2007年02月

神々の島の自然浴生活( 笠井邸 7)

 空が広くて、太陽光たっぷりのリゾートフルガーデンができあがりました。最終日は草花をご覧いただきます。
 今はお嬢ちゃんの受験で大変なようです。それでもプランターにこれだけ花が咲いている、いい感じです。春になって落ちついたら、さらに花が増えて、野菜も育って、家族みんなでにぎやかな“庭のある暮らし”が始まることでしょう。

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ー 以下『自然浴ブック』より抜粋 ー



自然のなかに共存させてもらう、そんな住まいの原型に出会う/インドネシア・バリ


アジアン・リゾートとして世界中の人々を魅了する神々の島、バリ
 絵画、芸能、そして神秘的なバリ・ヒンドゥーへの信仰に根ざした穏やかな島民の生活・・・、魅力は尽きません。
 バリの自然もまたすばらしい。内陸部のライス・テラス(棚田)、手つかずのジャングル、そして海岸部にはエメラルド・グリーンの海が広がるビーチなど、あらゆる旅行者のわがままな要求に応えられるリゾート地としての顔も持っています。
 バリをいかに楽しむか。それは鈍亜ホテルを選ぶかにかかっている、といっても過言ではありません。家族で楽しむ大型のホテル、ジャングルの奥にひっそりと建つ隠れ家のようなホテル、そしてコテージが点在するホテル。あるいは、地元の島民と一緒に生活するような民宿。大なり小なり、どんなホテルに泊まっても、バリには水と、緑と、光が溢れています。大げさに自然と居住空間を区切らない住まいの原型があちこちに見られます。
 そんなホテルのテラスに置かれたひと組だけのイスとテーブルに腰を下ろすと、身体の中から、無駄な力が抜けていくのが実感できるはず。何もしない、何も考えない・・・。流れるままに時間が過ぎていきます。全身を包むのは、自然の生態系そのままに育つ植物たちの匂い。そして刻々と色を変える空。地球の自転が連れてくる時間の流れだけに身を任せる。この島に来たら、それこそが贅沢な自然浴だということを実感します。


ー 以上 ー


 いかがでしたでしょうか。E&Gアカデミーの田中さんが送って下さったTOEXの『自然浴ブック』から、スローライフ、ロハス、スローフードに関する項目の一部をご紹介しました。
 私は、こうして書き写すことで、あらためて我が身、我が生活を振り返ることが出来ました。こういうライフスタイルを含めた庭の提案をするべき立場でありながら、我が暮らしはと言えば・・・、今日の昼食はカップラーメンだったし・・・。でもまあ、あまりストイックになるべきことではないと思いますので・・・、・・・やっぱりそれは言い訳になってしまいますね。
 宣言します。本日より、心を入れ替えてスローライフ&ロハスな生活を目指します!



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スローフードが生まれた国( 笠井邸 6)

 ウッドデッキとテラスをつなぐ通路のまわりがガーデニングスペースです。通路のレンガはメープルレンガ、途中の立水栓は同じレンガとまくら木でつくりました。

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 ウッドデッキの反対側は家庭菜園。円形の花壇とトレリスだけうちで施工して、あとはご家族でつくられました。さっそくキャベツが一個、美味しそうに、順調に育っています。

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ー 以下『自然浴ブック』より抜粋 ー


世界で見つけた自然浴生活とスローライフ


風と光と、陽気な気質。人生を楽しむ屋上の食卓/イタリア・フレンツェ


スローフードの生まれたこの国だから・・・
 イタリア人気質を表す3つの言葉があるといわれています。マンジョーレ(食べる)、カンターレ(歌う)、アモーレ(愛する)。どの言葉が最初にくるかは人それぞれ。パスタ、カンツォーネ、そして「ロミオとジュリエット」・・・なるほど、イタリア人を的確に表している言葉といえそうです。
 なかでも「食べる」ことにこだわるイタリア人が起こした世界的なムーブメントがあります。それが、スローフードでした。
 1980年代半ば、世界中を覆い尽くす勢いだったアメリカ文化の象徴ともいうべきファーストフード。そのファーストフードに敢然と立ち向かったのはフランスの農民でしたが、それに熱く応えたのはイタリアの小さな町で誕生したアルチゴーラ(スローフード協会の前身)の会員たちでした。現在、スローフード協会の国際本部はイタリア、ピエモンテ州のブラという小さな町にあります。そう、アルチゴーラの本部があった町です。
 スローフードのコンセプトは、「食べる喜びを人々の権利として求めること」、「味の画一化や食べ物の同質化に反対して伝統を守ること」(『スローフード・バイブル』より)などですが、このスローフード運動こそが、食にとどまらず生活全般を見直す、「スローライフ」への大きなきっかけとなりました。

美味しいものを、もっと美味しく食べるのがイタリア流
 ともあれ、イタリア人が食べることに妥協しないことは確かなようです。
 イタリアというと一年中陽射しが溢れているようなイメージを持ってしまいます。しかし、中部に位置するトスカーナ州は、日本と同じようにはっきりした四季があります。絵はがきのように美しい、と表現されるトスカーナの田園は、豊かな食材を提供してくれるのです。
 赤い屋根が続くトスカーナの州都、フィレンツェ。メディチ家を擁したこの街は、教会、美術館、宮殿・・・世界的な文化遺産の宝庫としても知られています。
 しかし、庶民が暮らすフィレンツェの下町は、にぎやかに軒先が重なり合っています。そんな一角に、花々で埋め尽くされたような小さな屋上がありました。その屋上にしつらえたテーブルからは、美しいフィレンツェの街並が見渡せます。
 食事どきともなれば、この街並を見下ろしながらワインを飲み、ジッリ(百合の花)と呼ばれるフィレンツェ名物のパスタを頬張り、陽気におしゃべりを楽しむのでしょう。それこそが、人生のすべてであるように・・・。
 開放的な屋上テラスだからこその楽しみ方をフィレンツェっ子は知っているようです。

ー 以上 ー




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スローライフとロハスな暮らし( 笠井邸 5)

 今日は樹木です。まずはドラセナ(ニオイシュロラン)とソテツ。リゾート感を演出するときに欠かせない木です。こういう場合に、欲を言えばヤシを植えたいところですけど、ブラジルヤシやボストンやシはスペース的に無理がありますし、それととても高価でなかなかプランには入れられないのが実状です。

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 リビングから見たときに斜め向こうのお宅の窓が気になったので、シマトネリコで軽く目隠ししました。株立ちで枝が風に揺れる様子が、室内に居ながら外を感じる、そんな効果も与えてくれます。

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 庭の突き当たり、お隣のブロック塀、ネットフェンス、万年塀が味気なく、また雑然とした感じに見えていたので、ブルーアイスを植えました。ポイントはフェンスと万年塀の接点に、背後のブロック塀より高い木を植えるということです。
 日当たり風通し良好なこの場所なら、たぶん数年で巨大な青白いクリスマスツリーになるでしょう。

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ー 以下『自然浴ブック』より抜粋 ー


スローライフと LOHAS(ロハス) な暮らし

 人々がスローライフに求めているもの。それは身近な自然に関心を持ち、陽の光や風を感じる戸外の空間を大切にし、精神的にゆとりを持つこと。いいかえれば、TOEX東洋エクステリアが提唱してきた「自然浴生活」そのものであることが、前項までのアンケートで明らかになったといえそうです。
 さて、近頃スローライフという言葉に加え、もうひとつ自然志向とか、地球回帰といった意味を込めて使われ始めた言葉があります。それは「LOHAS(ロハス)」。聞いたことがあるのではないでしょうか。暮らしの中にシンプル、かつスタイリッシュにエコロジーの工夫を取り入れ、人も地球も、一緒に豊かに元気になってゆく暮らし。これが「LOHAS(ロハス)」です。
 「ロハスな生活」とか、「ロハスな暮らし」、「ロハスな日常」などとよく使われますが、ロハスなライフスタイルの始まりはアメリカ。効率と合理性を最優先に、使い捨て文化を享受してきたあのアメリカから、10年後、いや100年後も豊かな地球で、誰もがヘルシーに生きているために、今始めなければならないライフスタイルを求めた結果生まれてきた概念です。
 科学素材から自然素材へ。発電エネルギーから天然エネルギーへ。21世紀は「自然」を新しい技術と装置で取り入れながら、地球と共生する時代といわれています。
 「自然浴生活」という名のスローライフは、まさにこの「ロハスな暮らし方」の代表。暮らしと自然が心地よく繋がるステージである「自然浴生活」を抜きにして、21世紀のライフスタイルは語れないのではないでしょうか。
 もちろん、ステージの中心は庭やエクステリアです。「自然浴生活」のある庭やエクステリアこそ、地球を愛し、ロハスを目指す人々のこだわりのリビングそのものです。


ー 以上 ー


 最後の方が、半ば強引に東洋エクステリアの「自然浴シリーズ」の宣伝になっていますが、言っていることは“正解”だと思います。それにしてもロハスがアメリカ発だったとは・・・。初めて知りました。てっきりヨーロッパで生まれた概念だとばかり思っていましたので、少し複雑です。というのは、常々「アメリカの時代は終わりつつある」と考えていて、同時にもうこれ以上アメリカを追ってはいけない、そう思っているからです。これから日本人が身に付けなければならないこと、アメリカ的価値観から抜け出して、あるいはきっぱりと捨て去って、ヨーロッパ的価値観を吸収した日本のスタイルを確立しなければならない。何か漠然とした話でイメージしづらいでしょうけど、ポイントは“開発よりも保護”、“発展よりも伝統”、“生産活動は継続可能なことが前提”、そのために必要な知恵をフルに使って、何よりも健康で心豊かなことが第一義、そんな暮らし方です。まさにエコロジーでスローライフでロハスな生活です。
 まあ、ロハスがどこ発のことであっても、それがこれから目指すべき方向であることは間違いないと思いますので、皆さんも一緒にいかがですか。さっそく今日から“スローライフでロハスな暮らし”を実践してみましょう。



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スローライフアンケート3( 笠井邸 4)

 撮影をしていると近所の小学校から元気な歓声が聞こえてきました。いい感じです。しばらくしたらシーン・・・。授業が始まったのでしょう。急に訪れた静寂で、風に揺れるドラセナの葉音と小鳥の声が聞こえてきて、太陽光は春みたいにあったかいし、まるで逗子か葉山の高台にいるような錯覚に。見晴し日当たり良好、うらやましい限りのロケーションです。

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ー 以下『自然浴ブック』より抜粋 ー


都市生活にこそ欲しい、日々自然を取り入れる習慣



Q 都市におけるスローライフが実践として考えられますか?

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A まずは自然に触れることから。それが精神的なゆとりにつながっていく
 都会に住んでいても、スローライフを実践したいという人は全体の約3割いました。では、都会でどんなスローライフが実践できるのでしょうか。そんな問いかけをしたところ「休日は郊外にでかけ自然に触れる」の評価が最も高く、次いで「住まいの屋上に家庭菜園を持つ」「近所の人と共同で家庭菜園を持つ」などが挙がっています。自然に触れる。それは都会にいてもできること。そんな気軽な実践からスタートできれば、と考えている人が多いようです。


Q あなたが考えるスローライフな1日のプランは?

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A 早起きこそが、スローライフの第一歩
 「スローライフな1日を過ごすとしたら?」という問いに対して「早起きをする」を筆頭に「気象時間の指定」「日の出とともに起きる」など、朝にこだわる回答が圧倒的多数。中には「鳥のさえずりで起きる」という人も。スローな1日は朝が決め手のようです。


スローライフの実践は、自然・食生活・朝からはじまる

 スローライフと聞いて、田舎生活と短絡的に考えるのではなく、都会に居ながらにしてスローな生活も楽しみたいという人々が増えているのも大きな特色。それもこの調査結果には表れています。その具体的な手法として考えられているのが、最も身近なわが家の庭やウッドデッキなどでのスローライフの実践。光や風、木々の香りなど自然を気軽に感じられる場所を充実させ、自身のゆとりを生み出そうというわけです。
 さらに、スローライフの実践としてキーワードになるのは食生活と朝。特にスローライフを意識している人の約23%が「朝食をゆっくり食べる」ことにこだわっているという結果も出ています。
 こうして考えて行くと、スローライフというのは、身の回りの自然や自身の生活を愛しむ心があれば、誰もが手にすることのできる生活といえます。なぜなら、スローライフとして実践できることって、特別なことは何ひとつないのですから。たとえば、朝、10分だけ早く目覚めて窓を開けてみる。たったそれだけで、もうあなたもスローライフの実践者です。

ー 以上 ー



 明日は“スローライフとLOHASな暮らし”です。



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スローライフアンケート2( 笠井邸 3)

 バーベキューテラスです。検討の結果いろりはつくらないで過ごし方の自由度を優先。バーベキューのときはコストコに売っているような大型のバーベキューテーブルを置けばOK
です。

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ー 以下『自然浴ブック』より抜粋 ー


生活者たちがスローライフで大切にしたいこと


Q 実生活で大切にしたいこと、スローライフで大切にしたいことは何ですか?

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A スローライフでは「精神的なゆとり」実生活では「家族」
 スローライフライフとしては「精神的なゆとり」を筆頭に「自然」「時間」などを挙げる人が多いようです。家族や友だち、仕事などももちろん大切なのですが、それだけでなく、心の内側からわき出てくる豊かさ、ゆとりを“スローライフ”に人々は求めていることがわかるデータです。


Q 住空間で大切にしたいのは?

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A スローライフならではのこだわりは屋外空間
 リビング、キッチン、ダイニングは実生活でも大事にしたい空間ですが、スローライフとして大事にしたい空間として「庭」「縁側」「バルコニー・テラス」といった外の割合が高いことに注目。家の中だけではなく、自然の光や風を感じる“屋外”の空間にも目を向けることが、スローライフだと考えている人は多いようです。


Q スローライフを意識するのはどんなときですか?

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A 食生活への感心が最も高い。スローフードがスローライフの第一歩
 どんなシチュエーションの時に一番スローライフを意識するかという問いに対して、「食生活」と答えた方が約6割。スローライフがもともと「地元の食材を使って、質のよい食事を守り、会話を楽しみながら食事を楽しもう」というスローフードから端を発しているせいでしょうか。確かに食の豊かさこそ生活にゆとりをもたらす第一歩、といえそうです。



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スローライフアンケート 1( 笠井邸 2)

 リゾートフルで LOHAS な生活をイメージし笠井邸の庭です。デッキ側から歩いて行って最後に振り返る感じでご覧下さい。空が気持いい、そんな庭になりました。

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 では今日は“スローライフ”についてです。

ー 以下『自然浴ブック』より抜粋 ー


現代人がスローライフに求めるものは!?

スローライフという言葉をよく耳にするようになりました。とはいえ、実はスローライフとはどういうものなのかと問われると、具体的に答えられないのも事実です。では、現代人はそれをどのようにとらえ、どんなスローライフを求めているのでしょうか。


Q 、スローライフを実践したいですか?

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A、 NOと答えた1割弱の方の理由として「意味が分からない」「時間がない」「生活環境が整っていない」などが挙がっています。どんな生活環境がスローライフなのかが明確になれば、スローライフを実践したいと思う人はもっと増えるかもしれません。


Q スローライフってどんな生活だと思いますか?

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A、精神的、時間的ゆとりのある生活をイメージする人が大半
 スローライフという言葉から受けるイメージを聞いたところ、「健康的な」、「落ちついた」、「優しい」といった答えが帰ってきました。スローライフはふんわりとした柔らかな雰囲気のようです。


 リビングセンターOZONE(本社・新宿)では、2003年8月、1都3県在住のリビングデザインクラブ一般会員1200名を対象に、「スローライフと都市生活についてのアンケート調査を実施しました。そのなかでまず「スローライフを実施したいですか?」という質問をしているのですが、なんと9割の人が、「はい」と答えています。
 ではこの人たちは「スローライフ」についてどんなイメージを抱き、どんなスローライフを実践したいと思っているのでしょう。その結果が上のグラフ。ほぼ半数近くの人が、「精神的なゆとりのある生活」「時間的なゆとりのある生活」ととらえています。そして「自然と共生した生活」「自然環境に優しい生活」などの項目が続きます。多くの人が、本当のゆとりとはお金では得ることができないと思っており、しかも、お金では得られない“本物のゆとりのある生活=スローライフ”を求めていることが見えてきます。

ー 以上 ー


 続きはまた明日。



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TOEX 『自然浴ブック』( 笠井邸 1)

 新築です。見晴しのいい庭スペースにウッドデッキだけがあってあとは更地という状態からのプランニング。いつものように打合せをしながらコンセプトメイク→ゾーニング→プランという流れで、A・B 2プランをつくりました。
 ゾーニングは、両方とも左側から菜園、ウッドデッキ、ガーデニングスペース、バーベキューテラスという構成です。

Plan A
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Plan B
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 これをベースに皆さんで検討していただき、菜園はお客さまが手作りで、Plan A に Plan B のリゾート感を足したような仕上りになりました。

 今回のシリーズは、いつものように庭の完成写真をご覧いただきつつ、E&Gアカデミーの鈴木さんから送られてきた『自然浴ブック』の抜粋をご紹介しようと思います。

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 以前に少し触れた東洋エクステリアの“自然浴生活”が、私は時代に押し流されて消滅してしまったものとばかり思っていたのですけど、どっこいそうではなかった。その精神が受け継がれていたことをこの『自然浴ブック』で知りました。うれしかったです。と同時に、その内容の濃さといいますか、焦点が大切なところにピタッと合っている感じに感心させられた次第です。

 まずはイントロダクション、最初のページを書き写します。

ー 以下『自然浴ブック』より抜粋 ー


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 私たちは、「自然浴生活」というライフスタイルの提案を土台に、住まいの外部空間(ガーデンやエクステリア)づくりに取り組んでいます。
 「自然浴生活」とは、自然界の恵みをふんだんに暮らしの中に取り入れて、健康で安らぎのある日々を手に入れること。自然と親しむ庭やテラスには、いつも和やかな家族団らんがある、そんな暮らしと住い方の提唱です。
 エコロジーや地球温暖化防止の試みを筆頭に、昨今の「自然」志向の大きな流れは、急ぎすぎ、取りすぎ、求めすぎてきた、20世紀型ライフスタイルの反省でもあるでしょう。時代が再び「自然」を求め、生き方、暮らし方を見直そうとしている今、「自然浴生活」は、まさにその潮流の主役となる21世紀のライフスタイルです。
 日々、目の前にある「最も身近な自然」と語り、付き合う。その舞台となる庭やテラスこそ、今後最も大切な居住空間となることでしょう。
 さあ、まず目の前の自然から。
 そこには、四季を通じて自然と付き合うことがとても上手だった日本人が、近年なくしたものがたくさんあります。

ー 以上 ー


 明日は完成した庭の全景をご覧いただきながら“現代人がスローライフに求めるものは!?”です。



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100年後の君たちへ

 『100年後の君たちへ』今日は何だか“青年の主張”(タモリに国民的お笑い番組などとネタにされてたけど、いつの間にか無くなってしまいましたね)みたいなタイトルです。

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 いつもの円海山散歩で、以前紹介した秘密の絶景ポイントで一息ついていたら、解体中の建造物を2つ発見しました。ひとつは家のすぐ近く、港南台環境センター(ゴミ焼却施設)の廃止に伴う煙突解体工事。もうひとつは磯子区の丘に建つ美しいフォルムの横浜プリンスホテルです。
 横浜は G-30(ゴミゼロ運動/30%削減)だけではなくて、環境のために古い焼却場の廃止もやっているのです。やると言ったらサクサクやる、こういう感じがいいんですよねえ、中田市長は。この巨大な煙突が無くなったら風景がスッキリします。楽しみな変化なのです。

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 で、もうひとつ見つけた解体工事の横浜プリンスホテルですが、少しショックです。なぜならあそこにグレースランドを出店することが密かな目標だったから。まさかこんなことになるなんて思ってもいませんでした。あの堤さんが失脚するなんて。
 堤義明氏は10代後半の私の、田中角栄、エルビス・プレスリーと並ぶあこがれの人でした。今や大悪人のような評価ですけど当時は全然違っていて、高度経済成長のヒーローとしてもてはやされ、書店には氏に関する本がワンコーナーできるほど置いてあったものです。
 なぜ堤義明だったのかと言いますと、きっかけはスキーでした。現魚沼市で生まれ育った私、冬は雪下ろしとスキー場めぐりの日々。自動車の免許を取ったら行動範囲も格段に広がって、県内に無数にあるスキー場をあちこち荒し回っていました。
 その時に感じていました。西武系のスキー場(苗場や三国スキー場)は文句無く楽しい。で、新しく出来た八海山スキー場、これも西武だということで期待いっぱいで滑りに行きました。いやあ、期待に違わずどころか「よくこんなきびしい場所につくったもんだ」とあきれてしまうほどハードなロケーションに、見事に楽しませてくれるスキー場が出現していました。楽しいと言ってもビギナーには無理。完全な上級者向けゲレンデです。ロープウェイ1本で山頂(八海山の6合目くらいの高さです)へ。あとはひたすら急斜面を滑降するというとてもシンプルなコースで、でもその急斜面が行けども行けども終わらない。何度かノンストップに挑戦しましたが、とても無理でした。時々止まって息を整えながら降りても20分以上かかります。あれほどきついゲレンデは後にも先にもあそこだけです。そのあきれるほどのきつい設定が最高にエキサイティングでした。1本滑れば大満足!そんスキー場は他にはありません。
 すっかり気に入って通った八海山スキー場で、ある日ロッジで働く地元の人からこんな話を聞きました。「堤さんがヘリコプターでこの辺飛んだときに、急に下の絶壁を指差してあそこにスキー場つくろうかって言い出したんだってさ。こんなところでスキーができるなんて思い付くとこが普通じゃねえよなあ」それを聞いていっぺんでカッコイー!と思った私でした。“誰もそんなこと考えない”というような、その時の堤さんのひらめきと言うか発想力が、多くのスキー客にものすごい興奮と満足を生み出したんだということにえらく感動して、それから堤義明氏は私のヒーローになったのでした。

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 しかし、そんな偉大なる我がヒーローも最後はあっけなく失脚。即座に横浜プリンスホテルは閉鎖が決定しました。これからあの建物どうなるのかなあと思っていたら、「あれまぁ」解体工事がスタートしていたわけです。

 横浜プリンスホテルと環境センターの煙突が消える。こうやって風景は変化し、社会は進化していくんだなあと妙にしみじみしました。
 クレイジーケンバンドのミッドナイトクルーザーという曲にこんな歌詞があります。
音符 百年たったら今あるものすべて 何もかもまぼろし 音符 しかし そんなこと考えたってかったるいだけ この夜を漂うだけ 音符
 100年後、今生きている人の99%以上はもうこの世にはいません。私もあなたも、私の子どももいません。孫とひ孫が生きている世界です。そう考えると今の自分の生活を意義あるものにして、そのバトンをしっかりと子どもに渡したい。100年後のこの場所で横浜の移ろいを感じつつ、わが子の未来に想いを馳せるであろう私の孫たちのために。いやあ、何だか急に老け込んだような話になってしまいました。
 でも、ほんとに、“100年後の子どもたちのために今何をするべきなのか”、そういう感覚も持ち合わせておきたいものです。そういえば私のじいさんは「オラが生きてるうちは役にたたんドモ、こういうこともシャバの務めなんだ」と言いながら山に杉を植えて、年に何度か鎌とナタを持って手入れに精を出していました。
 100年後の君たちへ残したいもの。私の場合けっこう単純で小さいことですけど、何がどう変わっても、この円海山にヘビや沢ガニやクワガタがいてほしい。開発に押されて今にもこわれそうなここの自然ですけど、私のことなど全く知らない私の孫のそのまた孫たちが、健康で有意義な人生を送るためのベースとして、この環境だけは残したい。少なくとも私たちの代でこれを破壊してはいけません。そう思っています。・・・こういうこともシャバの務めなんです。



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多肉植物コレクション( 戸澤邸 5)

 多肉植物のコレクションがありました。

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 一般的には乾燥に強いので簡単そうな印象がありますけど、実際に育ててみるとなかなかうまくいきません。光と温度と、そして一番難しいのが水分管理なのです。もちろんやり過ぎたら駄目ですが、逆に水やりを忘れて枯らしてしまうことが多いのです。植物の状態を観察しながら温度を調節したり霧吹きしたりで、静かに、でも丹念につき合わなければなりません。だからでしょうか、多肉植物をやっている方には共通点があります。もの静かでおだやかで、でもものすごく凝り性。昨日紹介した“めだか”と共通しています。

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 表の通りからは全くうかがい知ることができない隠れ家のような場所。お孫さんの帰国を心待ちにしながら、おだやかに、こまやかに、充実した時間を過ごされている戸澤さんご夫婦の庭でした。


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少しさびしい砂場の風景( 戸澤邸 4)

 庭の奥の砂場は3才のお孫さんの遊び場だそうです。でも残念ながら今はアメリカにお住まいだそうで(一年間の予定だそうです)、しばらくは少しさびしい砂場の風景です。

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 軒下にある水鉢はメダカを飼っているのだそうです。メダカは孵化したらすぐに別の水槽に移してやらないと全部親魚に食べられてしまいます。水鉢がいくつもあるのはそのためでしょう。こんなところからも、おだやかに、愛情豊かに日々を過ごしている戸澤さんご夫婦の生活ぶりがうかがえます。

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 お孫さんの帰国が待ち遠しいですねえ。


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クロガネモチの木漏れ日で( 戸澤邸 3)

 撮影をしながら「ここでゴールドブレンド飲んだらうまいだろうなあ」としばし妄想。この場合、ネスカフェゴールドブレンドがいいのです。音符 ダバダ~ダ~バダバダ~ダバダ~ 音符 。ほんと、別荘地にいる感じです。階段降りたら大通りなのが信じられません。

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 そんな雰囲気を生み出している最大の要因は7メートル近くまで育ったクロガネモチです。ほとんど主張しない木なので、さて何を植えようかというときに選ぶ人は少ない木ですが、でもこのように大きくなるとすっごくいい感じを出します。クロガネモチの木漏れ日で休日のブランチ。いつか必ず体感したいシーンなのです。



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