2011年04月

庭での対局・一枚の写真( 荒武邸 18)

ティータイムを楽しみながら「子どものお友達が遊びにきて、よくここで将棋をしてるんですよ」というお話をうかがっているところに、その友だちがやって来ました。


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さっそく将棋盤を持ち出してきて、対局の始まりです。


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庭で将棋、懐かしい気持になりました。
ぼくもこの子たちと同じくらいの頃、縁側で当時は同居していた叔父たちと将棋をしたものです。負けると悔しいんですよねえ。弱いから負けるんだけど、相手が飛車角抜きでも、手加減されても、それでも勝ちたかったなあ。


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負けるとほんと悔しくて、よく泣いていました。ビービー悔し泣きするのに、でもまたやりたい、そして勝ちたいのです。勝つための手を祖父から伝授されてはまた叔父さんと対局していました。将棋で育つのはパズル脳とともに「悔しさ」と「負けん気」なんですよね。


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弟くんはちょうどその時期のようで、時々悔し泣きしているそうです。いいぞいいぞ、そうやって男の子になっていくんだ。

休日には他のお友達も遊びにきて、ご主人も一緒に、みんなでバーベキューをするそうです。
男の子が集まるのでその食欲はただ事ではありません。ハナマサで買ってきた焼き鳥50本があっという間になくなって驚いたそうです。

別の日にはこんなこともあったそうです。遊びにきた幼稚園生の子がこの庭を観て「いい庭だなあ・・・」と、しばらくボーッとたたずんでいたとのこと。子どもに評価されるのは心底うれしいなあ。


庭での名人戦を遠くから眺めるおかあさん。


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いいシーンですよね。
一枚の写真、これだけでもこの庭は大成功!ほんとによかったと思いました。・・・うん、いい写真です。










    

ティータイム( 荒武邸 17)

撮影途中でちょっとティーブレイク。

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ポカポカと暖かい陽射しと柔らかい風が心地よくて、それに加えて噴水の水音が心をマッサージしてくれるようでした。

学校から帰ってきた子どもたちと一緒に、しあわせあーなひと時。


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みんな、いい笑顔です。
ぼくの子育ての時期は東京の庭のない家でしたから、こういう時間やシーンはなく、そのことが残念で残念で。庭で家族で過ごすことを繰り返し提案する裏には、自分の子どもたちへのお詫びというか、庭をつくる仕事をしていながら、こういう庭を提供できなかった自分自身へのほろ苦い思いがあるのです。

ティータイムを楽しみながら、話題が庭木の手入れの話になり、急きょ「剪定教室」を開催。


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この写真の木の、どの枝を切ったらいいかわかるでしょうか。
中央奥にあるやや右上に向かって立っている枝、他の枝と交差して伸びています。これが「立ち枝」です。全体の枝振りの中で逆らうように伸びているものは付け根から切ってしまいます。


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「立ち枝」の他に「絡み枝」「重なり枝」などを切っていくと、庭木は美しい自然樹形になります。
木と太陽との関係性、風雨に堪え健康に成長してゆくために適した枝振りに整えるように、人が手を加えることが必要なのです。

もし庭木の枝が混み合ってうっとうしくなっていたら、声をかけていただければ、うかがって切り方をお教えしますよ。自然樹形に仕立てるための法則を知って、5つぐらいのポイントを憶えれば、誰でも簡単に剪定ができます。
自分で仕立てた木は愛着も増して、その成長、変化にも意識が行くようになるのもです。植木屋さん任せではもったいないです。




昨年の暮れにスキーに行ったとき、リフトから山の木々を眺めていて気がついたことがあります。自然の木には立ち枝や絡み枝など、剪定すべき枝が見当たりません。


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自然の法則、理に反した伸び方をしようとする枝は、雪や風雨によって排除されるということなのでしょう。


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自然によって余計な枝が淘汰され、自然に従って成長した木は、すべて美しい自然樹形になる。深イ〜!






      

2011 心のエコ

友人の音楽家、松村省吾さんが指揮するコンサート「2011 心のエコ」が開催されます。


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2011年「スプリング・コンサート」 "心のエコ" 

期日 2011年4月22日()

開場 18:00 開演 18:30 終演 20:30

会場 杉並公会堂(大ホール)


出演者

管弦楽 : 東京スカイライン・オーケストラ

合唱団 : スカイライン合唱団 in NAKANO

指揮者 : 松村正吾

ソリスト : 沼生沙織(ソプラノ)、藤井奈生子(アルト)

        阿瀬見貴光(テノール)、和田ひでき(バリトン)

プログラム

モーツァルト作曲 : 歌劇「コジ・ファン・トゥテイ」序曲

    々      : 交響曲第29番 イ長調 K.201

    々      : レクイエム K.626


チケット料金

S席  4,000円  A席  3,000円

B席  2,000円

予約・お問い合わせ

(株)リーベック音楽事務所 03-5982-4356

現在、チケットぴあと杉並公会堂で販売中です


チケットぴあ 0570-02-9999 *一部の携帯・PHS・IP電話不可

チケットぴあ店舗 サンクス/サークルK(Pコード114-288)

杉並公会堂チケットセンター 03-5347-4450




明日22日午後6時、杉並公会堂です。まだチケットに余裕があるそうなので、時間のある方、モーツァルト好きな方はぜひ。音楽で心の充電ができますよ。


当日は妻の誕生日なので、ふたりでクラシックナイトです。







夜の庭は最高!( 荒武邸 16)

節電で消灯していた住宅地の庭の明りが、徐々に復活してきました。
夜の庭は最高!特にこれからの時期、夜の庭は最高!



荒武さんちの照明器具です。

レンガ塀の上にマリーンランプが2灯。


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床とデッキ面にLEDフラットライトを3灯。


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池の中に沈めたウォーターライト。


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そして満月のような置型のムーンランプ。


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この7灯の明りに加えてテーブルにキャンドルを一本点けて、で、夜はこうなります!ジャジャーン!
 
 
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節電!?いいんです!家中の電気を消してこの庭に出て過ごしたら、たっぷりと心の充電ができますからね。

夜景は、後日タップリとご覧いただきます。




今朝は起き抜けから頭の中で設計がはかどったので、それを早いこと描きあげたくて、早朝出勤でレノンの庭に来ています。儀式になっているイマジンを流しながら店と庭をパパッと掃除して、朝ひらめいた設計を忘れないうちに仕上げて、一息ついてブログを開きました。
いつもより早く仕事を始めると、ものすごーく時間に余裕があります。それと仕事の進みがあきらかに速い。
はっきりと「朝型」のぼくは、夜残業するよりも、早出するほうが効率的なのです。まあ、夜は夜でズルズルと仕事してるんですけどね。仕事中毒。 
楽しいのです。ほんとに楽しくて、もし疲れない身体を持っていたらずーっと仕事をしていたいと思うほど、楽しいのです。しあわせだな〜。
疲れない、眠らなくてもいい、食事をしなくてもいい、そんな身体が欲しい!ついでに、あと5人ほど、ぼくの分身が欲しい。やりたいことが山ほどあります。絶好調!







囲炉裏端の日本人( 荒武邸 15)

きのうの続きです。

「原発のことさえなかったらねえ・・・」、最近の会話に何度も出てくることです。

人は失わなければ気がつかないのか、幸せということを。

それが人間の愚かさなのかもしれませんけど、もう気がつきましたよね、便利さよりも人の命の方が大切だということ、便利さを追いすぎると幸せは遠ざかるということを。


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津波に押し流された街、放射能を出し続ける壊れた建屋を見ると、原発反対どころか、なぜこんな発電所を日本中につくってしまったのかと、呆然としてしまいます。
ぼくの故郷、新潟の荒浜にも原発があり、二十歳の頃、その煙突を眺めながらウインドサーフィンをしていた自分、原発景気で盛り上がった柏崎の街を「よかったなあ」とさえ思っていた自分の愚かさにも気づきました。そんなことを思っていた自分を思い起こして、そんなだった自分に自分自身が驚いています。


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日本から原子力発電所をなくすことで電力不足になるなら、暮らし方を変えればいいんですよね。風力や太陽光発電で生み出せる電力、その範囲内で暮らせばいい。温暖化も防げるし。
それで何か貧しくなりますかね?だれかが不幸になるでしょうか?全く逆だと気づきました。原発に頼るようになる以前の日本人は、物質的なこと以外では、今よりも格段に豊かだったんじゃないかなあ。


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ちょっと便利さを追いすぎましたよね。便利さになれて、その分失った何かがあることを、多くの人が感じましたよね。だから、今年の夏は「エアコンの設定温度を下げましょうキャンペーン」よりも上を行って「エアコン使わないキャンペーン」をしませんか。
エアコンがない暮らし、たかだか30年前まで、エアコンは生活必需品ではありませんでした。「男はつらいよ」にはエアコンは出てきません。うちの実家には今でもエアコンはありません。
夏は暑いものなのですから、それを思い出しましょう。暑いからこそ感じる幸福感もあるのですから。打ち水や夕涼みや、そうめんの美味しさとか。寝苦しい夜に育つ情緒だってあると思います。親も、そのまた親も、そうやって生きてきたのですから。


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この震災で、日本人は変わります。このままでいいと思っている人がひとりもいないのですから当然変わります。
ぼくらがどんな未来を思い描くか、何を幸せと感じるのか、そのイメージ通りに人も社会も変わっていきます。
もしかしたら、日本人は、有史以来初めて「未来を思い描く」民族になるのかもしれませんね。今のことだけ、目先の幸福だけじゃなく、自分が消えたその先の幸福感までを担って生きていく民族になるのかもしれません。


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・・・訂正します。有史以来ではない。幼い日に囲炉裏端で聞いた昔話には、自分が消えたその先の幸福感までを担って生きていくことの大事さを説いたものが、たくさんありました。民話や伝説、日本人は本来の日本人に立ち返るときなのかもしれませんね。


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震災から1ヶ月、この間に巡った思いのいくつかを書きました。


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そうそう、ひとつとてもうれしいことがありました。妻がやさしくなったような気がしているのです。いやいや、鬼嫁だったというわけではないんですよ。
彼女も日々伝えられる惨状を見聞きしながら、いろんなことを考え続けたんでしょう。そして、何となくやさしくなりました。
連れ合いのぼくは・・・、まあ自分ではよくわかりませんが、幸せだなあと感じることが10倍に増えました。あと、一段と涙もろくなりました。





 

まずはそこから( 荒武邸 14)

昨日の日曜日、ホームセンターは開店と同時に満車状態、芝生や花や野菜苗を買う人でごった返していました。
例年この時期は混み合いますが、昨日の混み方はそれ以上で、まるで震災でちじこまっていたみなさんの気持が桜の花をきっかけに爆発したような感じを受けました。庭の図面や写真を持って庭の相談に来られるご家族も多くて、ぼくは終日、庭のこと、植物のことを話し続けていました。
久しぶりに活気に満ちた園芸コーナー、庭を熱く語り続けたいち日、地震直後にはとてもイメージできなかった、うれしいいち日でした。


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今朝は一転、平日の静かな売り場に戻って、補充された草花が春の風にそよいでいます。静寂、昨日の喧噪が夢だったような不思議な気持です。

昨日、何人かの方に同じ話をしました。それは「花を植えましょう!」というお話しです。今日はそれを書きます。


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人は花苗を植えるとき、その花が咲き乱れる数ヶ月先の庭をイメージし、野菜苗なら、食べきれないほどのおいしい野菜の収穫をイメージします。「すばらしい未来をイメージする」、これがいいんです。

草花を植えるということは、その成長をイメージするということ。


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草花の成長に必要なのは、水、光、栄養、空気です。これって人間も同じですよね。安全な水、光、栄養、空気が生存のための絶対条件です。

生存のために同じ条件が必要な草花と人間、どちらも自然の一部の一粒の生命だということです。
では草花と人間の違いは何でしょう。人間にできて草花にできないことってなんだと思います?それは、未来をコントロールすることです。コントロールするとはイメージするということ。未来を思い描くことは草花にはできないし、他の生物にもできない(自然に従って生きているのでそうする必要がありません)、人間にしかできないことなのです。


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これを人間が優位に居るというふうに解釈するのは大間違い。
未来をイメージしてコントロールするということを、人間はただ、自然に委託されただけ

なのです。任務です。
その任務を怠ったり誤ったりしたときには、自然から容赦のない罰が与えられます。みんな知ってますよね、自然が下す罰の恐ろしさ。豪雪、水害、火山の噴火、地震・・・。
天災の裏には、突き詰めて考えていくと、必ずそこにぼくたち人間の思い上がりがあります。必要以上に便利さを追求し、心の豊かさをなくしてまで快楽や快適さを手に入れようとしてきたことが、温暖化や砂漠化を引き起こしているのですから。天災は、自然の声を聞かずに突っ走って築き上げてしまった人間社会への罰なのです。
極論かもしれませんし、乱暴な言い方かもしれませんが、魚沼という自然豊かな地に生まれ育って、自然にかかわる庭の仕事をしてきたぼくには、そういう解釈が、どうしても浮かんできます。自戒を含んでそのように思います。


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自然の意志に従って未来をコントロールするのは、人間に課せられた任務。


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未来をコントロールするのは、政治家や専門家が打ち出す指針ではなく社会全体のイマジネーションです。人々が総意として思い描く未来像へと未来はコントロールされていきます。
スマートフォンを手にするとつくづく思うことです。かつて手塚治虫が示した未来都市、未来的な生活が今現実のものになったんだなあと。
ぼくらがどんな未来をイメージするかが未来を決定づけます。だから、ぼくらは明るい未来を思い描きましょう。思いっきり幸せな未来を。


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花を植えながら、半年先の幸せな風景を思い描くことにとどまらず、子どもたちが社会の主軸になる日のために、さらにその先、自分が命を終えた後、空気や水や食物が安全で、人々が幸福感に満たされて暮らしているために。孫やひ孫が笑顔でイキイキと暮らせる環境であり社会であるために。未来をイメージしましょう。
今ぼくらが思い描く幸せな未来には、少なくても原子力発電所の存在はありませんよね。

すっかり春ですから、草花を植えることから始めましょう。まずはそこから。それが咲いたときの家族の笑顔を思い浮かべながら。





震災から1ヶ月( 荒武邸 13)

震災から1ヶ月が経過しました。今日から数日、荒武さんちの草花をご覧いただきながら、このひと月で感じたことを書き留めておこうと思います。


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荒武さんちの施工がほぼ完了した時点で、今回の地震が起きました。
地震翌日にチェックにうかがいましたが、レンガや敷石にはヒビひとつ入っていなくてホッとしました。施工強度には日頃から注意しているものの、さすがにあの揺れですから、内心もしかしたら・・・という不安もあったのです。
荒武さんち以外の庭もすべて問題なし。施工に当たっている職人さんたちの日頃の、目に見えない部分への配慮、生真面目な仕事ぶりに、あらためて感謝しました。


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何カ所かまわって気がついたことがありました。

うちのお客様たちは、強い。それも例外なく。

予想や想像を遥かに上回る被害状況が伝えられる中、ぼくの気持はどんどん落ちてゆき、不安や弱気や、何をどう考えればいいのか、いま何をしたらいいのかという焦りや迷いや、そういったことがひっきりなしに渦巻いて、脳みその疲労感を覚えていました。ちょっと油断すると涙があふれてくるような、そんな状態。


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多くの人がそうだったはずですし、ぼくが庭のチェックにうかがったお宅の方たちの気持も同じように揺れていたはずです。それでも感じた強さ、

それは笑顔であり、張りのある元気な声であり、どこまでも前向きな思考であり、この局面にあっても今を楽しもうとする知恵

でした。
行くお宅行くお宅でそれを感じたおかげで、その後どこまでも落ち込みそうになる気持をどれだけ引っ張り上げられたことか。


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続く余震のように気持が揺れながら、内心、そんな自分が情けなかったのです。

家族も家も無事だったぼくらが元気を失ってどうするんだ

と。
震災から1ヶ月が経過して、そのときの気持が、やはり正解だったと思っています。

悲しみを乗り越えるには希望が必要なのです。悲しみから立ち上がろうとする人に差し出す手は希望のチカラに満ちていなければなりません。

大変な事態に際して、元気を失わないこと、笑顔をなくさずにいること、その強さこそが次への希望を生み出す原動力になるんですよね。


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このように、これまでぼくはいつもお客様に救われ、導かれながら仕事をし暮らしてきました。そのことがありがたく、感謝しつつ、そのお客様たちの賢さと強さと叡智のようなものを「幸せへの扉」として書きためてきました。


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それはつまり、ぼくにはそれらの扉が見えていなかったということです。自分では「そこそこ幸せだし、まあこんなもんだろ」と思っていた人生が、実はもっともっと幸せを感じることができるものなのだということに気づかされた、ということです。その気づきは、直ちに庭の設計に反映されていきました。お客様に導かれたぼくの進化が、設計する庭の進化になっているのです。


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お客様から指し示されて、見えていなかった扉の存在に気がつき、それに気づくことで新たな幸せが訪れることの楽しさを知り、さらに次の扉を探し求める日々。
この震災で、あらためてそのことのありがたさと重要性を噛み締めています。
感謝です。そしてその感謝を込めて、パワー全開で設計し続けます。


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明日は「自然と人間の関係」について書きます。





初登場 シルバープリペット( 荒武邸 12)

今日は樹木をご覧いただきます。

ブログ初登場の木、シルバープリペットです。モクセイ科の常緑低木で、刈り込みに強く葉も旺盛に茂るので、生け垣に仕立てたり、植えつぶしに向いています。斑入りの葉が美しく、このように一本で植えても庭を明るい雰囲気にするいいアクセントになります。夏、小さい白い花が咲きます。


シルバープリペット
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背景の生け垣が濃い緑色なので、コントラストが出て、存在がいっそう際立ちました。
やや寒さに弱く(横浜なら問題なし)、毛虫の心配もありますが(殺虫スプレーが一本あれば問題なし)、これから人気が出てゆく木です。

 

オリーブ 
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これもシルバープリペットと同じくモクセイ科の常緑樹です。レンガ塀との相性が抜群です。
オリーブは自家受粉をしないので、一本植えだと花が咲いても結実しません。実を楽しみたい場合は2本植える必要があります。
徐々にオリーブの実を楽しむ方が増えつつあります。若い実は漬け物にし、大量に収穫できれば実を完熟させて、つぶして絞って、自家製オリーブオイルがつくれます。

 
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塩害に強く、乾燥を好みますので、海辺にお住まいの方にもおすすめです。
庭にオリーブがあると、イメージは地中海へと広がりますね。


 
レモン
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すっかり定番になりました。10年前にはまだ珍しくて、庭でレモンが育つということも知られていませんでした。

 
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まだ木が若くて本格的な実の収穫には数年かかります。主幹の直径が4センチほどまで成長すると、食べきれないほどのレモンがぶら下がります。


 
ドラセナ
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ドラセナは種類が多すぎて(ほとんどは室内向けの観葉植物)明確な解説ができません。うちが庭に使うのは3種類で、葉が柔らかくて赤いコルジリネと、同じく柔らかくて緑色のものと、葉が硬いものです。今回は葉が硬いタイプ。これはやや耐寒性に難ありで、冬は防寒養生が必要ですが、見た目はご覧の通りで庭がリゾート感いっぱいになります。

 
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次の、葉が赤いのがコルジリネです。

 
コルジリネ
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これは冬でも放ったらかしで大丈夫。



最後はおなじみの常緑樹、シマトネリコです。


シマトネリコ
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葉が明るい!照葉樹というと、以前はツバキ・サザンカ、モッコク、ソヨゴなどの和風寄りの木しかなかったので、超洋風のこの木が大人気になっています。


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どれもこれも個性的で楽しい木ばかりです。
奥様と完成した庭を眺めながら「この木々が倍くらいのボリュームに育つと最高の庭になりますね」と話しました。


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5年後、10年後と、木々が成長して緑濃い庭になることをイメージしながら配植しました。

庭木は家族のような存在になります。長い長い付き合いをしながらお互いに成長してゆくのです。無数にある樹種から、厳選して、将来の姿もイメージしながら、お気に入りの木を選びましょう。





    

桂台で育まれた幸福感( 荒武邸 11)

レンガ塀と建物の間に空間をつくって、そこにトレリスを設置しました。


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庭側にはシマトネリコを植え、トレリスにはツルバラがからむようにしてあります。


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レンガ塀で囲いすぎることで庭が閉鎖的にならないために、庭に居て目隠しの必要がない部分はレンガを積まずに、しかし構成的には通り抜けできないように閉じる必要があったので、トレリスを3枚並べました。そこにバラが絡んで軽い目隠し効果になるという仕立てです。
開いておいて、違う素材で閉じる。解放しておいて軽く目隠しする。この押したり引いたりする構成で、場に心地よい変化とリズムが生まれます。


開いといて閉じる。見通しをよくしてから隠す。押したり引いたりしながら塩梅をさぐる。


こういうことというのは、一応の理屈に立って行うことではあるのですが、それ以上に「感じ」が必要です。設計しているときに頭の中で、設計中のその仮想庭に立って、歩いて、座ってみての感じです。
これですこれ、これが設計中の重要なポイントなのです。理屈に加えて感じを描き込んでいくこと。
感じとは、風、光、さらに和みや、時には迫力や緊張感といったこと。さらに進んで、その庭で展開されるであろうシーンに登場する人の台詞や人物像、役回りまで。そういうことが浮かんでくるとき、ぼくはニンマリ笑いながら設計しています。絶好調なのです。

その設計中の仮想庭を歩く妄想トリップ状態で、今度はリビングに入って外を眺めると、道路を歩く人からの視線が気になりました。で、トレリスの内側にシマトネリコを植えることに。
実際にでき上がってのリビングからの道路への目隠し具合はこうです。


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もうバッチリ、うまくいきました。
庭にいるときの開放感と、部屋からは軽い目隠し効果。イメージ通りにおさまって、撮影しながら鼻がフンフン言っちゃいました。


レンガ塀の外には植え込みのスペースを確保しました。庭側に過ごすための十分なスペース取りができたので、塀の外側にも植える場所を設けたのです。


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このちょっとしたスペース取りのやりくりで、塀の外側にも意識が行くようになり、植栽を楽しむ場所が増えたことになります。
そのことに加え、このように庭の内側だけでなく外側、道路側にも植栽することで、道を行く人、周辺住民とのつながりが生まれます。


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下町の玄関先に、バケツや発砲スチロールのトロ箱でガーデニングを楽しんでいる風景、大好きです。それは見た目じゃなくて、そこを行き交う人たちの会話が聞こえてきそうだからです。「この花はなんていうんだっけ?」、「去年分けてもらった挿し木のバラが咲いたのよ!」と、下町のおばちゃんたちは、夕飯の買い物がてら、草花をネタにしてのおしゃべりに花を咲かせます。
玄関先や道路端の草花はご近所付き合いの潤滑油。花が嫌いな人はいませんから、そこに季節の花を育てることで、ご近所さんとの楽しい会話が生まれます。

道路側にも草花を。そういう家がたくさんある住宅地って、歩いていて、ものすごくいい感じを受けます。ここで暮らしていたら、きっと周囲に引っ張り上げられるように、幸せになっていくだろうなあって。
地域全体が、花によって共鳴して、高まっていく幸福感ってあるんですよ。横浜だったら、栄区の庄戸や桂台を散歩すると、それを実感できると思います。


花をきっかけにした会話は必ず笑顔の会話。街並の花の数だけ笑顔がある。


そうか!そう言えば、奥様のご実家はたしか桂台でした。小さいころから、そこで育まれた幸福感があったからこそでき上がった庭なのかもしれません。


 


 

井上雄彦

時々、気持が息切れします。
そういうときには身体を動かすことにしています。気持が疲れたら身体を活性化させて、身体の元気さに気持を同調させていくのです(実は昨日がそれで、自宅の芝生を張り替えて、情けないことに今朝は心地よく全身筋肉痛です)。あと、徹底的に寝るとか、バランスのいい食事をするとか、本を読むとか、とにかくあらゆる手を使ってへたった気持のリカバリーをします。
もしかしたら日々の仕事以上に、こうして気持のコンディションを整えることの方に時間を使っているかもしれません。

もしぼくに、息切れしない強靭さがあったら・・・。考えると怖くなりますよ。きっと突っ走って突っ走って、そのまま倒れるまで走り続けるに違いないからです。だから「よかった〜弱っちくて」と思うのです。弱っちいからこうして生きていられる。
そう思いながら、反面、狂ったように走り続けてみたいなあと、そうしない限り生み出せない世界があるんじゃないかと、気持の裏側でそんな自分も思い描いています。

気持が息切れしたときに、繰り返し見ている動画があります。「プロフェッショナル・仕事の流儀」の井上雄彦さんの回です。ちょっと長いんですけど、時間のある方は再生してみてください。4分割の最後の章をアップしときます。


  

井上雄彦に惹かれる、ぼくの中の「恐ろしい自分」。

井上さんは地震のあと、ひたすら絵を描き続けたそうです。その絵が話題になって、いろんなミュージシャンがコラボしています。


 


 





表現者って、すごい。


さあ、気力が満ちてきました。今日も夢中で設計します。


 

 

じっくりと選ぶ( 荒武邸 10)

今日はベンチと椅子・テーブルをご覧いただきます。

レンガ塀を背中にして、いつものシエスタベンチです。


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庭に出て座る場所があること、これがとても大事。
ここに座ったときに庭がどう見えるか、庭全体をどう感じるかを、設計時に入念にイメージします。ここがこの庭の特等席なのです。

このベンチをメインの席として、椅子とテーブルを配置して、集う場所になる。
その椅子・テーブル選びで、レンガの色選びと同様に奥様は迷いに迷いました。カタチ、素材、色、座り心地・・・。
そして選んだのがこれです。


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タカショーのモザイクテーブル5点セット。
レンガとの相性もよく、座り心地も大きさもバッチリでした。 

奥様の特性、迷いに迷って、結果、見事な選択をする。
感心させられたのは、奥様は選択を迷いながら庭でのシーンをイメージしていたことです。そのモノが好きか嫌いか、その色や質感が好みかどうかを通り越して、それを選んだ後に展開されるであろう楽しい時間を想像して、そのシーンにふさわしいモノを選択します。
そのようにして、じっくりと考えて組み立てていく奥様が、撮影時にまだ迷っていたのがパラソルです。さあ、このテーブルにどんなパラソルが立つのか、後日覗きにいこうと思います。

入念に幸せなシーンをイメージしながらひとつひとつ選択していく、すばらしい能力だなあと思います。なかなかできないことです。
ぼくは全く逆で衝動買いの連続。これはいいぞ!と思うとすぐに買っては妻にあきれられています。

厳選したモノにかこまれて、それを大切にしながら暮らすってカッコいいですよね。




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