ



人は花を愛でることで猿人から原人に進化した。



シュウメイギク

シュウメイギク


食べられるわけでもない草花を育て、美しく思い、飾ったり贈ったりすることが人間の証し。



ランタナ

ランタナ


忙しさに追われるあまり、猿人に退化することなかれ。そろそろ秋の植え替えを。




 

気に入らぬ 風もあろうに 柳かな

これは「海賊と呼ばれた男」に出てくる江戸末期の僧侶にして風流人、その画才が評判を博してさながら流行画家のように人気者だったという天蓋和尚の句です。国岡鐡造(出光佐三)は営業所の社員から「士気を高めるために店主の肖像写真を」と頼まれたときに、俺の顔なんぞよりこれがよかろうと、この句が書き込まれている天蓋の掛け軸を複写して、全支店の壁に掲げさせたというエピソードに登場します。



風を読んでは飛ぶ極楽とんぼ。
酷暑を気にする様子もなく、
人生一度の夏を謳歌していました。

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その場面でページをめくる手が止まり、いいなあ、心が軽くなるなあと、しばし目を閉じて別の世界に浸りました。
しかし長い物語中で鐡造がこの心境になったのは90歳を越えた終章のことで、その人生は句とは正反対に、風に立つライオンのごとく、次々やってくる逆風を微動だにせずに耐えて耐えて耐え抜いたものだったのです。

なる堪忍は誰もする ならぬ堪忍 するが堪忍

堪忍の袋を常に首に掛け 破れたら縫え 破れたら縫え



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打たれ弱くて超ヘナチョコなぼくが言うのもなんですけど、ピンチの時こそ腹に力を入れて、無理やり口角を上げて、足を踏ん張って、風に立つライオンでありたいものです。

庭を花いっぱいにしながら、今日いち日を、今日いち日をと踏ん張って窮地を乗り越えたお客様の姿をこれまで何度も目撃してきました。その中のおひとりがよく口にしていた言葉です。

命を取られるわけじゃなし。



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生きてるだけで丸儲け。あなたがもしもキツい状況になったら庭に出て時を過ごしてみてください。地球を何周もしてきた風に乗って、きっと思いがけない声が聞こえてきますよ。





 

ガーデンセラピー

庭を見つめる


いつも庭の状態を気にとめてください。


秋(晩秋から冬)の晴れ間を小春日和と言いますよね。
アメリカではインディアンサマー、
幌馬車に乗って西へ西へと侵略を続けていた開拓者たちが、
思いがけない小春日和に
「これはきっとアパッチが呪いをかけた罠に違いない」
と訝しく思ったことからの呼び名だそうです。
昨日はまさしくそんな日和で、
この夏のあの厳しい日々が帳消しになりました。
散歩道はまるで春みたいにたくさんの花が咲いています。
季節は巡ると申しますが、今年は有り難さがひとしお。
虫の声をBGMに、庭シーズン第二弾が始まります。

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モミジアオイ


庭はあなたのありのままを映し出す姿見。



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ヤナギハナガサ


あなたが荒れれば庭も荒れ、退屈すれば退屈になり、元気な状態なら庭も元気です。




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キバナコスモス

それは合わせ鏡になっているので、庭を整えればあなたも整い、花いっぱいに美しく仕立て上げればあなたも。



もしもだんな様がお疲れ気味なら、年頃のお子さんが悩んでいるようなら、あるいは介護中であれば、あなたが庭に出て家族の鏡を磨き上げてみてはいかがでしょうか。それが愛する家族への銃後の守りであり、司馬遼太郎の「功名が辻」に登場する千代のごとき、人生を輝ける幸福へと導くための内助の功となりますから。




 

庭のつれづれ

暑さ寒さも彼岸花。

昨年は今頃に直撃した台風の塩害で、マンジュシャゲは壊滅的となりました。今年は無事にあちらこちらににょきにょきと。やっぱうれしいですねこの姿、幕が変わってはっきりと秋が始まるんだという高揚感があります。



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各地に名所がありますから検索して、カメラ片手に散歩してみてはいかがでしょう。



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森の陰で穏やかになった陽射しに光る細い赤は、他の花とは違う独特の趣きがあって、ぼくは横浜に移住して以来のたくさんの出会いと幸福感に満ちた記憶が蘇ってきて、「いい感じいい感じ、この調子で頑張ろう」 という気持ちになります。



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記憶の中に増えてゆく花たちのページが、年々ありがたく思えます。





 

庭の法則

環境を整えれば花は咲く。

水分、日光、栄養分、水はけの良い土壌、必要条件を満たせば花は自ずと開花します。



長かった夏が終了し、
散歩道にはいっせいにトラノオが咲き出しました。

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人も同じ。庭を整えれば家庭が整い、家族全員が花咲く日々へと向かいます。



もしかしたら、「花ならともかく、人生の開花はそんなに単純なことじゃないよ」とおっしゃる方がいるかもしれません。でもですね、庭が整わないままで家庭を整えることは難しいですよね。それに花を咲かせる人が花咲くことを繰り返し目撃してきましたから、ぼくはこれ、間違いないと思っています。
嘘だと思うなら、荒れ放題ないしは楽しく感じられていないその庭を整え、呆れるほど花いっぱいにしてみてください。少なくとも何かが好転してゆくでしょうし、もしかしたら奇跡に次ぐ奇跡によって、あなたの想像力を超える日々がやってくる可能性もありますから。本当に。




 

庭のつれづれ

森林浴効果の新説。

前回放送のホンマでっか!?TV によれば、これまで森林浴の効果は樹木から出るフィトンチッド(枝が折れたり皮が傷ついた時に発生する揮発性の抗菌物質)によるものとされてきましたが、最新の研究ではそれ以上に音が作用しているとのこと。それも、人には聞こえない高周波の音域によって心が癒されるのだそうです。



雨音、水滴、せせらぎ、
水音の癒し効果は抜群ですよと先生方。
ただしマウス実験の段階ですがと注釈が入りました。
さすが科学者は実直というか、ケレン味がないというか。
ぼくからすると、そんなこと実験する必要もない
当たり前な事実だと思うのですが、
そういう Sense of Wonder が研究者の資質なんでしょうね。

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ではYouTube やCDにある森の音の環境音楽はどうかといいますと、デジタル情報量を抑えるために、聞こえない領域はカットしてあるので効果はないとのこと(アナログレコードは効果あり)。



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聞き取れない音が心に作用している、Sound of Silence 、毎夜静寂の庭で過ごしていると確かにそうだなと思います。
聞こえなにのに聞こえている超音波に似て、見えるはずがないのに見える、言葉にしなくても伝わる、オーラ、波動、念ずれば通ずなど、ぼくらの周辺は広大な認識不可な摩訶不思議世界が存在しているのです。サン・テグジュペリでしたっけ「大切なものは目には見えない」と申しておりましたし、心の耳を澄ませて心の目で見つめる、そんな時間が必要ですよね、夜の庭なんかで。





循環

分子生物学者の福岡伸一がよく使う動的平衡という概念、生命とは、自然とは、絶え間なく入れ替わりながら平衡を保っているのだということを、庭にいると実感します。
草木の循環、大気の循環、気候の循環、枯れては咲き、嵐もあれば小春日和もあり、凍てついたり猛暑だったり、すべては移ろいながらも生命存続に過不足ないバランスのとえれた現状を、はるか何万年も続けている。それをぼくらはごく当たり前のことと捉えているので、とかくそこにある流動性を感じ取れなくなっているのではないかと思ったりもします。

酷暑の中、散歩コースには
へたることなく咲き続けたバラたちがいました。

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この動的平衡は思考(心)にも起こっていることで、例えば健康を失う、職を失う、長年抱いていた夢や希望を何らかの出来事で失うなどした時には、必ずその喪失に見合うだけの補填が行われます。それは優しさだったり、感動だったり、感謝だったり、主に心に出現するとても人間らしい感情。年寄りになるとやたらに涙もろくなる、というのはきっとそれで、たくさんの抜け落ちた心の穴を幸福感で埋めるために涙が必要なのです。そしてそれができる人、レジリエンス(復元力)の強い人は年齢を重ねるほどに笑顔も濃くなってゆく。


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打ち合わせで港北の住宅地を走っているときに、遠目にも輝いているバラがいっぱいの庭を見つけました。停車して、後部座席からカメラを取り出し歩いてゆくと、懐かしきかなモンペをはいた農家ルックのおばあちゃんがせっせと手入れをしています。「すっごく綺麗ですねえ。見事だなあ」と声をかけました。ぼくの声に腰を伸ばして「やってもやっても追いつかないよ」と笑い皺だ彼の顔で。


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花の写真を撮らせてもらってもいいでしょうか。


ああお兄ちゃん、どうぞどうぞ。よかったらあっちに木戸があるから中入って撮ったらいいよ。


ありがとうございます。でもここからで十分です、ははっ、道路にまでこんなに溢れちゃってるから。


でっかいカメラ持って、あんた写真屋さんかね。


いやいやただの趣味ですよ。花を見ると撮りたくなっちゃうんですよね。田舎育ちで、母が家の中から外から花だらけにしている人だったから。あ、だったからって、まだ元気で花だらけにしてますけどね、近所の人が呆れるくらい。


そうかい、それはいいお母さんだ。だからあんたもそうやって花が好きなんだねえ。遠慮しないでたくさん撮ってちょうだいな。この子たちの綺麗な時期はすぐに終わってしまうから。


しばし夢中でシャッターを切っていたら、おばあちゃんが冷たい缶コーヒーと、庭の花を数種類切って束ねてでっかい紙袋に入れたのを、フェンス越しに手渡してくれました。


ありがとうございますう。いいんですか、こんなにたくさん


どうぞどうぞ、よくみなさん声をかけてくれるからうれしいんですよ。まだ蕾のを入れといたから部屋に飾ってくださいな。


ぼくは深く深く頭を下げ(なんとなんと、突然涙が溢れてきて、それを悟られないためでした。母のことと同時に祖母の記憶が思い出されて)、「すっごくいいのが撮れたから、後で写真を届けますね」と伝えて打ち合わせへと向かいました。


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後日厳選してプリントアウトした10枚をパウチッコして、お留守だったのでポストに入れてきました。
あれから5年が経ち、おばあちゃんは元気で庭仕事をしているだろうかと、あの分厚い笑顔を思い出しています。あまり行かない地域なのでもうお会いすることはないかもしれないけど、ぼくの中では、ぼくが元気な限りおばあちゃんは元気なままです。宝物の出会いでした。


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夏を咲き続けて越えるバラは
赤系が多いという発見。
やはり情熱、なんでしょうね。


来し方の素敵な庭人たちによって、ぼくは今日も循環しています。それと幼い日の、花に囲まれて育った記憶によって。






 
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