2009年09月

静かなイメージの庭木( 濱田邸 9)

今回植えた木は3種類。

ヤマボウシ/落葉樹
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アオダモ(トネリコ)/落葉樹
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シマトネリコ/常緑樹
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お客さまからのリクエストで、比較的静かな、落ち着いたイメージの木が並びました。外構全体の仕上がりと相まって、いい感じです。ポスト・表札と同じく、濱田さん、センスいいですねえ。

工事完成後、さっそくご主人が草花の植え込みをされていたんですが、木の根元はまだこれからです。奥様によると「もう撮影するの?」とおっしゃっていたそうで、もうすこし待って草花が茂ってからにするべきだったと反省いたしました。
来年の今頃は、今は土のままの植え込みが巨大な花かごのようになっていることでしょう。


 
よしっ!今日もはりきっていきましょう!

図形が生み出す心理効果( 濱田邸 8)

2軒の家にそれぞれあった階段を取り壊して、ひとつの大きな階段にしました。そしてセンターに木を植えて、階段の地中で導線がクロスするという設計です。
こうすると、子どもならSの字に歩きたくなるような、そんな楽しさ、両方の家のワクワクする行き来が連想される気がするんですけど、いかがでしょうか。

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上から見下ろすと、公園のようでもあり、2軒共有のパティオのようでもあります。

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使用した石材はエスビックの桂林(シルバーベージュ)です。

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導線がクロスしたり円形だったり、そのことで生まれる楽しさと両家の交わり感。図形によって生まれる心理効果って面白いです。


 
明け方に雨の音で目が覚めました。今は止んでいて、空気がしっとりとしています。
これからはひと雨ごとに秋が深まっていきますね。いやいや時候の挨拶ではなくてね、「速いなあ」って。
にぎやかだった蝉時雨がマツムシの大合唱に代わって・・・。あせるなあ。今年はあといくつの庭をつくれるだろうか。あと何組の家族によろこんでもらえるだろうか・・・(そんなこと考えてる間に仕事してチョ!-カオリ)。

雨が降ったら降ったでよろしく候。

ご主人のセンスが光りました( 濱田邸 7)

左右対象に建てたアイアンウッドの門塀に、両家それぞれの表札・ポスト・インターホンが設置してあります。もちろん配置も左右対称です。

このガラスの表札と、前面の蓋にガラスを使ったポストはご主人の選択です。ナイスです。

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こういう小物のチョイスで全体の雰囲気が大きく変わるものです。そして今回のご主人の選択、センスの見事さには唸ってしまいました。
室内のインテリアや置物からも「ただ者ではないな」という気がしていましたが、あらためて感心させられました。

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こちらのご主人のように、自分の美意識、美的感覚の中で暮らしている方に遭遇すると、心底「かっこいいなあ」と感じます。それはぼく自身がかすかなコンプレックスを感じていることだからです。
「美しく暮らしたいなあ」と、常にそういう気持と、時間に追われて、美的感覚どころか部屋の掃除もままならない現実。・・・愚痴は言うまい。

照明はいつものマリンライトを3灯。夜の感じがまたいいんですけど、それは後日のお楽しみということで。

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センスよく、自分らしく、美しく暮らす能力。大事なことですよね。


 

昨日は秋の日差しが心地よかったですねえ。港南台の店で設計しつつたくさんのお客様と庭についてあれこれ話すことができました。以前ガーデンリフォームをやらせていただいたお客様も何組かお越しいただいて、その後の庭の様子やあれやこれやで、楽しくノリノリのいち日でした。
夕方、店の片付けを始めたところに、以前ブログでご紹介した藤井さんご夫妻がいらっしゃって「骨折も治ったので(奥様が乗馬で腕を骨折して、撮影の時は庭仕事ができない状態だったのです)そろそろ庭でカレーパーティーしましょうか」といううれしいお誘いをいただきました。楽しみだなあ。庭をやらせていただいたお客様からガーデンパーティーへのお誘い、最高に幸せなことです。

あまりに楽しく幸せないち日だったため、いい気になってブログのことがすっかり頭から抜けていました。というわけで久しぶりに1回休み。グッスリ寝て、今朝気がつきました。

さっ、昨日のいい感じを懐に入れて、今日もノリノリでいきますよ!

アイアンウッド( 濱田邸 6)

住宅外構の設計では大概の場合「いかにしてコンクリートとアルミを使わずに構成するか」という思考になります。その理由はいろいろとあるんですが、要するに「味気ないから」と言ったらいいでしょうか。

世界中の街並を眺めたときに、日本ほどコンクリートブロックとフェンスや門扉などのアルミ製品を多用している住宅地はありません。家を建てたら必ずそれらで外回りを固めなければならないという条例があるかのように、どこもかしこも、これでもかこれでもかとコンクリートとアルミを使っています。変ですよね。

東海大学助教授の葉千栄さん(中国との話題になると時々テレビでコメンテーターをされています)にMXテレビの[アジア電子台」という番組に呼んでいただいて「日本の街並と庭について」というテーマで話したときにその話題になりました。
葉さんは中国の演劇の使節団で世界中を回って、そして日本に来て思ったそうです「日本の総理大臣はコンクリートメーカーの社長に違いない。そして大臣クラスにはアルミメーカーの社長がいるはずだ。じゃなかったら、こんな街並はありえないよ。これは国の権力者によってできあがった風景なんだ」と。葉さんらしい皮肉まじりの冗談だったんですが、まあ、当たってるようなところもありますよね。かれこれ10年前のお話です。

ぼく自身、もともと疑問に感じていた部分だったこともあって、大盛り上がりして、それ以降ますます「できるだけコンクリートとアルミを使わない外構、街並づくり」に意識が向いて行きました。

今回の外構リフォームでもそうで、既存のコンクリートブロックと階段、アルミフェンスを排除するところからイメージが始まったのです。
では何を使って再構成するのか、というと、天然素材です。コンクリートとアルミのかわりに天然石とアイアンウッドを選択しました。

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アイアンウッドとは南洋材と呼ばれるウリン、イペ、ジャラ、バンキライなどの硬い材木のことで、海沿いのボードウォークなどに使われていてる、日にやけて灰色になっているあれです。

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それまで日本で使われてきたマツ、スギ、ヒノキに比較すると、重くて硬くて、腐食の心配がほとんどありません。
ただ、材木なのに腐らないという特性と冷たい質感に違和感があって(ぼくの頭はアイアンウッドのように硬いので)ウッドデッキやベンチなど、人が触れる構造物の場合は木の風合いを感じられる、従来のレッドシダー(スギ)などを使うようにしています。

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このアイアンウッドが、ここ数年で極端に価格が下がってきたんですね。値段が下がるのはいいことのようにも思いますけど、反面嫌な予感も過ります。むちゃな森林伐採が進んでいるんじゃないか・・・。そこまで考えると身動きとれずに立ち尽くしてしまうので、今は便利に、適材適所で使っていこうと思っています。

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天然木なのに腐らない、スッキリとした仕上がり感のあるアイアンウッドは建築家の方々にも大人気で、建築雑誌や住宅展示場でもよく見かけるようになりました。

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腐らないとはいうものの天然の木材ですから、多少は反ったりひび割れたりします。そして色は灰色になってきます。そうなったときのアイアンウッド、それはそれでいい感じなのです。
ひび割れて灰色になることを湘南の大工さんは[銀色になる」と言っていて、それが湘南らしくていい、という価値観を持っているようです。日にやけて銀色になった渚のボードウォーク。いいなだなあ、そういうの。
 

 

昨晩行ってきたテミヤンライブ、いつもにも増してグッときました。
群馬から毎月(新幹線で)通っているというご夫人がいらっしゃって驚かされましたが、わかるんだなあその気持。北原照久さんという方は、知れば知るほど魅力的で、同時に周囲をを引っ張り上げてくれる不思議なパワーというか、生き方、考え方というか、・・・希有な方です。
昨日のスペシャルな一曲「朝日のあたる家」のギター(知ってる人は知っている、あの8/6のアルペジオ)と歌詞のワンフレーズが今朝起きた時からずっと頭の中を流れています。

次回は10月22日(木)。スケジュール帳にメモしといて、行ってみましょうよ!行ってみないとわからないんでよねえ、あの感じ。直前になったらこのブログでもご案内しますので、ほんとに、ぜひ1度。港南台方面の方は言っていただければぼくのクルマでお連れしますので。いやほんとに、まだ行ったことのない人はぜひ1度。

おかげで今朝は絶好調!さっ、今日もはりきっていきましょう!

レノンが降りてくる( 濱田邸 5)

あらためて、道路からの全景をご覧ください。
意識したのは家2軒に見合うボリューム感と左右対称形と・・・。

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使いやすさや、見た目のバランスや、図形的な効果や、植物の生長や、いろんなことをいっぺんに考えながら設計するんですが、その様々な要素、散らばった点が、一瞬でつじつまがあって線になる瞬間があります。「レノンが降りてくる」と呼んでいるんですけど、快感なんですよねえ、その瞬間が。白い紙の上に散らばっていた砂鉄が、裏から当てた磁石によって一気に美しい磁場を描くような。

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今回もレノン様が降りて来てくれました。

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理屈や条件をこねくり回した末にやってくるインスピレーション。ウ~ン、快感だなあ。


 
相変わらず仕事は山積みになっていて、お客樣方には思いっきり首を長くしていただいてます。コツコツとやってますので、どうかご辛抱ください。全てのご依頼を思いを込めて仕上げていますので、期待感も膨らませてくださいね。最近はずーっとレノン様が隣りに居っぱなしなので、大丈夫、いい庭ができあがりますよ。

ここのところ設計作業の他にも、やるべきこと、やりたいこと、やっておきたいこと、やってみたいことが次々とあって、これって調子がいい証拠なんです。
「あぁ、もっと時間が欲しい。自分がもうひとりいたらなあ・・・」設計をサポートしてくれているスタッフがそれを聞いて「冗談はやめてください。ひとりで十分です」だそうです。みんなせいいっぱいがんばってるんだねえ。

よしっ、とにかく設計に集中します。お待たせしている皆様、大きな心で、気長に、そして楽しみにお待ちくださいね!
がんばろ!

40回記念!テミヤンライブ

朝うっかり忘れていました。明日25日はテミヤンライブ(40回記念!)です。

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熱い波動とあったかい気持と、いつも最高の気分になれるコンサートです。まだ行ったことのない方はぜひ1度足をお運びください。

そしてコンート終了後には、いつもの、北原さんが案内してくださる人形の家のナイトミュージアムツアー。今回もすごそうですよ!関口やすひろさんという、バービー人形蒐集の第一人者の方のコレクションが展示されるそうです。
関口さんはバービーに命をかけている人で、1万体以上をコレクションしているといいます。1万体ですよ!ちょっとその量をイメージしてみてください、1万体のバービー人形。すごいですよねえ!
いったい何が関口さんをそうさせたんでしょうねえ。まあ、何の分野であれ、命がけで夢中になっている人ってグッときますよね。そのい1万体からの選りすぐりの展示、楽しみだなあ。
ミニ知識ですけど、バービー人形は日本製なんだそうです。ぼくはリカちゃんは日本でバービーはアメリカだとばかり思っていたんですけどねえ。北原さんがそのあたりも解説してくださるんじゃないかと思います。

さあ、明日の夕方は横浜人形の家へGO!ですよ。

垣根(フェンス)を取っ払う( 濱田邸 4)

ではもう少し近づいていきましょう。

Before 6
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After 6
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階段を上がっていくと、左側が子世帯。

Before 7
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After 7
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そして右側が親世帯の玄関です。

Before 8
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After 8
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振り返ると、こうです。

Before 9
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After 9
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二軒を隔ててたフェンスもなくなって、

Before 10
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After 10
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両家共有の、前庭のようなアプローチになりました。

垣根(フェンス)を取っ払うと、ものすごく自由な関係性が生まれるんですよね。
今回のように親子じゃなくて、他人同士であっても、フェンスを無くした方がいいんじゃないかなあって気もしてきます。田舎の家ってそうですからね。裏の畑を通ってご近所さんが縁側からやってくるような。いいと思うんだけどなあ。


 
最近、夕食後にゴロゴロしながら家族でテレビを観るのが習慣化しています。疲れている時はそのままウトウトして、娘に「お風呂入ったら」と起こされます。田舎にいた頃に昼食後、昼の憩いのテーマ曲をBGMにウトウトしていたあの感じ、幸せなひと時です。
そのウトウトの中で「!」と思ったことがありましたので、それを書きとめておこうと思います。

「そういえば、ハングリーさとかコンチクショーで仕事することがなくなったなあ・・・」
歳取って怒りのパワーが減少したのか(若い時って怒ってますよね)、いやちょっと違うんだなあ。「楽しんでいいんだ」ということに気がついたのかもしれません。今さらながらなんですけどね。

以前は楽しむことに不安がつきまとっていた気がします「バチが当たるんじゃないか」って。油断大敵、いつもコケないように力が入っていました。
それが「転ぶのって楽しいぜ」という感覚になってきた。経験的に転んでもたいして痛くないことがわかったし、転ぶことで感じる「こりゃあ楽しい」ということがけっこうあって、だから転ぶ前よりニコニコしながら起き上がっている自分がいます。だから「もう忙しくて楽しんでいる暇しかありません」みたいな毎日なのです。

思考から「べきである」がほとんどなくなって(周囲からはいいかげんに見えるかもしれないなあ)「まあ、いいんじゃない」が多くなってきて、ぼく自身がその楽しい世界に入り込むほど、お客様から「ありがとう」と言っていただく回数が増えていくのです。だからうれしくなって、ますます夢中で、楽しく転げ回るという楽しさのスパイラルに入りつつあります。

気持のどこかで、ほんの1ミリくらい「これでいいのかなあ」と思いますが・・・、すぐに天から、あの声が聞こえて来ます「これでいいのだ!」

仕立て直しで2軒をつなぐ( 濱田邸 3)

2世帯・2軒の玄関アプローチをひとつにする外構リフォームです。

Before 1
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After 1
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既存の階段と塀とフェンスを取り壊しての大掛かりな仕立て直しでしたが、

Before 2
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After 2
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どうです、いい感じでしょ。

Before 3
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After 3
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親世帯と子世帯、

Before 4
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After 4
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2軒の家が玄関アプローチでひとつにつながりました。

Before 5
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After 5
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明日もビフォー・アフターをご覧いただきます。


 

さあ、シルバーウィークも今日でおしまいですね。秋の連休、たっぷり楽しみましたかア?
秋の連休と言っても、紅葉はまだだし、ぶどう狩りもあと1ヶ月ほど先だし、実はこれからが秋本番なんですよね。
今回の連休は仕事仕事で子どもたちは放ったらかしでした(毎度のことですけど)。それぞれにひとりで新幹線に乗って田舎に遊びに行ったり、バイトで稼いだり(娘は高校生なのになかなかの高収入なのです)、三々五々充実した連休を送っているようなので「まあイッカ」と言う感じですが、罪滅ぼしに、来月は丹沢か新潟に紅葉狩りに連れて行こうかなあと考えています。連れて行こうかなあというか、付き合ってくれるかなあ。みんなでかくなって、なかなか親とは遊んでくれなくなりました。

さあてと、連休最終日です。今日はどんな出会いが待っているのか、楽しみだなあ。
午前中はお客様のところに訪問打ち合わせで、午後は旭区の「レノンの庭」にいます。

迷ったときは突っ走る( 濱田邸 2)

昨日のPlan Aをご覧いただいて、全体の仕立てはとても気に入っていただけましたが「床面に使っている自然石の乱張りがちょっと派手なのでは・・・乱張り以外の方法は何かありますか」とのこと。

実はPlan Aを描きながら、チラッと「走りすぎているかな」という気がしていたんですね。よくあることなんです、気合いが先行してプランに力が入りすぎること。そういうときにどうするかというと、そのまま突っ走って、走り切ります。
途中で躊躇するとダメなんですね。ぼくの癖というかA型の特性というか、ちょっと腰が引けると全部がガタガタに崩れてしまうことがあるんですね。だから一瞬の迷いはササッと頭から消して、自信満々で描き切ってしまうのです。

いったんそうやってできあがると、そのプランを変更することも自信満々で仕上げることができます。これが床面の素材を自然石からレンガと洗い出しコンクリートに替えた変更プランです。

Plan B
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素材の違いだけでずいぶん印象が違うAとBを、じっくりと検討していただいて、最終的にはAをベースとしたプランになりました。

Plan C
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もう一度昨日のPlan Aをご覧ください。

Plan A
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そして再度Plan C

Plan C
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いい感じに力が抜けたでしょ。
やっぱり最初は走りすぎていましたね。でもあそこで走り切らなければ、こういう形は生まれなかったのです。もっと修行を積めば、この行きつ戻りつが必要なくなるとも思うんですけど、まあ今のところ、迷いを消し去って突っ走ってしまう自分を良しとしときます。

明日はビフォー・アフターです。
一瞬でイマジネーションが具現化するという、いつもながらの楽しい仕上がりになっていますよ。乞うご期待。


 
今日から早くも帰り車の渋滞予測が出ていました。みなさんいい休日をお過ごしですか?
うちにご来店くださるお客様も家族連れが多くて、昨日は港南台店は託児所状態でした。いやあ、楽しい楽しい。

今日はぼくは旭区四季の森の「レノンの庭」にいます。遊びに来てくださいね。
あと2日、秋の休日を楽しみまくりましょう!

2軒の入り口をひとつにする( 濱田邸 1)

さあ、新シリーズを始めましょう。
今回は外構のリフォームで、隣り合わせの2軒の家の入り口をひとつにするというものです。ビフォーはこうなっています。

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左側の家が依頼主、濱田さんのお宅で、右側の家にご両親がお住まいです。よく「スープが冷めない距離」と言いますが、まさにそれですね。2世帯住宅もいいですが、こういう住まい方もいいですよね。ひとつの理想型です。

ご依頼は2軒の入り口、玄関アプローチを使いやすく、見栄えよく、かつ統一感を持たせたいということでした。ぼくとしては2軒で2世帯という設定がとても素敵に思えて、ワクワクしながら「さあて、どういう仕立てにしようか」としばらく考えて「少々大掛かりな工事になりますが両方でひとつの入り口というのはどうでしょうか」と提案してみました。するとそれでOKとなりまして、できあがったプランがこれです。

Plan A
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住宅外構というのは、家に洋服を着せるようなものです。一般的には既製の服で不自由なく過ごせますけど、せっかくのマイホームですから、できれば注文服を着せたいですよね。
しかも今回のような場合はオートクチュールじゃないと。
「アプローチの仕立て方によって両家の暮らしがさらに楽しくスムーズになる」という思いから、気合いが入りました。

極力アルミ製品とコンクリートを使わないで、外構というより前庭のような雰囲気で、そして2軒が同じ階段を使って家に出入りする。同時にお互いの家を気軽に行き来するというイメージで設計しました。

明日は違う素材で雰囲気を変えたPlan Bと、さらにご検討いただいてできあがったPlan Cをご覧いただきます。


 
今朝は曇り空です。連休の真ん中なので街がシーンとしています。
さわやかな秋晴れも良し、今日のような静かな曇りの日も、べた凪の海面のように気持が平らになって、いい感じです。

篠山紀信さんが撮った百恵ちゃんの写真で、菩薩様のような穏やかな表情なのに涙がツーッと頬を伝っているというのがあります。その涙のわけを聞かれた百恵ちゃんのひとこと
「・・・あんまりすてきな曇り空だったから」
篠山マジックなのか、山口百恵という人の感性が並外れているのか、いずれにしてもすごい写真でした。30年前に見たその1枚の写真と百恵ちゃんのひとこと、鮮明に記憶に残っています。

よしっ、丁寧にコーヒーを入れて、今日は心静かに設計に没頭します。
すてきな曇り空だったから、と涙を流すようなところまで、行き着いてみたいなあ。

夜の庭 3( 一柳邸 17)

一昨日に戻って、続けてご覧になってみてください。夕暮れから、しっかりと暗くなった今日まで、夜の庭の表情は変化していくのです。

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こうなると、ナイトキャップにブランデーかワインという雰囲気です。

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「夜の庭は昼間以上に美しく楽しい」今回の撮影でさらに強くそう思いました。

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憧れの庭付き一戸建てと言うと、庭のイメージはどうしても昼間になるんですよね。緑の芝生と花咲く花壇と・・・。それにプラスして夜の庭をイメージして家を建てたら、何倍もステキな暮らしが実現すると思うんですけどねえ。夜には生活から庭が消えてしまう家が、まだまだ多いですねえ。

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昼間も夜も、そして深夜まで、庭、屋根のない部屋は家族の特等席になるのです。

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最後に玄関アプローチの様子を。そうそう、そういえばこの部分の改修が当初のご依頼でした。それをぼくのおせっかいで庭全体のリフォームになったのでした。
幸いにしてとてもよろこんでいただけたので、これからもおせっかいな提案を続けようと思います。

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第一印象で、ぼくは奥様のファンになってしまったんですね。で、ついついおせっかいを。いい出会いでした。

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そして、ステキな仕事をさせていただけたことを、感謝しています。一柳さん、ありがとうございました。今後とも庭木の手入れとか、何かありましたら声をかけてくださいね。


 
気持いい秋の連休。中学の息子はひとりでぼくの田舎の魚沼に行って、野山を歩き回って、そろそろ稲刈りが始まる新潟の秋を楽しんでいます。
妻の田舎の姫路では、新しい老人ホームに移った母が、急に環境が良くなってはしゃぎすぎたせいか、しゃっくりが止まらなくなったという連絡有り。たいしたことではなさそうなのでひと安心しました。
わが夫婦は横浜で、今日もたくさんのお客樣方と、庭について、家族について、楽しい話で盛り上がりながらの一日になるでしょう。

いい季節ですねえ。

ぼくは今日の午後は旭区四季の森の「レノンの庭」にいますので、遊びに来てくださいね。庭の囲炉裏で焼き芋やってますので。
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