2010年11月

天使のささやき

今日は天野さんちの紹介をひと休みして、日々お客様とお話ししながら拾った話題をふたつ書き留めておきます。

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『天使のささやき』

うちの店の前には、つくらせていただいたお庭の写真をコラージュしたラティスが立ててあります。
その前でしゃがみ込んで、低い位置にある写真に見入っているご夫人がいて「そんなに熱心に見て下さってありがとうございます」と声をかけ、しばし立ち話になりました。
そのご夫人が言ったひと言、「ガーデンデザインって何ですか?」。
何気ないその問いに、ぼくは一応の答えをしたものの、その晩考え込んでしまいました。

ガーデンデザインって何でしょうか?
そのシンプルでストレートな問いへの答えがぼくの中では無限に広がります。いつでもどこでも、その問いには2~3時間は熱く語れます。それに対して、そのご夫人が問うたように、世間一般ではつかみ所のないことのようなのです。ガーデンデザイン?ガーデンデザイナー??
ぼくと世間一般の皆様とのその距離が、ものすごく遠くて、はてさてどうしたものか・・・と、ちょっと呆然としてしまって。

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ご夫人はぼくの中に「ガーデンデザインって何ですか?」というくさびを打ち込んで、やわらかくすてきな笑顔で立ち去っていきました。
何となくあの人、実在の人ではなくて、神様がぼくに送り込んで下さった天使かもしれないなあって。天使のささやき。

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ガーデンデザインって何ですか? 

このささやきを、ぼくはしっかりと受け止めようと思います。このブログを使って、あるいは他の方法で、皆様とぼくの距離を縮める努力をしていきます。
と言いつつ、はてさて、どうしたものか。

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『育てる』

お客様との会話で「育てる」という単語がよく出てきます。花を育てる、子供を育てる、小犬を育てるなど、「育てる」が話のテーマになるのです。
ある奥様の言葉です。

子育てが済んでからやっと気がつくんだけど、子育てしながら育つのは子供よりも自分自身、親の方なのよね。だから今度は「自分育て」をしているの。大事に大事に自分を育てる。そうするとね、自分が成長した分、ちゃんと周りも育ってくれる。子供も亭主も、庭の花もね。まず自分を成長させること。

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完成した庭のテラスで、ローズヒップのお茶をいただきながら聞いた奥様のその話に、深くうなずきましたあ。

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日々、大事に大事に自分を育てる。自分が成長できた分、周囲も育ってくれる。
庭に居て、庭のこと話してるうちに自然とこういう話題になって、お客様に引っ張り上げられる感じ。こういうところが、ガーデンデザイナーという仕事の楽しさのひとつです。 


お客さまとの会話で拾った話題でした。

さっ、今日も設計に没頭して、自分を育てますよ! 

センターテラス/夜の庭は宇宙船( 天野邸 8)

昨日のリビング前のテラスに続いて、今日はそこからつながるメインの場所、センターテラスです。

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背景の木を残しながら大型のファニチャーをゆったりと置ける広さを確保しました。

DSC_0063

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外周はレンガ塀を低めにまわして、周辺の木々を感じながら過ごせる「スペシャルな外の部屋」というイメージで。

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床面の高さはリビング前と同じく持ち上げて、室内の床に近づけてあるので、ガーデニングエリアへは階段で下りて行きます。
 
DSC_0069

レンガ塀を背中にして、いつものシエスタベンチ。

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その脇からも階段で下りて行けます。

照明器具はアイアンウッドで柱を立てて取り付けました。

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そして演出用のフロアーライトをベンチの中央と右側の床面に配置。

DSC_0083

DSC_0084

で、夕方、照明が灯るとこうなります!

DSC_0163

いい感じでしょう!

さらに暗くなると、

DSC_0205
 
!!!いいでしょう、この感じ。

夜の様子は後日じっくりとご覧いただきます。グッと来ますよ。




お客様と庭のことを話していると、まだまだ「夜の庭」は考えたことがないとおっしゃる方が多いです。ぼくはもったいないなあって思うんですね。
庭は夜になると、昼とは別世界になります。しかもそこ「夜の庭」は、情感あふれる特別席なのです。

夜暗くなってから、屋外で座って時を過ごすって、考えたらそうそうあることではありませんよね。旅行先とか、オープンエアのレストランなどの非日常的な特別な場所でしか、そういう時間は過ごさないかもしれません。でも、よーく考えてみると、昔はよく暗くなってから外で過ごしていた気がします。お祭りの夜に神社の境内でとか、家族で縁側からお月見とか。

夜の庭・・・。夜になると、辺りの余計な物が見えなくなって、自分と相手と夜空だけになります。ふたりで庭に居たとしたら、そのふたりが宇宙とつながるような、ふたりにとっての宇宙船のようなスペシャル感が生まれるのです。
どうですかね、その宇宙船がわが家にあるとしたら。ご主人と(奥様と)、毎晩その宇宙船に乗って、ワインを飲みながら語り合うなんてのは。
「今さらそんなこと照れちゃってムリ!」という方も多いとは思いますけど、でもねえ、うちのお客樣方はそういうタイプが多いのです。照れずに、連れ合いとワインで語り合えるタイプ。
いいじゃないですか、誰も見てないんだし。キャンドル灯して。そんな時間を日常的に持てる夫婦だったら、きっと、この先何が起ころうとも大丈夫です。

夜の庭は宇宙船

天野さんちの庭を撮影しながらひらめいて、手帳にメモったフレーズでした。 

リビング前のテラス( 天野邸 7)

今日からエリアごとに解説していきます。
では、リビング前のテラスから。

DSC_0053

このエリアの狙いは3つありました。
  1. リビングを外に広げる(庭とリビングをつなぐ)
  2. 庭への誘い(リビングからの風景で誘う)
  3. テラスに出て過ごす

室内からの眺めはこうです。

DSC_0050
 
ビフォーをもう一度。

ビフォー8

ここから庭へ出ることは、ほとんどなかったそうです。
それが、こうなった。

DSC_0050

3つの狙いは、うかいこと達成できました。

ポイントは、庭を持ち上げて、部屋の床面と近づけたことと、

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背景にレンガで花壇と塀をつくったことです。

DSC_0058

いつも見える位置にある花壇は、誰だってきれいに花を咲かせておきたいものですから、自然と足がそこに向きます。
塀は、その背後の樹木を楽しみつつその塀の位置までで部屋が伸びたような印象にしたくて、高さをどう設定するかを入念に打ち合わせました。

ブロック塀の中央のスリットとアイアンの飾りは、風景に中心を出すためのものです。

DSC_0059
 
このスリットの左右に、対象形で照明器具を配することで、

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DSC_0080

リビングからの景色がひとつの壁面全体に描かれた絵のように感じられるようになるのです。

DSC_0056

アーッ理屈っぽい! 
でもねえ、そういうことなんですよ。そうやって、理屈っぽく組み立てるのがぼくのスタイル。
今回の設計は、奥様の「何となく」を具現化してゆく作業でしたが、設計には「何となく」を極力排除する必要があります。「何となく」で設計したら「何となく」をカタチにすることはできない。
しかーし・・・仕上がりに理屈っぽさが出たら、これまたいい感じにはなりません。理詰めで組み立てて、そして「何となく」で仕上げをする、そんな感じかな。


今日も、ゆっくりゆっくりと( 天野邸 6)

ゆっくりゆっくり。昨日の続きです。ゆっくりゆっくり。

 DSC_0037

庭の一番奥まで行って振り返りました。
こんどは縁側の前の通路を進みます。ゆっくりゆっくり。

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ゆっくりゆっくり。

DSC_0038

突き当たりを左に曲がります。ゆっくりゆっくり。

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前方のアーチに向かって、ゆっくりゆっくり。

DSC_0042

アーチも向こうの階段を上がるとテラスです。ゆっくりゆっくり。

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テラスに入って左側がセンターテラス。

DSC_0046

右側がリビング前のテラスです。

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昨日今日と、ゆっくりゆっくり歩いていただきました。
イマジネーションを働かせて、ゆっくりゆっくり歩きながらご覧になった方には、この庭の気持よさ、楽しさを感じていただけたのではないかと思います。暖かい陽射しやさわやかな空気、鳥の声まで。

忙しくて駆け足で通り抜けてしまった方は、昨日のスタート地点まで戻って、もう一度、ゆっくりゆっくり歩いてみてください。



「忙」は心を亡くすと書きます。「忙しい」を言い訳にしたとたんに、心が消えてしまうのです。
でも、実際忙しいですよね毎日。だから「忙しい」をひらがなで「いそがしい」にしましょう。口をついて「忙しい」と言ってしまったときに、すぐに心の中で無変換スイッチを押して「いそがしい」にしましょう。おまじないみたいなことです。

「忙中閑あり」。忙しい人ほど、静寂や、風の動きや、陽射しのありがたさなんかを感じられるものだと思います。「忙しい人ほど本を読む」とも言いますし。
「忙しい」を「いそがしい」に変えるおまじないで、心を亡くさないように過ごしたいものです。
だから、たまには庭に出て、ゆっくりゆっくり。犬の散歩もゆっくりゆっくり。子育ても、ゆっくりゆっくり。

そうそう子育てです。お子さんが小さいうちは、お母さん(お父さんも)の口癖で「ダメ!」と「早く!」をいち日300回は言いますよね。うちもそうでした。でもねえ、子供がでかくなってみると、「ダメ!」と「早く!」は、いち日3回くらいでよかったかなあって思いますよ。
逆に300回、「いいねえ!」とか「上手だねえ!」、そして「ゆっくりゆっくり」って言いながら育てるべきだった気がして・・・。
まあ、今からでも遅くないか。やってみよ! 

ゆっくりゆっくり( 天野邸 5)

歩きながら、庭の全体像をご覧いただきます。
今日は入り口からリビング前のテラス、そして昨日うまく写っていなかったセンターテラスまで行きます。

実際にこの写真の庭に入って、ゆっくりとそこを歩いているイメージで進んでみて下さい。

DSC_0019

庭入り口の角を曲がると、リビング前のテラスが見えます。ゆっくりゆっくり。

 DSC_0020

階段を上がります。ゆっくりゆっくり。

DSC_0021

リビング前に立つと、その向こうのセンターテラスが見えます。ゆっくりゆっくり。

DSC_0024

センターテラスに立って、リビング側を振り返ります。ゆっくりゆっくり。

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また向き直って。これが昨日写っていなかったセンターテラスです。ゆっくりゆっくり。

DSC_0026

その向こうの濡れ縁の前に、ガーデニングエリアが見えます。ゆっくりゆっくり。

DSC_0033

濡れ縁の前まで行って振り返ります。ゆっくりゆっくり。

DSC_0031

庭に入ったら、ゆっくりゆっくり。忙しい人はなおさら、ゆっくりと時間を過ごしていただきたい。最近強くそう思うのです。

続きはまた明日。





朝晩、愛犬ノアの散歩係をしています。時々「仕事が山積みでこんなに忙しいのに、犬と散歩してていいのかなあ」と。そんな気持になると歩くテンポが速くなって、小犬のノアは駆け足になるんですね。その様子を見てると何だかかわいそうになって速度を落とします。

もっとのんびりと、ゆったりした気分で、ゆっくりゆっくり。
最近ではノアの方が早く進みたくなって(公園に行って、一緒に思いっきり走り回るのが楽しみらしいのです)リードをひっぱるようになったので「ゆっくり、もっとゆっくり」と話しかけながら歩いています。高2の娘以上の知能を持つノアは「ゆっくり」が理解できるようになって(娘はぼくの指示など理解できないようです。トホホです)、そう言うと、リードをたるませながら、ピタッと脇を歩いてくれます。

忙しいのに犬の散歩は・・・というのは、忙しいのに庭のことなんて・・・と同じことなんですよね。犬の散歩を楽しめないほどの状態でいくら忙しく働いたって、きっと結果は良くないに違いありません。庭と同じ。仕事ができる人ほど、庭を楽しんでいることを、ぼくは実感しています。

ノアがわが家に来て3ヶ月が経過しました。散歩も躾も、大変と言えば大変ですが、その何倍も楽しい時間があり、いろんなことを教わりました。よくノアに「ありがとね」と言うんですが、何となくわかったような感じで首を傾げてこちらを見上げています。

今夜も帰ったら散歩です。ゆっくり、ゆっくり。 

どうです、この変貌!( 天野邸 4)

では、ズラッとビフォー・アフターです。

駐車場裏の庭の入り口から。

Before 1 
ビフォー1

After 1
アフター1


Before 2
ビフォー2

After 2
アフター2

どうですこの変貌ぶり!

Before 3
ビフォー3

After 3
アフター3

いいでしょう!

入り口側へ振り返ります。
Before 4
ビフォー4
 
After 4
アフター4



Before 5
ビフォー5

After 5
アフター5

 また振り返って、先に進みます。

Before 6
ビフォー6

After 6
アフター6

さらに進んで振り返ります。

Before 7
ビフォー7

After 7
アフター7

最後はリビングからの眺めです。

Before 8
ビフォー8

After 8
アフター8

おっと、こうして並べて気がつきました。センターテラスが写っていない。
これがビフォー・アフターの難しいところでして、着工前に完成時をイメージしてアングルを決めて撮影しておくのですが、時々今回のように大事なカットを撮り忘れてしまいます。
その分、後日ジックリと、メインのセンターテラスをご覧いただきます。

こうして写真を並べて時間をワープさせるのは、何度やっても楽しくエキサイティングな作業です。
最後のカット、リビングからの景色だけとっても、今回のリフォームが大成功だったという感慨があります。
これまでただ眺めていた庭。眺めるというよりもリビングの外に見えていた場所という感じだったかもしれません。それが、アフターではリビングが庭へと広がって、庭に出てみたい、そこで過ごしたい、というイメージになってますよね。




ビフォーからアフターへの変身は、造形的なことだけではありません。
何度もビフォー・アフターを繰り返していると、はっきりと感じます。庭が喜んでいるのです。

庭に人格や感情があるはずないので、その庭が喜んでいるってのはおかしなことかもしれませんが、それでもそう感じます。
もう一度見てください。アフターはどれも、にっこり笑ってピースサインしている記念写真のようです。

Plan D( 天野邸 3)

夢を実現する方法は、その夢を熱く楽しく語り続けること。

これは北原照久さんの言葉です。
その熱く語る夢の周辺には、いくつもの、まだ夢(目標)に至らない、シルエットが曖昧なままの「何となく」があります。
その「何となく」を「何となく」のままで大切に懐に入れて持ち歩くことで 、気がついたときにはそれが現実のことになっているという不思議。
ぼくも北原さんに習って、夢を熱く楽しく語りまくる一方で、この懐に入れた「何となく」を捨てずに持ち歩くことの楽しさを味わいながら暮らしています。「何となく」が趣味と言ってもいい。楽しいんだなあこれが! 

では、奥様の「何となく」がカタチになった Plan D をご覧ください。

天野様D


 左側から3分割します。

まず駐車場から庭への導入を「庭への期待感」がふくらむように、来訪者を庭へと誘うように整備して、階段でテラスに上がります。そこはリビングの外。
リビングからの景色もまた、室内から庭へと誘うように、レンガでひとつの風景をつくりました。部屋との段差をなくして、いつもきれいに花を咲かせておきたくなる花壇と、ちょっと出てお茶をしたくなるように椅子とテーブルを置いて。
背後の樹木を残したままでそういう要素をぎゅっと詰め込んだ場所です。

天野様D−1
 
リビング前から出て右に行くと、メインのセンターテラスがあります。
周囲の雑木林の空気を感じながら、日だまりで過ごす極上の「外の部屋」です。
レンガ塀の高さを、ベンチに腰掛けたときに木々がちょうどいい具合に見えるように設定しました。 

 天野様D−2


さらに右側に階段を下りて行くと、縁側の前からテラスの外周を歩くいてまたテラスまで回遊できるように、乱形の自然石で通路を設定。ここがガーデニングエリアです。
通路をハッキリさせて、「通路以外が植える場所」という作り方です。 

天野様D−3

この3つのゾーンが組み合わさった構成が、奥様の「何となく」という曖昧なイメージのシルエットを、丹念に描き込んでいってできあがった庭。あとは実際につくるだけです。

明日、ビフォー・アフターをご覧いただきます。いつもにも増して、劇的ですよ! 



今日は「レノンの庭」に来ています。
庭に降り積もった落ち葉の掃除をして、散水をして、気分壮快。

掃除をしていたらワンちゃんを連れたご夫人が声をかけてきました。以前お庭をやらせていただいた方でした。
ひとしきり庭の様子やご家族の近況をお聞きして、「それじゃあまた」と。
さあて仕事を始めるか、と店に入ろうとすると、今度はフォレオの職員さんがやってきて「秋の庭もいいもんですねえ。うちも早起きして落ち葉を掃いてから出勤するんだけど、気持いいよね」って。
秋は人と話がしたくなるのかもしれませんね。
気持ちいい秋晴れの朝です。

いいスタートが切れました。さっ、今日も張り切って、設計設計! 今日もいい庭が描けそうです。

ぼくの方程式( 天野邸 2)

もう一度ビフォーをご覧ください。

ビフォー2

ビフォー7

この庭をどうリフォームするか。
奥様の中で消えない「何となく」を、引き出し、ぼくなりに思いっきりカタチにしてみました。

Plan A
天野様A


Plan B
天野様B


既存の樹木をできるだけ残しながら、それを楽しみつつ庭で過ごせるようにプランしました。
他には、外に出やすくすること。草花の手入れが楽になる(楽しくなる)ように。部屋から庭へ誘うような景色にすること。

この2プランをご覧いただいて、奥様は Plan B を選択。それをベースに打ち合わせをして細部を変更したのが、次の Plan C です。 

天野様C


今回の設計には、少々力み過ぎなくらい力が入りました。
まずお父様が植物学者だったということで、少し緊張しました。もしご存命だったら気に入って下さったであろう庭にしたいなあと。
それと昨日の話、奥様の「何となく」です。「何となく」を、柔らかく思い続けることで、その「何となく」は実現する というぼくの方程式を実証してみせたかったんですね、ぼく自身に。

奥様と、さらに検討を重ねてでき上がった最終プランを、明日ご覧いただきます。




昨日クルマで移動中に、2年前に庭をやらせていただいた木村さんのお宅の前を通過しました。
家と家の間から、一瞬見えた庭が、午後の陽射しに輝いていました。花や木々がイキイキとしていて、「楽しんでますよー」と、庭がこちらに手を振っているようでした。

幸せに暮らしている人の庭は、遠くからでも、ほんの一瞬でも、その幸福感が伝わってきます。
庭から幸せが溢れ出している木村さんちの庭。近々撮影をお願いしてみようと思います。

いいんだなあこの仕事。どんどん幸せの舞台ができ上がって、そこでの暮しを楽しみまくっている人たちに刺激されて、また次の庭へと意欲がわいてくるのです。お客様との幸せ競争です。

さっ、今日も張り切って、設計設計! 

何となく( 天野邸 1)

さあ、新シリーズ!今日からご紹介する天野さんちの庭は、「新たな一歩を踏み出すためのガーデンリフォーム」です。

2年前に亡くなったお父様は植物学者だったそうです。うどん粉病の研究者。植物学者ですから庭は珍しい植物を含めて、多くの木や草花で覆い尽くされていました。

亡くなられた後、奥様としては、その庭をどうにかしたいと思いつつも「お父さんが楽しんでいた庭だから」と、どこまで手をかけていいのか迷い、造園業者に相談して、植物を少しだけ整理して家側に砂利のスペースを確保したのだそうです。これです。

ビフォー2

ビフォー7
 
庭がスッキリとしました。・・・が、奥様は、何となく「もっと変えてもいいのかなあ。お父さんも3回忌が済んだし、今度は私たちが庭を楽しむことが大切な気がする」と。
ただ、その気持はまだ何となくで、それ以上にはふくらまなかったようです。「何となく」のまま。

亡くなった家族の遺品を整理するのってむずかしいですよね。何年経ってもそのままというお宅もあります。わかりますよねその気持。この庭はお父様の遺品みたいなものなのです。

数ヶ月が過ぎて、奥様の気持の中からその「何となく」は消えませんでした。
これなんですよこれ!消えることのない「何となく」。
ぼくはこの感じがとても好きです。消えない「何となく」が、実はぼくにとってとても大事な感覚なのです。

書店に並んでいる夢実現のテキスト(自己啓発の本とか)には、「ぼくは将来プロゴルファーになる」、「5年後までに家を建てる」、そういうはっきりとした目標を掲げて、そこに至る計画を立てて、真っすぐにその目標に向かっていくということが重要であると書いてありますよね。渡邉美樹さんの「夢に日付を」とか。
ぼくはそれに、ちょっとだけ違和感があります。美樹さんは大尊敬していますけど、ぼくはもっと行き当たりばったりでもいいんじゃないかなあって。その方がぼくにはエキサイティングに感じるのです。

ぼくの座右の銘は「すべてなりゆき」です、なんて、半分ふざけて言っていた時期がありました。でもそれって、けっこう大まじめにそう思っていることなんですね。大好きなエルビス・プレスリーも、ジョン・レノンも、今大人気の坂本龍馬も、なりゆきの人生ですからね。自分に正直に、自分らしく行きているうちに時代に引っ張り上げられて、本人も思ってもいなかったような大きな事を成すような、そういう人生です。そういうのがいいんです。
ただし、これはぼくなりの大発見だったんですけど、そうやってなりゆきで生きて、しかもエキサイティングに楽しく充実して生きるためには、コツがあります。

「何となく」を、やわらかく思い続けること。

これまでこのコツで、ずいぶんといろんなことが実現しました。握りこぶしで「◯◯するぞ!」じゃなくて、やわらかく思い続けていたことが、気がついたらすでに実現していたという経験です。仕事も、店も、家も、妻と子供たちも。身の回りのすべてがその「何となく」によって実現したのです。楽しいんですよこれって。「何となく」を、やわらかく思い続けること。

この「何となく力」については、長くなるのでまた今度にして。
奥様の中の消えない「何となく」を感じた時点で、ぼくは「いい庭ができる」と確信しました。その「何となく」と、ぼくが大事にしている「何となく」とが感じが似ていたからです。

明日、ぼくが奥様に提案したプランをご覧いただきます。




そういえば、庭を設計すること自体「何となく」をカタチにする作業なんですよね。だから得意分野なのです。ぼくは「何となく」を実現させるスペシャリスト。

こうして来る日も来る日も庭を設計している今の仕事も、小学校の卒業文集に「将来、絵を描いて暮らしていく人になりたい」と書いた、その「何となく」が消えなかった結果なんだと思います。
「何となく」をやわらかく思い続けることで、人生は思い通りになる、・・・かもしれないなあって、やわらかくそう思い続けています。

オーラ

昨日は楽しいことだらけの一日でした。

午前中はお客様のご紹介で「オーラが見える人」にお会いして、興味深いお話しが聞けました。
そして午後はご依頼のあったお客様のお宅にうかがっての「訪問アドバイス」。いい話ができ、お客様がこれまで楽しめていなかった庭へのイマジネーションが広がってワクワクしているのを感じ、とってもいい気分になりました。
その後「レノンに庭」に行って設計作業。ここ数日うまく描けずに唸っていた設計が、知恵の輪が解けるようにすんなりと、一気にでき上がりました(快感!)。

そして夕方は、数年前にお庭をやらせていただいた金子さんちでバーベキュー。

DSC00362
 
金子さんちのバーベキューは薪を使います。円海山で出る間伐材を入手するとのこと。
最初はやや煙が出るものの、いったん着火すると火持がよくて、2本の丸太で十分に楽しむことができました。 

DSC00365
 
火の感じと香りが炭よりもワイルドで、原始人になったような気分になります。いい感じです。

肉、野菜、魚を焼いて食べ、ビールが心地よくまわり始めた頃に、今回が初登場のダッチオーブンをセット。たっぷりのオリーブオイルでニンニクを炒めて、

DSC00366

具材を炒めて、トマトピューレを入れて、塩こしょう。

 DSC00367

蓋をして、しばらく煮込みます。

DSC00369

仕上げにトマトとパスタを入れて、ミネストローネが完成。

 DSC00381

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ダッチオーブン(原始的圧力鍋)があると、バーベキューのメニューが倍増します。特にこれからは、今回のようなスープ系が最高です。

夜会の仕上げにと、ご主人が箱入りのお酒を出してきました。

DSC00370

「決戦前夜」。

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これは息子さん、金子逹仁さん(スポーツライター)の著書「決戦前夜」の出版に合わせて発売されたお酒だそうです。
ご主人は幸せですよねえ、息子が世に出した酒を味わうなんて。ほんとにねえ、うらやましいです。

妻はその勇ましいネーミングに興奮気味。

DSC00377

ミネストローネは大好評で、ひと鍋ぺろっとたいらげてしまいました。
そしてまだまだ大盛り上がりです。 

DSC00386
 
ノアも骨をもらって大満足。ノアは逹仁さんに取り持っていただいてわが家に来ることになったのです。ありがたいご縁でした。

DSC00390

残り火のぬくもりを楽しみながら、全員いい感じに酔っぱらって、

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 すっかり火が消えるまで、笑いっぱなしのバーベキューでした。

DSC00395

朝から晩まで、楽しい楽しい一日。
そうそう、午前中にお会いした「オーラが見える人」によると、ぼくはすごくいいオーラを放っているそうです。さもありなん。そりゃそうですよね、これだけ毎日楽しいんだから。
今日もガッツリ楽しみますよ! もういそがしくて、楽しんでる暇しかありません!
調子に乗ってまーす! 

凄い能力なんです( 藤原邸 21)

藤原さんちの最終日です。

もう一度ビフォーをご覧ください。

ビフォー1
 
新築のときに、住宅メーカーからとりあえず芝生の庭にして引き渡しになることはよくあります。
この時点で、この庭をどう捉えるかなんですね。この状態のままで新居での生活をスタートし、一年後もそのままの芝生の庭でも、十年経ってもそのままでも、そのことを悔やんだり気にする人は少ないと思います。この芝生の庭はプラマイゼロで、ここで楽しむこともできるし、お友達を呼んだときに、別に恥ずかしい状態でもありません。このままでもいい、庭ってそういうものです。

DSC_0249

世の中には、このプラマイゼロの庭をプラス方向にイメージできる人たちが存在します。うちのお客樣方です。

これって、凄い能力なんですよ。庭に限ったことじゃなく、プラマイゼロからプラス方向へと広がるイマジネーションを持てる人は、ぼくの知る限り、例外なく素敵な生活を送っていますからね。

DSC_0244

藤原さんご夫妻ももちろんそう。そのこと「プラマイゼロからプラス方向へのイマジネーション」がおふたりの中で膨れ上がらなければ、今回の仕事、この庭は生まれませんでした。

DSC_0227

藤原さん、ありがとうございました。
時間とともにこの庭がどう進化していくのか、ワクワクしています。プラス方向への広がりは無限です。思いっきり楽しみまくって下さいね。



今日は早めに仕事を切り上げて、お客様の庭でバーベキューです。そろそろやりましょうかって誘っていただいて(年に何度かお声がかかります)、お言葉に甘えてスタッフ一同でにぎやかにおじゃますることに。感謝だなあ!いやあ、楽しみです! 
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