2010年12月

3つの効果( 曽田邸 11)

バーベキューテラスです。

出幅1メートル80センチの庭スペースを最大限有効に使うために、テラス全体を部屋の床近くまで持ち上げて、階段でテラスに上がるようにしてあります。


DSC_0052


この考え方で、3つの効果を生み出せます。

  1. 庭に出やすくなる
  2. スペースを広く使える
  3. 部屋と外との一体感が出る

 

DSC_0102


一般的には部屋から出る位置に階段を設けて、狭めの庭をさらに狭くしてしまっていることが多い。
ビフォーをご覧ください。


P1100304


細長い庭の建物側はコンクリートの階段、外側は生け垣で、残ったのは人が通れる幅の通路だけ。
それが、地面を持ち上げることで、こうなるのです。 
 

DSC_0100


1の「庭に出やすくなる」ということと、2の「スペースを広く使える」が実感できたと思います。

明日は室内からの眺めをご覧いただいて、3つの効果の3、「室内と外との一体感」を感じていただきます。





昨晩の夕食時、高2の娘が言いました。

「ねえねえ、天国言葉ってあるらしいよ。ありがとう、感謝します、ついてる、・・・あとなんだっけな。そういう言葉を使っていると良いことが起こるんだって」

普段ほとんど思考停止状態で本を読む姿を見たことがなく、勉強机の上はギッシリと化粧品が占領している娘がこんなこと言うなんて、ちょっと驚きでした。
天国言葉かあ・・・。 

照明器具追加要請( 曽田邸 10)

設計ではガーデニングエリアの照明は、木製パネルに取り付けたこの1灯でした。

DSC_0072

施工途中でご主人から「もう1灯どこかに取り付けたい」というお話しをいただいて、それならここ!と追加でアーチにぶら下げました。

DSC_0073

照明器具追加のご要望の意味が、でき上がってからわかりました。
曽田さんちの周辺は、夜になるとご近所の玄関灯に加え、あちらこちらにイルミネーションが輝いてとてもいい感じです。そんな住宅地にあって、道路に面した庭のライトが1灯だけだと、少し寂しい感じがするのです。
設計時、ぼくはそこまで思い至りませんでした。

2灯の明りで、夜は、ジャジャーン!こうなります!

DSC_0173
 
グッと来ました。

DSC_0164

ご主人の追加要請は大正解。たった1個ライトが増えただけで、この庭がいい感じの住宅地にとけ込みつつ、街並のそのいい感じをさらに引き上げることになったと思います。

いやあいい経験をさせていただきました。
夜景はまた後日ジックリと。

明日からバーベキューテラスの解説です。 




イルミネーション輝く住宅地は幸福感に満ちています。
その周囲の幸福感に同調しようと、照明器具の追加を考えた曽田さんのご主人は素晴らしい!きっと一生幸せをふくらませ続けることでしょう。

まわりの幸福には誰でも敏感です。「うらやましいなあ」って思います。ところがその周りの幸福感に「うちもあやかろう」と考える人はほんの一握りなのです。ただうらやましがっているだけで「うちも」と思わないタイプの人の中に「ねたみ」がうまれます。

感じることができたら、次は動くこと。幸せそうだなあと思ったら、何でもいいからその真似をして、自分も幸せになるための行動に出た方がいい。

感じたら動く。感じたら動く。感じて動くことから感動が生まれるのです。 

アイストップ( 曽田邸 9)

昨日、一昨日と、細長い通路を庭スペースとして有効に仕立てるためのテクニックを解説してきました。
通路の素材の変化によって平面的なエリアの区分けをする。アーチや物置で立体的な空間構成をする。そしてふたつを少しずらして組み合わせる。
今日はもうひとつ、「アイストップ」ということについてです。

「アイストップ」とは、目を止める、視線がぶつかるということ。それによって得られる効果は、その視線がぶつかるところまでの手前にある空間を認識するということと、そこに意識が当たることで、心地よく次の空間へと移行できるということです。
・・・ほーら、昨日の予告通りに理屈っぽいですよね。でもこの「アイストップ」という概念を理解すると、庭づくりがひとつレベルアップしますよ。庭だけじゃない、室内のインテリアにも欠かせないテクニックですから、ちょっと辛抱強くがんばって吸収していただけると、居住空間がワンランク上質なものに変化するかもしれません。

ゲーデニングエリアの突き当たりに立てた木製パネルが、この庭のアイストップです。

DSC_0050

このパネルがなかったら・・・とイメージしてみましょう。

このパネルがなかったら・・・。

このパネルがなかったら・・・。

DSC_0047

間が抜けますよね。

パネルがあることで、空間的にそこまでが庭であるという認識が生まれているということ、感じていただけたでしょうか。
それと、そこに意識が当たることで、左側へと折れて続く次の庭へと、スムースに歩いていける感じが得られているのです。
その効果「次へのいざない」はテラス側からも同じです。

このパネルがなかったら・・・。

このパネルがなかったら・・・。

このパネルがなかったら・・・。

DSC_0051

これがないと、ガーデニングエリアはテラスとは離れた全くの別の場所になってしまいます。 

目が当たることでその手前の空間を認識し、そこから折れてつながる次の世界へと進むための弾みを付ける。これが「アイストップ」です。空間のメリハリですね。

ガーデニングエリアの解説、明日に続きます。




メリハリといえば・・・「きのうの続きのつづき」から。

郷さんのダンスにはキレがありますねえ!という北原さんの言葉を受けて。

「この人のアクションはかっこいいなあ、という人たちを観ていて自分で発見したんですけど、キレって、一瞬止まることなんですよね。ほんの一瞬ストップしてから動く。その静止するときに、ものすごいエネルギーが必要なんですよ」


なるほどねえ、一瞬止まるときにエネルギーが必要なのかあ。
深イイ〜!

最近はまっている「相棒」の水谷豊の演技って、ゆっくりなのにキレがありますよね。同じスローテンポのしゃべりでも及川光博にはキレを感じない。

水谷豊と及川光博は何が違うのでしょうか。

何が違うのでしょうか。

何が違うのでしょうか。

それは「間」です。
「キレ」って「間」のことなんですよね。古畑任三郎の田村正和もそう。

リズムと間。止まるときに、間を取るときにものすごいエネルギーを使う。これって、これって、これって、・・・庭と同じだー!

ダンサーにも、役者にも、ガーデンデザイナーにも、そしてたぶん、あなたの日常にも「キレ」や「間」や「メリハリ」を出せる「ものすごいエネルギー」が必要なのです。 

がんばろ! 

少しずらして組み合わせる( 曽田邸 8)

枕木通路の中間にアーチを設置してあります。

DSC_0046
 
アーチは空間を厚くしつつ「どうぞお入りください」と招き入れる役を果たします。

そのアーチとセットで、フェンス沿いにアイアンのトレリスを取り付けました。

DSC_0049

トレリスと通路を挟んだ反対側には木製物置。

DSC_0048

アーチとトレリスと物置、この3つで、ガーデニングエリアの中ほどに、ひとつのスペースができ上がっています。

昨日の「通路の素材を変えることで場を変える」というのは平面的な構成で、今日の3つのアイテムは立体的な構成での場の作り方です。
この平面でつくった世界と立体の区分けでできあがった世界を、少しずらして組み合わせる。そうすると、変化しつつ統一感がある庭になるのです。
・・・また理屈っぽくなってますね。う〜ん。ホワイトボードで図解説明すると「オォそうか!」と大きくうなづいていただけることなんですけどね。
まあとにかく、こういうことを考え考え設計しているわけです。

明日はまたもや理屈っぽい、「アイストップ」ということを。




「きのうの続きのつづき」から。

郷さんはカバー曲を歌うときに、徹底的に原曲のコピーをするそうです。オリジナリティーを出そうとはせずに「まねる」こと。それをやりきったときに、「こんなふうに歌ってみたらどうだろうか」というひらめきが出てきて、オリジナリティーが生まれ、その曲が自分のものになるのだと言います。

まず徹底的に「まねる」こと。それができたら自分のものになる。


まじめなんですよね、郷さんは。キッチリと自分なりの順を踏みながら進むタイプです。
大スターになってもなお、自分流を崩すことなく、しかもそんな自分のスタイルや思いを、まるで少年のように、うれしそうに熱く語る。そう熱く語る人なんですよね。

いいなあ、自分を熱く語る55歳。
「きのうの続きのつづき」、1422ラジオ日本で夜の9時15分からです。 

自然石と枕木の組み合わせ( 曽田邸 7)

ガーデニングエリアの構成を解説します。

庭入り口の左右にコニファー(右がスカイロケット、左がエレガンテシマ)が植わっています。これは門構えのような意味があって、空間として「ここからが庭ですよ」と示す役割があります。
そして入ってすぐに立水栓と石張りの作業スペース。水場の前にこのようにちょっとした広場があると、ホースの扱いや洗い物をするのに便利です。

DSC_0044
 
水場の先は枕木の通路です。自然石の乱張りから枕木になって、また自然石に。このように素材に変化を付けることで場面を変えて、庭の細長い感じを消すのが狙いでした。
枕木はいい感じの存在感があるので、このようなときに使うことがあります。
ただし、注意点がふたつ。ひとつは本物の枕木を使うことです。見た目が枕木でも、園芸用に生産されている柔らかい木のものだと腐食が早くて、1〜2年でガサガサに腐ってしまいます。そしてもうひとつは、むやみに素材を増やさないということです。
素材に変化を持たせることはいろいろと有効な方法なのですが、そうかといって、やたらに何種類もの素材を使うと荒れた雰囲気になりますので、今回のように石と枕木とか、あるいはレンガとタイルとか、2つの素材、多くても3つにとどめたいものです。 

DSC_0074
 
あくまでも「狙い」があっての素材の組み合わせです。基本はひとつの素材、石なら石、レンガならレンガだけでアプローチをつないでいくのがいいでしょう。何事もシンプルなほど失敗は少ないのです。

おっと、もうこんな時間だ。解説が細切れになりますが、今日はこのへんで。




シンプルに、何事もシンプルに。仕事も家庭もシンプルさを維持していれば、失敗が少なくなります。

煩雑な空間にトラブルは住み着くのです。

環境もそうですが、心もシンプルに維持したいものです。
昨晩の郷さんのトークを聴いて、郷ひろみはものすごくシンプルにある一点を目指して、まっすぐにそこに向かっているのだということを感じました。

その一点とは・・・郷ひろみ。

郷さんは郷ひろみを完成させるために走り続けいているんだなあって。それに関しては全く迷いもブレもない。いいんだなあ、そういうの。
一点を目指して迷いもブレもないこと、笑いながら努力をし続けるところが才能なんでしょうねえ。
ぼくもひたすらに、ただひたすらに。おっと、時間が・・・。 

きのうの続きのつづき

今年輝きまくっていた人のひとりが郷ひろみですよね。1955年生まれの55歳で、この記念すべき今年のために、3年間アメリカでボイストレーニングをしてきたといいます。
好きな言葉が「思考、行動、継続」。ストイックさと底抜けな明るさに、ファンならずとも引き込まれる、魅力に満ちた人だと感じています。

その郷さんが、北原照久さんの番組にゲスト出演するそうです。

title_kinoh_personPhoto

郷ひろみがラジオでトークって、かなりレアなことなんじゃないかなあ。絶好調の郷さんが一体何を語るのか、楽しみ楽しみ。
AM1422ラジオ日本で、12月14日の今日から24日まで、火曜日から金曜日に登場。PM9時15分からです。

 

Imagine

数日ぶりに「レノンの庭」に来ています。

姫路からの帰り道のラジオで、作家の浅田次郎さんによる「共産主義、社会主義、資本主義」というテーマの講演を聴きました。

これはもう妻のお得意の分野です。妻はもと左翼活動家、現在家庭内左翼(ちょっとオーバーですが)なもんですから、聴き終わってからしばらく、各思想が抱える問題点、矛盾点を、ノンポリのぼくに熱く語ります。ぼくと出会う前の妻の青春時代の思考、闘争の日々。普段見ることのないアルバムのページを開いたようで、何だかまぶしいような、「そうだ、この人は革命家だったんだ」と 。そしてお客様とのやり取りで見せるピュアで熱心な姿勢の源はここにあったんだとあらためてそう感じました。

ひとしきり妻の講義を聴いて、ぼくなりの解釈を返して、そしてふたりでたどり着いた結論がありました。

100年後の教科書に「共産思想、社会主義、資本主義、そして宗教問題・・・人類は試行錯誤と苦悩の歴史をたどってきました。その時代の流れの中で、流星のような、ほんの一瞬のきらめきのような曲「イマジン」があり、やがてその一曲の地場が地球を覆って、そして現在のような国境も戦争もない地球ができ上がりました」って書いてあるに違いないと。

 

「レノンの庭」では毎朝イマジンを流すことから店がスタートします。もう千回は聴いたことになるんですが、毎回ジョンに感謝したい気持になるのです。よくこの曲を遺してくれたって。

 

 

イマジン

想像してごらん 天国なんて無いんだと

ほら、簡単でしょう?

地面の下に地獄なんて無いし

僕たちの上には ただ空があるだけ

さあ想像してごらん みんなが

ただ今を生きているって...

 

想像してごらん 国なんて無いんだと

そんなに難しくないでしょう?

殺す理由も死ぬ理由も無く

そして宗教も無い

さあ想像してごらん みんなが

ただ平和に生きているって...

 

僕のことを夢想家だと言うかもしれないね

でも僕一人じゃないはず

いつかあなたもみんな仲間になって

きっと世界は1つになるんだ

 

想像してごらん 何も所有しないって

あなたなら出来ると思うよ

欲張ったり飢えることも無い

人はみんな兄弟なんだって

想像してごらん みんなが

世界を分かち合うんだって...

 

僕のことを夢想家だと言うかもしれないね

でも僕一人じゃないはず

いつかあなたもみんな仲間になって

そして世界はきっと1つになるんだ

 

 

「レノンの庭」という店名は、ある日ぼくの中で不意に浮かんだものでした。それから数ヶ月、ぼくの周りでいろんなことが一気に動き出して、気がつくと現実に「レノンの庭」という店ができ上がっていました。
まるで夢を見ているような、「レノンが降りてきた」としか言いようがない奇跡のような出来事だったのです。

横浜市旭区上白根3−41に、その奇跡の店「レノンの庭」はあります。

思いっきり楽しくイメージする( 曽田邸 6)

庭の入り口から順に奥まで歩いて、庭の全体像をイメージしていただきます。

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ガーデニングエリアで花や野菜を育てて、バーベキューテラスで過昼寝や読書やティータイムや食事を楽しむ日常。
このふたつのゾーンの組み合わせが、ファミリーガーデンの考え方としての理想型です。

もう一度、ビフォーをご覧ください。

ビフォー3

P1100304

庭が「暮しを幸せに演出する場所」に変身しました。

庭をそういう場所としてイメージし、提案してくれる建築会社、設計者は、残念ながらかなり少ない。出会える確率はきっと宝くじに当たるようなものです。建築雑誌に登場する著名な建築家であっても、庭を建物を引き立てるためのスペースとか、室内からの眺めとして扱うに留まって、その庭が幸せな暮しのステージになるという概念を持ち合わせている人にはなかなか出会えないのです。多くの建築家の庭への姿勢は、ぼくから見ると「庭はそこそこでいいんじゃないかな」っていうようなニュアンスです。
ではどうしたらいいか、といいますと、あなた自身が庭をそのように捉えることです。そしてその思いを、粘り強く、丁寧に、作り手に伝えることです。それか、ぼくにご依頼いただくこと。

庭がある暮らしを思いっきり楽しいものとしてイメージしましょう。それは庭だけではなく、人生を思いっきり楽しくイメージすることなのです。
あなたの人生、そこそこ楽しい、じゃ残念ですよね。


「やりきった感」があります( 曽田邸 5)

ガーデニングエリアからバーベキューテラスへ進みます。

Before 7
ビフォー7

After 7
アフター7

見違えるでしょ。

Before 8
ビフォー8

After 8
アフター8

もともとは生け垣が茂っていたのでこうでした。

P1100300

木を取り除くと、出幅は1メートル80センチ。そのスペースでできる最大限のことを、図面上であれこれシュミレーションしてでき上がったテラスです。 

Before 9
ビフォー10

After 9
アフター10


Before 10
ビフォー11

After 10
アフター11

奥まで行って振り返ります。

Before 11
ビフォー12

After 11
アフター12



Before 12
ビフォー13

After 12
アフター13

あまり広いとはいえない庭スペースに、素敵なテラスが出現したでしょ。
ぼくとしては「よくやった、よくやった」っていう感じ、やりきった感がありました。



姫路での法事を終え、今日は一路横浜へ。

仏事というのは、いろんな思いが駆けめぐる時間ですね。逝ってしまった人の魂と再会し、話し、我が身の行く末、今日のあり方、仕事のこと、家族のこと、命のこと、幸せのこと。ついには宇宙の中の自分へと思考が広がります。そして背筋が伸びるような新鮮なファイトがわいてきます。早く仕事がしたい! 
年内にあといくつの庭を描けるか。明日からまた横浜で、ひとつひとつ思いを込めて設計します。 

大昔からの工夫( 曽田邸 4)

ゆっくりと、先に進んでいきます。

Before 4
ビフォー4

After 4
アフター4



Before 5
ビフォー5

After 5
アフター5

「どうしたら庭をゆっくりと歩かせることができるか」ということを庭師が考え始めたのは、たぶん室町時代辺りからだと思われます。

自然のままの山野や河原を歩くと、とても歩き辛い。それを解消してスタスタと安全に歩くために石を敷いた通路が造園でいう延べ団です。自然に秩序を与えて人にとって便利な環境にするということです。

ところが庭文化が成熟していくに連れて「自然(宇宙)を感じるための場所」という役割を庭に込めるようになっていきました。 
するとこんどは、自然の山野がそうであるように「いかにして歩き辛くするか」と考えるようになっていって、わざとつまずきそうになるような飛び石の配置とか、よっぽど気をつけて歩かないと足を滑らせる丸みを帯びた石を使ったり、京町家のアプローチのように歩きやすいフラットで直線的な通路なら、石の組み合わせで模様を描いて意識を引きつけたり。そういう工夫を積み重ねてきたのです。
そうすることで庭に入った人をできるだけそこに留まらせて、そこで何かを感じさせたいと考えたんですね。人の心に何かを与える、気持をつかまえて揺さぶることが庭の価値であると。

飛び石が右足、左足、右足、左足とリズムよく歩けるようになっていたら、足下を見ながらスタスタ歩きます。そうやって進んでいって、分かれ道に置いている大きめの石が右足で、次の一歩も右、そこでリズムが途切れますから、その大きめな石で立ち止まります。これが踏み分け石です。
そこで立ち止まって顔を上げると、その庭の見せ場があるのです。パーッと視界が開けて、目の前に広がる池の水面に借景の山が映っているとか、そういう仕掛け。そういうのに出くわすと、たまらなくうれしい。ワクワクするんです。江戸時代にその石を配置した庭師の意図が、今もそこを歩く人にまんまと作用していることの素晴らしさに、感動します。

Before 6
ビフォー6

After 6
アフター6

というわけで、曽田さんちの家の脇の「通路」を「庭」にするために、真っすぐに歩けないように、足下を見ながらゆっくりと進むように石を配置しました。

明日はテラスに入っていきます。




今日は妻の母の一周忌で姫路に来ています。
お経を読んでくださったお坊さんがこんな話をしてくださいました。

(関西のイントネーションで)ヘソって何でくっついてるか考えたことありますか?目や耳はないと困るけど、ヘソはなくても別に困らへんでしょ。なのにおなかの真ん中に、一生消えることなくついてます。
ヘソはですなあ、あなたが親とつながっていたことの証しなんです。それが機能としては必要なくなっても消えることがないのは、その親とのつながりを、一生忘れることなく生きていきなさいということなんですわ。親にもらった命、育ててくれたことへの感謝をなくさないために、ヘソは一生くっついているんです。
お菓子をもらった子供は「ありがとう」って言いますわな、どこの親でもそういうように育てます。だからみなさんも、命をくれた親に、そのまた親に、「ありがとう」って感謝しながら、命を大切に使い切りましょう。10代さかのぼるだけで1000人以上の人の存在によって今のあなたの命があるんですから。
ヘソはなぜくっついているのか。自分が今あることへの感謝を忘れないためです。 

いい話だったなあ。
その話に聞き入りながら、ぼくは谷村新司さんの言葉を思い出していました。

「ありがとう」は「有り難い」ということ。有ることが困難なほどのいいことに感謝するという意味です。もうひとつこんな当て字もあります「在り我問う」、我れが在ることの意味を問う。どのようにして自分はここに在るのかを問うと、そう、ただただ感謝あるのみですよね。

ヘソの話、在り我問う、・・・「感謝」かあ・・・。昔から普通に使っていたこの言葉が、50歳になってから、ぼくの中で質量を持つようになり、ズッシリとしてきました。
仕事でも何でも、調子がいいときに、決まって「感謝」の質量が増大します。右を向いても左を見ても「感謝」の気持でいっぱいになるのです。逆に言うと、「感謝」してると調子が上向きます。
「感謝」は、とても大切で、しかも何か特別な力を持った不思議な言葉なのです。 

2分割をやめて2層にする( 曽田邸 3)

では、ビフォー・アフターです。ゆっくりと歩いていく感じで入念に撮ってあります。

Before 1
ビフォー1

After 1
アフター1



Before 2
ビフォー2

After 2
アフター2



Before 3
ビフォー3

After 3
アフター3


ビフォーとアフターでは広さが違うように感じると思います。アフターの方がはるかに広いガーデニングエリアになっています。

これは考え方を変えたことによって得られた効果です。
ビフォーでは道路側に花壇があって、建物側が通路という細長い敷地をさらに細長く2分割した構成です。アフターではその細長さが消えています。
敷地全部が花壇(植える場所)で、その中を左右に揺れながら歩いていくという、2分割ではなく、植える場所に導線を重ねた2重の仕立てになっていますから、花壇の面積は2倍になり、歩くのも広々ゆったりとなった、というわけです。それと、通路が真っすぐではないということで足下に意識がいきますから、そこを足早に通り過ぎるのではなく、ゆっくりと庭を楽しむ、そこにしばし留まるというような滞留感が生まれています。

オォ、またもや理屈っぽい言い方になってしまいました。設計しながらこういう理屈を山ほど積み重ねて、それをこねくり回したり組み立てたりしているものですから、ついつい。
でもまあ、パッと見てウソみたいに広くなった感じがすると思います。こういうことができるんだということ、このパッと広くなる様子を感じ取っていただければ、もしかしたらこれまで庭として認識していなかった建物の脇の通路に、ワクワクするような庭空間を生み出すことができるかもしれません。そうなったらいいなって思います。
「あんな狭い場所は通路以外に考えられない」とはなから思い込まないで、今回のように「2分割ではなく2重にする」 という方法でイメージしてみてください。場の使い方を重ねることによって、不可能が可能になる・・・かもしれませんので。

ビフォー・アフター、明日に続きます。




今日は昼過ぎからクルマで姫路市へ向かいます。妻の母の一周忌です。
母親を亡くすという辛い局面を、妻は見事に乗り切ってくれました。この一年の彼女を見ていて、ひとつ乗り越えると、ひとつ強くなって、ひとつ幸せになるということを、何もできずにただそばにいるだけのぼくは実感として学びました。

亡き母を偲んでの長距離ドライブ(片道8時間)は、きっと母のことだけじゃなく、自分たちの人生を考える時間になるんじゃないかなあ。

根っから明るくてやさしい母の魂と再会して、その太陽のようなパワーを頂戴してこようと思っています。 
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