2010年07月

ベストチョイス/ワンパターン?( 小池邸 12)

昨日の「樹木による目隠し効果」も考えあわせながら、今回選んだ樹木をご覧いただきます。

 
ヤマモミジ
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ヤマボウシ(常緑)
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エレガンテシマ
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ドラセナ
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ジューンベリー
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今回も人気の高い木がそろいました。考えたら、常に10種類くらいの庭木を使い続けています。ワンパターンかな? でもまあ、いいものはいいので、ワンパターンになろうとも、ベストなチョイスをしていきます。ベストチョイスがワンパターンになるということは、ベストの度合いが高いからだという解釈もできますからね。・・・まあいいか、いいものはいいということで。

人気者が並んだ中でも、最後のジューンベリーは特に人気です。春の花、柔らかい緑色の葉っぱ、優しい幹、しなやかな樹形、そしてなんといっても実がかわいらしくて美味しい。
明日はそのジューンベリーの実を使った、奥様手づくりのお酒とジャムをご覧いただきます。



海の日!さあ横横突っ走って海に行くぞー!
と言いたいところですけど、夏を遊びまくる前提として仕事をこなす必要があるわけでして、今日はみっちりと設計します。海の家で設計しているイメージで。 「すいませーん、生ひとつくださーい」というわけにもいきませんけど、でもまあそんなイメージで。

材木座海岸は、いい風吹いてるだろうなあ ・・・。
これ以上書くと愚痴になるので、さっ、仕事仕事。 

樹木による目隠し効果( 小池邸 11)

昨日の木製パネルと木工フェンスによる目隠しに加えて、庭木も目隠しを考慮した配置になっています。

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植物による目隠しは「隠しましたー!」という感じがしなくていいものです。

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自然な感じで、各方向から、見えそうで見えない目隠し。けっこううまいこと構成できたのではないかと思っています。 

木製パネルと庭木のふたつの目隠し効果で、テラスは開放的でありながら落ち着ける居心地に。 

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そしてリビングは、カーテン開けっ放しで過ごせるようになりました。これが大事!

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目隠しというと、庭の一辺を塀や生け垣などの面で隠すことをイメージしがちですが、必要なポイントを必要最小限隠して、そのポイントの組み合わせで構成することができれば、開放的でいてくつろげる居心地を実現できるのです。防犯上もその方がいい。一度ジックリと3Dパズルをするようにイメージしてみてください。どこをどうすれば庭の居心地がよくなって、リビングのカーテンを開けっ放しで暮らせるようになるのか。



昨日の予想通りに、帰宅すると、それはそれは愛らしい瞳の子犬が思いっきり尻尾を振りながらぼくに向かってジャンプしてきました。・・・まあねえ、しょうがないですね、かわいすぎます。
さっそく妻から、その新しい家族に関する諸注意が延々一時間ほどありまして、だんだんかわいらしさ以上に不安がつのり・・・。この天使のような生物は、まぎれもなく生き物なわけですからね。

妻からの諸注意の内容がほとんど子育てと同じで、何だか懐かしい気持ちにもなりました。

白状すれば、子供の頃から犬を飼いたくて仕方なかったんですけど「死んじゃったときが悲しすぎるから駄目!」という母親の言葉が自分の中で大きくなりすぎていて、今まで一度も飼ったことがなかったのです。
お客様のお宅のワンチャン見るたびに「いいなあ、すごいなあ」とつぶやいていたのが、妻と娘のおかげでこんな展開になって、内心は面相を崩してヤツと転げ回りたいのですが、家族に対して一応飼うことに難色を示してきた手前、そうもできずに「フン、愛いやつじゃ」みたいなこと言ってます。

おじさんには似つかわしくない言葉ですけど「たまらなくカワイイ」。早く家に帰りたいこの気持ち、久しぶりだなあ。 

目隠しパネル( 小池邸 10)

庭を楽しむときに必ず考えるべきことが「目隠し」です。目隠しができていないばっかりに楽しめない庭やウッドデッキが、世の中には無数に存在しています。

目隠し、「目隠しと見晴らし」をどう設定するかが、庭や庭に面したリビングの居心地を決定づけます。 

今回は、今日ご紹介する木製パネルと木工フェンス、明日ご覧いただく植栽の構成とで目隠しを施しました。「開放的でいて落ち着ける目隠しと見晴らしの具合」というあたりを感じ取っていただけたらと思います。

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 コーナーパーゴラの柱に取り付けたパネルはタカショーの「e-ウッドパネル1型」です。縦横の格子の板幅が38ミリで、穴の大きさが50ミリです。この具合が実に良くて、向こう側の気配はわかるが何をしているのかは気にならないという、ちょうどいい目隠し効果が得られます。

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もちろん風通しもいいし、耐久性がありながら柔らかい木の素材感もあって、とても便利に、ほぼ毎回設計に取り入れています。

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パーゴラの脇に柱を追加して取り付けたのが、「e-ウッドパネル11型」です。

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板幅は同じく38ミリで、こちらの穴は150ミリ。 つる性の植物を絡めるのに最適な大きさです。ほんの軽く目隠ししたいときや、植物を茂らせて目隠ししたい場所に適したパネルです。

この2種類のパネルは道路からの目隠しが目的です。他にもうひと方向、お隣りさん側の目隠しも必要で、こちらはフェンスを隔てて玄関アプローチで、その向こうがウッドデッキとリビングの窓があるため、木工フェンスでやや強めの目隠しにしました。

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木工フェンスは現場施工のため、必要な部分に自由な寸法で施工できることが利点です。高さや隙間の具合も、場所に合わせてそのつど考えながら施工します。

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木製パネルと木工フェンスで、テラスの外から見るとこうなります。

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適度な目隠しなくして、快適な場所は実現できないのです。

明日は樹木による目隠しをご覧いただきます。



ついに、梅雨が明けました!正真正銘の夏が始まりました。もう躊躇することなく、遊びまくりますよー!といっても、仕事のペースはそのままで、その隙間をぬってということですけどね。
だから夏は、毎日がギッチギチに濃くなります。それが好きなのです。エネルギー値が明らかに高くなるんですよねえ夏は。

妻と娘は、念願だったミニチュアダックスのワイヤーの子供が生まれたという知らせを聞いて(前々からブリーダーに頼んでありました)、ご対面に、東京へと向かいました。「とりあえず見てみるだけ」と言いつつ、あの勢いだとその場で交渉成立して連れて帰ってくるような予感。一本の電話からいきなり家族が増えそうです。
まあね、それもよし。子育てがほぼ終了した我が夫婦にはありがたい存在になりそうです。ただねえ、やたらに吠えるんだよなあヤツは。
まあよく言って聞かせましょう。ぼくは犬語もしゃべれるので。

では、2010年の夏を始めましょう。 

バーベキューテラス( 小池邸 9)

今日はバーベキューテラスに入っていきます。

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 ご覧のように、テラス全体を玄関ポーチと同じ高さにしてあります。これが重要なポイント。
では中に入っていきましょう。

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テラス全体をリビングの床と近づけることで、リビングとの一体感が出て、いつでも、ごく普通のこととしてその場所に行けるようになるのです。

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場の中央に、いつもの囲炉裏があって、

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 これもすっかり定番になった、昼寝ができるベンチ「シエスタベンチ」を設置しました。
今回は2方向から火を囲めるL字です。 

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そして場の居心地を良くするために、コーナーパーゴラ。

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パーゴラの下って、不思議と居心地がいい。屋外の開放感を感じつつこもる感じを演出できるこのコーナーパーゴラ、「過ごす庭」を設計するときにものすごく重宝しています。 

そのパーゴラの柱に取り付けた木製パネルもまた、目隠し効果で居心地の良さを生み出しています。明日はそのことを。

 

ついに夏がやってきた!って感じの強い日差しと丹沢連邦の上には絵に描いたような入道雲。近所の公園ではセミが鳴き始めました。明日からの連休中に梅雨明けするそうです。

さあてと、今年の夏はどうしますかね。とりあえず来週、田舎(魚沼)に行きたくてウズウズしている息子を積んで帰郷して、ぼくはとんぼ返りして仕事して。その後は・・・、妻と娘はディズニーランドかハワイか沖縄か伊豆(選択肢が広い!)に行きたいと盛り上げってるし、ぼくは材木座でウインド三昧したいし、長岡の花火と新潟の海も楽しみたいし、魚野川でアユ釣りもしたいし、お盆は姫路(妻の実家)に行きたいし、実家のお父さんを横浜につれてきたいし、芝生の手入れして、ガーデンファニチャー買いそろえて、友だち呼んで庭でバーベキューしたいし、新潟の甥っ子姪っ子はいつ横浜に遊びにいけるのかとワクワクしているし、そしてそして、仕事は相変わらず山積みなのでそれもしっかりとこなしたいし(これが一番やりたいこと)。
やりたいことだらけで、夏が足りません。アセるなあ。
とにかく、今日は、仕事します。

いいですよね、この夏の高揚感。大人は宿題ないしね、もう最高です。ね、宿題がない夏休みなんてね、ニンマリしちゃいますよね。大人になってよかったー!

未来からの使者

ぼくは頭が固い。石頭のコンコンチキであるということを痛感したできごとがありました。

そのご夫婦は人工木(樹脂に木の粉を練り込んで整形した材木、というか木のようなプラスチック)のデッキとアルミのフルオープンにできるサンルーム「ガーデンルームジーマ」で、それまで鬱蒼と木が茂っていた庭をリフォームされたそうで、そのデッキ以外に三角形に余った庭スペースをどうするかということで、あれこれと考えながらおふたりで資材を買い込んでいる途中でうちの店に気づいて、フラッとご来店くださいました。
そのご夫婦との出会いが、ぼくには大事件だったのです。

このブログでも何度か出てきた話題で「風合い素材で構成する」ということがあります。
「デッキの素材は人工木よりも天然の木のほうがいい。手入れは必要だし、割れたり反ったりしますけど、それでも天然の木材をおすすめします。それは、時間が経ったときに樹脂製の人工木は劣化しますが、材木は風合いを増すからです」
こんなこともよく言ったり書いたりしてきました。
「物干し場ならわかりますが、リビングの外ですよね。リビングの外に日に焼けたプラスチックのデッキが見える暮らしって、いかがなものかと思いますけどねえ」
辛辣すぎますよね。さらに、こんなことまで。
「人工木のデッキを設置してある庭で『楽しそうだなあ』と感じたことは一度もありません」
ひどい・・・。ぼくってねえ、そういうところがあるんですよねえ、思いが先行すると言い方がきつくなってしまう。反省すべきところです。

前言撤回します!もう15年近く言い続けていることなので、15年さかのぼって、撤回いたします。もともと人工木をご希望だったのに、ぼくがアドバイスして天然木材に切り替えた数百人の皆様、申し訳ありませんでした。

なぜ突然そう思ったのかというと、人工木とアルミのサンルームでリフォームしたというそのご夫婦が、ものすごく、半端なく素敵だったからです。15年間ぼくが勝手につくりあげてきた「人工木を選択する人たち」という決めつけのイメージがきれいさっぱりと消えました。もう跡形もなく。

ぼくよりたぶんひと回り年上で、その雰囲気から、しっかりといい人生を歩んでこられたことが伝わってくるご夫婦は、おふたりともずっと笑顔で、時に見つめあいながら会話します。まるで恋愛真っ最中の高校生のようにラブラブで、でも高校生ではないので余裕というか、濃さというか、落ち着きというか、とにかく見ているこちらまで幸せーな気分に引きずり込んでくれる、そんなおふたり。

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完成したばかりのデッキとガーデンルームをさっそく(工事中から)満喫しているそうで、その日も帰ったらデッキでワインを楽しむのだとおっしゃっていました。もう完敗でした。おふたりはワインで乾杯して、ぼくは完敗して・・・。

なんでこのことに気がつかなかったのでしょう。「素材と庭の楽しさは関係ない」のですよ。「何を使っても、楽しい人の庭は楽しい庭」、「幸せな人の庭は幸せな庭」なんですよね。15年間もねえ・・・これだけたくさんの幸せな人たちの庭を手がけさせていただいて、そこに思いが行かなかった。何て頭が固いのかと、そう思った次第です。

いやあ、大きな気づきでした。あのラブラブ熟年ご夫婦は、ぼくにそのことを気づかせるための「未来からの使者」だった気がしています。この出会いに、ただただ感謝!ありがとうございます。

これでまたひとつ「整いました」。15年がかりで上がったこの一段、設計にグンと幅が出そうです。


素材が何であれ、デザインがどうであれ、楽しい人の庭は楽しい庭。幸せな人の庭は幸せな庭。 

ぼくの仕事はその楽しさや幸せを、「もっともっと」と後押しすることなのです。

それにしても、いい感じのご夫婦だったなあ。あやかりたいあやかりたい。  

芝生広場( 小池邸 8)

庭はテラスと芝生のふたつのゾーンに分かれています。
今日は芝生広場に入っていきます。

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芝生広場の入り口に立水栓。

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蛇口は抽象的なヘラクレスです。

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抽象的なヘラクレス、脱力していてとぼけた感じで、なかなかいいデザインですよね。ぼくは好きです。

小池さんちは男の子がいて、男の子はやっぱり昆虫を選ぶんですよねえ。
大人に人気の高い、小鳥やレトロなデザインの蛇口にしたい場合は子供に内緒で選んだ方がいいようです。男の子は昆虫、女の子は金魚や犬を選びます。 

この芝生広場は実はご主人のゴルフ練習場なんですけど、広さ的にあまり思い切ったスイングは・・・。わかっていたんですけど、テラスの奥行きを十分に取りたかったもので・・・。でもご主人はゴルフよりも芝生の手入れに熱心で、良かったなあとホッとしています。ご主人方って芝生にはまるんですよねえ。

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あるご主人の言葉です。

「芝生の状態がぼくの状態なんです」 

わかりますねえ。芝生にしゃがんで無心で雑草取って、肥料や水を与えて、芝刈りして、健康で美しく手入れされた芝生になると、自然と世話した人の心も健康で美しくなりますよね。

芝生広場の奥はキッチンガーデンです。

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今の時期、主役はミニトマト。通路を塞ぐ勢いで成長していました。
他にトウモロコシとシソが植えてあります。夏休みの収穫が楽しみです。 

この芝生広場がパター練習場になるのか、芝生自体を楽しむご主人のメディケーションの場になるのか 、徐々に奥様のキッチンガーデンとして開拓されていくのか、その進化を時々楽しみに覗き見しようと思います。



昨日、タカショーの営業さんが遊びにきてくれました(遊びにじゃなくて仕事に来たのかな?)。いやあ楽しかったなあ。夢を語り理想を語る営業さんがそろっているタカショーという会社、面白い!
(たぶん)営業に来たのに仕事の話をまったくしないで、趣味や家族のことや、地方文化論まで飛び出して、大盛り上がりして、ニッコニッコしながら帰っていきました。もちろんぼくもニッコニコ。設計でこんつめてたときだったので、何だかとってもありがたかったなあ。その後、上機嫌でまた設計ができました。

場を笑顔いっぱいにして去ってゆく


仕事でも、そうじゃなくても、これって見習いたいことです。相手を上機嫌にする。日に何度それができるか、できているかと考えると、どうでしょう。それができるためにはまず自分が上機嫌でいること。
今日は一日、そのことを考えながら過ごしてみます。

書道家で上機嫌研究家の武田双雲さんの言葉です。

うん、結局のところ、人生で大切なのは毎日の機嫌なのだな。

もういっちょう。 

豊かな家庭と人生をつくるのは、仕事やお金よりも、安定した上機嫌。

双雲さん、いいこと言うなあ。 

セミオープン( 小池邸 7)

アプローチの階段を上がったところに門扉があります。

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このように、塀やフェンスがないのに門扉がある仕立て、好きなんですね、開放的で。
スタイルとしてはセミオープンと言います。

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地面の石はブラジル産で、ローズベリーというピンクのものとリリーホワイトという白いのを7対3で混ぜて使っています。
 
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その石を道路から階段、玄関ポーチまでつなげてあります。

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アプローチの素材が途中で変わらないことがコツなんですね。素材数が少ないほどゴージャスに感じるのです。

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門扉を入って右側に立水栓と芝生広場があります。明日はそっちに歩いていきます。



門扉が壊れたので取り替えたいというお客様がご来店くださいました。
娘さんがバレーをやっている方で、5年前、うちの娘が通っていたバレー教室の忘年会(料理持ち寄り)で、得意料理のチャーシュー(昔、チャーシューが評判のラーメン屋をやっていました。いろんなことやってたんです)を作って持っていったぼくをおぼえていて、声をかけてくださったとのことでした。チャーシューの記憶で縁がつながるとは、料理が趣味のぼくにとって、ものすごくうれしい出来事でした。

「今度はどんな門がいいかしら」とカタログをペラペラめくっているときに、ぼくが、「ちょっと唐突ですけど、次は門扉なしでもいいんじゃないですか?」と。
その方の表情がパッと輝きました。そうか!って感じで。

ごくごく一般的な戸建てでは、門扉がなくても何の不自由もない、その方がかえって暮らしやすいというケースが多いのです。「防犯上どうなんですか」と思われるかもしれませんけど、例えば一週間旅行に出かけるとして、玄関ドアは施錠しますが、門扉に施錠する方は少ないのではないでしょうか。オートロックの門扉や、普段から必ず施錠するという方は別ですが。
 つまり、ほとんのど門扉は「思い込み」なのです。家を建てたらアプローチの道路際に門扉があるものだ。その思い込みで、15万から20万、それに付随する塀を含めると30万〜50万円も使うのは・・・。家族全員、一族郎党で一生の思い出になるような上等な料理を食べたり、ちょっとした海外旅行に行ける金額ですからね。それを無くてもいい門扉にかけるって、ね、もったいないですよね。

実際、新築住宅のかなりの割合が門扉のないカタチ「オープンスタイル」です。この傾向、いいと思います。もちろんケースバイケースではありますが、よーく考えると必要のないものに貴重なお金をかけないで、その金額以上の価値を感じるモノやコトに使いたいですよね。

新築を考えている方、業者に勧められるままに門扉やフェンス、さらにカーテンや照明器具や家具や家電をそろえないで「もしそれがなかったら何が困るのかな?」と、ちょっと引いて考えることで、たぶん100万円以上は浮くはずですから、その分を家族の幸せのために、ほんとに有効に使いましょう。新築に伴う打ち合わせのストレス、引っ越しの疲れを癒すためと、新居での暮らし方についての家族会議もかねてゆっくりと湯治にいくとか。もちろんぼくに連絡して、庭に予算を振り分けるのもいい使い方だと思います。

その門扉、ほんとに必要ですか? 15万円。

枕木( 小池邸 6)

宅地造成の段階で、敷地の道路側を駐車スペースとして設定してありました。ゆったりと3台分の広さです。
一般的にはこのスペース全体を土間コンクリートにしてしまうところだと思いますが、そこは「偏屈な庭屋」、1台分は前庭アプローチにして、駐車場全体も前庭っぽく見せられないかと考えました。さらに欲張って、前庭アプローチにも駐車できるようにと。

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前庭っぽくするための手段としては、植物を入れ込むこと。駐車場の家側、奥の80センチは、タイヤが乗ることがないので、コンクリートではなくて土にして、アイビーを植えてあります。そして2台分のコンクリートはスリットで分けて、そこにはタマリュウを植え込んで、テラスの目隠しもかねてヤマモミジの株立ちも植えました。

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これが前庭アプローチ。

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普段は庭として楽しんで、来客時には駐車もできます。

ここに使っている枕木は、ちゃんとした枕木です。というのは、市販されている枕木の多くがガーデニング用に生産されている(ちゃんとしていない)もので、今回のように土に埋め込むと、数年で腐ってしまいます。ちゃんとした枕木とは、使おうと思えば実際に鉄道に使えるもの。ケンパスやユーカリなどの、重くて固い材質のものがちゃんとした、本物の枕木です。




枕木を見て郷愁、情緒を感じるのはある年代までなのかもしれません。現在の線路はほぼすべてコンクリート製の枕木ですから。
それと、線路で遊びながら、その先にあるまだ見ぬ都会(未来)に思いを馳せるなんてこと、ぼくらくらいが最後なんじゃないかなあ。
ぼくはアリスの「遠くで汽笛を聞きながら」とか海援隊の「思えば遠くへ来たもんだ」、他にも加川良や高田渡の線路にまつわる曲が大好きです。そういうのがツボなんですね。新潟の実家の裏手にC-11が走る只見線の線路があって、小さい頃、そこが遊び場でしたから。

では、グッとくるYou Tubeをふたつ。
 



「いまだ旅の途中」というこの感じ、田舎を出てきたすべての少年に、一生消えない感覚なんだと思います。出発点への終わりなき旅。



中西さんも、武田さんも、北原さんも、小森さんも、美月さんも、川島さんも、四つ車さんも、宮手さんも、ぼくも、あなたも、みーんな旅の途中・・・なんだよなあ。素敵な旅にしましょうね!

ぼくは思うところあって、ちょっと、歩を速めようと思っています。意識的に少し加速して、調子が良かったらさらに加速して、大丈夫そうだったらもっと加速して。明日目が覚めた瞬間から、そんなゲームを開始します。

悠々として急げ! 

庭部分のビフォー・アフター( 小池邸 5)

では庭部分です。

Before  9
Before 9

After 9

After 9

庭のメインステージ、バーベキューテラスに入っていきましょう。

Before 10
Before 10

After 10
After 10

リビングから。

Before 11
Before 11

After 11
After 11

奥を見ると、こうです。

Before 12
Before 12

After 12
After 12

平面的な庭スペースを、空中も含めた庭空間に変えている感じ、おわかりいただけるでしょうか。

テラスを通り過ぎて振り返るとこうです。 

Before 13
Before 13

After 13
After 13
 
リビング外の「過ごす場所」、そのまた外に芝生広場があります。
このように、場を区分けし、意味を持たせて、立体的に構成することで、限られた庭スペースは倍ほどに広くなったように感じるものなのです。

ビフォー・アフターはここまで。いやあ、今回はタップリとありました。一瞬で、パッと変わる。お楽しみいただけたでしょうか。
明日から、駐車場、アプローチ、芝生広場、バーベキューテラスと解説していきます。 




夏休みに向けて、家族全員あれこれと計画の出し合いみたいになっています。まるで家族の時間の争奪戦のようです。ディズニーランドで「シルク・ドゥ・ソレイユ ZED」を観たいとか、お盆は田舎で過ごしたい、長岡の花火も行きたいし・・・仕事とバイトのスケジュールの隙間を「楽しいこと」で埋めていくのです。
その議事進行役、あおっているのは妻カオリ。ぼくは放っとくとひたすら慣性の法則に従って、農耕民族的に淡々と同じ日々を過ごすタイプなんですが、妻は違って、開拓者的というか狩猟民族的というか、次々楽しいことを企んでいないと落ち着かないタイプ。ワイワイガヤガヤと盛り上がっては、気がつくとぼくのスケジュールに「遊びまくる日」が組み込まれていきます。そしていつもそこに、家族の最高の思い出が生まれます。

「夫は農民で妻は狩人」という組み合わせ。正反対が心地いい。

こういうのが、相性がいいっていうことなんでしょうねえ。「楽しみたがり屋」の妻に、感謝です。 

外構じゃなくて前庭( 小池邸 4)

アプローチ階段を上がっていきましょう。

Before 5
 Before 5

After 5
After 5

門扉を開けて。

Before 6
Before 6

After 6
After 6

振り返って。

Before 7
Before 7

After 7
After 7
 
玄関まで行って、振り返って。

Before 8
Before 8

After 8
After 8
 
アプローチを「通路じゃなく、園路(延べ団)に」、というふうに考えると、外構が前庭になります。

明日は庭部分です。 



昨日は不思議な日でした。次々人と会う日。
お客様、古くからの知り合い、仕事関係の問屋さんや職人さんなど、入れ替わり立ち替わりという感じでほぼ一日中。どの人とも大盛り上がりで、それに加えて遠方の友人から電話も入って・・・誰かが仕組んでいるのかなあ、と思うほど。
スケジュールとしては「港南台店で設計作業」で、根が生えたように黙々と設計に没頭するイメージだったのが、結局朝から晩までしゃべりっぱなし。設計と同じく人に会うのが大好きなので、楽しくて、あっという間に夕方になりました。

何の具合なんでしょかねえ、こういうことって。スピリチアルな世界の人なら解明できるのかもしれないなあなんて思いました、美輪さんとか。もし解明できたらその技を身につけたい。毎日こうだったらいいなあと。

次々と出会いがある不思議な日

この感じ、忘れないようにしたくて書きとめておこうと思った次第です。
さあ、今日は、どうなるかな。

2月から7月に、ワープ!( 小池邸 3)

新築で建物だけが建っている状態から、どんな庭や外構をイメージできるか。
もう一度プランをご覧いただきましょう。

小池様 D
小池様 E

プランの段階で、よくお客様から「ほんとにこの広さでこんなにいろいろつくれるんですか」と言われます。大丈夫なんです。いろんなことをちゃんと考えて、場所に意味を持たせて構成していくと、さら地で見ているその広さの、倍近く広く感じる場所になるのです。 

ではビフォー・アフター。今日は道路側の外構です。

Before 1
Before 1

After 1
After 1

ね、ウッソみたいに広く感じるでしょ。カメラのレンズが標準と広角でアフターの方がややデフォルメされてはいますが、間違いなく同じ場所です。

Before 2
Before 2

After 2
After 2

ビフォーは2月で、アフターは7月。雪化粧から初夏の青葉という変化も劇的ですよね。

Before 3
Before 3

After 3
After 3

2月から7月に、瞬時にパッとワープするこの感じ。庭が完成するたびにワクワクするぼくのお楽しみです。

Before 4
Before 4

After 4
After 4

 明日はアプローチ階段を入っていきます。 



一昨日のラジオ「横浜ロハス」で、北原輝久さんが岡田監督の言葉を紹介していました。

人間万事塞翁が馬 

母校の講演会で語ったことだそうです。それに感動した北原さんはすぐに監督にメールしたそうです(即行動。こういうのが北原流)。
今回の岡田ジャパンの展開はまさにこの言葉そのものでしたよね。

その番組で北原さんがもうひとつ、陶芸家、河井寛次郎の言葉を紹介していました。

勝利の神は細部に宿る

これもまた大きくうなづけます。「手を抜くと手がかかる」と解説していましたけど、全くその通りです。細部にこだわる、キッチリ仕上げると、そこに勝利の神が宿る。
で、その言葉をさっそく「いい言葉手帳」に書き込んで、ついでに河井寛次郎って誰?と思って検索してみたら、寛次郎が書いたという三編の書が出てきました。

新しい自分が見たいのだーーー仕事する

驚いて居る自分に 驚いて居る自分

此世は自分をさがしに来たところ 此世は自分を見に来たところ

はっきりと「自分大好き」な人ですよね。何だか清々しい気持ちになりました。これでいいのだ! 
京都のお坊さんの言葉です。

随所に主となる

あなたの人生の主人公はあなた。さあ、あなたは今日、どんな主役を演じますか?

優しい笑顔をたくさん振りまいて、さっさと逝ってしまった青木聖治さんの人生は、優等生的じゃなかったけし、暮らしは楽ではなかったけど、でも、しっかりと主人公でした。友人として、そう思います。青木さんと知り合ったすべての人の心に、キャンドルの灯りをともしたような、すてきなドラマでした。

「新しい自分が見たいのだーーー仕事する」かあ。よっしゃ、自分大好きでいきましょ!設計するぞー! 
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