2008年06月

ウッドデッキのリフォーム( 辛島邸 1)

さっ、新シリーズ、辛島さんちのガーデンリフォームです。

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今回のはもともとあったウッドデッキと目隠しフェンスの傷みが激しくて、それを作り替えるという工事です。実はこまったことに写真的にはアフターよりビフォーの方がイイ感じでして・・・、こういうの初めてです。もちろん構造はしっかりと改善されて、危険なく、心置きなくデッキで過ごせるようにはなったんですけど。明日はそのビフォー・アフターを。


石川(妻)さんからのコメントがうれしくて、そこから吹き込んでくる軽やかな風が、その後何日も私の(我が妻も)気持をゆったりさせてくれるような気がしています。というのは、こうして庭の仕事やっていて、忙しさが増してくるとけっこう予期せぬ問題、ストレスが舞い込んでくるもので、日によってはまるで厄日のように朝から晩まで次々とそれが襲いかかってくる。私はそのことを「進もうとする先々に立ちはだかれる感じ」だと話すと、妻は「私は進みたいのに後ろからいろんなことが絡み付いてきて、それを引きづりながら前進しなきゃいけない感じ」なのだそうです。ふたりともヘロヘロになりながら「とにかく前へ」という日々。石川さんから受ける軽やかさが現状を打開するために有効だということを、私も妻も気付いているのです。軽やかにストレスをかわしながらスイスイ進めばいいのですよね、それが出来るかどうかが能力の問題なんですけど、でもまあそういうイメージを持つことで、かなりそれに近い過ごし方が出来るのではないかと思っています。
こうしてお客さまからの刺激で自分達の立ち位置が修正される感じ、あるがたいことです。
剣の達人みたいに、襲いかかってくる集団のそのストレスの剣先一寸を見切ってかわしながら、何ごともなかったかのように涼しい顔してさっそうと街道を行く、三船敏郎みたいな感じ。そうそう、石川(妻)さんの軽やかさの背後に『用心棒』の三船敏郎演じる桑畑三十郎(続編では椿三十浪と名乗るあの人)のような秘められた圧倒的な強さを、以前から感じていました。
さっ、私も三船敏郎のイメージで、ごしゃごしゃ愚痴言ってないで、「男は黙って設計作業」。



 

ツバメのはなし

のどかでエキゾな山手の散歩、どこを切り取っても絵になります。途中、空を飛び交うツバメを見上げていると、ローラースケート履いた少年がスーッとやってきて「おじさん何見てるの」と声をかけてきました。「ツバメだよ、近くに巣があるんだね」「ぼくんちにもツバメの巣があるよ」、そこからしばしツバメ談議がはじまりました。
ツバメは人と共生しています。人の近くにいることでツバメはヒナをカラスやトンビから守っていて、そのお礼に害虫を食べてくれます。ヒナは1日に50匹の虫を食べて育つそうで、ひとつの巣で6匹孵るとしてして、親鳥は1日300匹の虫を捕まえては巣に運んでいます。そして親ツバメは当然もっと食べます、1日で500匹。ということは1年で18万匹の昆虫を捕まえて食べているという計算になるわけでして、すごいでしょ、ツバメ1羽で18万匹ですよ、その分の農薬がいらないわけです。だから農家ではツバメを大切に守りながら生活してきたのです。
というような私の話を目を輝かせて興味津々で聞いた少年は、まぶしいような笑顔で「おじさん、じゃまたねー」といってスーッと走り去っていきました。

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カメラを持ってうろつく私を訝しがることもなく話しかけてきて、ツバメのうんちくに夢中で聞き入り、二コニコしながらさっそうと消えていく少年。さわやかに健やかに育っているなあ、そういう少年の姿は、おじさんを一瞬にして40年タイムスリップさせてくれます。他の場所ではなかなかそんな少年とは出合いません。傾斜地が多くて昆虫やヘビやトカゲがうようよしているという一面も持っている山手、男の子も女の子も山手らしい上品さと、こどもらしいたくましさを身につけているのです。少年よありがとう、おかげでおじさんはその日一日さわやかな気分だったよ。

撮影地の近所で以前庭をやらせていただいた石川さんからタイムリーなコメントが入りました。もうすぐ男の子が産まれるそうで、山手にまた1人ローラースケートの少年が増えます。いいなあ、山手、いくつもの幸福のスパイラルが集まってできあがっているような街です。

あすからルーティンワーク、庭の紹介を始めます。


 

山手の風景

15年ほど昔の雑誌をペラペラやってたら『あなたが住んでみたい場所ランキング』ってのがありまして、1位東京、2位横浜、3位北海道、4位大阪、5位沖縄となっていました。今調査したら違う結果だと思いますが、でも横浜が上位にくることは確実でしょう。そして私が住んでみたい1位は横浜(住んでますけど)で、さらに絞り込むとオールド山手のこのあたりです。

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他に私が住んでみたい場所は葉山の一色海岸付近と鎌倉材木座、栄区庄戸の上の方です。これらの場所の共通点がありまして、それは一年中夏休みみたいな空気感があるということ。そして、現在そこで暮らしている人たちが『イイ感じ』だということです。これらの場所で何度か庭をつくって感じた『イイ感じ』はその場所が持つ良質の磁場に守られながら、住人の、暮らしを豊かに組み立てるパワーがはつらつと発揮されている、そういう印象。そして、そういう場所だからこそ生まれるもうひとつのこと、『子どもが健やかに育つ』ということ。大人も子どもも住む場所から受ける影響ってほんと、大きいんですよ。
仕事柄いろんな街を見て感じて、そこで暮らすご家族と知り合って、で、感じることです。これから新居を探そうとしているみなさん、街の『イイ感じ』、大事なことだと思いますよ。
明日も引き続き山手の風景をご覧いただきながら、撮影散歩の途中で出合った少年のことを。

ブログ再開します!!

たまりにたまった設計依頼の山をこなすために、思いきってブログのアップを休止していました。6日ぶりの再開です。
毎日覗いてくださる常連さんたちに申しわけなく思いつつ、設計作業に専念、おかげさまで仕事の山の標高が半分くらいまで下がりました。休んでいる間もクリック数が落ちないで、過去のネタを開いて下さった方も多くて、うれしい限りです。

さあ、再スタートのネタは『山手の風景』。横浜の山手地区、山手といっても観光地になっている山手町から少し離れて竹之丸あたり(勝手にオールド山手と呼んでいます)が大好きで、そのへんを歩きながら撮った写真を並べてみようと思います。

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お客さまとの打ち合わせを終えてクルマを停めておいた根岸森林公園の駐車場に戻り、荷物を置いて、カメラだけ持って今来た道を逆戻りしながら撮った写真です。
まだありますので引き続きご覧下さい。

○○さんなら・・・( 小沢邸 15)

小沢さんちの最終日です。
リビングから見えるデッキの様子、外にひと部屋できました。

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奥様の明るいパワーとご主人の温和な哲学者というような感じが印象的だった小沢さんち、今回のリフォームで生活エリアが外に広がったので、もしかしたら忙しさが増すことになったかもしれませんが、その分土つくって、野菜育てて、花いっぱいの暮らしを楽しみまくっていただけると思っています。

今回もまた、お客さまから良質の波動をいただきました。感謝です。
つくづく思うんです、幸せになる能力ってのがあって、それが高い分、ちゃんと幸せな日々が創造、構築されている。誰もが身に付けたいこの幸せになる能力を学校では(そういう学科もないし)一切教えてくれない、そのあたりに人間社会のおもしろさと複雑さ、妙味があるのでしょう。学校で教えてくれない、成績評価に関係ない能力。学生時代成績優秀でエリート官僚や一流企業にお勤めでも、奥さんひとりを笑顔でいさせることすらできないというご主人が山のようにいます。いつもイライラしていて子どもから笑顔を奪い去るためだけに暮らしているようなおかあさんも毎日見かけます。この誰もが欲しいはずなのにそれの習得方法を誰も教えてくれない『幸せになる能力』、どうですか、欲しいでしょ、私は欲しい。で、私がやっていることは、幸せな人たちのまねをするということです。服装や食べ物や表情、そして物の考え方、物事の捉え方をまねする。私がやるまねですから所詮猿真似レベルですけど、思考の中に「○○さんならこの局面でどう考えるかな」という要素があれば、数ミリづつでもそっち側に近付けるのではないかと思っているのです。気をつけないと逆方向(不幸)への引っぱりは強烈なので、それを防ぐ意味でも「○○さんなら・・・」というふうに考える。ありがたいことに私のまわりには○○さんがあふれています。次々すばらしい○○さんに出会います。それはお客様方。今回の小沢さんもそうですし、清水さんも鈴木さんも斉藤さんも富岡さんも・・・、みなさんほんとにありがとうございます。

てなわけで、昨日の予告通り数日間ブログをお休みして設計に集中しますんで、その間過去のネタを引っぱり出してお楽しみください。じゃ!

パワーと深み( 小沢邸 14)

庭のある暮らしの理想型、土をつくって野菜を育てて、いつも花が咲いていて笑顔が絶えない日々、今回の小沢さんちはまさにそういうイメージです。このガーデンリフォームをきっかけに、一気にそういう暮らしを実現させるパワー(奥様からあふれています)と深み(ご主人からにじみでています)をお持ちなので、半年後、1年後の充実ぶりが目にうかびます。

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奥様のパワーとご主人の深み、これが優れた熟年夫婦の条件だということを、連日のお客さまとの打ち合わせで感じることがしばしばでして、我が夫婦もそこを目指したいというのが妻カオリとの共通の思い。まだまだ道のり遥かで、時には霧立ちこめて五里霧中でただただ足下を見つめるばかりということもありますが、目指す方向、たどり着きたい世界のイメージがハッキリしていれば、妻共々少しづつでもそっちに近付けるのではないかと。何か大げさな話ですけど、連日のひどい事件を見ていて思うのです、腹据えて歩いていないととんでもないことに巻き込まれるって。意識して家族を大事に、日々の暮らしを充実させながら歩いていきましょう。

さっ、今日も張り切って設計作業です。お客さまの笑顔とお客さまがイメージされている庭空間と、ご要望を実現させるためのアイデアや素材や寸法が未整理のまま頭の中で渦巻いている、これが朝の、ある意味理想的な状態なのです。その混沌としつつもまぶしく光っているかけらを整理して並べていく設計作業、徐々に組み上がっていく、今までこの世に存在しなかった『家族の場所』。エキサイティングな、設計者に与えられた悦楽の時間、と言いつつ、ここんところ仕事がたまりにたまっていまして、2~3ヶ月待ち状態で、こうしてブログやっててもお待ち頂いているお客さまに申し訳ない気持が強くなっています。ご紹介したい庭はたくさんあって、しかも次々増えてくるので切りがないんですけど、ここで気持をグッとおさえて、ブログを休憩しようと思います。といっても数日間ですけど。たまっている急ぎの仕事をこなしたらまた再開しますので。明日で小沢さんちがひと区切りなので、あさってからちょこっとお休みさせていただきます。


 

ウッドチップのマルチ効果( 小沢邸 13)

昨日の『日本人は葉っぱを食べる』で書き忘れたこと、ウッドチップの効用について。
野菜用の土壌改良をした後で全面的にウッドチップ(針葉樹をチップにしたもの)を敷き込んであります。それをどけながら野菜や草花を植えていくんですが、これがやってみるとひじょうに具合がいい。チップの第一の目的は雑草を押さえることで、ですから庭の中の何も植えていない部分に敷くという使い方が一般的です。ですが、今回のように野菜のまわりにマルチ(土を被うビニール)を敷くようにチップを施すと、泥はねがなくて(葉に泥が付くのは病気のもと)、それと多分マルチと同じく土を温める効果もあるのでしょう、野菜の生長がいい気がします。
収穫が終わって土を耕し施肥をするときにはかき集める必要がありますけど、雑草取りの手間を考えればたいしたことではありません。ウッドチップ、家庭菜園に使ってみてください。

では野菜以外の草花をご覧ください。

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野菜、ハーブ、季節の花、日常になくてもなんともないものですが、でもあった方がいい、これは庭屋の実感です。なくてもなんともないのにあった方がいい、そういう要素が多いほど生活は豊かに力強く整ってくるのだと思うのです。


 

日本人は葉っぱを食べる( 小沢邸 12)

数日間話題が庭から離れていました。次々いろんなご夫婦、ご家族と出会って興味深い話をお聞きしつつわが夫婦を見つめ直す(煮詰め直す)という毎日なので、この手の話題が尽きなくて・・・。
さっ、話を小沢さんちの庭に戻しましょう。
庭の一番奥のガーデニングスペースは、野菜を中心に楽しめるように土壌改良してあります。期待通りにそこに植わっていたのは食料のオンパレードで、今年の小沢さんちの自給率は相当高くなることでしょう。

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庭イコール畑ってのが我が原風景です。土をつくってその土から育った葉っぱを食べる、遥か昔から数十年前までの日本では、それはごく普通のことでした。100年前の日本、私のじいさんが生まれた頃の日本では人口の95%が農業(半農を含む)をやっていたそうで、そう考えると土に触れない生活はものすごく不自然なこと。歴史的視点で考えれば自家製野菜をつくらない、それを食べない日本人は新人類どころか宇宙人的なことであるともいえます。日本人は日本人らしく、土耕して、草引きしながら暮らすべきなのではないか、そうじゃなくなったことのひずみが連日起こっている異常な事件の遠因ではないかと、時々そう思っています。土つくって葉っぱ食べてたらいろんなバランスが整うのです、たぶん。米と味噌と野菜と干物喰って、まめに働いて、長寿で笑顔で、NHKの『家族に乾杯』に出てくる人たちの生活、いいですよねえ。そういう生活を組み立てる時に、庭ってけっこう重要ですよ。


 

男の脳みそは( 小沢邸 11)

お客さまからお聞きしたことです。
「男の脳みそは二つしかないが、女は五つも六つもある」
細木和子さんが言っていたことだそうでして、つまり男というのは同時にいくつものことを考える能力が無いということ。それに対して女性は複数の異なったことを複合的に考えられるというのです。妻と二人、その話にものすごく納得。というのも、私と妻のトラブルの大半はそれだからなのです。その説明で合点がいく。

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私は仕事のこと、特に設計に入ると他のことは一切頭から消えてしまいます。家にいても頭が仕事モードになっていると家事や家族のことは優先順位でいうと遥か下の方にあって、というか、ほとんど意識の中に無くて、周りから見るとぶつぶつ言いながら自分の世界を漂っている変な人になっているようです。そういうときでも妻はいろんなことを均等に捉えて、てきぱきとそれをこなしていくし、当然私にも役割分担を求めてきます。まあ役割分担というのは主に愚痴の聞き役なんですけど。次々わたしにああだこうだと話しかけてきますが、私の脳みそは仕事モードの時には仕事から、料理をしている時には料理から1ミリも動かないので、返事や相づちがいいかげんになっていって、ついには「うるさいよ!」と言って話を打ち切ってしまいます。それでも妻は「何で私だけこんなに大変な思いしなきゃなんないの」と愚痴攻撃の手を緩めない、で、喧嘩になってしまうのです。

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「男の脳みそは・・・」このことを教えて下さったお客さま(奥様)曰く「男の人は不器用にできていてかわいそうなんだから、上手に面倒見てあげなきゃ」、そのお言葉に夫婦そろって大きくうなずいていたのでした。
脳性理学的にも、女性は左右の脳を常にバランス良く働かせているのに対して、男は極端にどちらかに片寄っているそうでして、ちなみに私などは明かに右脳で生きていますし、技術系の仕事をされているご主人方は左脳、例えば庭の話でも左脳で考えますから、ご夫婦で意見が合わなくなることもしばしばなのです。

不器用な脳構造の男から世の女性の皆様に、これもその奥様との会話で出た話なんです。男は女性のひと言でものすごい力を発揮します。そのひと言とは「あなたはすばらしい才能を持っているわ、私にはわかるの」です。ボクシングのセコンドが「おまえはチャンピオンなんだ!」と叫ぶのと同じ、傷だらけで意識がもうろうとしていても、そのひとことで信じられないようなパワーが発揮できる、そういうものなのです。男はみんなロッキー・バルボアなのですよ。もしご主人が私のようにわからずやのだだっ子だった場合、そのことを嘆くより、ロッキーのセコンドをやってみるのもいいかもしれません。イタリアの種馬が世界チャンピオンになる可能性がありますよ。


 

げにおそろしきは・・・( 小沢邸 10)

昨日の『黄昏流星群』の続きです。

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中高年を扱ったヒューマンドラマですから、話の中心には熟年夫婦や夫婦じゃない熟年のカップルがいます。その人たちの人生の一場面、長い一生のひとかけらを描いていて、古い話ですけど村上龍の『限りなく透明に近いブルー』のラストシーンで路上に光っているガラスのかけらにたいな、他の人にはまったく意識に入らないゴミくずが、それが朝日に輝く一瞬をとらえている、そんな話が続きます。「人間っていいもんだなあ」と、「人間って愚かなもんだなあ」という感慨が入り交じってわき上がってきます。

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それを読んでいるせいでしょうか、仕事をしていて、夫婦や家族についてのことがふだん以上に引っかかる、気になる場面が多くて。例えば家族の中でのお父さんの位置や役割りのことです。
30代の頃なら『父権復活』、お父さんも頑張っているんだから家族は茶の間の父の席に座るな!となっていたと思うのですが、今は違います。父親の役を果たさない(果たせない)父親が目についてしかたがない。

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「これじゃあ子どもはまともに育つはずがない」と余計なお世話を言いたくなったり(言いませんけど)、「奥さんとしても打つ手がないんだろうなあ」とご夫婦の先行きを案じたり(何も言いませんけど)してしまいます。どういうお父さんがそうなのかというと・・・、よそ様のことなのであまり突っ込んではいけない話題な気がしますので躊躇してしまいますが・・・、昔、離婚の危機にあったご夫婦を見て妻がズバリ言ったことがありました、「ご主人がオコチャマ過ぎるから、家族の中に父親がいないのよ。父親役をやっている大きいだだっ子がいるだけだから、奥さんがそれに気付いていれば何とかなるかもしれないけど、やっかいなのはそのだだっ子が給料もらってきたりお酒飲んだり、そういう人に限って理屈っぽい。一回放り出さないとわかんないんだよ、大きいだだっ子は」当然私のことを言われているような部分を感じますので、その時はシュンとなったものでした。

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世のお父さん方、大きいだだっ子やってたらいつかは放り出されますよ。熟年離婚ってそういうことですよねきっと。子どもが自立して、男が稼いでこなくなった時点で必要が無くなる、それどころか今までひたすら我慢してきた奥さんの恨みつらみを一気に仕返しされるのですから、だだっ子のその後の人生は悲惨を極めます。

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まっ、とにかく夫婦仲良く、喧嘩もしながら仲良くやっていきましょうよ。特にご主人方、奥さんのいう愚痴や不満や不安を理屈ではねのけることは危険です。奥さんをこちらの理屈で言い負かしてしまったら、もう奥さんはあなたに何も言わなくなってしまいます。それは従順な妻になったのではなくて、あなたに対して人生を掛けた戦いを決意しているということなのかもしれませんから。
小沢昭一的こころ風に言うと「げに恐ろしきは従順な妻、くわばらくわばら」。「あしたは『男の脳みそはふたつしかない』のこころだ~」。


黄昏流星群( 小沢邸 9)

小沢さんちの草花と野菜をご覧いただきながら。

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何日か前に弘兼憲史のことを書きました、社長島耕作。実は最近うちで妻と私のマイブームになっているのが『黄昏流星群』、弘兼憲史のマンガです。わたしが何となく立ちよった古本屋で立ち読みしてはまってしまい、全20数刊あるようですけどその店では歯抜け状態といいますか、数冊しか置いていなかったのでそれを買って帰ったところ、妻カオリがおもしろがって読んでいるのを発見。ふだん読み物に関して全く趣味が合わない夫婦なものですから私も楽しくなって(共通の情報や刺激を受けるっていいことですよね)、違う古本屋で読んでない刊を見つけては買って帰るようになったのです。

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最近では妻から次はまだかと催促が入るようになってまして、といっても、その内容について二人で話したりは一切しません。感想を共有しようとする行為は『違いを確認する』行為だということをお互いに感じているからでしょう、どちらからもそういう会話は始まらないのです。それでも何かお互いに共感できているような気がしている。

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この『黄昏流星群』、読んだこと無い方がほとんどだとおもいますので軽く説明しますと、黄昏、つまり人生の黄昏時をむかえた中高年が繰り広げる短編ドラマ集です。それが流星群、流れ星、きらめきながら落ちてゆく人生のドラマを描いています。まったく救いようのない不条理な結末や、ほっと心が温かくなる終わり方や、いろいろです。

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そこに登場する人たちとオーバーラップする歳になった我が夫婦(50才直前)ですので、その内容が興味深く、時には深く突き刺さってくるのです。『黄昏流星群』、たまには漫画もいいもんですよ。


 
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