Takashoがおもしろい

 店にタカショーの新しい総合カタログが届きました。『株式会社タカショー』、同業者、業界関係者にはおなじみのガーデン資材メーカーです。実は私、この会社が気になっていました。きっかけは5年ほど前、ホームセンター内に新装オープンする園芸部門の『新人スタッフセミナー』で、「21世紀は心の時代です」という講演をした時に、話の引き合いとしてタカショーの総合カタログを使ったことがあったのです。たまたま手もとにあったそれが、話のネタになるなと思ってのことだったのですが、どういう話かといいますと(以下講演テープから抜粋)

――21世紀は心の時代、心の時代の販売は、モノを売ってはいけません。20世紀、生産と消費の時代に作り出された物質文化はすでに飽和状態です。今さら生活に必要なモノなどいくら売っても、そこにお客さまの笑顔はないのです。だいいちこれから始まる園芸部門に生活必需品は一個も置いていません。花や植木鉢や観葉植物などなくても、普通に快適な生活が送れるのです。――
――でも売上げを上げなければ店はつぶれてしまいますよね。モノを売らずに何を売ればいいのでしょうか。そのヒントがこのタカショーのカタログです。ガーデンファニチャーのところをご覧下さい。以前のカタログは品番、寸法、値段とともに商品が並んでいるという普通の感じだったのですが、今回のを見てびっくりしました。全ての商品をシーンの中で紹介しているんです。年季の入ったいい感じの庭に置かれたチークのベンチ、都会的なベランダにはモダンなイス・テーブル、プールサイドにはリゾートフルなデザインの商品とテーブルウェア、そしてモデルさんまで使って撮影されています。これですよ、これ。ガーデンファニチャーをモノとして売るのではなく、そのモノから派生するイメージを、あるいはイメージの中にあるファニチャーを売っているんです。見事です。――
――園芸コーナーに来られるお客さまは、けっしてモノが欲しいんじゃなくて、『楽しさ』『美しさ』『幸福感』『充実感』『癒し』、そういった感じを求めて来られるのです。つまり、イマジネーションを買いに来られるのです。ですから私たちがモノ売りとして仕事をしていたら、お客さまのニーズとずれてしまう。――
――売る側はモノを売り、それを買ったお客さまサイドでイマジネーションを膨らませればいいという考え方もありますが、それでは専門店とはいえないのではないでしょうか。専門店の集合体であるデパートと、日用雑貨の量販店や一般的なホームセンターとの大きなちがい、それはお客さまの笑顔だと思います。高島屋の店内には笑顔が溢れています。他より少しでも安い日用品、生活必需品を買い求めたときとは明らかにちがう、幸福感や充実感に満ちた笑顔です。生活必需品を一個も置いていない園芸部門は脱ホームセンター、高島屋であるべきだと思いますがいかがでしょうか。――

こんなぐわいに使わせてもらいました。
 そして今回のカタログ、またまたうれしい内容でした。『モノを売るのではない精神』(タカショーの方に「そんな精神でやっているわけじゃない」と言われたらそれまでなのですが、わたしは勝手にそう読みました)に磨きがかかって、庭へのイメージが広がる、設計者としてインスパイアされる言葉とシーンが次々登場します。
 カタログを見ながらひとりでニマニマしているのもなんなんで、妻カオリちゃんのご意見をうかがいましょう。いかがですか。

カオリ:わたしはあなたみたいに極端な感激癖がないから、カタログ見てニマニマしたりインスパイアされたなんてありえないけど、そういわれるとタカショーって他と違うよね。あらためて読んでみると、わたしたちがふだんお客さまに話していることとか、あなたが昔から言い続けているような言葉が出てくる。庭の位置づけというか、どっか共通項があるんじゃない。それにしても、同じようなこと考え続けていて、かたや大躍進の一流企業、かたや新車を買うのに清水ジャンプの貧乏デザイナー・・・。

 おっと、話の雲行きが怪しくなってきたのでその辺でいいです。

 ちなみに株式会社タカショーと我がグレースランドは何の利害関係もないので(商品は年中使わせてもらっていますが)、これは別にPRページではありません。カオリちゃんが言うように、わたし、感動癖があって、時々意外なことにやたら感動してのめり込むのです。過去にさかのぼってわたしの感動のめり込みリストを紹介しますと、吉田拓郎(カオリちゃんと共通)、尾関宗園(京都の和尚さん)、絵画、エルビス・プレスリー、登山、写真、ウインドサーフィン、広告批評、アロマテラピー、ハウスハズバンド(レノンの影響)、カウンセリング、昆虫飼育(Moy Son 優一朗と共通)、クレイジーケンバンド、こんな具合で、種々雑多なのめり込み遍歴です。これにタカショーが加わるような予感、まあ仕事とラップするので道楽にはならないと思います、カオリちゃんご安心下さい。
 このカタログ、業務用でプロ向けと書いてあるのですが、ここから楽しさを感じ取れるのはたぶんプロではなく、一般の人、庭を楽しむ暮らしをされている方だろうという気がします。なぜそうなのか、その話はまた別の機会にさせてもらうとして、興味のある方は、近所の建材屋さんかホームセンターで探してみてください。『PROEX タカショープロガーデンエクステリア総合カタログ(2006~2007上期)』です。これから新築予定の方、ガーデンリフォームを考えている方はもちろんですが、『家族』・『笑顔』・『心』・『創作』・『和み』、これらの言葉に反応しがちなタイプの人にはおすすめの一冊です。今タカショーがおもしろいのです。

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鐘こちらもおもしろいのです。

マイカーはファミリーガーデン

 ついに、愛車のオンボロハイラックスサーフとの別れがやってきました。正月に新潟の実家へ向かう途中、関越トンネルの手前、周りが徐々に雪景色になる赤城高原で急に白煙を上げてエンスト。氷点下の中一家でしばし呆然、結局JAFで沼田のトヨタに運んでもらったのですがエンジンがもう駄目だということで、涙をのんで廃車。なんと最後の距離数がジャスト111777だったのを見て、これもこの車の運命かとあきらめがつきました。
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 高速道をゆっくりとレッカー車で引かれていく車中、ちからなくドナドナを口ずさみながら、走馬灯のように数々の思い出が・・・。実はこの車、同じ形を探しまわって3台目のサーフなのです。それ以前は現場用のトラックに乗っていたのですが、My Son 優一朗の保育園の送り迎えと、休日に遊び回るために買いかえた初めてのファミリーカーで、その後故障で買い替えるときも、どうしても同じものが欲しくて中古車センターを探しまわりました。もう年式が古くて、やっと見つけて買っても一年ほどで廃車、そのパターンを2回くりかえしました。我ながらよくもまあサーフにこだわったものだと思いますが、それほど初代サーフへの思いが強かったのです。それは、車マニアということでは全くなく、その頃の家族との思い出、私自身の家族への思い、特に車を使ってあちこち遊びにいった優一朗とふたりの時間が、今も最高に楽しく心に刻まれている、その象徴としてのハイラックスサーフだったのです。だから同じものを探しまわったのですが、さすがにもう限界、やっと探し当てても年中修理が必要で費用がかさむし、せいぜい2年で廃車ではたまりません。今度は多少無理してでも新車購入の決心をしました。
 このマイカーへの思いって、実は庭と似ているのです。ガーデンリフォームの際に、庭木の思い出や、今は社会人になっているお子さんの小さかった頃の、庭でのエピソードや思い出話をうかがうことはよくあります。また、かわいがっていた犬のお墓があったり、草花や庭石にもそれぞれいろんな思いが重なっているものす。
 リフォームの設計はまずそういった『思い』をうかがうことからスタートするように心掛けています。家族構成が変わったり、家のリフォームに伴って条件が変わったり、あるいは庭に対する新たなテーマが出てきたり、そういったことでガーデンリフォームを考えるわけですが、車と違ってそっくり買い替えるというようなことではなく、『思い出』や『思い』を受け継ぎつつ、新たなシーンの舞台を作っていく、そんな感じに仕上げたいものだと考えています。そういったプロセスで設計することは、同時にそのご家族の歴史と未来へのイメージ、特に未来への・・・は、時に決意表明のように強い意志で、今後の生活をお考えの方がいらして、その生活設計に対する積極性、力強さに圧倒されることも多々あります。そういったことを含め、ゼロから組み立てる『新築住宅の庭』とはちがった妙味のある作業です。
 ファミリーカーとファミリーガーデン、どちらも家族の歴史が積み重なっていきます。そして、車はいつかポンコツになりますが、庭は時間が経過するほど味わいをまします。ガーデンリフォームをお考えの方は、ぜひこの庭の味わい要素はどこにあるのかを見極めて、それを消さないようにしながら新たな庭をイメージしてください。それが庭木の枝振りにあるのか、毎年出てくる宿根草なのか、もしかしたら邪魔だから捨てようと思っていた庭石かも知れません。それらが単に物質ではなく、思いの蓄積であると考えることで、次の庭の仕立てに有効に活用できたり、それが庭のフォーカルポイントになったりもします。

 ガーデンリフォームにまつわるいろいろな泣き笑いや、BeforeーAfterも、今後徐々にご紹介していきますので、乞うご期待。それから、庭ではなくクルマの方も、新しいクルマで、吉本新喜劇のような我が家の泣き笑いが展開されることでしょう。
( それをいうなら松竹新喜劇でしょ/妻談 )

        〈 さらばハイラックスサーフよ! 〉
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いちご 元気家族のマルチビタミン。

どこから手をつけたらいいのか

<内藤さんのケース>
 念願の庭付き一戸建てを手に入れ、ローンの心配をしつつも新居での生活に胸をおどらせるご夫妻。あわただしい引っ越しも終わり、やっと荷物も片付いたころ、まだ手付かずの更地の庭を眺めながらしばし呆然・・・。何から手を付けたらいいんだろう。
 「早く何とかしなくちゃ」と思いながら、どうしたらいいか考えがまとまらずに時間が過ぎて、気がつくと何と庭は雑草のジャングルに。
 1回は雑草取りをしてみたけれどやたら大変でそれっきり。殺伐とした庭はそのまま放置され、やがて庭を見ることが苦痛になってきて、リビングのカーテンは閉まりっぱなしに。
仕事で帰宅の遅いご主人はほとんど庭に興味をなくし、その一方で奥様はストレスを倍加させ、せっかくの新しい生活のイメージは室内だけに限られてしまったのです。

 こういうケースは多々あります。しかも、いったんそうなってしまうと、これがけっこう長くて、3年間そういう状態で生活していたという方もいらっしゃいました。
 私のように庭の設計を生業にしている場合は別として、一般の方にとって庭のプランニングはけっこう取っ掛かりにくいもののようです。さまざまな庭への憧れや庭を舞台にした幼い頃のすてきな思い出もたくさんお持ちで、しかも更地なわけですから、何でもやれそうなのですが、いざ考えると何から始めていいのかわからない。そういう方はまずコンセプトメイクから始めてください。
 コンセプトメイク=概念の構築です。自分で言っておきながら、難しいですよね、何のことやらわかりませんよね。もう少しやさしく言うと、この庭スペースをどう活用していきたいのかをハッキリさせるということです。設計者としてはこのコンセプトメイクがとても重要なプロセスで、しかも単純ではなく、論理的で複雑なパズルとひらめきが必要な知恵の輪を同時にやっているような感じの作業なのです。時に長く辛く、時にはワクワクするような快感を感じながらの作業なのですが、この作業の知恵の輪の部分で『レノン降臨』(別項)があるわけです。複雑なコンセプトメイクは私にお任せいただくくとして、皆様にはもっと簡単な手法をご伝授いたします。

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 うちのお店に『コンセプトメイク』というチェック表を用意しております。どういうものかといいますと、庭でのいろんなシーンが列挙してあり、お客様がご自分の要望、イメージと合致する項目をチェックしていく、そういうものです。つまり、シーンから入るコンセプトメイクというわけです。これをやっていただくと、私が設計しやすいことはもちろんですが、お客様の中に庭のイメージがシーンとして組み立てられていくので、具体的に必要なものや素材選びがとてもスムースに決定されていくのです。
 例えばご主人が『平日、帰宅後に庭でビールを飲む』をチェックしたとします。必要なのはゆったり座れるイス・テーブルと、それを置ける広さのデッキかテラス、ガーデンライト、くつろげるための目隠し、奥様手作りのおつまみメニュー表(有料のお宅もありますよ)・・・となるわけです。『家庭菜園』をチェックしたら、日当たりと水はけのいい場所を確保して、水場(立水栓と洗い場)を近くに設け、作業がしやすく、土を踏まずに日々収穫ができるように通路を作る。あとはコンポスト、ゴーヤやキュウリなどのつる野菜をからめるアーチかパーゴラ、作業道具をしまう木製物置・・・となります。
 このように、まず実現させたいシーンをイメージして、そのシーンに必要なものを揃えていくというやりかたです。こうしてシーンをはっきりさせることで庭の『テーマ』が決まってきます。
 次に『スタイル』です。例えばモダン和風、スパニッシュ、日本の田舎の庭、アジアン・・・。他に、リビングのインテリアに合わせてとか、建物のデザインに合わせてといったこともあります。こうして絞り込まれた『テーマ』と『スタイル』、これが庭のコンセプトとなるわけです。
 どうでしょう、ご理解いただけたでしょうか。せっかくの庭スペースです。じっくりとイメージして、家族の大切な場所、すてきなシーンの舞台をつくっていって下さい。この仕事をはじめて20年、少々乱暴に、誤解を恐れず、あえて言い切っちゃいますが「家族と庭のいい感じは比例するのです」。


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ウインク 健康家族の常備薬です。

庭はあわてなくても

 新築は大変な作業です。設計から資金計画、照明器具の選定やインテリアの色決めなどの住宅メーカーとの打合せ、家具やカーテン、転居手続き、そして引越しと、たいがいの方はクタクタに疲れてしまうものです。特に奥様に負担が重なることが多く、新居に入らずに病院へ入院というケースを何回か見てきました。大きなお金を支払ったり、あるいは契約したりということ、それと住まいを変えるという住環境の変化、実はこれが『肉親との死別』や『離婚』とほぼ同等のストレス指数だということをご存じでしょうか。夢の新居、新築がきっかけで夫婦仲にひびが入って、家庭崩壊、離婚、新居が売りに出されるということも、これまた全然めずらしくないことなのです。不動産業の方ならたいがい出くわすことです。いきなり脅かしてしまいましたが、これも現実、ぜひ賢く、家族みんなで楽しみながら計画をお進め下さい。
 で、庭なんですけど、新築時の庭の相談に来られた方がちょっと疲れていらっしゃるようなときは、「急がなくてもいいんじゃないですか」と話します。引越しの時点で庭も完成していることをイメージしていらっしゃる場合は、「庭はじっくりと育てていく場所、徐々に作り上げていってもいいんじゃないでしょうか」とアドバイスします。実際そうだと思うのです。家を建てて、予想外の出費がかさみ、底をつきそうな予算で庭全体も何とか格好をつけたい、そういったプランニングでは、なかなか庭を『家族の良い場所』にすることはできません。それどころか、中途半端な施工で、後年庭にかけたお金のすべてが無駄になってしまうことも多々あります。それと、住んでみてからわかることもたくさんあります。目かくしが必要な場所がはっきりしたり、日照の具合がわかったり、ご近所の様子や地域性も把握できたりします。そういうことがわかった後でじっくりプランニングしたほうが、確実にいい庭になります。そんなふうに考えて、あわてないで、じっくりと、イメージが固まるまで庭は施工しない。そう方針を切り替えることで、気持ちがうんと楽になります。
 まずは引越しの段ボールが全部片付いて、しばらく生活してみて、新居に慣れたころに手付かずの庭を眺めてみて下さい。忙しさの中では思ってもみなかったようなアイデアや、尽きることのないイマジネーションが湧いてくるかもしれません。
 繰り返しになりますが、新築時のストレスはとても大きいのです。十分に自己管理しながら、楽しみながら進めて下さい。新築のあれこれで疲れを感じている方、庭は後回しで全然OKです。体調万全、絶好調になるまで、庭は最初からないものと思って新生活をスタートしてみて下さい。それでもかまわないのです。いまだかつて、庭がなくて不幸になったという人を私は知りません。

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温泉 イマジネーションのかけ流し温泉です。

魚沼の節分

 最近、関西から恵方巻というものが入ってきて、スーパーのレジ脇に節分の豆と一緒に太巻きが売っています。姫路出身の妻に聞くと、昔からあったそうで、ひとり一本の太巻きを無言で食べていたそうです。私はというと、出身地はかつてはコシヒカリ、今や地震と豪雪で有名な新潟の北魚沼郡小出町(魚沼市)。恵方巻を食べる習慣はありませんでした、が、魚沼特有の節分でした。
 それはどういうものかといいますと、豆といっしょに大量のお菓子をまくのです。子どもたちが十数人で『主婦の店』の袋(紙袋でした)を持って近所の家をまわり、各家はその到着を待って豆まき(お菓子まき)を始める。ハロウィンの『イタズラかオゴリか』と同じです。シンシンと降る雪の夜に、家長の張り上げる「フクワ-ウチ! オニワ-ソト!」と子どもたちの大歓声がひびき渡る、そんな豆まきです。
 2月のはじめは最も積雪が多い時期です。今年ほどではないにしろ、毎年町は雪に閉じ込められた状態なります。流雪溝(除雪した雪を流す水路)がない地域では、最初は屋根からおろしていた雪が屋根より高くなって、穴を掘るように雪を跳ね上げるようになるのがこのころです。ちなみに、現地では屋根の除雪を「雪下ろし」ではなく「雪掘り」と言います。私が子どもの頃はまだ消雪パイプ(道路のセンターラインから噴水みたいに水が出て雪を溶かす設備です)もなく、すべてが雪の下、スキーを履いて通学している同級生もいました。
 そんな閉じ込められた状態で冬の数カ月を過ごす子どもたちへの、大人からのプレゼントとして、あのような魚沼流の豆まきが行われるようになったのでしょう。今思うと、けっこうそういう行事がありました。『サイノカミ』『カマクラ』『トリオイ』・・・、雪国育ちの、あったかい、ありがたい思い出です。
 そんなわけで、わが家の節分は『魚沼流』、お菓子を大量にまきます。それを拾うのは娘の同級生たちで、毎年楽しみにしてくれています。田舎での参加者は小学校低学年までだったのですが、わが家のは回を重ねるうちにメンバーは6年生になってしまいました。例年どおり、本日2月3日開催したのですが、無邪気な子どもの行事という趣きはすっかりなくなり、「ワーワー! キャーキャー!」の大騒ぎです。妻いわく、「まるでギャバクラ状態ね」。おじさんとしてはさみしいような、うれしいような、変な感じです。娘に来年はさすがにやらないよねと聞くと、「絶対やる!」とのこと。今まではウケネライに、お菓子にまぜてニンニクやオクラやナメコパックをまいて、笑いをとっていたのですが、来年、中学生の女子軍団に何をまこうかと、おじさんは早くも思案しているのです。

〈 今年は写真が撮れなかったので昨年のものです 〉

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にっこり ネタの宝庫です!

後藤さんちのマーマレード

 突然ですが、男性にとって魅力的な女性とは・・・、どう思いますか。かつて(1981年)のBRUTUS『ブルータスのいい女論』で、『踊り子で人妻で女中』こそがいい女であるというのがあって妙に納得したことがありましたが、今そんなことを言ったら非難轟々、わが家にも波風が立ちますのでこれはなかったことにして。
 現在私が第一にあげたいことは『エネルギー値が高いこと』です。エネルギー値が高い女性は魅力的です。容姿や性格や教養とは全く別に、というかその前に、とにかくエネルギー値の高い女性に惹かれるのです。わが妻がまさにそれで、それゆえに公私にわたって彼女が巻き起こす事件、アクシデントも多いのですが・・・。異性の魅力的な家族がいることをとても幸せに思っています。
 なんでこんな話を始めたかといいますと、昨日おじゃました後藤さんちの奥様がうちの妻以上の『エネルギー値の高い女性』なのです。年齢は(?)ですが、元パイロットのご主人が定年されているので・・・。3年前にうちで庭のリフォームをやらせていただき、それ以来のおつきあいです。バラを絡めるアーチが欲しいということで、カタログを持って妻と二人でおじゃましたのですが、全くその話はせずに、紅茶と奥様の手作りマーマレードでの茶話会となりまして、ご主人も加わって、各々の出身地のことや若かった頃の話など、実に5時間半も長居をしてしまいました。いやあ、楽しい時間でした。
 昨日はあいにくの雨だったので庭には出なかったのですが、今までいつうかがっても、庭の、いい感じに年季が入ったチークファニチャーで、奥様お手製のマーマレードと紅茶でティータイムというのが後藤さん流です。とてもエレガントな時間で、まるでヨーロッパにいるようなのです。そしてこの奥様のエネルギー値の高さたるや、そんじょそこらの人にはないものです。生活全般にわたってエネルギッシュなのですが、特に庭、広い庭にいつもすばらしく花を咲かせていて、ご近所でも大評判、一年中通る人の目を楽しませています。花の手入れは実はとても体力や根気が必要で、集中力や尽きることのない情熱がないとなかなか見事には咲いてくれないものです。後藤さんちの庭を拝見するたび、並大抵ではないエネルギーとタフさを感じます。
 また、クリスマスシーズンには、室内も庭も盛大にデコレーションがされます。うかがうとひとりで1か月ぐらいかけて試行錯誤しながら飾り付けるそうです。一度飾っては、また位置を変えたり買い足したり、その結果として、クリスマスパーティーにはすばらしい飾り付けが完成しています。そうした力が内から次々と湧いてくる方なのです。これがエネルギー値の高さ、何歳になっても好奇心と創造力に溢れている女性、私はたまらない魅力を感じるのです。
 この奥様のエネルギーが影響しているのか、後藤さんちの夏みかんは毎年盛大に実がつきます。200個以上収穫するそうです。その実で作ったマーマレードの味は、奥様同様パワフルでエネルギッシュ、疲れがふっ飛ぶ味です。昨日も一瓶いただいてきたので、妻と一緒にしばらく楽しませていただきます。
 ところで後藤さん、バラのアーチはどうしましょうか。まあ春はまだ先、あわてることないですね。マーマレードの瓶が空になったらまたうかがいます。

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ロケット エネルギー値が高い方々の世界です。

雑草取りからの解放

 『雑草取りからの解放』は、庭を楽しんでいるすべての人の共通課題でしょう。お店で最も多く受ける相談がこれです。ケースバイケースで対応していますが、問題解決の基本方針といいますか、設計上のひとつのパターンがありますので、ご紹介します。
 雑草取りに音を上げている場合、たいがいは構成上庭が雑然としています。まずはゾーニング(区分け)。導線計画、人が歩いたり過ごしたりする場所をはっきりさせて、レンガやまくら木などの固いものでその場所を先に確保します。残ったエリアが植栽スペースです。細かくはいろいろありますが、今回のテーマではシンプルに、植える場所を明確にするということが大切です。テラスや通路をつくれば雑草取りが必要なくなるし、植える場所をはっきりさせて、手入れが必要な場所を絞り込むことだけで、イメージ的にも物理的にも雑草取りが楽になるのです。
 次にそのはっきりさせた植栽スペースの土が見えなくなるまで、好きな草花で植えつぶす。土が見えているかぎり雑草取りはつきまといます。雑草ではない、自分が植えた草花でいっぱいになれば、雑草が生える余地がありません。植栽スペースにまんべんなく植物が育つと、庭の維持がおどろくほど楽に、楽しくなるのです。
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 そうはいってもそんなに一度には植えられないし、大きく育つまでに時間がかかる。そんなときに便利なのがウッドチップです。なま木を砕いたものです。インテリアバークでもいいのですが、コストがかかりますので、ウッドチップをおすすめします。植栽スペースを何でも植えられるように土壌改良し、その上にフカフカするくらい(3cm以上)チップを敷き詰めれば、ほとんどの雑草は生えてきません。それを燃えるゴミで出しながら(けっこう油が強くて腐食しないので、堆肥にはなりづらいようです)、徐々に草花を植えたり育てていけばいいのです。
 仕事で庭の手入れをしていても、実は雑草取りが一番きつい作業なのです。腰は痛いし、手間はかかるし、丹念にやるときれいにはなりますが、剪定や植え込み作業のときのような感激が薄い。それと「すぐにまた生えてくる」という気持ちがつまらなさを誘うのです。この作業を延々と、日常的にやっていたら、当然庭がストレスの場所になってしまいます。ゾーニングで植える場所をはっきりさせること、土が見えない状態にすること、この2点を実践して雑草取りから解放されましょう。
 ちなみにウッドチップ、どこでも売っているわけではないようですので、購入希望の方は下記に連絡してみて下さい。たぶん全国どこでも配達OKだと思います。

ビッグサム港南台店 TEL 045-833-5156


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大波泳ぐ大波明日も元気に泳ぎきりましょう!

庭にストレスを感じたら

 せっかくの庭スペースが、生活上のストレスになっているケースによく遭遇します。それも、何年にもわたって「庭を何とかしなければ」と思い悩み、ついには庭を見ることが嫌で、カーテンを開けなくなってしまったという奥様も、過去大勢いらっしゃいました。そこまで深刻じゃなくても、ガーデンリフォームの相談に来られる方のほぼ半数は、今よりさらに庭を楽しみたいというよりは、手に負えなくなった庭をどうしたらいいかというような、庭にストレスを感じているケースでした。
 私なりに庭をストレスと感じる要因を整理してみると、以下の6項目です。

1、 雑草取りが大変。
2、 いらなくなった植木鉢や雑然と生い茂った草花の収拾がつかず、乱雑になっている。
3、 庭に出ても、表通りやお隣りから丸見えで、くつろげない。
4、 樹木がのび放題で、庭が薄暗くなっている。
5、 リビングからの段差が大きくて庭に出づらい。
6、 庭に出る理由(楽しみ)がない。

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 現在の庭にストレスを感じている方は、まずストレッサーを排除すること、以上の6点の改善からはじめてみて下さい。順を追ってご説明します。

1、 雑草取りの苦労から解放されたいというのは、皆様共通のことです。設計するときにいつも考える要素でもあります。ポイントを一言でいうと『ゾーニングと植えつぶし』なのですが、解説が長くなるので、明日にまわさせてもらいます。乞うご期待。

2、 乱雑になってしまった庭の整理、これはいらないものを『捨てる』ことに尽きます。それができれば苦労しないと言われそうですが、でもこればかりは・・・。がんばって捨ててみて下さい。具体的な方法として、移動可能な鉢や小物、掘り取ることができる草花を、一度すべて庭から出してみる。それを戻しながら、いらないものを処分してみて下さい。大事なのは必ず庭の外まで持ち出すことです。庭の中で移動を繰り返していても、なかなかうまくいかないものです。いったん庭をガランとさせると、戻すときに自然とレイアウトを考えるし、必要、不必要の判断もつきやすくなります。

3、 ウッドデッキやテラスがあっても、周りの視線が気になっては楽しめません。必要な所に適切な目隠しを設置することで、庭は何倍も楽しい場所になります。目隠しの素材としては、生け垣や常緑樹、ラティスパネル、木工フェンスなど、さまざまあります。あまり閉鎖的になってもいけませんし、風通しがいいことも庭には大切な要素なので、必要以上の遮へいは避けたいところですが、庭を屋根のない部屋ととらえて、立体的な構成をイメージしてみて下さい。

4、 いつの間にか木々が育って、庭が薄暗くなっているケースがあります。陽も風も入らない庭では、何をするにしても気がめいってしまいます。一度植木屋さんに大刈り込みをしてもらうか、思いきって、何本か木を抜いてしまったらどうでしょうか。そうすることで庭が明るくなり、スペースもできるので、家庭菜園やバーベキューを楽しめる庭に進化するかもしれません。ちなみに、年に2回植木屋さんに入ってもらうと、消毒や施肥をし、樹型を保ちつつ、いい感じの庭を維持できます。

5、 庭に出づらいと、どうしても庭が生活空間外の位置づけになってしまうものです。ソファーを移動しないとリビングから庭に出られなかったり、ヨッコラショと言うほど段差が大きかったりではいけません。庭にすんなりと出られることが庭を生活空間にする第一歩、まさに第一歩目が重要なのです。庭への階段を作る場合、一歩目を広くすることをお勧めします。足元を気にせずに、自分が屋根のない所に行ける、これがいいんです。そして、階段1段の高さは20cm以内、15cm~18cmが理想です。こういう階段があれば、庭はグンと近くなります。また、庭に出やすいという意味ではウッドデッキは最高です。リビングが屋外へ広がった感じで、3でふれた目隠しも一緒に考えあわせて仕立てれば、魅力的なひと部屋ができあがります。

6、 庭に出る理由(楽しみ)がない。これは庭づくりの根本的な問題で、コンセプトメイク(概念の構築)から始めることをお勧めします。というと、何か難しそうに感じるかもしれませんが、例えば『シーンから入る』、これはけっこううまくいきます。この庭を舞台に、これから先、家族のどんなシーンが展開したら楽しいだろうということをイメージするのです。花やハーブを育てる、一日の締めくくりにキャンドルライトでワインを楽しむ、友人を招いてガーデンパーティー、休日は農作業に汗を流す、木漏れ日で昼寝をする・・・。イメージできたら、それは実現したも同然です。あとはそのシーンに必要な条件をそろえていけばいいだけです。例えば庭に露天風呂があったら最高だろうなとイメージできれば、それに必要な条件、給湯・給排水、目隠し、風呂桶(もちろん、石組みで滝からお湯が流れ落ちる本格的な露天風呂だって作れます)これらをそろえればOKなのです。勝負はイマジネーションです。せっかくの庭スペースをみんなで思いっきり楽しめる場所としてイメージできるかどうか、一度じっくり、ご家族でガーデンマインドゲームにチャレンジしてみて下さい。

 庭での楽しみ方、庭とのつきあい方、庭との戦い方、これは学校では教えてくれません。それは幸せな家庭の築き方に似ているのです。ただ漫然と過ごしていたら、なかなかうまくいきません。気がつかないうちに深刻な状況に陥ることもあります。
 庭から感じるストレスから解放されるためには、少々きついかもしれませんが、まずは積極的に庭と向き合うことです。最初は挑戦的に、次に夢と期待を込めて、『ドリームズ・カム・トゥルー』『イメージできれば出来たも同然』。めざすは『悦楽の庭暮し』です。体調を整えて、気力をみなぎらせて、天気のいい日を見はからって、いざ出陣!


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力こぶ スピリチュアル・マッスル、精神の筋力アップにぜひどうぞ。

軽井沢の駐車場

 7年前の初秋、軽井沢で数日を過ごしました。あこがれの万平ホテルで(宿泊はできなかったのですが)ジョンとヨーコに思いを馳せ、赤城牛の焼き肉を堪能し、My Son 優一朗とニジマス釣りをしたり、鬼押出し、浅間山荘、白糸の滝と、愛車のポンコツハイラックスサーフであっちへ行ったりこっちへ行ったり、下界より一足早い紅葉の高原リゾートを満喫しました。
 地元のジャムを探して、土産物屋の駐車場に車を入れました。駐車場というより雑木林を整備して砂利を敷いただけの場所で、軽井沢らしくクヌギやコナラが点在するところに、木を避けて車を停める、そんな感じです。車を降りるなり、大量のドングリが散らばっているのを発見して大興奮している優一朗を見ながら、ハッと思ったのです、「駐車場は砂利でいいんだ」。その頃、千葉の分譲地の共通外構をプランしていて、駐車場の仕立てをどうするか、ディベロッパーと検討中だったのです。コスト的には土間コンクリートだが、景観的に何とも味気ない、インターロッキングは後々劣化したときの感じがいただけない、レンガは施工に繊細さが必要、天然石は予算オーバー・・・。そんなときだったので、「砂利の駐車場」と思ったわけです。路盤材(クラッシャーランと言って、石を砕いたダストが混ざった砂利で、層としての支持力を持ちます)の上に化粧砂利を敷けば、コストは土間コンクリートの半分ほどだし、建物の色ともコーディネートできる。何よりつるはしで路盤を掘り起こせば木を植えられる。そこに住む家族にいいことがあるたびに木を植えてもらい、やがて大きく育ち、雑木林に車を停める感じになれば、春は新緑、夏は木陰、秋は紅葉、冬は日だまり、車に花びらが積もったり、ドングリが散らばっていたり。なかなかいい感じだと思ったのですが、そのときは却下、実現しませんでした。
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 現在はお客さまと直接検討しながらプランをしていますので、こういうイメージの砂利の駐車場や、さらに進化して、普段はフロントガーデン、来客時は駐車場というスタイルも多く施工しています。駐車場を機能的に車を停めるスペースととらえるか、家族の生活シーンが展開するステージととらえるか、それによって、仕立ては大きく変わってくるのです。あの日の優一朗のはしゃいだ様子(本人は全く覚えていないと思いますが)は私には一生の宝です。駐車場も、イメージひとつで生活空間になるんだということのヒントを与えてくれた優一朗に、いつか、十年後かな、一杯やりながらお礼を言おうと思っています。
 そう言えば『駐車場』を歌った(めずらしい)名曲を思い出しました。小椋佳の『野ざらしの駐車場』です。古いですねえ、30年くらい前の曲です。


野ざらしの駐車場
           作詞 小椋 佳  作曲 星 勝  唄 小椋 佳

腰をおろした切り株 小首かしげた野うさぎ
久しぶりです あぁ ふるさと
砂ぼこり 砂ぼこり 野ざらしの駐車場
これも仕方のないことでしょうか

花ぐしさした少女を 追いかけていたあの日よ
久しぶりです あぁ ふるさと
砂ぼこり 砂ぼこり 野ざらしの駐車場
これが利口というものでしょうか


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ダンスダンスダンス 毎日を楽しみまくっている人たちの世界です。

越後男と播州女

今日は対談形式で

< ヒ デ >港南台生活も5年が経ったけど、どう、何か思うところありますか。

<カオリ>よくがんばったなあ、というか、よく無事でやって来れたなあという感じ。思い出すと、最初の2年くらいはあたしたち疲れまくっていたもんね。初めての地でのゼロからのスタートだったし、いきなりお客さまに行列していただいたものだから、毎日必死で、あなたはいつもヘロヘロ状態、わたしも這いつくばりながら前進していた感じ。

< ヒ デ >ほんとにそうだったね。ふたりとも気が張っていたから大病もしなかったけど、時々「もう限界、半日でいいから休ませて」とか言って倒れてたもんね。

<カオリ>でもつくずく思うのは、お互い商人の生まれで、親が仕事するのを見ながら育ったせいか、お客さま第一ということは共通しているし、パワーの源もお客さまだよね。

< ヒ デ >そうそう。かなり疲れていても設計依頼があるとパワー全開、設計デザインがすきだってこともあるんだけど、それよりも、どういう提案をしたらお客さまがビックリするかとか、デザインしながらお客さまが喜んで下さる様子が目に浮かんで、ひとりニンマリしていたり。誰かに喜んでもらえることで自分の生活が成り立っているという感じは、ウチらの共通認識だね。

<カオリ>ところで、ずいぶんたくさんのご夫婦と話したよね。たいがいというか、全てというか、私たちより優れた人たちで、こういう人たちが庭を楽しんで、さらに幸せになっていくんだなあって、よく思った。

< ヒ デ >それは今でも、毎日思うことだね。ほんとにうちのお客さまって優れた人たちのオンパレード。家庭も仕事も賢く前向きにこなしていて、若いご夫婦はエネルギッシュに、ご年配の方はゆったりと。

<カオリ>何回かあなたとケンカ状態でお客さまのところにうかがったことがあったけど、帰り道には必ず「こんなことでケンカしてる場合じゃない、ふたりでもっとがんばらなゃ」そんな気持ちになりました。

< ヒ デ >いやほんとに。幸せ達人というか、いい感じの人たちとかかわれることが、この仕事の大きな魅力だね。そういえば、最近あんまりケンカすることもなくなったなあ。私が辛抱強くなったからというのもあるけど、お互い少しは賢くなったのかもね。

<カオリ>辛抱強くなったのは私です。

< ヒ デ >夫婦像っていろいろだけど、いい感じのご夫婦の共通点ってあるよね。

<カオリ>あるある、奥様が明るいってことでしょ。

< ヒ デ >そうなんだよね。これは絶対にそうだと思う。奥様が明るいと家族に何がおこっても大丈夫、必ず乗りこえて、さらに大きな幸せをつかめる。そういう例を山ほど見聞きしたもんね。更年期とたたかったり、ご主人がリストラに合ったり、お子さんに障害があったり・・・。きっと誰にでも均等にアクシデントや困難が襲ってくる、そんな気がするけど、奥様が明るければ何とかなる。今ある家族の幸せ、その最大の功労者は『明るい奥様』そんなご家族に何度も遭遇したもんね。実感だよね。

<カオリ>明るさって強さなんだと思うよ。気持ちが健康でタフなんだよ。で、ご主人はどうよ。

< ヒ デ >奥様が明るくてご主人がマニアック、この組み合わせ多いよね。昔なら『東男に京女』、男らしいキップのいい男性と、はんなりとやさしい女性という組み合わせが良しとされていたけど、今は『明るい奥様と凝り性のご主人』だと思う。

<カオリ>私たちはどうよ。越後男と播州女だけど。

< ヒ デ >私は典型的な越後人。辛抱強くて働き者で、極めて寡黙(雪国なので、口を開けると寒いため、できるだけ会話をしないようになったと言われています)。それに対してあなたはこれまた典型的な播州女。社交的で馬力があり、とにかくよくしゃべる。越後人から見ると、まるで外国人。朝から晩まで、あんまりひっきりなしにしゃべっているから、時々あなたのしゃべっている声が夜中のテレビの砂嵐みたいに、「ザ~・・・」と聞こえていることがあるんです。

<カオリ>それで時々変なタイミングで相づちを打つわけね。まったく。

< ヒ デ >ま、それはそれとして、あなたはめちゃくちゃ明るいので感謝してます。で、私は凝り性・・・。ということはバッチリじゃないですか。これからもよろしく。うちら幸せになれますよ。

<カオリ>確かにいい組み合わせかもね。でも凝り性はいいんだけど、最近仕事以外のこと(昆虫フィギア収集)に凝り過ぎです。もっとしっかり稼がないと私を幸せにできませんよ。

< ヒ デ >大丈夫、心配しなくても次の5年間は君を幸せにするために生きるよ。

<カオリ>越後男なのにいい加減なこと言い過ぎです!

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乾杯 男は妥協、女はIQ・・・。

松井画伯の庭

 松井画伯、たしか70歳だと思います。少年のように好奇心いっぱいの目をした、岡本太郎を少しだけ柔らかくしたような感じのお客さまです。かわいらしい奥様といつも一緒で、その年齢からは考えられないほどエネルギッシュな創造生活を送られています。
 この方、60歳まではサラリーマン生活だったそうで、もともとは傾斜地の雑木林だった庭を、会社で嫌なことがあるたびに、「こんちくしょう! 課長のクソッタレー!」と言いながらツルハシを振り下ろしているうちに、勤続40年、いつの間にか平らなさら地になったのだそうで、そこをガーデンパーティーができる庭にというご要望で相談に来られました。
 打合せにうかがってビックリ。ほとんど手作りで建てたという別棟のアトリエ、すばらしい何百枚もの作品と油絵の具の香り、創作エネルギーの竜巻きに巻き込まれたような衝撃を受け、軽くめまいを覚えながらいろいろとお話をうかがって、さらにビックリ。何とこの方、定年退職してから単身フランスに渡って、そこで数年間絵を習い、それから画家生活がスタートしたのだそうです。伊能忠敬が歩きはじめたのが50歳ですから、それを大きくしのぐ偉業です。さらに驚きだったのは、かわいらしい奥様とは再婚したての新婚ホヤホヤ。定年後を好きな趣味をしながら・・・などというのはなく、もっとアグレッシブに、「ずっと我慢していたけど、ほんとはこういう生き方がしたかったんだ~!」、そんな感じです。実にすばらしい。井上陽水の古い歌に『人生が2度あれば』というのがありましたが、松井画伯は人生を2度経験していらっしゃいます。見事です。私も、「人生の後半戦を画伯のようにエネルギッシュに、創造的に組み立ててみたい」そんな思いが心に刻み込まれた、ありがたい出会いでした。
 後日、ご夫妻の結婚記念日のガーデンパーティーに呼んでいただき、妻と娘ともども、楽しいひとときを過ごさせていただきました。ちなみに庭は、デザイン通りに出来上がり、喜んでいただいたのですが、その後、画伯の創造パワーでどんどん作り替えられ、今では全く違う感じの『松井画伯の庭』になっています。これがまたすばらしいのです。脱帽!

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電球 ゆかいに暮らすためのヒントが満載ですよ~!
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