2006年11月

樹木( 木藤邸 11)

 落葉樹2本とコニファー1本を植えました。

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エゴノキ/ウッドデッキのすぐ脇に植えました。狙いとしては1、デッキスペースを空間的に仕切ることで居心地を良くする。2、もう一本のヤマボウシと対で庭の奥行き感を出す。3、屋内でも外の風や空気感、季節感を感じられるようにする。という3点です。
 この木は玄関先や庭の中心木として人気NO.1の落葉広葉樹です。ゴールデンウィーク頃にスズランのような白い小さな花が鈴生りに下がります。夏は爽やかな緑色の葉で、株立ちであっても横に枝が張る性質なので、自然樹型で育てると涼しい木陰を作ってくれます。以前はヒメシャラがダントツの人気木でしたが、3年前の夏にチャドクガが異常発生!どこの庭でもツバキ、サザンカ、シャラ、ヒメシャラにホラー映画みたいに大量の毛虫が・・・。人への被害も大きかったので、それに懲りてヒメシャラ人気は急降下しました。それに代わって人気が出たのがこのエゴノキだったのです。もちろん毛虫はつきません。

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 ヤマボウシ/ミズキ科ミズキ属の落葉広葉樹です。街路樹や庭木で人気の高いハナミズキはアメリカから輸入された園芸品種であるのに対し、ヤマボウシは昔から日本にある木のようで、里山の雑木林で10m以上に育った巨木を見かけます。長野県では実を食べる習慣があるようで、その食用になる実をクワの実に例えてヤマグワともよばれています。改良品種なのかもともと存在するのか不明ですが、常緑のヤマボウシも生産されているようですし、ミルキーウェイという名前で花が鮮やかなものも、まだ少量ですが売られています。木肌も美しく、雑木類の中ではシャラやナナカマドのような派手さは無いものの、落ち着いた趣を持った人気の高い木です。
 このように庭の角に背の高くなる木を植えることを“角押さえの木”と言います。これによって庭全体の空間領域をハッキリさせる効果があります。

コニファー/隣地の土留めブロックの味気なさを消すために、壁際にブルーエンジェルを植えました。狭小地での設計で、アクセントや縦のラインが欲しいときにコニファー類は重宝します。一部を除いて自然樹型がロケット型なので、将来にわたってスリムなままですし、基本的に剪定の必要がありません。全般的に日当たりと風通しを好みます。
 コニファーには大別してグリーン系とブルー系があります。エレガンテシマやヨーロッパゴールドのグリーン系は冬場霜に当たると茶色くなってしまうものもありますが、その分春に、輝くように美しく芽吹きます。それに対してブルー系のコニファーは、一年中青白く、静かに庭に欧風の雰囲気を演出してくれます。
 コニファー類が一般に流通するようになった当初は、生垣として、あるいは通路の左右に連柱のように同じ種類を並べるという使い方が主でしたが、最近はできるだけ違う種類を高さも替えて楽しむという使い方になってきました。また、這うタイプのコニファーも充実してきましたので、ロックガーデンにコニファーを配したり、庭の一角にコニファーガーデンが仕立ててあるお宅も増えてきました。花も咲かず樹型も同じようなコニファーですが、いろいろ植えてみると驚くほど色や表情に違いがあることに驚かされます。虫もつかずにほったらかしの方が樹型が整う、手入れいらずで庭を演出してくれる便利な植物群なのです。



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立水栓( 木藤邸 10)

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 レンガとアンティーク蛇口でつくった立水栓です。
 市販のものや一般的なつくり方よりも蛇口を高い位置(90センチ)にしてあります。あまり屈まなくても使えるようにそうしたのですが、同時に水はねをガードするために受けのレンガも高くしました。
 こういうややボリューム感のあるデザインにしたもう一つの理由は、ガーデニングスペースの中心物としてシンボリックに見せたかったからです。狭めで、構成的にただの通路になってしまいそうな場所なので、わざとレンガを塊として見せつつ、井戸を連想させるような形で“水場”をイメージさせたかったのです。だから円形なのです。その狙いがどこまで表現できたかという判断は、つくり手にはなかなかできませんが、これが普通の立水栓だったら、あるいは別の場所にあったらとイメージすると、全く違う印象のスペースになっていただろうと感じます。何らかのいい効果が出た試みだったと思っています。

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 蛇口は群馬県の太田市にある株式会社 宝泉製作所のデザイン蛇口です。こちらの社長さんがとてもユニークな“おじいちゃん”で、数年前にふらっとグレースランドの店に営業に来られてからのお付き合いです。夢中で話す商品説明や開発秘話が軽妙で愉快で、まるで浅草の講釈師。常に開発意欲に燃えていて「もっと面白いものがつくれないか」ということ一点で生きているような人なのです。知り合って以降、ペット用のシャワー、室内に置く噴水、霧が出る水盤、水が流れる壁掛けなど、“面白い物好き”を唸らせる新作を次々商品化しています。
 宝泉製作所の出現以前はこの手の蛇口は輸入品がほとんどで、読みづらい説明書をよくよく読むと「飲料用に使用しないで下さい(有害な金属物質が溶け出すことがあります)」と書いてあり、ホースの接続金具に不具合があったり故障したりと、とてもお客様にすすめられる代物ではありませんでした。それを一挙に解決してくれた宝泉製作所のユニークな社長さんに感謝しています。
 この会社、アイデアや品質とともに、デザインでも楽しませてくれます。今回使ったのはデザイン蛇口シリーズの“こがら”です。こがらが飛び立つ寸前に全身に力をためてプクッと膨らんだ様子を表現しているそうです。他にきょろきょろと横を向きながら飛ぶ“えなが”や、凛とした風情の“きれんじゃく”、ウサギや金魚、具象、抽象、レトロなデザイン・・・。いつもどれを選ぶかで盛り上がるご家族の様子が見られて、うれしい蛇口なのです。


株式会社 宝泉製作所 http://www.the-sensui.com



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物置( 木藤邸 9)

 今回の設計でA・Bプラン共通で2段重ねの室外機を隠すために物置を配置しました。
 物置というとスチール製の味気ないものが主流で、設置してもいかにしてそれを目立たないようにするか、どう隠すかということを常に考えていましたが、最近発売されたタカショーのeウッドストッカーは、デザイン、耐久性共に合格点!今回のように庭の構成物として使えます。

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 ファミリーガーデンでの収納はこれまでの“納戸”的にふだん使わないものを入れておくということとは逆に、ふだん使うものを入れる場所と考えるべきでしょう。庭での活動を便利に楽しくするための収納、ガーデニング用品や子供のおもちゃやバーベキュー用品。食器棚や本棚として使ってもいいと思います。

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 リビングの家具を選ぶような感覚で物置を選ぶ、そういう感覚に対応するこのeウッドストッカーのような商品が今後増えてくることを期待しています。
 物置に限らず、デッキやテラスを部屋と捉えて構成を考えれば、カウンターテーブル、サイドボード、テレビや冷蔵庫、流し台、キッチンテーブルなど、そんなふうに考えることで、庭は限り無く楽しい“家族の場所”になっていくのです。



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ガーデニングスペース( 木藤邸 8)

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 今回の場合はガーデニングを楽しむというよりも、“雑草取りや手入れにあまり時間を取られずに、でも草花があったほうがいい”という感じでプランしました。この庭のメインはデッキとテラスで、その2ケ所を演出することプラス軽く楽しめる程度のガーデニング作業というイメージです。
 2ケ所の過ごす場所を演出するという観点から、テラスからは立水栓をフォーカルポイントにして突き当たりまでの広がり感を出し、デッキからはデッキの際と奥の角に株立ちの落葉樹を植えることで、奥行き感を演出しました。
 そして、雑草取りに時間を取られないようにするために、植栽スペースを絞り込んで平面の4割方をジュラストーンの通路で固め、管理のしやすさと、デザイン的に楽しさを出したくて円形のレンガ花壇を2ケ所設けました。

 ガーデニングスペースのプランニングでまず最初に考えることは、どう歩いて作業するのかということです。水やり、花ガラ摘み、植替えや収穫という日々の動きをイメージしてみる、つまり導線計画を立てるということです。ここで大切なのは二点です。まず一点は“合理的に考えない”こと。庭での営みは経済活動では無いのでスピードや便利さだけを追求すると味気ない、情緒に欠ける導線になってしまいます。感覚的なことなのでスッキリと説明できないのがもどかしいのですが・・・。例えば茶室の入口のにじり口や、飛び石を打つときに踏み分け石で必ず立ち止まってしまうようないたずら的な仕掛けをしておくとか・・・。合理的に考えたら屈むことも無く立ち止まることも無く茶事でも庭仕事でも短時間で終えられるようにすればいいのですが、にじり口や飛び石のその非合理性の理由に情緒や趣が隠されているわけです。茶庭よりももっと現実的な例でいえば、例えば立水栓をどこに設置するかトいうことをイメージして下さい。庭の入口やリビングから庭に出たすぐのところにあれば便利です。でもそれをあえて庭の奥、一番遠い位置につくったとしましょう。水はほぼ毎日使いますからいやでも毎日庭の一番奥まで歩くことになります。結果的に庭を端から端まで使うことになるのです。手の届くところだけで作業が完了する庭は例え広い庭でもその一部しか使わないということになってしまう。人が入らない場所、意識が届かない部分は早晩色褪せてしまうものです。それを防ぐために立水栓を不便な、一番遠くに配置するというわけです。このように人の動きを強制、コントロールすることも含めて庭に情緒や楽しさを生み出す導線をプランする、仕組むことが大切なのです。
 もう一点は適切な寸法・サイズで設計するということ。例えば歩く人の幅は75センチと考えます。実際の肩幅は50センチから60センチですが、設計上は75センチ。例えばビルの工事現場の仮設通路幅は労働基準法の安全基準で75センチ以上となっています。人が普通に歩くのに必要な幅が75センチというわけです。
 歩く歩幅はどうでしょうか。大人が出勤で駅に向かって歩くときの歩幅は70センチです。恋人同氏が腕を組んで、顔を見合わせて会話しながら歩くときの歩幅は60センチです。庭の飛び石の間隔をどうするかで、庭での動くスピードが変わり、そのことで庭の印象も変わります。階段の蹴込み(段の高さ)は13センチから18センチが歩きやすい。10センチ以下だと躓きやすいし、20センチを超えると途端に上がるのが大変な感じになります。時にはわざと「よっこらしょ」と上がらせて、そこに庭の見場をつくっておいたり、ここはゆっくり、ここはリズミカルに、ここでは立ち止まらせる。そういう動きとそのときの心理状態まで導線計画に組み込むことを心掛けています。こんなふうに書くと大袈裟に思われるかも知れませんが、このことは古今東西の名園、有名建築物などで必ず使われていることです。東京ディズニーランドなどはこういったテクニックの宝庫、今度そんなことを意識して訪れてみると今までとはまた違った楽しみ方ができるのではないかと思います。



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走る汗

ファニチャー( 木藤邸 7)

 設計の時に広さのイメージを得るために、デッキやテラスにイス・テーブルを置きます。これはあくまでイメージのためで、ファニチャー選びはお客様の完成後の楽しみとしてもらっています。
 ところが今回は「イス・テーブルも設計のイメージ通りにしたい」というご希望で、私のお気に入り、タカショーのチークファニチャー“サザンブリーズ”のダイニングテーブル150、アームチェアー、ベンチのセットをご購入頂きました。それをプラン通りにブルーで塗装して・・・、これが大変でした。タカショーから専用塗料を取り寄せて塗ったのですが、チークは木の密度が高くて塗料がしみ込まないのです。全く色が乗らない。厚く塗ると汚くなるし、けっきょく薄く塗っては乾燥させながら、四日間かけて仕上げました。

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 このサザンブリーズ、丈夫さはもちろんですが、座り心地がいいんです。ゆったりサイズで身体にも馴染み、とても優雅な気分になれます。
 ファミリーガーデンでのイス・テーブルは重要です。そこに座っていかに楽しんだかが庭の価値になるのだと考えて、まずは座り心地の良さ、そして庭のデザインに合った、できるなら庭の雰囲気を高めるようなものを選んでいただきたいと考えています。例えば庭が一面雑草に被われていたとしても、まん中にいい感じのイス・テーブルがあるだけで家族が集まり、庭の楽しみが始まります。それくらい庭の価値、楽しさを高めてくれるのがガーデン・ファニチャーなのです。



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テラス( 木藤邸 6)

 木藤邸の場合は建築工事でテラスが施行されていました。こういう場合に(建築設計では外のこと、過ごし方などをあまり考えていないのが現実なのです)中途半端な広さで使えないということがよくあります。そういう時は思い切って取り壊して新たにつくったり、同じ素材を使って付け足すことで広くしたりしています。貴重な屋外空間が有効に使えるように、多少コストがかかっても妥協せずに場の設定、広さを考えるべきです。幸い木藤邸のテラスは2.4m×2.7
mと、ややコンパクトですがゆったりしたイス・テーブルを置ける広さだったので、そのままでプランを進めました。

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 平面的にスペースが確保されていても、それだけではなかなか“過ごしたい”という感じは出て来ません。必要なのは立体的な構成と演出です。それが整うことで屋外のタイルの広場が“アウトドア・リビング”になるのです。今回は立体構成のためにラティスパネル(タカショーのレベアーチトレリス)を建て、演出として、ガーデニングスペースの立水栓をテラスのセンターに合わせてフォーカルポイントにしました。これによってテラスは特等席になりました。
 テラスの立体構成を考えるときに便利なアイテムとして、Bプランで使用している“コーナーパーゴラ”もおすすめです。これを設置すると、その高さまでの空間全体が“認知空間”になって、庭に厚みを感じるようになります。それと同時にこもった感じも得られて(人は木陰や軒下の縁側など、こもった場所に入ることを好むのです)、さらにパーゴラ自体の楽しみ、植物をからめたりつり鉢をしたりと、平面を劇的に楽しくしてくれます。



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木工フェンス( 木藤邸 5)

 デッキと一体でつくってあるウッドフェンス(木工フェンスと呼んでいます)、高さと隙間の明け具合を現場で自由にできるというメリットで、お隣との目隠しやデッキやテラスの空間構成に多用しています。

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 材はレッドシダ-の3寸角を柱に、張り板は2×4かスノコ板を使っています。それをウッドデッキと同様にキシラデコールなどを塗装してから使います。構造はご覧のとおりシンプルで、バリエーションとしては縦張りや柱の裏表(縦の場合は横桟の裏表)に交互に張るなどいろいろな施工が考えられます。

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 施工上の注意点は柱の基礎部分をコンクリートで施行することと、その基礎コンクリートを地面より高くして、将来にわたって土が柱に掛からないようにすることです。いくら腐りづらい材でも土に接していたら傷みが早くなります。材木が土に接しないように、柱の周りで植物の植え替をして土が膨らんできても大丈夫なように、地面から10センチくらいはコンクリートを立ち上げておいた方が良いでしょう。
 次に高さをどう考えるかです。設計上人の目線は地上150センチと考えます。ですから立ち位置での目隠しなら160センチ以上ないと意味がありません。この150センチを基準として、立ったときには見晴しよく、イスに座ると目隠しになる高さを検討したり、隠したい相手側が水平位置とは限りませんから向こう側の視線の位置、高さや移動を意識する必要があります。この時点の判断が快適さを大きく左右しますので、図面上ではなく、実際に現地で、ご家族を交えて決定するようにしています。
 もうひとつご家族と一緒に考えたいのが板の隙間です。実際に施行してみると2Bと3Bで大きく感じが変わります。狭くするほど目隠し効果は上がりますが、風通しが悪くなって閉息感も高まります。また、お隣の庭との境では隣家との関係性によって高さや隙間の具合が変わりますが、まあ、あまり強く遮蔽するのも考えもの。ちょうどいい距離感、風通しのいい関係性をさぐりたいものです。



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ウッドデッキ( 木藤邸 4)

ウッドデッキの解説をします。
 広さは幅3.5m、奥行き2.7mで9.45平方メートルです。一般的なお宅の庭ではいつも3m×3m(9.0平方メートル)の正方形を基準にして考えるようにしています。条件的に奥行きが2.5mしか確保できなければ、その分幅を広くして3.6mにすれば3×3と同じ9.0平方メートルになります。なぜ9.0平方メートルを基準にしているかといいますと、これまで200ケ所近く施工してみて、経験的にそれが家族でゆったり過ごすために必要な最低限の広さだと感じているからです。もちろん庭の構成上もっと広いデッキもつくりますが、“限られたスペースでどこまで楽しめるか”ということが命題となるファミリーガーデンの場合は、実現したいシーンが複数ある場合がほとんどで、必然的に適正なminimumを追求しながらパズルのようにゾーニングするという努力が必要になるのです。それをくり返した結果たどり着いた数値が3m×3mの9.0平方メートルなのです。

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材はレッドシダーを使いました。アイアンウッド(ウリン)や南洋材のイペ、バンキライといったメンテナンスフリーの硬い木材も注目されていますが、実際に使って見ると“硬すぎて”風合いに欠けるというか、アルミ製品のデッキみたいな感じで・・・。まあTPOで選択すべきだと考えています。今回の場合は、写真のように卓袱台を出して板の間的に使うイメージでしたから迷わずレッドシダーを選択しました。柔らかくて木の風合いがあり、なおかつ腐りづらい材なのです。
 ただし、手入れは必要です。屋外の木材専用塗料であるキシラデコールやオスモカラーなどで2年に一回程度の塗装をお願いしています。「面倒だったら連絡してください、うちのスタッフが半日でやっちゃいますから」とお伝えしておくのですが、ほとんどその依頼はありません。それどころか「デッキに塗る塗料は何でしたっけ?」という問い合わせが、特にゴールデンウィークに次々。デッキができると外で過ごすことが楽しくなってペンキ塗りも休日の楽しみになるようです。中にはまだ塗る必要の無い時期なのにはりきって塗装して、コテコテの仕上がりになってしまったお客様もいらっしゃいましたが、それもまた楽しいことです。
 施工上の注意点としてすべての材を塗装してから組み立てる。一般的には作業がしづらいこともあって、組み上げてから塗れるところだけ塗るというやり方です。デッキの基礎や裏部分は二度と塗れないわけですから、事前にしっかりと塗装してから組むべきです。丁寧な職人さんはツガやパイン材に防腐剤を加圧注入したもので基礎部分を施行しますが、この加圧注入もいろいろで、表面だけに色がついているものの中まで薬剤が入っていないという防腐効果があまり期待できないものも多く出回っていますので、理想的には加圧中入材であっても手間を惜しまずにしっかりと塗装してから使うのがよいでしょう。
 もう一点の注意点は風通しよくつくるということです。デッキ材を5ミリ程度の隙間をもたせて張ることと、デッキの側面を完全に塞いでしまわないようにすることが大切です。縁の下に湿気がこもると材の腐食、そしてシロアリの心配もありますので、くれぐれも通気性を考慮した施工を心掛けなくてはなりません。

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 デッキの最も大きいメリットは、リビングから段差なく屋外に出られるということです。リビングが外に広がった感じ、あるいは屋根のない部屋がひと部屋増えた感じになります。“日常的に屋外が生活空間になる”、このことを最も効果的に実現し体感できるのがウッドデッキなのです。
 さらにもう一点、リビングから見た庭の奥行きが狭い(1.5m~2.5m)場合に、庭に出るための階段を作るとさらに狭くなってしまって過ごす場所の確保が困難になります。そういうときにウッドデッキなら庭の高さを持ち上げることになるので階段が不要になり、スペースいっぱいに過ごす場所をつくれます。
 このように、ファミリーガーデンを考えるときに必ず検討事項としたい人気のウッドデッキですが、実はデッキ単独では“快適さ”を実現出来ません。ウッドデッキとセットで考えるべきこと、それが目隠しです。明日はそのことについて。



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全景/ゾーニングについて( 木藤邸 3)

 木藤邸の全景です。

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 全体をほぼ同じ面積の3つのエリアに分けました。ウッドデッキが2.7m×3.5m、テラスが2.4m×2.7m、ガーデニングスペースが2.0m×2.7mです。
 ダイニングの外にテラス(建築工事で最初からありました)。リビングの外にウッドデッキ。それぞれ部屋が外に広がった感じでもあり、新たに屋根のない部屋がふたつできたようオトク感もあります。広さとしては必要最小限で十分な広さです。限られた庭スペースで欲張った構成を実現するためには、シーンごとに必要な広さを吟味する必要がありますが、この場合、デッキは卓袱台を囲んで6~8人、テラスはゆったりしたファニチャーで4人、イスを追加すれば6人が過ごすのに十分な広さです。これ以上広いスペース取りは演出や何かしらの理由がない限りもったいない、ほかの用途に譲るべき、いつもこんな感じでゾーニングするのです。
 テラスとデッキという過ごす場所があって、そのふたつの場所をつなぐように、分けるように、両方の場所にいい感じを与えつつ、単独での楽しみも広がるガーデニングスペースがあるというゾーニングです。そしてそれぞれに、テラスは木製のトレリス(タカショー/レベアーチトレリス:キシラデコールのカスタニとう色で塗装してあります)が、デッキは木工フェンスと木製物置が、ガーデニングゾーンは落葉樹2本とコニファー(ブルーエンジェル)が、それぞれ立体構成として空間をつくり、場の厚み、居心地の良さを演出しています。

 今回は少していねいに解説してみました。これがうちの書生たち(うちの社員にまだ世間並みの給料も払えていないに、みんな実に一生懸命働くので、書生とか修行者とか呼んでいます)のテキストにもなるし、庭好きの方にはきっと参考にしていただけることだと思います。こんな調子で、木藤邸の紹介は少しだけ突っ込んだ解説でいきますので、やや理屈っぽいところはお許しいただくとして(日常的に“いい感じ”を実現するための理屈にまみれた設計作業をしているのです)、数日間お付き合いください。



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リビングガーデン Before-After( 木藤邸 2)

Before
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After
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Before
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After
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Before
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After
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 芝生の庭が、屋外に2部屋プラスガーデニングスペースのリビングガーデンになりました。これで、今まで芝生の手入れに費やしていた時間を庭での“庭で楽しむ家族の時間”として使えるのです。

 見なれた現在の庭からどこまで柔軟に楽しくイメージできるか、ということがガーデンデザインの最初のハードルです。イメージできたら出来たも同然!イメージできないことが具現化されることはありませんし、夢のようなイメージを実現させるための現実との戦い、そのプロセスがガーデンデザインなのです。いやほんとに、戦いなんですよこれが。



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真鶴ついでの湯河原

 「美味い魚を喰うぞ!」と出かけた真鶴、そのついでに湯河原温泉で一泊しました。『ホテル東横』の舟盛りアワビ付きプラン!いやァ久々に贅沢しました。
 到着したらまずは温泉。そのあとビールを飲んで、次にやることは決まっています。卓球。やっぱ浴衣で卓球しないと。

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 そして、お楽しみの舟盛りです。ジャ~ン!

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 一同から歓声が上がりました。
 それから、わたしの永年の夢だった“アワビの地獄焼き”が登場。

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 食べた食べた、喰った喰った。生まれてこのかた、刺身をこれほど大量に食したことはないのであります。

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 全員が 大・満・足 の食事でした。

 翌朝窓の外をあらためて眺めると、気持いい絶景が。真鶴の海と箱根の山の中間地点、湯河原。

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「将来別荘を持つなら絶対ここだね」と妻と妄想しつつ、贅沢ついでに箱根に登って芦ノ湖でスワンボートで遊んでから帰ることになりました。その模様はまた後日。



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 温泉 湯河原温泉ホテル東横、従業員のみなさんもいい感じで、食事、お風呂、卓球と言うことなしでした。
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