夜の熟睡は朝の庭から始まる

たとえ散々な日であっても。昨日みたいに暑さでヘロヘロに疲労したとしても、よしんば夢も希望も「あれえおっかしいなあ、確かに持っていた気がするけどどこ行っちゃったんだろう。ああ見当たらない見当たらない。右のポッケは空っぽで、左のポッケにゃチューインガムしか入ってないし、そもそも本当に持っていたんだろうか。ただの気の迷いとか、気の違いとか、まぼろしー、だったんじゃなかろうか」などと思えても、なかんずく帰宅し庭に出てみたが無風で昼間以上の湿った熱気にどっぷり浸りこんだような夜であっても、今日の日はさようなら、また会う日まで、会えるときまで、別れのその訳は話したくない。いちいち話さなくたっていいんじゃないかなあ、数時間後にはほぼ確実に陽はまた昇るんだから。明日があるさ明日がある、明日という字は明るい日と書くのです。

 
 
 
森の小さな食堂。
朝食は6時からとなっております。

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いやあ何千回も思ってきたことなんですけどね、寝て起きると元気ハツラツ!オロナミンC、ファイト一発!リポビタンDになっている。メラトニンの効果は絶大です。
その偉大なる睡眠&体内修復ホルモンのメラトニンは、幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンと連動しているとのこと。セロトニンは朝日を浴びて体内時計のズレがリセットされることでスイッチが入り、その分泌から14時間後にメラトニンが出始めるというシステム。故に朝の庭習慣が熟睡のカギであり、寝ている間に脳内を整理整頓取捨選択してやる気スイッチ入りまくりの朝を迎えるコツなのであります。




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できれば太陽と同調するのが理想なので、庭で日の出を待つために、起床は冬は6時、夏は4時。で、7時間睡眠が医学的にベストだそうですから、就寝は、冬は11時で夏は9時。えっ9時に寝るんですか!などと驚いてはいけません。のどかな土地で暮らしている人たちは、当たり前に9時には蚊帳に入って寝息を立てていますから。毎晩夏祭りみたいに明るい環境に暮らす都会のネズミは昼夜逆転しちゃって、一周回って夜更かしなのか早起きなのかわけわかんなくなっちゃって、それじゃあおかしくなりますって。




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かく言うぼくはと申しますと、毎夜毎夜、規定の時間には白川夜船をローエンドロー。
早寝早起きを心がけ、セロトニンとメラトニンを意識しながら、スタートがやたらに早かった長い夏を乗り切りましょう。そうは言ってもこう暑くっちゃあ眠れない、とおっしゃるあなた、無理やり寝ようとせずに、本とパソコン持ち出して、そうですねえこの時期なら、キンキンに冷やした辛口白ワインにカルピスを小さじ2杯とスライスレモンを添えたカクテルを用意して、庭の静寂と夜風をお楽しみあれ。千夜一夜物語24話「智恵の花園と粋の庭」に登場する愛の審判者アル・ラシードによる託宣だったか、眠れない夜と雨の日には忘れかけてた愛がよみがえると申しますので。




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ただし、寝不足であろうと早起きは絶対に。早朝のセロトニン噴出が、その日の活力と熟睡をもたらします。





今日は港南台店にいます。






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いやあ考えたらまだ7月の半ばなんですよね。例年ならそろそろ梅雨が明けて強烈な陽射しが降り注いでほしいなあなどと思っている時期です。皆様体調はいかがでしょうか。

高温と光線と湿気によって、どこを見ても濃厚な夏景色。
劇的。

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ぼくは、朝晩の庭時間によって分泌される幸福ホルモンの類の出がいいのか、単に暑さに体が慣れてきたのかいい調子です。設計もConnecting the Dots、点々繋がり線となるようなことの連続で、おまけにこういう時にはすてきな出会いが立て続くものですから気分はますます上昇気流。



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夜の庭でこの好調の理由を考えてみましたところ、思い当たることが三つありました。

1、早寝早起き
これは一年中そうなんですが、W杯で超早起きが続き、辛いかなあと思いきや調子が良かったので、そのままのシフトを継続中。

2、着替えを持ち歩く
朝の散歩を終えたら一回、昼に一回Tシャツを着替えています。それと柔軟剤香る首タオルも。

3、乳酸菌飲料を数種類
なんだかんだ言って腸内フローラを百花繚乱にすれば調子が上がるのだと信じ込むようマインドコントロールして、コンビニに立ち寄る度に違う種類のを買って飲んでいます。



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これはぼくなりの方法ですから医学的にどうなのかはわかりませんが、とにかく攻めの姿勢を崩さずに。暑さから逃げ腰になったら一気に追い込まれてバタンキュウですから(無理は禁物ですけど)。



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今日も35度越えの予報です。そして明日はさらに。あなたも自分なりの工夫で、あの手この手を駆使して、早々やってきた猛暑を乗り切りましょう。
なあに、早く始まったんだからきっと終わりも早いでしょう。それが道理というものですから。あとひと月で海にはクラゲがプーパプカ、脳内には「さよなら夏の日」が流れます。








今日は港南台店にいます。



 

庭のことだま

夏来りなば、秋遠からじ。

仕事をはかどらせるために必要なのは集中力。その集中力を得るために必須なのは何かというと、次の仕事の存在なのであります。 あるいはご褒美。ニンジン作戦で先々に楽しみを置いておけば出力MAXです。
というわけで、そろそろ秋の花のご準備を(コスモスの種まき時期は今。コキア、コリウスの植え込みも)。 夏を有意義に送るために、秋の庭風景をイメージしましょう。



コスモスは直まきで平気なのでとても簡単。
15〜20センチ間隔で、数粒を1センチほど埋めるだけ。

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秋風に揺れるコスモス、楽しみですね。 





今日は14時まで港南台店にいます。



 

親父が来たりて口笛を吹く

いえね、おじさんの歩き口笛の件なんですけどね、どう思います? ぼくはこれまで一度もいいなあって聞き入ったことがないんですよね。



チャリーセージは上機嫌に口笛を吹いている。
いつも夫婦揃って。

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ホームセンターの外売り場にある港南台店にいると店の外には絶えずお客様が歩いていまして、そうですねえ、三日に一度くらいでしょうか、何ともうら淋しいと言いますか、普段覆い隠している気持ちに触ってくる口笛の音が。その演奏者はいつも中年以降の男性でありまして、必ず音程がいいかげんで何の曲なのか判別がつかないメロディーでありまして、どうしても気になっちゃって設計の手が止まってしまうのでございます。



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おじさんの歩き口笛って、いったいどんな心理状態なのでしょう。想像するに寂しいのか、虚しいのか、何かをあきらめて空いた心の穴に吹き込む風の音なのか、何れにしても楽しくて吹いているようには聞こえなくて。あれは無意識レベルの何かのアピールなんでしょうかねえ。



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たまに子供が吹いている口笛を、親が「お行儀が悪いわよ」とたしなめているのを目にします。ああ悲しきかな、おじさんになると誰もたしなめてはくれないんですよね。口笛だけじゃなく、加齢臭と区別がつかない昭和な整髪料の匂いとか、加齢臭と思われがちな蚊取り線香や膏薬の香りとか、正真正銘の加齢臭とか、美しいとは言い難い髭とか、異様に若づくりな格好とか、異常に古風なロン毛とか、油断が堆積したお腹、あきらめに丸まった背中、意識とかい離した不機嫌顔、ご婦人への傲慢な物言い・・・。
このようにおじさんのことが気になって仕方ないのは、とりもなおさず自分がおじさん真っ只中だからでありまして、自戒であり、自責であり、ああ、ああ、悲しき口笛を吹きたくなるのです。



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そんな日々の中、一昨日とてもうれしいことがありまして、たまたまライブのボックス席でご一緒したクリスタルケイのおばあちゃま(ママさん)から「いわふちさんはまるで恵比寿様みたいな方ね」と。レジェンドからのお言葉に光栄の至りでますます恵比須顔になったぼくでしたが、女房はすかさず「いえいえ、家ではそんなことないんですよ」と、あれは明らかに謙遜ではなく世の中に真実を訴える響きがありました。いいじゃないですかねえ、せっかくお褒めいただいたんだからいい気になっちゃえば。
恵比寿様・・・・、ママさん、そのお言葉を宝物にしておじさん期をにこやかに進みます。おお、そういえば実家の神棚に祀られているのは恵比寿様でした。こりゃあますます恵比須顔でまいらねば。



ご同輩、諸先輩方、口笛吹くならこのくらいのクオリティーで。
渋い顔して、哀愁で勝負できる自信がおありなら、ですが。

 





今日は金沢文庫店にいます。




 

Graceland Style

見上げさせる仕掛け。

見上げると背筋が伸び、胸が開いて新鮮な空気が取り込まれ、まぶたも開いて光を感じ、心に希望が満ちてゆく。
頭上で揺れる花、色よく実った果実、風にそよぐ葉っぱなど、視線を上へと向かせる庭は人をポジティブに調整します。



見上げる。

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希望はいつも上にある。





今日は港南台店にいます。





 

家族の庭のつくり方 39

コニファーを植える

コニファー類は基本的に形を整えるための剪定をする必要がなく、放ったらかしで自ら樹形を保ちながら成長します。



 ブルーエンジェル(夏)

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ブルーエンジェル(冬)

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エレガンテシマとブルーアイス

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ブルーアイスとヨーロッパゴールド

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庭空間に、すっと空へ伸びる縦線を引く。



ブルーヘブン

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スワンズゴールデン

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スカイロケット

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平面的になりがちな庭に厚みを持たせる立体構成に役立ちます。影が細いため周辺の芝生を枯らすことがなく、色とシルエットが様々なので、5種類くらいを植えると、いろんな国の人が立ち話をしているみたいな楽しい風景になりますよ。
他に低木の丸くなるものや地を這うように伸びるものもありますから、成長の性質を見極めながら組み合わせてゆけば、北欧や高原リゾートを思わせるコニファーガーデンがつくれます。



植物の根は引力に従い、茎は引力に逆らいながら成長します。

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 ラベンダーを育てるコツは、柔らかくて水はけのいい土に植え、
あとは放置すること。

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やたらに水をあげたり切り詰めたり、
手をかけ過ぎると
茎が曲がって荒れた茂みになってしまいます。

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つまり子育てと同じ。

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すっかり子育てが済んでから、
反省と後悔込みで気がついたことではありますが。

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お父さんお母さん、花を育てるように子育てを。





今日は港南台店にいます。




 

庭のことだま

穏やかな日常を大切に、丁寧に、揺るぎないものに。

本田△!と西野ジャパンに興奮して清々しい気持ちになったのもつかのま、気が滅入る出来事がたて続きますね。
ことに西日本の豪雨被害はこれまでの天災とは違う感じがして、受け止めるのにとても時間を要しているのはどうやらぼくだけではないようです。被災者の「自然が相手じゃうらめないし・・・生きてただけ幸運でした」という言葉と、その人が見せた、人が追い込まれた時に見せる複雑な笑顔が頭から離れず、では何をしたらいいのかと自問をすれば、即座に「何もできない」と返事が返ってくるありさま。
津波の後もそうだったように、こういう状況ではいつもお客様の笑顔に救われます。ふるさと中越で起きた地震の時もそうでした。ぼくが救われている場合じゃないのに、庭で幸せを築こうと前進する人たちのの姿勢に押されながら仕事への熱は滅入ることなく続いています。
時に無慈悲に人間を打ちのめす自然と、ぼくらはいったいどう付き合ったらいいのでしょう。日々の設計に、ぼくなりに正解と思っている事柄を詰め込んで、何が起ころうと流されない、何者にも奪うことができない幸せな暮らしをイメージして、そこに存在する庭はどのようなものであるのかを思い描くのみ。これがぼくの持ち場ですから。
どうかしばらくの間、被災地に穏やかな天候が続きますように、避難所の人たちの気持ちが早く穏やかになって、早回しで日が経って、生活も心も復旧が成されますように。



何が起ころうと、意地でも続ける撮影散歩。

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歩き出すとほどなく、
意地っ張りが自然に溶けてゆく。

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自然に自然に。

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自然体でいるためには、自然を見つめるが手っ取り早し。

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自然体とは清浄にして聖上なる正常の世界なり。





今日は港南台店にいます。 




 

家族の庭のつくり方 38

常緑樹を植える

常緑樹は庭を緑濃い空間にします。



シルバープリペット

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ミモザアカシア

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ヒトは元来、森に生息するサルでした。



オリーブ

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シマトネリコ

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深い緑に包まれることで気持ちがナチュラルのに整います。
ひと昔前はアラカシ、ヤマモモ、ツバキといったやや暗めな印象のものが多用されましたが、最近ではシルバープリペット、シマトネリコ、ミモザ、オリーブなど、夏の陽射しを思わせる木々が人気です。



アベリアは常緑低木。

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春から晩秋まで咲き続ける花期の長さが魅力です。 

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花言葉は「強運」「謙譲」 「謙遜」、
控えめな者に運がついてまわる、
といったところでしょうか。

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俺が俺がの世の中で、
そういう感覚をとんと忘れていました。

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あ、家では借りてきた猫みたいに、
足音忍ばせ控えめに暮らしていますが。





 

ジョバンニの庭 後編

空の穴だよ。

カンパネルラは天の川のひと所を指差しました。ジョバンニはそっちを見てギクッとしてしまいました。そこには大きな真っ暗な穴が口を開けていたのです。



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ぼく、もう、あんな大きな闇の中だって怖くない。きっとみんなの本当の幸いを探しに行く。
カンパネルラ、どこまでもどこまでも、ぼくたち、一緒に行こうね。

きっと行くよ。
あ、あそこの野原を見て、なんてきれいなんだろう。みんな集まっているよ「ハルレヤ、ハルレヤ」って。きっとあそこが本当の天上なんだ。ほらほら見て、お母さんもいるよ。

ジョバンニはそっちを見ましたが、うすぼんやり白く煙っているだけで、カンパネルラが言ったよに思われませんでした。なんとも言えず不安なようなさびしい気持がして、しばらくそっちをぼんやり見ていましたが、再び決心を言葉にしました。



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カンパネルラ、ぼくたち、どこまでも一緒に行こうね。

振り返って見ると、もうそこにはカンパネルラの姿はありませんでした。

カンパネルラ!

ジョバンニは、まるで鉄砲玉のように立ち上がりました。何が起こったのかを悟り、誰にも聞こえないように窓の外へ身を乗り出して、力いっぱい激しく名前を叫びながら、もう喉いっぱいに泣きました。そうしてから一人きりになった黒い別珍の腰掛けにへたり込んで、泣き続けました。

ひっ、くくっ・・・



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何を泣いているんだい。

その時そばに、黒い帽子をかぶった車掌がやさしく笑っていました。

わかるよ、友だちがどこかへいなくなったんだろう。あの人はね、遠くへ行ってしまったんだ。だからもういくら泣いたって無駄なんだよ。

でも、ぼく、カンパネルラとどこまでも一緒に行こうって約束したんです。

そうか、誰でもそう考えるだろうけども、でも誰も一緒には行けないんだ。
いいかい、よく聞いて。みんながカンパネルラだ。だからきみはさっき考えたように、あらゆる人の一番の幸いを探し出して、そこへ行きなさい。そこでならカンパネルラと、いつまでも一緒だよ。




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ああ、ああ、そうなんだね。なら、ぼくはきっとそうします。
でもそれを見つけるには、あらゆる人の一番の幸いを見つめるにはどうしたらいいんでしょう。


きみはきみの切符をしっかりと持ちなさい。そうして一心に励まなければならない。
たしか庭師になりたいって言ってただろ。きみは、庭が人々を幸せにする場所だって知っているよね。きみはそれを疑わない。何度も何度も見てきたように、本当にそうなんだから。けれども多くの人はそんなふうには思っていなくて、たくさんの庭が未だ息を潜めたままだ。

外にグレシオスの鎖が見えました。

今みんなが、自分の家の庭こそ本当の庭だと言うだろう。こんなもんだよと、これでいいんだよと。けど、もしもきみが懸命に仕事をして、本当の考えと嘘の考えを分けることができたら、そのことを人々に示すことができたら、きみのその庭への思いはもうごく当たり前のことになる。その鎖を解くのは簡単ではないだろう。だがそれをやり遂げることが、きみが持っている、特別なチケットの意味なんだ。



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その時、真っ暗な地平線の向こうからサウザンクロスに向かって青白い狼煙が打ち上がり、汽車の中がぱあっと明るくなりました。

あっ、あれは大マゼラン雲だ。なんて美しいんだろう。

さ、切符を持っておいで。この夢の鉄道は、やがて本当の世界の線路につながる。きみはどこまでもその気持ちのままで進むのだよ。

はい。ぼくはきっとぼくのために、お母さんのために、カンパネルラのために、ザネリのためにも、本当の、本当の幸いをさがします。



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ジョバンニは唇を少し噛んで、清々しい顔で立ち上がりました。
いつも頭の中に思い描いてきた、胸の内に抱きしめていた、そこにゆけばどんなことも叶うという、しかしまだはるかな先に光っている、M78星雲の方角を見つめて。





今日は港南台店にいます。




 

ジョバンニの庭 前編

ではみなさんは、そういうふうに川だと言われたり。乳が流れた跡だと言われたりしていたこの白いものが、本当は何かご存知ですか。



宮沢賢治の物語には頻繁に鳥や小動物が出てきます。
ことに鳥は、70種類以上登場しているそうです。
賢治の暮らしぶりや、自然への視線が感じられますよね。
ではそういうことが当時の人たちの
スタンダードだったのかといえば、さにあらず。
鳥に興味を持つことなど、彼が世間から称された
木偶の坊に典型的な行為だったわけです。
 今はどうでしょう。
あまり変わっていないかもしれません。
みんさん忙しくて、鳥どころではないですから。
どうでしょう、パソコンとかお掃除ロボットとか、
いろんなことが便利になったことに比例して
忙しさは増したような気がするのですが。
ぼくはといえば、生来の木偶の坊気質捨てがたく・・・
今年出会った野鳥を並べてみます。

メジロ

メジロ



カンパネルラが手を上げました。それから数名も上げました。ジョバンニも手を上げようとして、急いでそのままやめました。たしかにあれがみんな星だといつか雑誌で読んだのでしたが、この頃はジョバンニはまるで毎日教室でも眠く、なんだかどんなことも、よくわからないという気持ちがするのでした。



カルガモ

カルガモ



先生は星図を指しました。

このぼんやり白い銀河を大きないい望遠鏡で見ますと、もうたくさんの小さな星に見えるのです。ですからもしもこの天の川が本当に川だと考えるなら、その一つ一つの小さな星はみんなその川の底の砂や砂利の粒にあたるわけです。またこれを大きな乳の流れと考えるなら、もっと天の川とよく似ています。つまりその星はみな、乳の中にまるで細かに浮かんでいる脂油の球にもあたるのです。
そんなら何がその川の水に当たるかといいますと、それは真空という光をある速さで伝えるもので、太陽や地球もやっぱりその中に浮かんでいるのです。つまり私供も天の川の中に棲んでいるわけです。そしてその天の川の水の中から四方を見ると、ちょうど水が深いほど青く見えるように、天の川の底の深く遠いところほど星がたくさん集まって見え、従って白くぼんやり見えるのです。
はい、では今日はここまでにして、続きは次の理科の時間にお話しします。今日は銀河のお祭りですから、みなさんは外へ出て、よく空をごらんなさい。



キジバト

キジバト



ジョバンニは銀河祭りにはいかず、いつもの植木屋に立ち寄って畑に並ぶ庭木の形を整える手伝いをしました。少しお金がもらえたし、将来は庭をつくる職人になりたかったのです。
作業を終えたジョバンニは走って家へ帰り、具合が悪くて長く寝込んでいるお母さんのために、今度は牛乳屋へとお使いに出かけます。他の子たちがはしゃいで駆け回っているのを横目で見ながら祭りの場所を通り過ぎ、少し汗をかいたので、丘の上の草むらに寝転がって天の川を見上げました。

なぜみんながぼくをからかうんだろうか。遠くの海に漁に出ているお父さんのことを刑務所に入れられているんだと言うし、お父さんが買ってきてくれるって約束したラッコの上着のことも、みんなが囃し立てる。いじめっ子のナゼリなんか、走る時はネズミみたいなくせして、みんなの前ではいつもぼくをばかにする。でもカンパネルラは違う。みんなには何もそういうことを言わないけれど、ぼくをからかったりいじめたりはしない、カンパネルラだけは。



コサギ

コサギ



ジョバンニは先生の話を思い出して、こんなことを考えていました。

天の川の星々も、太陽も月もぼくらの星も、真空の中に浮かんでいる。ぼくたち人間は小さな球の上で眠って、起きて、そして働いて、ときどき火星に仲間を欲しがったりする。火星人は小さな球の上で何をしているのかぼくは知らない。でもときどき地球に仲間を欲しがったりする。万有引力とは引き合う孤独の力なんだと思う。宇宙は歪んでいるから、みんなは求め合う。みんな不安だから、ひとりではいたくないんだ。

二十億光年の孤独に、ジョバンニは思わずくしゃみをしました。

お父さんもきっと孤独なんだと思う。お母さんも、カンパネルラも、真空の中で孤独だから孤独なぼくによくしてくれるんだ。きっとそうだ。



シジュウカラ

シジュウカラ



遠くの空で汽笛が鳴りました。銀河祭りの空から汽車がみるみる近づいてきて、ジョバンニの前で停車しました。一瞬、家で待っているお母さんのことを思いましたが、とても不思議な引力のような力に引っ張られて乗り込みました。
車内は空いていて、黒い別珍の座席に腰掛けると、同じ車両にカンパネルラの姿を見つけたのです。ジョバンニはほっとして、うれしくなって、二人が夢中で話している間にまた汽笛が鳴り、車掌が吹く笛の音を合図に汽車は銀河に向かって動き出しました。



ツグミ

ツグミ



とても長いような、短いような、時間のことがよくわからない汽車の旅で、不思議な鳥捕りの人や船で遭難した人たちに出会い、いろんな人生と、その終わりのことも知りました。そしてジョバンニは、本当の幸いってなんだろうかとそのことばかりを考えるようになり、この夢の中にいるような出来事を、それを探す旅にしようと決めたのです。
決心をとなりに座っているカンパネルラに打ち明けました。

カンパネルラ、ぼくはみんなの、お父さん、お母さん、友だち、いじめっ子のナゼリ、そしてぼくたち、みんなの本当の幸いを探しに行こうと思う。

それはいいことだね。

よかった、カンパネルラがそう言ってくれるなら勇気が出る。カンパネルラ、ぼくと一緒に白鳥座もさそり座もわし座も越えて、どこまでもどこまでも一緒に行ってくれるかい。

もちろん。

カンパネルラは約束してくれました。



ヒヨドリ

ヒヨドリ



孤独と孤独が引き合って、孤独な星から孤独な真空の空へのこの旅は、いったいどこへと向かうのでしょう。はい、では今日はここまでにして、続きは次の理科の時間にお話しします。今日は銀河のお祭りですからみなさんは外へ出て、よく空をごらんなさい。



カワセミ

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厚い雲に蓋をされている夜の庭で、晴れていても横浜では見ることができない天の川の方向を見上げて、二十億光年の孤独に、ぼくは思わずくしゃみをした。
あ、遠くの空で汽笛が鳴ったような。





今日は4時まで港南台店にいます。
夜は新宿でアンダーグラウンドな観劇。

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黒蜥蜴 原作/江戸川乱歩 脚本/三島由紀夫 演出/間 天憑
非シス人(ナルシスト)の舞台は、いつも頭をグシャグシャにシャッフルされてから遠心分離機にかけられるみたいな快感があります。
そして純度高く抽出されるのは、自分の中にある正常と異常。
ほぼ隙間なく庭のことを考えている日常を抜け出して、久しぶりに狂気の非日常を楽しんできます。
今朝の Facebook 情報によると今日はまだ少し残席があるそうなので、混沌としちゃってる方は問い合わせてみてください。



 

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脳は案外不器用なものでありまして、思考は状況に支配されます。例えば、庭で心地いい時を過ごしながら誰かに恨みをいだくことができません。



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庭に笑顔があふれている状態で悪事を企てることもできません。



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逆に庭が荒れはてていたらどうでしょう。



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日々ぼくが思い描いているのは心地よく満ち足りた時を過ごせる庭。繰り返される悲しい事件も、もしもそこに、犯人の生育環境にちゃんとした庭があり、笑顔の家庭があったらと、何度も、何度も、そう思ってきました。
現に事件現場となった家や近隣の映像には必ず殺伐とした庭や外構があります。これは間違いのないことなのです。あなたもそんな視点で報道番組をご覧になってみてください。



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庭を楽しむ暮らしをしていれば、不安があっても、不満があっても、不遇であっても、人は正気を保てるもの。
正気を失うと自分のことしか見えなくなり、もっと狂うと自分のことも見えなくなります。すると酒で不安を覆い隠し、買い物で不満の器を満たし、賭け事で不遇を一発逆転しようというお決まりのコースを辿り、当たり前ですかけどそんな愚行で「不」はなくなりませんから、負の悪魔が巻き起こすトルネードと化して周囲を苦悩に巻き込んでゆく。いやはや・・・



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庭ですよ、庭。

いい庭があれば大丈夫。

いい庭があればあなたの正気は大丈夫。

いい庭があれば、幸せな暮らしは大丈夫。

各種品揃えが豊富な依存症に陥らないために、庭で日々精神の清浄を行い正常のキープを心がけましょう。まずはその庭を、花いっぱいに仕立て上げて、そこで時を過ごしましょう。おっとその前に、カーテンを開けて暮らせるように工夫が必要かもしれませんが。
庭はあなたを映し出しています。その鏡を曇りなく磨き上げて、そこにとびきりの笑顔を出現させてください。さすればあーら不思議、不安も不満も夏の空高くへと跡形もなく消え去ります。



青空に映えるノウゼンカズラ。
ああ、夏色のナンシー。

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ナンシー関さん(消しゴム版画家)のお言葉。

しかし、そんなにハーブってやつを育てて、
みんなどうしているのだろうか。
そんなにハーブを食ってるのか?
ハーブティーって毎日飲むほどおいしいのかなあ。

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いやいやナンシー、ハーブは食料じゃなくて
幸福感なのですよ。

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つまりね、みんな苦労して幸せを育んでいるわけ。

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家庭菜園だってコストを考えたらスーパーの野菜の何倍もかかるしね、
ガーデニングってそういうもの。





今日は港南台店にいます。
 


 
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