庭の間取りを考える 1

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 庭のコンセプトやテーマ(新築住宅の庭/2月7日『どこから手をつけたらいいのか』をごらん下さい)が決まったら、つぎにやることは“ゾーニング”です。庭をどう使うのか、何をして過ごすのかをしっかりと意識して、それに必要な広さ、スペース取りをしましょう。
 “ウッドデッキ”と“テラス(バーベキュースペース)”と“畑”が欲しいとします。それぞれに適当な大きさや条件があります。

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ウッドデッキ・・・1間半×1間半(2.7m×2.7m)、配置的に可能ならこの広さを確保したい。これで4畳半です。実際に椅子テーブルを置いたり、ラグマットとローテーブルで板の間のようにして過ごしてみると、これより狭いと使いづらい感じがします。市販のユニットデッキ(0.9m×0.9m)を2列に設置している方も多いのですが、そうすると出幅が1.8m。2mを切ってしまうと急に通路か物干台のようになってしまって、むりやり椅子テーブルを置いてもゆったりすごす感じはなかなか実現できない、できるなら4畳半かそれ以上、それが目安です。

テラス・・・例えば円形のテラスの場合、直径で3m確保すればゆったりと椅子・テーブルを置いたり、中央にテーブル兼用のバーベキュー炉を設置することもできます。

畑・・・大きさはお好みですが、野菜は案外場所を取ります。1?F(1m×1m)にキャベツなら2個、ダイコンは4本、そんな見当です。収穫時の大きさをイメージして場所取りして下さい。

それぞれに必要な大きさが意識できたら、次は配置です。  つづく

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はてなびっくりはてなびっくりはてなびっくり イマジネーションを高めてくれる良質のサプリメントです。

娑羅の木を植える

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祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり
 娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす

 という平家物語でおなじみのシャラの木(と言われていますが、実は違う木のようです)、“ ナツツバキ ”とも言われています。数ある庭木の中で一番好きな木なのです。東京でデザイン事務所勤務の後フリーになったときに、自宅兼設計室の外の、窓から手がとどく位置にシャラの株立ちが植わっていて、後に横浜に引っ越すまでの9年間、その木を眺めながら仕事をしていました。私の定位置である製図台から窓を挟んで1.5メートルにある、スッキリとしたいい樹形のシャラ、想い出深い木です。

 春は、フレッシュで美しいグリーン、バナナムシのような鮮やかな緑色の芽吹きを見せてくれます。
 梅雨に入ると若葉が濡れて輝くようです。初夏に侘助と似た白い花が盛大に咲き、一日花の蜜を逃すまいと、クマンバチがいそがしく飛び回ります。この花が一日でポロポロと落ちる様子が“ 盛者必衰の理をあらはす ”となるわけです。ちなみに、祇園精舎とはお釈迦様とその弟子たちのために建てられた僧坊だったそうで、今でいうホスピスの役も果たしていたということです。ですから、そこの鐘の声が“ 諸行無常の響あり ”なのだと、むかし、ラジオで永六輔さんが話していました。
 夏は高原にいるような爽やかな木陰をつくってくれます。また、花の数だけ実が付きます。パチンコ玉大の緑の実は、小学生のいたずらには恰好の材料です。大量の実を付けた姿からは旺盛な木の勢いが感じられ、来年の花付きを期待させます。
 秋は紅葉、赤茶まじりの黄色で、派手ではないのですが桜の紅葉と似ていて、ギルバート・オサリバンのグッバイ・イエロー・ブリック・ロードが聞こえてくる感じ(45才以上の方限定の例えですが)の情感があります。
 冬は日溜まり、幹を見ながら過ごすことになるのですが、これがまた美しい、カフェオレ色の白樺といいますか、百日紅の幹のような感じです。枝先の芽が徐々に赤くなって、やがてふくらみ始めると春が近づいているということ、そしてキョウチクトウが香るある日に、無数の新芽が申し合わせたかのように一斉に芽吹きます。この日がシャラの木の、一年で一番輝く日です。何百匹ものバナナムシがとまっているようでそのきれいさといったらもう・・・。エッ!バナナムシがわからない???15ミリくらいのそれはそれはきれいな緑色をしたホタルみたいな形の虫です。近所の小学生に教えてもらって下さい、子供はみんな知っています。

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 このように魅力あふれるシャラの木なのですが、一点問題があります。ツバキ科なので“ チャドクガ ”(触ると猛烈に痒くなる小さい毛虫)がつきやすい。環境にもよりますが、東京・横浜の一般的な住宅地では2~3割の割合いで発生する感じです。横浜では一昨年の夏に異常発生して、いたるところのツバキ、サザンカ、シャラ、ヒメシャラに、まるでホラー映画みたいにビッシリと毛虫が並んでいて(これがまた気持悪く規則的に並んで葉っぱを食べるのです)被害も甚大でした。あの時に懲りて、庭のシャラを切ってしまったお宅もありました。あれ以来、シャラをプランに入れると「シャラはチャドクガが・・・」という反応が増えて、庭木に人気NO.1の座はシャラからエゴの木へ。チャドクガには、仕事柄、私も毎年やられています。あの痒みはたまりません。あの夏以来、特に小さいお子さんのいらっしゃるお宅にはすすめないようになりました。
 チャドクガのリスクを考えても、私はやはりシャラの木が一番好きです。そういう方、シャラの木ファンは多いと思います。実に魅力的な木なのです。そんなシャラの木好きに、チャドクガの他に注意点をもうひとつ。これはシャラに限らず、落葉の雑木類に共通なのですが、夏場はたっぷりと水を遣って下さい。これは山に登ると気付きます。落葉樹の林を歩くと地面がフカフカしています。毎年降り積もった落ち葉と木の根で地面はスポンジ状態、たっぷりと水を含んでいるのです。そういうところに生息している木なので、きれいに整備された庭の環境は、実は木には過酷なのです。毎年見受けるのですが、夏にひと枝づつかれてしまうのはたいがい水不足が原因です。夏場は週に一度くらい、木の根元にたっぷりと散水することをお勧めします。山の土壌を再現するなら、腐葉土多めでさらさらと水はけ良好な場所で、時々たっぷりの水、これがいいでしょう。それと、日当たりがいいほど花付きはいいですし、風通しがいいと虫が付きにくい、これも基本です。

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ひまわり 自分自身の土壌改良のために、今日もワンクリック!

キッズガーデン“砂場のある庭”

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 新築のお客さまで、お子さんがまだ小さいお宅の場合、生活と同じく、庭も子ども中心、子育てを意識した庭づくりになります。キッズガーデンを希望されるお母さまも多いのですが、なかなかハックルベリーフィンのツリーハウスとか公園用の大型遊具を設置するわけにもいきません。キッズガーデン、子どものための庭。親子で過ごす、一人で遊ぶ、友だちが集まる、触れる、感じる、育てる、食べる・・・、いろんな要素が考えられますが、最もご要望の多いのが“砂場”です。 
 ある時期、子どもにとって砂場は、無限にイマジネーションを遊ばせながら創造と破壊をくりかえすことができる、最高に楽しい場所です。レゴブロックに熱中したり、お絵描きに夢中になるのと同じく、創造性を育む場所です。私もそうなのですが、その楽しさが親になっても鮮烈に記憶されているために「砂場を」ということになるのでしょう。

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 砂場をプランに入れる時に「はたして砂場で遊んでくれるだろうか」「すぐに飽きちゃうんじゃないかしら」というお話が出るのですが、あえて提案します「砂場を庭の真ん中に、盛大につくりましょう」。そして子どもが遊ぶ前に親が夢中で砂遊びに興じるのです。休日になると砂のトンネルやお城をつくっては写真を撮って悦に入って自慢しあうお父さんとお母さん、いい感じですよねえ。確実に子どもは参加して、やがて熱中します。そして砂遊びの年齢が過ぎたら、その場所をバーベキューの炉にしてもいいですし、花壇にしてもいい、自家製有機野菜を栽培するのもいいですね。それを見越して庭の真ん中にしっかりとスペース取りしておくのです。その場所が庭のテーマ、家族のテーマになる。お子さんの成長とともに変化する庭というわけです。

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 ところで、男の子って不思議ですねえ。砂遊びやドロ団子をつくるのは男女共通なのですが、男の子、なんで地面を掘りたがるのでしょう。自分も男の子だったので、懐かしい感覚です。とにかく穴を掘るのが楽しい。新築でまだ更地の庭に落とし穴がいくつも掘ってある風景に何度か遭遇しています。たいがい小学校3、4年生の男の子です。彼を突き動かしている穴掘り衝動は何なのか、まだ思春期は遠く、お母さんとお風呂に入ることを拒絶しない感じなのに、その穴掘り行動に“おとこ”を感じるのです。穴掘りの他に、石を蹴る、木にのぼる、隙間に隠れる、宝物(木の実や瓶のふた、最近ではムシキングカード)のコレクション、男の子の特徴です。不思議でユーモラスなこの行動、これが生物学的にどういうことなのか、教育学部出身の方やこういったことに詳しい方、ぜひ解説をお願いします.
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チュー いい歳して砂場遊びしているようなブログもあって愉快です。

優れた庭って・・・

 さあ、念願の庭付き一戸建て。がんばりましたねえ。膨大な努力と強い決意と家族の絆の結晶ですよね。引越しの段ボールはすべて片付きましたか? 「OK!」 では始めましょう、庭のあるすばらしい生活。
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 というわけで、自分の『庭』が手に入ったわけですが、たいがいいきなり持て余してしまうものです。家の間取りを考えるように、一から順に組み立てていけばいいのですが、庭はとりあえずの生活には関係ない感じの場所なので、引越しの疲れや引き渡し完了の安堵感とか達成感で、一時脱力状態の方が多いようです。ここで急き立てられるように庭をどうしたらいいのかと考えても、あまりいい結果は得られないと思いますので、庭は後回しと決め込んで、まずはのんびりと、じっくりとパワーを貯えてからというのもいいと思います。
 それで、さあ始めましょうとなったときに、何から考えたらいいのか、まずはコンセプトメイクから、これは別項『どこから手をつけたらいいのか』をお読み下さい。その次がフレームワーク(ゾーニング)、目的ごとの場所取りですね、それと導線計画、素材選び、空間演出、アイストップとフォーカルポイント、目隠しと見晴らしの問題、土壌改良、植栽計画、庭に出やすい工夫・・・となります。各項を追々解説していく予定ですが、今回はその前段として、庭って何だろう、いい庭って、優れた庭ってどんな庭のことをいうのだろうということを考えてみたいと思います。

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 設計者としては、『デザイン性と機能性を兼ね備えていて、コンセプトに合致した庭』を構築することが命題となりますが、それだけでは優れた庭とは言えません。もうひとつ、欠かせない要素として『人』。人が居てこその庭だということです。言ってしまえば当たり前のことなのですが、案外この点が抜け落ちたままの庭が多い。提案する側に、しっかりと『人』を芯に据えた感覚がない場合は、設計者のデザイン遊びで終わってしまったり、完成時がベストでその後時間と共に魅力を失って色褪せていく、そんな庭になるものです。住む方、庭で過ごす方の思考に『人』が存在しない場合、同じです、庭は早晩『手間の掛かる厄介な場所』になってしまいます。

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 横浜に居を移してから現在まで、600軒以上の庭を手掛けさせていただきましたが、『優れた庭には優れた家族が存在する』というのが実感です。デザインが仕事の私がこんなこと言っていいのかわかりませんが、優れた庭をつくるということにおいて、優れた家族のパワーにくらべたら、デザインの力など微々たるもの、そんな気がするのです。優れた家族の強烈な幸せパワーに引っ張られるようにデザインが構成されていく、そんなふうにして出来上がった庭は、その後何年たっても色褪せません。それどころか想定外のサプライズが庭を進化させていることが多く、そんな庭でお茶をいただくことが、設計者としての至福の時なのです。
 『人』ということをもう少し解析すると、感じる、思う、動く、集うといったことです。そして究極は楽しむ、感動するということです。庭の価値はここにあるのです。それを演出するための手法がデザインです。つまり設計者は家族の幸せづくりを応援する立場で、あくまでも価値を生み出す源泉は住む方のイマジネーション、生活欲求、幸福探究力にあるのです。ですからデザイナー任せではなく、あるいはデザイナー抜きで庭をつくり上げていくという意欲を持って取りかかってみて下さい。優れた庭実現のために考えるべきこと、考え方やポイントは順次アップしていきますし、質問やご意見ご感想もどしどしおよせ下さい。方法はこの記事の下の方にあるコメントをクリック、あるいは当社Eメール graceland@graceland.jpにどうぞ。『優れた庭には優れた家族が存在する』、がんばりましょう。

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熱燗 我が家も“優れた家族”を目指して夫婦での晩酌を欠かしません。さあ今夜の晩酌ネタを探しにワンクリック。

清水さんちの庭で山菜採り

 ある日、店に一本の電話が・・・。「雑草取りが大変なので何とかしたい」まずは現地を拝見に。こんな感じで始まった清水さんとのおつきあいです。高台にある家の裏手は高低差30mの傾斜地で、仮に平地だったら家が4軒建つほどの広さでした。一部を畑にしたり、果樹を植えたりして楽しんでいらっしゃるのですが、全体的に背の高い雑草がはびこっていて、年に何度も刈払い機で除草作業をしているということでした。まず階段と遊歩道を整備することと、ゾーニングを考えて、過ごす場所や畑スペースをハッキリさせることを提案。まるで登山道を整備するような工事が始まりました。

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 季節は冬から春へ、ポカポカとした柔らかい日ざしと汗がスーッと飛んでゆく快適なそよ風を満喫しながらの作業中、雑木林の中に食べごろのたらの芽とフキを発見。奥様にうかがうと、毎年楽しみに収穫しているとのこと。「好きなだけどうぞ」というお言葉に甘えて山菜採り。その日の夕食はフキの煮物とたらの芽の天ぷらをたらふくいただきました。
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 私のいなかが新潟の山奥なので、山菜は大好物です。とはいっても子どもの頃は、春は連日山菜なので「またこれかあ」という感じで、あまり美味しいと思わず、赤いウインナーやマルシンハンバーグを食べたがっていたのですが、都会に出てからは、春に毎年送られてくる、父が採ってくる大量の山菜を心待ちにするようになりました。山菜は春の味、冬の4ヶ月を雪に閉じ込められる新潟の人にとって、春が来たことのうれしさ、ワクワク感はものすごいのです。冬は、お年寄りから若い衆から子どもまで、すべての人が辛抱強く雪と格闘する生活ですから、雪から解放されて山が一気に芽吹きはじめる春は、町中の人の顔が晴れやかで希望に満ちています。山菜はその象徴なのです。アクが強くて、山の滋養を凝縮したような濃い味の山菜を大量に食べることで、冬に疲れてたまった心身の毒が、きれいさっぱり洗い流されるような感じでとても軽やかになります。春を満喫しながら採ってきた山菜を食べながら、しっかりとパワーを溜め込んで、「さあ田植えだ!」となるのです。
 その山菜が自宅の庭で手に入るなんて何ともうらやましい。もともと自生しているとは思えないので、おそらくどこかのものを移植したのだと思いますが、その味は新潟の春を思い起こさせるに十分でした。こんな庭の楽しみ方もあるのだなあと感心、感激な出来事でした。来年も採らせて頂く約束を取り付けて現場を完了、引き上げてきました。
 今年ももうすぐその季節、「清水さん、近々家族でおじゃましますので、よろしくお願いしま~す」。


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花 にほんブログ村にもあたたかい春の風が吹き始めました。

瀧本さんちのオープンガーデン

 天気は三寒四温を繰り返し、花粉症の妻カオリちゃんがキャシャーンマスクを装着。春が近いのです。毎年、これからの春の園芸シーズン、3月から5月のGWは目のまわる忙しさで、連日設計の締め切りと現場管理、お客様との打合わせでスケジュールはいっぱいいっぱいになります。そんなあわただしさの中で楽しみなイベントがひとつ、瀧本さんちのオープンガーデンです。

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 瀧本さんは昨年ガーデンリフォームをやらせて頂いたお客様で、毎年5月のある日、一日中庭を解放しています。花、花、花、奥様が丹精した花が盛大に咲いて、それを楽しみにしているお友達とその又お友達で終日にぎわうのです。奥様いわく「オープンガーデンが私の生き甲斐」の言葉通り、その情熱たるやものすごい。種から半年がかりで育てた、たぶん千株近いいろんな花が咲き乱れるのです。それはもう見事の一言、ため息ものです。ea4878ff.jpg

 瀧本さんの奥様、元町でご商売をされていて超多忙な方なのですが、毎朝薄暗いうちから庭に出ていらっしゃるそうで、その熱心さが一段と花を見事に感じさせるのだと思います。なぜここまでパワフルに庭をやれるのか、最初は圧倒されるばかりだったのですが、お話をうかがって納得しました。実は奥様、数年前に大病を煩って、そこから生還したという経験をお持ちで、そのとき以来、生活全般、人生そのものに戦いを挑むように暮らすようになったようです。戦いを挑むといっても、そこに悲愴感などは一切なく、底抜けに明るく楽しい戦いです。意識ひとつでここまで毎日を充実して過ごせるのだなあと、感心しつつ、このすばらしい生き方をお裾分けいただきたい、あやかりたいと、そんな思いもあって『瀧本さんちのオープンガーデン』が楽しみなのです。きっと訪れるお友達たちも同じ気持なのではないかなあと思っています。庭から生活のパワーをもらえる、そんな感じのイベントです。
 ご興味のある方は弊社にメールして下さい。graceland@graceland.jpです。

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OK 日々ブログ村からもいいパワーをいただいております。

カブトの幼虫プレゼント

 今年もカブトムシの幼虫を仕分けする時期がやってきました。毎年、ブリードした幼虫を、そろそろ餌の食いも少なくなって蛹室の準備に入る今頃、5匹ぐらいずつをケースにセットして、ムシ好きのお子さんがいるお客さまや近所の小さい同好の士にプレゼントしているのです。今年は2ペアの親から76匹の幼虫が育ちました。人工飼育なので野生のものよりも羽化が早くて、6月末から7月にかけてポコポコとカブトムシが出てきます。一足早い夏休み気分を味わっていただこうというわけです。
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 ここで、カブトムシの卵から成虫になるまでを簡単に解説します。まず、1ペアの成虫から30~40個の卵が生まれます。よほど環境が悪くなければ約1ヶ月でほぼ全てが孵化します。そして、それから3ヶ月、猛烈に餌を食べて一気に7センチ位まで育ちます。この3ヶ月の成長が、成虫になったときの大きさを確定させるのです。よく思うのですが、人間と似てます。人間の場合は3年ですが、『三つ子の魂百まで』、生後3年間を十分な愛情と栄養で育つことが大事だと言われていますよね。ムシ(甲虫)は羽化してからは大きくなりません。幼虫の最初の3ヶ月が大きなムシを育てるための勝負の時期なのです。その後は春まで餌を食べ続けながら、ゆっくりと成長します。人間で言うと幼稚園から小学校時代、心理学的にはエディプス期から思春期までの、比較的のんびりとした『潜伏期』に当たるのでしょう。そして春、白かった幼虫の体が黄色味を帯びてくると、自分の排出液で壁塗りをして、蛹になるためのタマゴのような形の部屋、蛹室をつくってそこにこもります。思春期の始まりですね。ここからが劇的です。部屋に引きこもってほとんど動かずにじっとしていたかと思うと、ある日突然頭部が割れてそこから脱皮が始まり、全く違う形の生き物に変身するのです。昨日まで大きいイモムシだったのに、今日は角も羽もある立派なカブトムシになっている、蛹化です。 さなぎは床擦れを防ごうとしているのか、時々クネクネと体を揺すります。その様子が寝相が悪い子どものようでもあるし、本郷 猛(仮面ライダー1号)が改造人間にされているときみたいに、己の変化にもがき苦しんでいるようにも見えて、まさに思春期なのです。そして1ヶ月ほどで羽化。着色前のフィギアのような感じで、白くてツヤツヤしていて、カッコ良くて、はかなげで、昆虫の一生で最も美しい一日だと思います。人間で言うと青春のきらめきって感じです。翌日にはだんだん茶色になってきて、二週間ほど蛹室で過ごしてから自力で堅い蛹室を崩して地上に出てくるのです。
 どうでしょうか、ほんとに人間と似ていますよね。この過程での最大の失敗は蛹室を壊してしまうことです。様子を見ようと掘り返したり、飼育ケースに振動を与えたりして蛹室が壊れてしまうと、羽化できずに死んでしまいます。蛹室の一部が落下しただけでも変な形の成虫になってしまうのです。蛹化が近い3月(思春期)に入ったらとにかく静かに放っておくことです。世のお母さま方、けっしてお子さんの携帯をチェックしたりしないでくださいね、子どもの急激な変化に戸惑ったり、言いしれぬ寂しさを感じたりするでしょうけど、ここが我慢のしどころです。特に男の子は要注意です。わたしの知る限り、この時期の男の子は女の子の何倍も繊細です。その不安はご主人とラブラブ旅行して解消するとか、子育て経験者に愚痴ってみるとかしてみてください。子どもの成長を止めることはできないのですから、息子さんがかっこいいカブトムシになれるように、上手に蛹化と羽化を見守ってあげましょう。

        〈 羽化して2日のコクワガタ 〉
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 あれ?!ムシ話がすっかり子育て論になってしまいました。まあいいか。実はMy Son 優一朗(この春6年生)が蛹化をむかえつつあるのです。父親としては自分の経験が昨日のことのように思い起こされて、懐かしさとともに、はたしてこいつがどんな成虫に羽化するのかが楽しみです。昆虫飼育の要領で条件を整えてやって、後は放っておくことはもちろんなのですが、息子を見ているとわたしも活性化されて、なんせ、子どもの思春期は男の子を持つ父親にとって、たぶん人生最大のお楽しみ(母親にとっては苦しみのようですが)なのです。母と言うゲージから飛び出して荒野に立ったとき、父の背中が彼にはどう映るのでしょうか、同士と思うのか、乗り越えるべき巨大な障害物に見えるのか、あるいは『くっだらね~、ばかじゃないの』と思うのか、父が星一徹ばりに指し示す方向に光を見いだすのか、はたまた背を向けるのか、いずれにしても彼が幼虫から蛹に、そして成虫になる、エキサイティングなドラマの始まりです。で、父としてもここんところ仕事や生活に妙に力が入るんです。
 妻カオリちゃんに言わせると、わたしは『こどもおやじ』で今が『第三反抗期』なんだそうです。優一朗よ、おたがいにがんばろうぜ!カオリちゃん、オレたちのことは放っといてくれ~!
(ここでカオリちゃん乱入)
カオリ/いいかげんにしなさいよ。優ちゃんは放っといても平気だけど、あんたはだめ。まったくいい歳して、なにしでかすかわからないんだから。しっかりと監視させていただきます。
 だそうです。ウ~ン・・・、まあ優一朗よ、今年は幼虫と一緒にお父さんが好きな曲、クレイジーケンバンドの『息子』を贈るよ。


息子 Stand Up!! My Son    作詞・作曲 横山 剣

   さあ起きろ! もうすぐ夜が明ける
   赤まむし 飲んだらイクぞ
   何してるんだ 早くしろ早く
   ほーら こっちだ チンたらするな
   見てみろ 先はまだまだ長い
   そんなもんなどほっとけ いいからイクぞ

   その調子だ なかなかじゃないか
   ちょっと待て! いや、いい・・・ 気にすんな
   ここまで来ればこっちのもんだ
   しかしあれだぞ 油断するな
   見てみろ 先はまだまだ長い
   そんなもんなどほっとけ 急いでイクぞ

   やったぜベイビー あともう少しだ
   焼きニンニク 喰ったらイクぞ
   心配するな 俺に任せろ
   あとは自分でなんとかしろ
   見てみろ 空は雲ひとつないぜ
   挨拶なんかいらねえ いいからイケよ

   はあ お前って野郎は・・・。
   ったくお前って野郎は・・・。

 で、ムシ話にもどりますが、里親募集中の幼虫がまだ30匹ほどいますので、ご希望の方にさしあげます。4月から衝撃を与えないようにして、あとはカラカラに乾燥しないようにさえしておけばOK! かんたんですよ。お子さんやお孫さんといっしょに楽しんでみませんか。


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プレゼント 子どもたちは大人からプレゼントをもらいます。私たち大人はブログでプレゼント交換しましょうか。

新築外構の素材選び

 外構デザインは建物にどんな洋服を着せるかを考える作業です。ひとつの基本は建物と同一素材で構成するということですが、それだけではなく、建物のデザインコンセプトと歩調を合わせた設計が必要です。できれば建築設計の段階から、あれこれと試着する感覚で検討を重ねることをおすすめします。この分野、数年前から比べると格段にセンスアップされてきましたが、いまだに建物とまったく合わない、チグハグな外構はつくり続けられていて、それらを目にするたび、同業者として、もどかしさや残念な感じを持ってしまいます。
 今日は、せっかくの、一世一代の買い物である新築住宅に、変な服を着せないためのひとつのポイント、外構の素材選びをご伝授します。
 外構資材の主なものとしては、化粧ブロックやインターロッキングといったコンクリート製品、タイル、レンガ、鋳物、金属、プラスチック、樹脂製品、石材、木材、植物などがあります。そしてこれらは、時間と共に劣化してゆくものと、風合いを増してゆくものとに分けられます。例えばアルミフェンスや化粧ブロックは施工時がベストな質感で、5年10年と経つうちに、時間が経過した分劣化した感じになります。対して石やレンガや木材などは、日に焼け、苔むし、たとえすり減ったりゆがんだりしてきても、良い味がでてきた、風合いが増してきたという印象になるものです。構成物の目的や機能にもよりますが、家族と共に成長して味わいを深めたり、風合いを増してゆく素材選び、古美る(フルビル)素材での構成をおすすめします。
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 例えばレンガ。お客様にレンガをおすすめするときにいつも思い出す場所があります。吉祥寺の古いジャズ喫茶です。その店は地下にあり、路地から狭いレンガの階段を降りてゆくのですが、その階段のレンガがすり減って、角が丸まってツルツルになり、実に歩きづらいのです。でもそこを注意しながら歩くたびに、店の歴史、地下から上がってくるコーヒーの香りと一緒に70年安保の空気が感じられるのです。同じことを感じてここに通う常連さんは多いはずです。ひとつの素材の風合い、すり減ったレンガの歩きづらさが、熱かった時代の空気感、論争、フォーク集会でがなった後の陶酔感や、ヘルメットからつたった汗の感じ、催涙ガスの目の痛み、そしてその後の時代的挫折感までを一気にフラッシュバックさせる、すごいことだと思いませんか(なんちゃって、当時私は10歳だったんでそんな実体験はないのですが、その世代の人たちに強くあこがれ、将来は体制と戦い、俺達の時代的革命を起こすのだと本気で考えている少年でした。その癖は末っ子のコオに受け継がれています。彼は大人になったら大きな悪と戦うべく日々ヒーローに変身する訓練を欠かしません)。
 家は家族の歴史が刻まれてゆく場所であり、子どもたちにとっては人生の土台となる、かけがえのないすばらしい思い出が蓄積されてゆくべき場所です。劣化してゆく素材は極力避け、家族の成長と共に風合いを増してゆく『古美る』素材で構成してみて下さい。
 もう一点、素材選びで重要なのは建物との統一感です。玄関・玄関ポーチと道路までのアプローチを同じもので、家の外壁と門塀や土留めを同じ仕上げで構成するという手法は、条件が可能ならぜひ取り入れていただきたい基本テクニックです。それが無理な場合でも、できるだけ素材数を少なくすることをおすすめします。素材やデザインがシンプルなほど、美しく、印象がグレードアップするものです。まるで建材屋さんのサンプルガーデンのように、何種類ものレンガやブロックを使うのは、デザイン的にはとても難しく、あまり成功例を見たことがありません。
 古美る素材でシンプルに、建物との調和を考えて、洋服を試着する感覚で素材選びをおこなってみて下さい、きっとうまくいきますよ。

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走る走る走る いろんな分野の専門知識が満載です。

土づくりの日々

 東京を仕事の拠点にしているころ、地域によって土質が違うことに気付きました。江東区は砂地、台東区は瓦礫、世田谷区はフカフカの黒土でした。そして現在いる横浜南部・鎌倉・湘南はといいますと、磯子区、金沢区、港南区、栄区、そして鎌倉・江ノ島まで、少し掘ると粘土の岩盤が出てきます。それを切りくずしたり盛り土したりして宅地造成しているため、新築住宅の庭はたいがい水はけが悪く、雑草も生えないような強酸性の粘土質です。農業は土づくりが基本と言いますが、このあたり(横浜南部)でガーデニングを楽しむにはまず土壌改良をやらないといけません。
 湘南文化の影響なのか、全国的に見ても家族で庭を楽しむ意識が高いこのあたり、一年中盛大に花が咲いて、梅や柑橘類の果実も見事です。最初は土壌に恵まれているのかと思っていたのですが、そうではなく、みなさま日常的に土づくりに励んでいらっしゃることを知り、そんな生活ぶりがまたいいもんだなあと感じて、ますますここが好きになりました。料理で出る生ゴミと庭で引き抜いた雑草、かき集めた落ち葉をコンポストやビニール袋で堆肥にして庭に入れる、手間もかかりますが、これぞスローライフです。いい感じの生活です。土壌が悪いという悪条件を、土づくりしながら暮らすという豊かさに変える、これが横浜スタイルなのです。
 何年もそうして土づくりをした庭は一歩踏み入ったときにわかります。地面がフカフカしていて、何とも言えないいい土のにおいがして、新潟の実家の裏庭(庭というよりほとんど畑なのですが)の感じがよみがえってくるのです。縁側があって、坪庭があって、その向こうは畑。そんなに広くはないのですが、毎日の味噌汁の具と漬け物の材料はそこでまかなえます。今も母が生ゴミを土に返していて、そこで収穫した野菜を送ってれるのですが、味が濃くて土の滋養の強さが伝わってきます。また、わたしの小さいころの記憶の、かなりの部分がその裏庭を舞台にしたもので、ヘビ、カエル、トンボ、チョウチョ、モグラ、トカゲ・・・、野生の王国でした。トマトやキュウリをもいで食べたり、七輪で魚を焼いたのも庭でしたし、となりの岩戸屋さん(屋号)の畑の水まきと草取りを手伝ったときの草いきれのにおいは、今も鮮烈に記憶されています。この記憶が現在、庭設計のベースになっていて、とてもありがたく思っているのですが、仕事だけではなく、生活全般において(年令が行くほどに)そんな環境で育ったことに感謝しています。ですから、まだお子さんが小さいお宅やお孫さんがいらっしゃる場合、その子どもにとって庭が大切な成長の舞台となってほしい、設計の際に強くそういう思いがわき上がってくるのです。
 新築でまだ手付かずの庭スペースを見ながら、さあ!と思っている方、花やハーブを楽しむにしろ、果樹や野菜を収穫するにしろ、まずは土づくりです。ゆっくり、じっくり、日々土づくりをしながらの生活を楽しむ、そんな暮らし方もいいんじゃないでしょうか。そういったイメージで庭をとらえることで、庭だけではなく新居での生活そのものがひとつ濃く、豊かになると思います。

     〈 白石さんちの菜園/今は野菜のジャングルになっています 〉
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クラッカー スローライフで頭脳までスローにならないように、ブログで日々適度な刺激を与えましょう。

Takashoがおもしろい

 店にタカショーの新しい総合カタログが届きました。『株式会社タカショー』、同業者、業界関係者にはおなじみのガーデン資材メーカーです。実は私、この会社が気になっていました。きっかけは5年ほど前、ホームセンター内に新装オープンする園芸部門の『新人スタッフセミナー』で、「21世紀は心の時代です」という講演をした時に、話の引き合いとしてタカショーの総合カタログを使ったことがあったのです。たまたま手もとにあったそれが、話のネタになるなと思ってのことだったのですが、どういう話かといいますと(以下講演テープから抜粋)

――21世紀は心の時代、心の時代の販売は、モノを売ってはいけません。20世紀、生産と消費の時代に作り出された物質文化はすでに飽和状態です。今さら生活に必要なモノなどいくら売っても、そこにお客さまの笑顔はないのです。だいいちこれから始まる園芸部門に生活必需品は一個も置いていません。花や植木鉢や観葉植物などなくても、普通に快適な生活が送れるのです。――
――でも売上げを上げなければ店はつぶれてしまいますよね。モノを売らずに何を売ればいいのでしょうか。そのヒントがこのタカショーのカタログです。ガーデンファニチャーのところをご覧下さい。以前のカタログは品番、寸法、値段とともに商品が並んでいるという普通の感じだったのですが、今回のを見てびっくりしました。全ての商品をシーンの中で紹介しているんです。年季の入ったいい感じの庭に置かれたチークのベンチ、都会的なベランダにはモダンなイス・テーブル、プールサイドにはリゾートフルなデザインの商品とテーブルウェア、そしてモデルさんまで使って撮影されています。これですよ、これ。ガーデンファニチャーをモノとして売るのではなく、そのモノから派生するイメージを、あるいはイメージの中にあるファニチャーを売っているんです。見事です。――
――園芸コーナーに来られるお客さまは、けっしてモノが欲しいんじゃなくて、『楽しさ』『美しさ』『幸福感』『充実感』『癒し』、そういった感じを求めて来られるのです。つまり、イマジネーションを買いに来られるのです。ですから私たちがモノ売りとして仕事をしていたら、お客さまのニーズとずれてしまう。――
――売る側はモノを売り、それを買ったお客さまサイドでイマジネーションを膨らませればいいという考え方もありますが、それでは専門店とはいえないのではないでしょうか。専門店の集合体であるデパートと、日用雑貨の量販店や一般的なホームセンターとの大きなちがい、それはお客さまの笑顔だと思います。高島屋の店内には笑顔が溢れています。他より少しでも安い日用品、生活必需品を買い求めたときとは明らかにちがう、幸福感や充実感に満ちた笑顔です。生活必需品を一個も置いていない園芸部門は脱ホームセンター、高島屋であるべきだと思いますがいかがでしょうか。――

こんなぐわいに使わせてもらいました。
 そして今回のカタログ、またまたうれしい内容でした。『モノを売るのではない精神』(タカショーの方に「そんな精神でやっているわけじゃない」と言われたらそれまでなのですが、わたしは勝手にそう読みました)に磨きがかかって、庭へのイメージが広がる、設計者としてインスパイアされる言葉とシーンが次々登場します。
 カタログを見ながらひとりでニマニマしているのもなんなんで、妻カオリちゃんのご意見をうかがいましょう。いかがですか。

カオリ:わたしはあなたみたいに極端な感激癖がないから、カタログ見てニマニマしたりインスパイアされたなんてありえないけど、そういわれるとタカショーって他と違うよね。あらためて読んでみると、わたしたちがふだんお客さまに話していることとか、あなたが昔から言い続けているような言葉が出てくる。庭の位置づけというか、どっか共通項があるんじゃない。それにしても、同じようなこと考え続けていて、かたや大躍進の一流企業、かたや新車を買うのに清水ジャンプの貧乏デザイナー・・・。

 おっと、話の雲行きが怪しくなってきたのでその辺でいいです。

 ちなみに株式会社タカショーと我がグレースランドは何の利害関係もないので(商品は年中使わせてもらっていますが)、これは別にPRページではありません。カオリちゃんが言うように、わたし、感動癖があって、時々意外なことにやたら感動してのめり込むのです。過去にさかのぼってわたしの感動のめり込みリストを紹介しますと、吉田拓郎(カオリちゃんと共通)、尾関宗園(京都の和尚さん)、絵画、エルビス・プレスリー、登山、写真、ウインドサーフィン、広告批評、アロマテラピー、ハウスハズバンド(レノンの影響)、カウンセリング、昆虫飼育(Moy Son 優一朗と共通)、クレイジーケンバンド、こんな具合で、種々雑多なのめり込み遍歴です。これにタカショーが加わるような予感、まあ仕事とラップするので道楽にはならないと思います、カオリちゃんご安心下さい。
 このカタログ、業務用でプロ向けと書いてあるのですが、ここから楽しさを感じ取れるのはたぶんプロではなく、一般の人、庭を楽しむ暮らしをされている方だろうという気がします。なぜそうなのか、その話はまた別の機会にさせてもらうとして、興味のある方は、近所の建材屋さんかホームセンターで探してみてください。『PROEX タカショープロガーデンエクステリア総合カタログ(2006~2007上期)』です。これから新築予定の方、ガーデンリフォームを考えている方はもちろんですが、『家族』・『笑顔』・『心』・『創作』・『和み』、これらの言葉に反応しがちなタイプの人にはおすすめの一冊です。今タカショーがおもしろいのです。

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鐘こちらもおもしろいのです。

マイカーはファミリーガーデン

 ついに、愛車のオンボロハイラックスサーフとの別れがやってきました。正月に新潟の実家へ向かう途中、関越トンネルの手前、周りが徐々に雪景色になる赤城高原で急に白煙を上げてエンスト。氷点下の中一家でしばし呆然、結局JAFで沼田のトヨタに運んでもらったのですがエンジンがもう駄目だということで、涙をのんで廃車。なんと最後の距離数がジャスト111777だったのを見て、これもこの車の運命かとあきらめがつきました。
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 高速道をゆっくりとレッカー車で引かれていく車中、ちからなくドナドナを口ずさみながら、走馬灯のように数々の思い出が・・・。実はこの車、同じ形を探しまわって3台目のサーフなのです。それ以前は現場用のトラックに乗っていたのですが、My Son 優一朗の保育園の送り迎えと、休日に遊び回るために買いかえた初めてのファミリーカーで、その後故障で買い替えるときも、どうしても同じものが欲しくて中古車センターを探しまわりました。もう年式が古くて、やっと見つけて買っても一年ほどで廃車、そのパターンを2回くりかえしました。我ながらよくもまあサーフにこだわったものだと思いますが、それほど初代サーフへの思いが強かったのです。それは、車マニアということでは全くなく、その頃の家族との思い出、私自身の家族への思い、特に車を使ってあちこち遊びにいった優一朗とふたりの時間が、今も最高に楽しく心に刻まれている、その象徴としてのハイラックスサーフだったのです。だから同じものを探しまわったのですが、さすがにもう限界、やっと探し当てても年中修理が必要で費用がかさむし、せいぜい2年で廃車ではたまりません。今度は多少無理してでも新車購入の決心をしました。
 このマイカーへの思いって、実は庭と似ているのです。ガーデンリフォームの際に、庭木の思い出や、今は社会人になっているお子さんの小さかった頃の、庭でのエピソードや思い出話をうかがうことはよくあります。また、かわいがっていた犬のお墓があったり、草花や庭石にもそれぞれいろんな思いが重なっているものす。
 リフォームの設計はまずそういった『思い』をうかがうことからスタートするように心掛けています。家族構成が変わったり、家のリフォームに伴って条件が変わったり、あるいは庭に対する新たなテーマが出てきたり、そういったことでガーデンリフォームを考えるわけですが、車と違ってそっくり買い替えるというようなことではなく、『思い出』や『思い』を受け継ぎつつ、新たなシーンの舞台を作っていく、そんな感じに仕上げたいものだと考えています。そういったプロセスで設計することは、同時にそのご家族の歴史と未来へのイメージ、特に未来への・・・は、時に決意表明のように強い意志で、今後の生活をお考えの方がいらして、その生活設計に対する積極性、力強さに圧倒されることも多々あります。そういったことを含め、ゼロから組み立てる『新築住宅の庭』とはちがった妙味のある作業です。
 ファミリーカーとファミリーガーデン、どちらも家族の歴史が積み重なっていきます。そして、車はいつかポンコツになりますが、庭は時間が経過するほど味わいをまします。ガーデンリフォームをお考えの方は、ぜひこの庭の味わい要素はどこにあるのかを見極めて、それを消さないようにしながら新たな庭をイメージしてください。それが庭木の枝振りにあるのか、毎年出てくる宿根草なのか、もしかしたら邪魔だから捨てようと思っていた庭石かも知れません。それらが単に物質ではなく、思いの蓄積であると考えることで、次の庭の仕立てに有効に活用できたり、それが庭のフォーカルポイントになったりもします。

 ガーデンリフォームにまつわるいろいろな泣き笑いや、BeforeーAfterも、今後徐々にご紹介していきますので、乞うご期待。それから、庭ではなくクルマの方も、新しいクルマで、吉本新喜劇のような我が家の泣き笑いが展開されることでしょう。
( それをいうなら松竹新喜劇でしょ/妻談 )

        〈 さらばハイラックスサーフよ! 〉
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いちご 元気家族のマルチビタミン。
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