2009年11月

毎朝ハグする( 門馬邸 15)

「男子厨房に入り浸る」ということが、男にとっても暮らしのリズムを整えるために有功なことなんじゃないかと書きました。この手の話題をやりすぎるとうちの奥様が家事が嫌いなんじゃないかという誤解を招きそうなので、ここで書き添えておきますが、妻カオリさんは家事は得意だし、料理も大好きです。ぼくのわがままで夕飯担当にさせていただいているのです。

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ベストセラーの「ユダヤ人大富豪の教え」やコーチングで有名な本田健さんの著書に「家族と一緒に料理を作る」ということが出てきました。幸せな人生を組み立てるためのシーンのひとつとして。
さすがですね。

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今年の夏、河口湖の「北原輝久ミュージアムHappy Dais」で、そのあこがれの本田健さんご一家とお会いする機会を得ました。もちろん北原さんのおかげで(感謝感謝大感謝です)。
とっても印象的だったのが、健さんの気づかい。奥様と娘さんに四六時中気配りを怠らないんです。奥様とお嬢ちゃんは女王様とお姫様のように大事にされながら、満ち足りた、しあわせーな感じで、三人は笑顔いっぱいの幸福のオーラに満ちていました。
なかなかできないことですよ、女房子供に気配りしながら笑顔でいさせること。「家族の幸せ」が大事なんだと思ったら、徹底的にそれを実現させていくところが、本田健さんのものすごいところです。毎朝必ずハグするんですって、奥さんと娘さんを。そういう人、なかなかねえ、いませんよねえ。

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一昨日書いた「あなたは幸せのために、今日何をしますか?」という質問も、実は本田健さんの本に載っていたことです。

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ぼくも照れないでハグしてみましょうかねえ・・・う~ん、まあいいと思ったらやってみる!そしてキッチンをひとりで占領せず、料理はできるだけ家族でつくるようにイメージしようと思いました。
「あなたは幸せのために、今日何をしますか?」仕事はガンガンやりたいし、花も買って帰りたいし、掃除もしたいし、ハグして、料理して・・・。幸せは忙しいです。


 

これが昨日の朝、3分間だけ観えた虹です。端から端までクッキリとしていて、あまりの見事さに興奮して「早く早く!」と家族を呼びにいきました。

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男子厨房に入り浸り( 門馬邸 14)

暮らすということは汚れるし散らかるしで、それをリカバリーしないとあっという間に乱雑な住環境になってしまいます。その片づけや家事全般をこなしているのはたいがい奥様方です。いまだに「亭主にゴミ出しさせるような女房は・・・」とか「男がスーパーに買い物に行くなんてかっこわるいよ」とか、そういう昭和なご主人が多くいらっしゃいます。

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年配のご夫婦にお会いしてよく感じる「奥様の方が圧倒的に元気だ!」ということ(そう思いませんか?)、の原因はそこにあるのではないかと、あるお客さま(奥様)と話していて思ったんですね。
その奥様はおっしゃいました「家事ってけっこう頭を使うし、指先も動かすし、一日中忙しいのよ」。その方はいきいきとしていてとってもチャーミングで、暮らしぶりも美しい。出していただいたハイビスカスとローズヒップのお茶を味わいながら、うちのスタッフから「忙しいのでそろそろ帰ってきてください」と電話が入るまで楽しい話題が尽きませんでした。

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楽しいひとときに、ぼくはとっても満ち足りた気持になって、そうなるとウキウキしながら「今夜のメニューはどうしようかな」とか「バスマジックリン買って帰って風呂掃除しよう」とか、そういう発想になってしまうほどの主夫体質なもんですから、だからご主人方も家事やった方がいいんじゃないかなあって思うんですね、きっと。

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家事やると気持いいですよ!家が片付くと気の流れが良くなるし(すぐに実感できます)、何よりも家族の機嫌が良くなるし。「男子厨房に入らず」は昔の話です。今は男子厨房に入り浸りがいいんじゃないでしょうか。

京都の大徳寺、尾関荘園和尚の言葉です。

お経を読むより大事なことは、飯を食ったら茶わんを洗うこと。さらさらと淀みなく流れる時間に仏様が宿る。

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仕事も大事ですけどね。男の人生の基本は仕事ですからね。でも暮らしの基本は家事なので、家事をこなして暮らしにリズムが生まれると、きっと仕事も順調に進みますよ。
スキップ踏むような暮らしのリズムをつかむのに家事は最適なのです。

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男子厨房に入り浸って、せっせと家事をこなして、奥様に負けない元気さを維持しましょう!


 
今朝は信じられないほど見事な虹が架かっていました。3分後には消えてしまいましたが何かすてきな一日になる予感がして・・・予感がしているうちにラジオで北原さんの感動的な話が聴けて、なかなか進まなかった設計が(突然レノンが降りて来て)すらすら描けて、立て続けにすてきなお客さまがご来店くださって、夕方からはあの五代路子さんとお会いする機会を得て(すてきな方ですねえ)、で、妻とふたりで感激しながらついさっき帰ってきました。
朝の予感は的中です。

さっ、明日もいい日になることをイメージして、素晴らしかった今日に(寒いからホットワインで)乾杯して、寝ます。いやあ、いい一日でした。

「幸せ研究家」かもしれません( 門馬邸 13)

今日から門馬さんちのウッドデッキ「幸せの小舟」の夜の様子を、時間を追ってご覧いただきます。

ぼくは「幸せ」について考えることが、一般的な男性諸氏よりも多いと思います。それは仕事であるガーデンデザインがイコール家族の幸せをデザインすることだからです。そういう意味ではぼくは「幸せ研究家」かもしれません。

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あなたは今幸せですか?という問いに、あなたはどう答えるでしょうか。

では次に、

幸せのために、あなたは今日何をしますか?

これに対してスラスラと答えられるような暮らしが大事なんだと思うんですね、幸せのために、今日何をするか。

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今回の仕事はいつもにも増してそのことを考えるいい機会でした。打ち合わせのスタートが奥様が冷蔵庫に貼っていた「魔法の習慣(クセ)カレンダー」で、タイムリーにぼくが読んでいた本が吉元由美さんの「今すぐHappy 『小さなこと』から変えてみる。」でした。


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今はもう「家族の幸せのために、家庭を犠牲にして働く」というような昭和な男性も少なくなりましたけど、それでも家事や子育てや家のこと全般は奥様まかせという方がまだまだたくさんいらっしゃって、家事も日課のぼくとしてはうらやましい反面「それで大丈夫なのかな?」という危惧もあるのです。

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昨日お客様とこんな話になりました。
暮らすということは散らかるし、汚れるし、ゴミは出るしで、常にそれを片付けることが必要です。でないとあっというまにゴミ屋敷、とまでは行かなくても、乱雑な住環境になってしまいますよね。それを片付けながら暮らすことで、幸せへと歩を進めるリズムが生まれるのではないかということ。

この話、明日へ続きます。


 

花を生ける暮らし( 門馬邸 12)

昨日に引き続いて草花をご覧いただきながら。

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手すりに置いてある花瓶の花は、リビングにあったものを持ち出しました。

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これもそうです。

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生けていたのを切りもどすうちに、ご覧のように短くなったのだそうです。

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いいですよねえ、こういうふうに花を生けて暮らすのって。奥様が仕事帰りに街の花屋さんで買ってくるのだと聞いて「新婚さんみたいですね」と言ったら「もう新婚じゃないんですけど、こういうのが好きなんですよねえ」と。

街の花屋さんで切り花を買って帰る。いいんだなあ、そういう感じ。


 
花を買う時に、花そのものが好きだから買うんじゃないんですよね。誰かをよろこばせたいとか、花がある場所での「幸せな暮らしのイメージ」を買って帰るんだと思います。それがいいんですよね、幸せをイメージする瞬間が。
そういえば、ぼくはもう何年も花屋さんで買って帰るということをしていませんでした。

さてっ、今日は月曜日ですね。来週の連休には「お庭の何でも相談会」というイベントを企画していて、その準備と、相変わらずお待ちいただいている設計と、大量に撮りためてある写真の整理と・・・「忙中閑あり」、「時間は『過ごす』のではなくて『使う』もの」、時間に追われるのではなく、夢中で楽しむ使い方をイメージして突っ走ります。そして夕方は花を買って帰ります。

食べたら洗って片付ける( 門馬邸 11)

門馬さんちの草花をご覧いただきながら、今日は撮影時に奥様と話した会話の中から印象的だったことを書きたいと思います。

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奥様はイギリスに留学されていたことがあって、ホームステイ先の家族の暮らしぶりにとても刺激を受けたそうです。

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「イギリス人はすごくシンプルでキチッとした生活をしているんですよ。家電はテレビと冷蔵庫くらいしかなくて、食事の時は厳選してそろえたお気に入りの食器をセットして、食べ終わるとすぐに洗って、何ごともなかったかのようにしまわれます。食後に家族全員がテレビの前に集まって30分ほど観て、観終わると消してそれぞれの部屋に行く。テレビがつきっぱなしということもなく、室内はいつもスッキリと片付けられていて、余計なものが何ひとつない暮らし方がすごいなあと思いました」

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その経験のせいでしょうか、門馬さんちのリビングもスッキリシンプルに、キッチンもモデルハウスのようにきれいに保たれていました。

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さて、我が家は・・・。家に帰って家族に宣言したんですね「今日から食後はすぐに食器を洗って、食器棚にしまうようにしようよ」。家族は、また思いつきで変なこと言い出したと思ったのでしょう。あまり賛同も得られないまま、数日間自分でそうしていたんですね、食べたらすぐに洗って食器棚まで。

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いつも台所がスッキリしている気持ちよさに、徐々に皆さん気がついてきて、今では流しに食器がたまっていたり水切りが食器棚代わりになっているということがなくなりました。

日常の細かいこと、例えば朝起きたら窓を開けて空気を入れ替えるとか、トイレをきれいにしておくとか。ここ数ヶ月、そういういろんなことが少しずつ整ってきて、その気持ちよさがクセになりつつあります。いい感じです。
ちょっとしたことに意識を向けた暮らしができあがってくることで、何となくですけど、家族の気持もいい具合にチューニングされているように思います。

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今朝はいい天気です!
今日のような晩秋のポカポカした晴れ間(小春日和)をアメリカではインデアンサマーと言うそうです。
幌馬車で西へ西へと侵攻していく開拓団が、突然の晴天を「原住民(インデアン)の魔法に違いない」と怪しんだことが語源だと言います。

さっ、今日いち日が魔法のようにすばらしい日になるイメージで、ワクワクしながらスタートしましょう!

理由付けする( 門馬邸 10)

今回は3本の木を使いました。それぞれに役割りがあります。

シマトネリコは、ちょっと離れたお隣りのリビングからの目隠しに。

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ジューンベリーはデッキで過ごす時の季節感の演出と実を楽しむために。

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デッキのすぐ脇のブルーエンジェルは、その向こうの眺望をより魅力的なものにするためのアクセントとして。

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こんなふうに理由付けしながら木を選ぶと、自ずと樹種と本数、配置が決まってきます。


 
庭木だけではなく、庭の設計には理由付けが必要です。ぼくの場合はちょっと極端なほど、隅から隅まで理由付けした設計です。設計修業時代からのクセなんですね。だからよく職人さんから「いわふちさんの設計は理屈っぽいねえ」と言われるんですけど、みなさんその理屈が新鮮らしくて、興味を持ってその理屈に添った施工をしてくれます。

何でもかんでも理由付けする設計者の理屈っぽさというのは、庭の設計に限ったことではないようで、お客様にぼくがプランした庭の説明をしていても、ご主人が機械設計や建築設計に携わって来たという方の場合、みごとに理屈を求めてこられます。「塀がこの高さなのはなぜか」とか「導線的に合理性を欠いているのではないか」とか。ぼくはニヤッとして、理屈を展開します。それにうなずくご主人、さらに理論的な解説に拍車がかかるぼく。
そういう場面で、そんな盛り上がっている男ふたりを無視するかのように、妻と奥様はまったく違う話で盛り上がり始めます。
どうやらものごとを理屈で組み立てないと気が済まないというのは男だけで、女性は理屈抜きに「楽しい」とか「可愛い」とか「気持いい」とか、そういうスイッチを押せるようです。

庭の打ち合わせでご夫婦で意見が違った場合、迷うことなく奥様の意見を取り入れた設計にします。これは、たいがいその方が庭も家庭もうまくいくからです。それと、奥様の意見には、ぼくが理屈で組み立てる世界以上の「感覚的な価値」がひそんでいることが多いから。
ご主人方、奥様の速押しクイズみたいな、男にとっては理屈に合わないひとことを、イライラしないで理屈抜きに受け入れることって、もしかしたらものすごく大切なことなのかもしれませんよ。

我が家の生活全般、ここまでも道のりを振り返っても、妻の「理由なき直感」にずいぶんと助けられてきたなあと感じています。女性であることに加えてB型の関西人という強烈な資質の持ち主なので周囲の我々の苦労はものすごいものがありますが、でもそのものごとを明るく、直感に従って振る舞う彼女のおかげで人生が楽しい方向に導かれていることは確かです。いやほんとに、周囲は大変なんですけどね。

介護はね・・・( 門馬邸 9)

ぼくの設計ですっかり定番化した「シエスタベンチ」、今回も取付けました。

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これがあるといつデッキに出ても座れるし、ゴロッと昼寝もできて、そのことが外に出ることの誘惑になります。海外のファミリーガーデンには付きもののハンモックのようなものです。

そして照明器具は、これも定番のマリーンライトを3灯。
入り口側の手すりに1灯と、

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板塀の柱を高くして2灯です。

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で、夜はこうなります。いい感じでしょう!

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昨日書いた「50分の1トリップ」と同じく、照明の効果もまた設計段階の仮想庭でイメージできるようになりました。そして夜風も。
設計しながらぼくはすでに、お客様よりも早くこのベンチで夕涼みを楽しんだのです。

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夜の様子は後日タップリとご覧いただきます。


 
妻カオリは母親の介護で実家の姫路に行っています。本格的な介護が必要になってから一年ちょっとが過ぎました。幸いにしていいホームに入れて、一時は動けなかった母も体長回復、あれやこれやと文句を言うほどに元気になっています。

お客様に教えていただいた言葉があります。

「介護はね、親が命がけでやる最後の子育てなのよ」

まったくその通りで、この一年で妻はずいぶんと大人になりました。そしてぼくもまた、介護に関するものすごく貴重な経験とすばらしい出会いがありました。

健康に感謝して、一日一日を大切に過ごすこと。家族が団結して、家族みんなの幸せを守り育てていくこと。悔いなく今を楽しんで、けっして笑顔を無くさないこと。介護されながらも日々明るくがんばっているお母さんが教えてくれることです。



北原照久さんに勧められてマイケルの「This is it」を観てきました。こればっかりは観ないとわかりません。それも映画館の大きなスクリーンで。
コンサートのオーディションに受かったダンサーが歓喜の涙を流しながら言います。
「人生を有意義なものとして歩いて行くための何かが欲しかったんだ。This is it. これがそいつなんだ!」

マイケルはリハーサルでミキサーに言います。
「怒ってるんじゃないんだよ、愛なんだ」

衣装スタッフはこう言います。
「挑戦だ!それがマイケルのスタイルだからね」

コンサートに関わる全てのプロフェッショナルたちを本気にさせるマイケルの「愛」。

代表曲、名曲を次々と新たなインスピレーションで披露して、そして「This is it」、で「Heal the World」。

マイケル・ジャクソンという人のものすごさを、絶対に観といた方がいいですよ。
ぼくにとっては(あの日から人生が変わった)「エルビス・オン・ステージ」と並ぶ映画でした。延長上映で20日までです。ぜひ!

北原照久さん、素晴らしい映画を教えてくださってありがとうございました。

目隠しと見晴らし( 門馬邸 8)

このデッキを「幸せの小舟」にしている大事な要素が「目隠しと見晴らし」ということです。

ご覧のように板塀で目隠しした部分と、

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手すりで見晴らしを確保した部分が交互になっている構成になっていますが、

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これは見た目のデザインではなくて、

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室内を歩き回りながら、

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いろんな方向で外を眺めて、

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今度はデッキに出て、歩いたり座ったりして、

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目隠しが必要な部分だけを目隠しし、必要でない部分は見晴らしを確保した結果できあがった形なのです。


 

自分で「すごいなあ」と感心するのは、こういうことを設計段階で図面上でできるようになっているということなんですね(自画自賛)。
ふだん50分の1の縮尺で設計していて、そのとき自分自身が50分の1になってその仮想庭を歩き回るんです。楽しいんですよこれって「ミクロ決死隊」みたいで。
数年前からは、その仮想庭で風を感じたり、お客様の会話が聞こえたり、心地いい日の光にウトウトと眠くなることもあります。来る日も来る日も設計しているうちに身に付いたこの特殊能力はほんとに楽しいんですけど、あまり長い時間その50分の1の世界に滞在すると、クラクラしたりドキドキしたりして(トリップかなあ・・・)、かすかに怖いような気持にもなります。

これは熟練してきたということなのか、あるいはぼくだけに与えられた特殊能力なのか。いずれにしてもこの自分が50分の1になる技はありがたく、クセになる気持ちよさがあるのです。
今やこの「50分の1トリップ」と「レノンが降りてくる」ことなしには納得の行く設計できなくなっています。


昨日、北原照久さんからのコメントで、またまたいい言葉を頂きました。

時間は「過ごす」のではなく「使う」のです。

ついつい、忙しいとか時間が足りないとか言いながら過ごしてしまいますけど、時間は「使う」ものだと解釈すると、一日が全部自分のものになる。「時間はぜーんぶ自分のもの」という、この考えたら当たり前のことが見えなくなっていたんだなあと気がつきました。考えたら子どもの頃は一日中自分が主役の時間でしたよね。だから一日がものすごく大きかった気がします。
「あれもやりたいこれもやりたい」と思いながら、時間が自分のものになっていないと愚痴ばかりが出てしまいますが、時間は全て自分のものだと解釈すれば「あれもやれるしこれもやれる」というふうに、たしかに、時間の価値が何倍にもなります。

教えを乞うと即座に素晴らしい言葉を返してくださる北原照久さんに感謝感謝!
いやあ、ありがたい言葉でした。値千金、金額に換算したら、数千万円の価値がある一言でした。

「幸せの小舟」( 門馬邸 7)

では、デッキを奥側からいろんなアングルで。

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この床の色、なかなかいいでしょう。グレーの塗料を半透明になるように塗ってあります。
この微妙な仕上げを丹念にやってくれた職人さん(北村さん)の仕事ぶりを、奥様は「感謝してます!」と、とてもよろこんでくださいました。

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グレーの床に、柱の赤と、板塀と手すりの白。

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このケーキ屋さんみたいな配色、バッチリです。

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ケーキ屋さんみたいな色使い・・・。以前、千葉のケーキ屋さんの外構をやったときに、お店の方に「ケーキ屋さんはステキな仕事ですね。幸せな人が次々やってきますね」と話したことがあります。

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ケーキ屋さんとかリゾートホテルとか、幸せを呼び込む空間ってありますよね。このデッキは、きっとそういう場所に仕上がったと思っています。このデッキには幸せを呼び込む力があると。
「幸せを呼び込む力がある庭」ということを、漠然とですがずっと意識して設計しています。「幸せ家族がもっと幸せになる魔法の庭」というのが、このブログのサブタイトルです。
このイメージで設計を積み上げていけば、いつか「人生のどん底にいる人でも必ず幸せになる、超魔術の庭」にたどりつくかもしれません。まあ、それは冗談のような・・・でも微かに、そんな方向性も浮かんでいるのです。

幸せへの誘いがなければ、庭はその意味の大半を失ってしまいますからね。庭は幸せのために存在すべき場所なのです。造園屋さんも外構屋さんも、建築屋さんでさえ、あまりそんなことを考えないようですけど、ぼくの意識はその一点から離れません。
「庭は家族の幸せのためにある場所」なのです。

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幸せを呼び込む配色と、もうひとつ、このデッキをいい感じにしている要素が「目隠しと見晴らしの組み合わせ」です。明日はそのことを。


 
昨日の「足跡」はとっても有名な詩なんだそうですね。ぼくは知りませんでした。
それを仕事場に貼っているという吉元由美さんのおかげで「いいもの見つけた!」という感じでした。

「足跡」を何度か読み返すうちに、ぼくの頭の中には一曲の歌が流れ始めました。それはテミヤンの「幸せの小舟」です。

「幸せの小舟」

ワカメ岩ノリ ヒジキ青ノリ ハバノリ、ノリ、ノリ

海辺の街に暮らし 潮風に吹かれてる
細い路地を抜ければ まぶしい海が見える

夢はたったひとつさ そう おだやかになれること
波待ちのボードの上 神様とつるんでゆけそう

幸せはいつだって(誰も 見えは しない)
通り過ぎた時間に(しらぬ うちに)
ただよっている 小舟さ

ワカメ岩ノリ ヒジキ青ノリ ハバノリ、ノリ、ノリ

きつくしかっておくれ 強く怒っておくれ
僕の強さ弱さを 一番わかっている君

夢はたったひとつさ そう おだやかになれること
だけどいつも心は 何かから おいかけられてる

喜びと哀しみは(いつも 背中 合わせ)
愛されていることに(何も かにも)
気づけない夜もある

ワカメ岩ノリ ヒジキ青ノリ ハバノリ、ノリ、ノリ

夢はたったひとつさ そう おだやかになれること
波待ちのボードの上 神様とつるんでゆけそう

幸せはいつだって(誰も 見えは しない)
通り過ぎた時間に(しらぬ うちに)
ただよう 小舟

喜びと哀しみは(いつも 背中 合わせ)
愛されていることで(人はみんな)
心を強くさせる

ワカメ岩ノリ ヒジキ青ノリ ハバノリ、ノリ、ノリ


「足跡」と同じ世界ですよね。

この曲は「Kitahara selection Best of Temiyan」というCDに入っています。山手のブリキのおもちゃ博物館に行くと売っています(もちろんインターネットでも買えますよ)。
こういう曲を口ずさみながら神様とつるんでいきたいなあ。

そういえば門馬さんちのこのコンパクトなデッキは、「幸せの小舟」みたいです。

「足跡」( 門馬邸 6)

デッキを入口側から、いろんなアングルでご覧いただきます。

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ウッドデッキを提案するときに「自分ちなんですから何色に塗ってもいいんですよ」とよく話します。

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ウッドデッキは木の色とイメージしがちなんですけど、今回のような思いきった色使いもありなんです。

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いい感じでしょう!

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お好みで何色に塗ってもいいんですけど、ひとつだけ注意しなければいけないのは塗料の性質です。

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ホームセンターで屋外木部用として売られているものの中に、一部ですけど塗装面が膜をつくるタイプのものがあります。よく見かける、日に焼けてパラパラと剥がれているのがそのタイプです。

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そういう塗料だと木が呼吸できなくて、内部に湿気がこもって腐りやすくなります。
キシラデコール、オスモカラーなどのオイルステン系の塗料をおすすめします。

明日は今日と反対に、奥側からの写真を並べます。


 
昨日書いた、吉元由美さんが仕事場の机の前に貼っているという詩を探したら見つかりましたので、書き留めておこうと思います。メアリー・スティーブンソンという14歳の少女が書いた詩だそうです。グッときてしまいました。

「足跡」

ある夜、私は夢を見た。

夢の中で、私は神とともに浜辺を歩いていた。

空には、私の人生のさまざまな場面がフラッシュのように映し出される。

そのそれぞれの場面で、私は2人分の足跡が砂浜についているのを見た。

ひとつは私のもの、そしてもうひとつは神のものだった。

私の人生の最後の場面が映し出されたとき、
私はそれまでの人生の足跡を振り返ってみた。

驚いたことに、何度も私の人生の中で足跡が1人分しかない時があることに気がついた。

そして、それは人生でもっとも暗く悲しい時期ばかりだったのだ。

私は神に尋ねた。

「神様、あなたはおっしゃいました。一度私があなたについていくと決めたなら、あなたはずっといっしょに歩いてくださると・・・。
しかし、私がもっとも辛い時期に、
砂浜には1人分の足跡しかありませんでした。
なぜ私が最もあなたを必要としているときに、
私からお離れになっていたのか理解できないのです」


神は答えた。

「いとしい我が子よ。
私はお前がもっとも苦しい試練の最中にいるときにも
決してそばを離れることはなかった。
1人分の足跡しかなかった時期には、
私はお前を抱き上げて歩いていたのだ」

冷蔵庫の貼り紙( 門馬邸 5)

門馬さんちにうかがったときに、リビングに入るなり冷蔵庫に貼ってあるカレンダーに目がいきました。田舎に行くとよく見かける「ご教訓カレンダー」みたいな、一日ひと言が書いてあるものです。

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ぼくの実家にもあります。母がそういうのが大好きなので、居間や台所やトイレの中までその手の日めくりやカレンダーが吊るしてあります。そのせいで、ちょっと懐かしいような気分になってジックリと読んでみたら、これがなかなかいい感じで、田舎の昔ながらのそれとはニュアンスが少し違って現代版なんですね「魔法の習慣(クセ)カレンダー」。

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運気を上げる魔法の習慣が書いてあるんですけど、読んでみるとうなずくことばかりでした。

1、はきものをそろえる
2、胸を張る
3、笑顔をつくる
4、メモをする
5、空を見る
6、あたたかくする
7、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、パソコンをみない、聴かない
8、トイレ掃除をする
9、捨てる
10、神社にいく
11、ヒラメキを活かす
12、人間以外のモノに声をかける
13、元にもどす
14、変身アイテムを用意する
15、花や草木にふれる
16、本を読む
17、お財布の中を整理する
18、プチ断食をする
19、こちらから挨拶をする
20、つながる
21、あやまる
22、ハガキを書く
23、話を聴く
24、スイーツを分かち合う
25、瞑想する
26、寄付する
27、問いかける
28、祈る
29、両親に感謝を伝える
30、歌い踊る
31、作品を残す

ササッと流し読みしないで、ひとつひとつの意味を考えシーンをイメージしながら読むと「ウ~ン、確かにこれが習慣化していたら、すてきな人生になるだろうなあ」ということばかりですよね。そして何人かの知り合いの顔が浮かびました。その人たちはぼくが見習いたい素晴らしい暮らし方をされていて、その全員にこの項目のほとんどが当てはまりまるのです。

奥様に「これは?」とたずねたところ「本の付録でついてきたんです」とのこと。その本に興味が行って見せていただきました。

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装丁が気に入って何気なく買ったのだそうです。で、読んでみたらおもしろくて、この付録を冷蔵庫に貼って毎日眺めているということでした。

こういうことってどうですかね、自己啓発というかちょっとスピリチュアルな世界。好き嫌いがあるかもしれませんけど、ぼくは(母親譲りで)大好きです。
この「魔法の習慣(クセ)カレンダー」に書いてある言葉や考え方も好きですし、これを貼っていつも眺めていようという奥様の気持の有りようというか思考というか、それにも強く惹かれました。

最近日々が早く過ぎて行く気がして「もっといち日を濃くて分厚いものにしたい」なんて思っているんですけど、この「魔法の習慣(クセ)カレンダー」にあるようなことを意識しながら過ごしたら、そういういち日になっていくかもしれませんよね。

明日から庭の解説に入ります。


 

最近はまっている吉元由美さん(平原綾香のジュピターの作詞をされた方です)の著書「今すぐHAPPY!小さなことから変えてみる。/三笠書房」によると、吉本さんも冷蔵庫に言葉を貼っているのだそうです。「そうか、あの吉元由美さんも冷蔵庫に・・・」と思うと、何だか楽しくなりました。その本の「ハッとした言葉を手帳に書き留める」という章から抜き書きします。

何気ないひと言に心が動かされる。でも、その瞬間に味わって終わりにするのではもったいない。書き留めておいて、ことあるごとに何度も何度も読み返しているうちに、その言葉が心に刻み込まれていきます。
気がつけば、自分の行動の指針となっている。言葉ひとつで次の行動や未来の自分が変わることだってあるのです。

私は、手帳とは別に、聖フランチェスコの「平和の祈り」と、メアリー・スティーブンソンという少女が書いた「足跡」という詩を仕事場の机の前に、そしてマザー・テレサの「あなたの中の最良のものを」という言葉を冷蔵庫に貼ってあります。
「平和の祈り」は私がこの仕事をさせていただく導き、「足跡」は励ましと勇気づけのために。そして「あなたの中の最良のものを」は、家庭においての私自身の役割を戒め、勇気づけるために。ささやかなことかもしれませんが、確かにその力に支えられている自分がいるのです。
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