2011年11月

感動は「ボーッと状態」から産まれる( 高橋邸 14)

ええっと、何でしたっけ?そうそう、妄想力の話でした。
ついさっきまで次の設計の仮想庭、妄想の世界を漂っていたので頭の切り替えに時間がかかりました。



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そう、庭を設計するときには妄想力が必要。まだこの世に出現していない庭を、妄想力でイメージしてゆく。
ぼくはそれが仕事なので、心置きなく(傍目には)ボーッとしながらあっちの世界に居続けることが許されますけど、もしこういうたぐいの仕事に就いていなければ・・・、ちょっと困り者かもしれません。しょっちゅうボーッとしているのですから。



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もの心ついてからずっとなんです、このボーッとするクセ。
ボーッとしながら、本人の頭の中はけっこう激しく動いているんですけどね。エキサイティングな映画を観ている、その映画の中にいるような状態です。
あなたはどうですかね、そういうこと、ありますか? 



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ボーッとしながら、脳内はイマジネーションが活性化しまくっている状態を表す言葉ってありますかね。
・・・トリップかなあ。ウ〜ン、瞑想状態。ちょっと違うなあ、もっとクリエイティブな世界です。瞑想しながら積木で遊んでいるような。・・・まあいいや、呼び方はなんでもいいので、とりあえず「ボーッと状態」にしときます。



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このボーッと状態から感動的なモノやコトが生み出されてきました。それが文明を築いてきたのです。企画会議で理詰めで産まれるものからはなかなか感動は得られません。音楽、料理、製品、文章、映像、概念・・・すべてだれかのボーッと状態から生み出されたものです。その前後に経験に基づく、理にかなった組み立てが必要ではありますが。
思考が緊張状態から解放されて、考えるともなく考え、やがて理屈が消えて、そよと風が吹いた瞬間に「これだ!」という何かが出てくる。そして暮らしに楽しみや感動が生まれる。

ボーッと状態から感動は生まれます。

ボーッと状態を生み出すのに、庭は打ってつけ。

庭に出て、ボーッとしましょ。



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家事、育児、仕事、毎日慌ただしく動き回っているあなた、庭に出て、ちょっと、ボーッとしてみてください。
忙しいほど理屈がとんがってきて、男性は理屈っぽく、女性は愚痴っぽくなります。これは世界共通なのです。
そういうドグマが高まった状態では、結局は感動を生み出したり、家庭を豊かな空気で満たすことなどできません。



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ほんの数分でも、毎日庭でボーッとする時間を持つって、豊かな暮らしを維持するために欠かせない、ものすごく大切なことかもしれません。
うん、庭がいい。書斎で、リビングで、トイレでボーッとするのもいいんですが、やっぱり庭がいちばんです。庭はそのまま宇宙とつながっている場所ですから、宇宙空間でボーッとしているってことですからね。



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ボーッとするのには庭がいちばん。庭でボーッとするのは、宇宙空間でボーッとしているということなのです。気分は宇宙遊泳。



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脳みそから理屈を追い出して、思いっきりリラックスさせて、宇宙を漂うイメージでボーッとする。
そんな贅沢でスペシャルな場所が自宅にある人は、きっと何もかもうまくいきますよ。ウ〜ン贅沢。





テミヤンライブ vol.64

今年のライブもあと2回。
2011年、あの日からもうすぐ9ヶ月。最初は呆然とするばかりで、春はただただ悲しく過ぎ、何とかしなければと思いながら節電の夏があって、秋は足早に・・・。振り返るとあっという間でありながら、中身は濃くズシッと重い時間でした。
ぼく自身、あれこれとものすごく考え、いつも脳みそが疲労している感覚があったなあと思っています。そして、じつにいろいろなことを感じました。
このテミヤンライブが、そんな9ヶ月に節目をつけてくれました。そのつど、自分たちはなにを考えているのか、はたしてそれでいいのか、どっちに向かえばいいのかを、テミヤンの曲と、北原さんの言葉が教えてくれた気がします。あと、会場に集う人たちの優しく温かい波動が。



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師走を前に、そろそろ慌ただしくなっていることでしょうけど、ひと時音楽に酔って、今年のラストスパートに向けてのエナジーチャージをしましょう。
明日、6時30分、横浜人形の家です。



では、前回のライブの様子をご覧いただきながら、北原照久ミュージアム。
北原さんがラジオやテレビで話したことを拾った、言葉のコレクションです。



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今年(昨年)はどんな年でしたか?

もう最高でしたよ!毎年そう思うから、いつもそう言ってるんですけどね「最高ですよ!」って。
そうするとね、言葉は言霊になるから、実際にそうなるんですよ。最高と言えば最高になる。
「言霊」、言葉に霊が宿るってこと、意識してみるといいですよ。
商売している人だったら「最近なかなか売れなくてね」って言うでしょ。あとよく聞くのが「年取ったら記憶力が悪くなって」とかね。そういうことを言うとほんとにそうなるんだから。
自分が発した言葉を最初に聞くのは自分、自分に言い聞かせているみたいなもんです。
だから、愚痴ばっかり言ってる人は、愚痴だらけの人生になるし、いい言葉を発している人はいい人生になる。



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ネガティブな言葉をいくら言っても何も産まれない。政治家とか会社のトップとか、リーダーはポジティブな言葉を使ってほしいですね。リーダーは希望を配る人でいてほしい。



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遠回りをしたおかげで、たくさんいい人に出会えた。



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50歳から13年間ゴロゴロ(腹筋を鍛える器具)っやてる。しつこいよねー、もうすっかり習慣になってます。
毎日ちょっとずつやるのがコツ。5分以内で13年。毎日5分、ギターもゴルフも全部これです。




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テーマ「あなたが好きな時間は、睡眠?食事?お風呂?」

どれも大事だけど、ぼくは食事かなあ。
食べるって、人が良くなるって書くんですよ。感謝しながら楽しく食事すると人が良くなる。




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山口県と言えば高杉晋作。幕末のヒーローは、29歳で亡くなったんですよね。

「おもしろき こともなき世を おもしろく」と上の句を呼んで、下の句を吟味していると、看病していた尼さんが「住みなすものは心なりけり」って続けた。高杉はうなづいて「おもしろうのう」と言ってこと切れた。

人生は心がけ次第ってことですよ。こういう辞世を味わって、より良く生きたいですね。

吉田松陰は30歳です、亡くなったの。
ラストサムライで松蔭の最後の言葉として出てくるのが「かくすれば かくなるものと知りながら
やむになまれぬ大和魂」。

辞世には心揺さぶられます。
ぼくたちは言葉を大事にしながら、こういう言葉を次につないでいきたいですね。



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命の終わりに三日ください
母とひな飾り
あなたと観覧車
子どもたちに茶碗蒸し

だれの詩かわすれたけど、いいよね。
いろんなことを感じる、感じやすい人でいたいなあ。
三カン王の人生、最高です。




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寺内たけしさんの名言です。「エレキはむずかしい。・・・わかったぞ!エレキは弾かなきゃ音は出ない!」



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笑っていれば人が集まる。人が集まると情報が集まり、力を貸してくれる人が集まる。



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命・・・人が一度叩かれる。

食・・・人が良くなる。

躾・・・身を美しくする。

大丈夫・・・みんな人が入っている。

叶・・・十回口に出す。

歩・・・止まることが少ない。

恨・・・心がてんで(点で)良くならない。

悲・・・心ここにあらず、それほど悲しい。

恋愛・・・愛は心が真ん中にあり、恋は下心。

親・・・木の上に立って子を見守っている。



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北原さんと出会って、ぼくの中で変わったことがたくさんあります。
いろいろある中で、言葉の力、言葉の大切さを知ったことはとても大きな事でした。
言葉を意識すると、その言葉は自分が発しているわけですから、自分で自分の言葉に耳を澄ませると、自分で気付かなかった自分が見えてくるのです。
言葉はときに凶器にもなり、人を洗脳する魔力も持ちます。「雄弁は銀、沈黙は金」などとも言われますが、言葉によって感動したり、ほんの短い言葉で人生が有意義に展開して行くこともあります。
思ったんですね、こういうこと、言葉の力と大切さを、学校では教えてくれなかったなあと。
あなたがお子さんをお持ちだったら、その子たちに教えてあげてください、言霊のこと。言葉って大事なんだということを。
それができるためにも、ぼくたちが、言葉を大事にしながら暮らしていきたいですね。ネガティブな言葉、悪い言葉をできるだけ使わないように。

ほんと、学校では教えてくれなかったなあ。

人は自分が発した言葉と出会う/エドガー・ケーシー


言葉には、意味の他に「音質」や「調べ」がありますよね。言葉にはその人がまるまる出てしまう。
実際、なかなか難しいことですが、毎日、美しく調べを奏でる声で、自分を励まし導く言葉だけで過ごしてみたいものです。
そんなことできっこないよって思いますか?いやいや、北原照久さんは朝から晩まで、来る日も来る日も、美しい調べを奏でながら、自分を、そして周囲の人を励まし導く言葉で暮らしています。
やってる人がいるんだから、できますよ。さっ、みんなで真似しましょ。









 

赤いポスト 第2回ホームコンサートと展示会「絆」

東日本大震災の復興支援チャリティーです。


いつもコメントをくださる和泉さんち(ギャラリー「赤いポスト」)で、第2回 ホームコンサートと展示会が開催されます。



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ガーデンリフォームをきっかけに、庭が「思いを叶える場所」になり、人が集い、こういう企画も実現するようになりました。
ぼくとしては、和泉さんがお持ちの豊かな気持ちが、庭によって増幅されているような展開に感じます。



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庭に元気づけられる、庭に励まされる、庭に導かれるというようなことが起こっている。それを目撃できていることが、庭屋として最高にうれしいことです。



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あの日からもうすぐ9ヶ月。ぼくらは何ができたのか、何をしていけばいいのかということを、日本中の人が考え続けた9ヶ月でした。そしてそろそろ、「何を変えればいいのか」を探り始めているのではないかと思います。
被災者に寄り添う、絆を持ち続けることは、ぼくらがどっちに向かって次の一歩を進めればいいのかを教えてくれるはずです。東北の人たちの立ち上がろうとする姿が、次を踏み間違えないように、導いてくれると、そう思っています。
ぼくは、2011年に感じたこと、考えたことを何とかしてひとつの答えにしておきたい。その答えをこれからの道しるべにしたい。

いろんな思いを持ったまま、たとえ今は答えが導き出せないままでも、それぞれの思いを持ち寄って過ごすひとときから、確かな次の一歩が踏み出せるんじゃないかなあ。

あなたも、参加してみませんか。きっと、何かが見えてくると思います。



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ついでにクリスマスバージョンの庭もご覧ください。「庭に導かれる」ってこと、きっと感じていただけると思います。



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コンサートは人数に限りがありますので、お早めにお申し込みください。
コンサート終了後、展示会(即売会)は夜までやっていますので、ぜひ。すてきな作品がいっぱいです。 
 






 

妄想力を鍛える( 高橋邸 13 )

今日からは、徐々に暗くなっていく夜の庭をご覧いただきます。



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昨日の朝、お客様のお宅で庭の打合せをして、撮影に行く前にいったんレノンの庭に寄りました。
サンプルガーデンの落ち葉を掃除していたら、一昨日の「24時間ドキュメント番組のカメラがあなたを撮影している」という妄想をさっそく実践してみた、というご夫婦が飛び込んできました。



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あれってすごいですね!自分が主人公って思っただけで、急に姿勢も良くなるし、表情を意識するようになるし、気分がいいですよ。考え方ひとつでこんなにいい気分になれるって、おどろきでした。いいこと教えてもらってありがとうございます。 

ニッコニコで去っていきました。 これからお子さん連れてズーラシアに行くのだそうです。その前に、「レノンに庭」にわざわざ立ち寄ってくださったとのこと。
うれしいんだよなあ、こういう反応。おかげで昨日はいい写真が撮れたし、気分よくいち日が過ぎました。

それにしても、さっそく実践してみたって、いいなあノリが良くて。妄想力抜群のご夫婦です。



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妄想と言えば、妄想の達人、関根勉さんがこんなことを言っていました。

妻を美しく変える妄想があるんですよ。
妻の20年前の写真を見たら、若くてすっごくきれいなんですよ。でもそのときには今そう思うほどは感じていなかったんですね。
そこで妄想力です。
ぼくがあと20歳年取っているという妄想をすれば、現在の妻は20歳若返って、人もうらやむ美しい妻になる。いいでしょこれ、これが妄想の威力。
妻にそれを話したら「うっとうしいからひとりで楽しんでいて」って言われちゃいましたけど。


たしかに、これはいい方法です。百歳の現役スーパー医師、日野原重明先生は、80才のおばあちゃんに「ピチピチだねえ」って言うそうですから。
いいですよねえ、妻を美しく変える妄想。



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妄想は願望であり、願いです。それをイメージする力が妄想力。
大概のことは、イメージした通りになる。言い方を変えれば「夢は実現する」ってことです。あなたは信じられるでしょうか。
これって不思議で、とても単純にそう信じられる人だけに、夢は実現します。夢を実現させている人を観察すればすぐにわかることです。単純、それと一途。シンプルに真っすぐ。
「そんなに単純なら苦労しないよ」と思ったあなた。まあ、だまされたと思って、単純思考に切り替えてみてください。

すべてを単純に、すごく単純に考える。

たった数日で、あなたはその単純思考の効果を知ることになるでしょう。



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あなたの人生は、あなたの主人に完全支配されている。あなたの主人はあなたの思考。

ひとりでも多くの人に気付いて欲しいなあって思うんですね、「あなたは、あなたがイメージした通りに、発した言葉の通りに生きているんだ」ということに。
それに気付いて(そう思えて)そのように生きられる人からは、怒りや劣等感や恨みの感情が消え去ります。
8割方の人がそうなれたとしたら、そしてその人たちに人間らしい愛情と知性があったら、紛争も、環境問題も、原子力のことも解決できるのです。それができたときに、ようやく人類は地球上で生きていくことを許されます。

これがぼくの妄想。ジョンとヨーコが教えてくれたことですけどね。



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庭に出てみてください。そこがあなたの現在のイマジネーションのレベルです。

妄想癖、空想癖、想像癖、これを良しとして鍛えると、妄想力が強まる。妄想力が強い人は見慣れた妻を20歳若返らせることもできるし、暮らしを夢の実現の場にすることもできます。

妄想しましょうよ。妄想は魔法の杖、暮らしを何倍も楽しくする魔法の薬なのです。
その魔力のほどを確認すべく、庭に出ましょう。

庭って、妄想の賜物です。

これは庭屋のこじつけじゃなくて、8割方の人の庭が、イマジネーション豊かな幸福な場所になれば、人類は救われるって思っています。
政治家の庭、
東電幹部の庭、官僚の庭、評論家の庭、学者の庭、・・・何割くらいそうなっているのかなあ。見たことないですけど・・・ちょっとねえ。



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まあしょうがないから放っといて、ぼくらの庭から「イマジネーション豊かな幸福な場所」に変えましょうよ。

庭に出て、庭を楽しんで、妄想力を鍛えましょう。

まず手始めに、チチンプイプイって、奥さんを美しく、旦那さんをカッコよく変えてしまいましょう。








プロフェッショナル・仕事の流儀/妄想編( 高橋邸 12)

いい天気ですねえ。今日も高橋さんちの草花をご覧いただきながら、徒然なるままに。



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今日は完成した庭の撮影に行きます。
月に2回ほどのペースで撮影していて、撮影日は一連の仕事の中でとても楽しみな日です。
写真を撮るのが大好きなのと、それに加えて、設計した庭が質感を持ってそこに出現しているわけですから、楽しくないはずがありません。

いつもファインダーを覗きながら、ぼくは夢の世界にいるような気分になっています。
数ヶ月前に自分が思い描いた仮想庭が、現実の庭となって、今自分はそこにいる。軽い興奮状態になります。
こればっかりは設計者の特権です。



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お客様からお声がかかって、庭を拝見にうかがって、どんな庭にするかを打合せして、設計して、施工して、そして完成。
お客様とぼくのイマジネーションが、現実の庭になる。そしてそこが、お客様の暮らしの場所として息づく。時間と共に、庭は成長してゆく。ぼくはそれを目撃できる。
ぼくのために制作されたドキュメント映画を観ているような、その映画の中に居るような。



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なんだか申し訳ないほど仕事が楽しいのです。というか、仕事という意識すら消えている気がします。
自分が楽しめば楽しむほど、お客様がよろこんでくれる庭になることのうれしさ、ありがたさを感じていて、あえて「仕事」としてくくる部分としたら「自分が楽しめる状況を整える」ということでしょうか。
いい睡眠をとるとか、体調管理とか、そういうことです。



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あと、けっこう意識してやっていることが「本を読む」ということ。「隙間読み」と称して、ちょっとした空き時間に読む。じっくりと読書の時間を取ることはめったにありません。
他には録画しておいた「プロフェッショナル・仕事の流儀」他いくつかの番組を観て、チェックしておきたいいくつかのラジオ番組を聴いて、意識を活性化させる。ここ数年、ひたすらそういう日々です。
それからもうひとつ、大事な時間があります。ひたすらボーッとする時間。
根がボーッとしているせいか、ぼくの場合これがないとバランスが取れなくなります。頭を弛緩させて、お笑い番組を観たり、家事をしたり、散歩をしたり。
忙しいといえば相当に居忙しい。かなり設計がたまっていますが、そうかといって設計ばかりしていてもいい成果は得られない。ひとつひとつの庭をワクワクしながら描けるように自分をしむけていくこと。その設計している以外の時間が勝負なのです。



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楽しい仕事のために自分の心身を調整してゆくなんて、ちょっと、プロフェッショナルでしょ。
でも、時々思います、厳しさが足りないなあと。
「プロフェッショナル・仕事の流儀」で取り上げるには逆境とか、人並み外れた努力の摘み重ねとかね、そういうのがないと番組になりませんからね。あ、いや、別にテレビ局からオファーがあったわけじゃないんですけどね。・・・ただの妄想です。



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ほんと、ただの妄想ですけど、これっておもしろいんですよ。自分をテレビカメラが追っているという妄想の中で暮らしていると、自分を客観視しながら
「理想の自分」を自己演出するようになりますからね。



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山奥で畑を耕して暮らしている人でも、大都会のビルの谷間をさっそうと歩いている人でも、家族を健康を思って夕飯の献立を考えている人でも、輝いている人の共通点は、自分のドラマの主人公であり続けていることなのです。

このドラマの主人公は、あなたです。





やってみてください、あなたのすてきな生き方を追うドキュメント番組のカメラが、24時間あなたを撮影している、という妄想。

いろんなことありますけどね。あと一歩だけ、前に進もう。








 

新横浜のゲソ天そば( 高橋邸 12)

きのうの続きです。じつはこんなことがありました。



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早朝、田舎の祭りで帰郷する妻を送りに新横浜に行きました。
新横浜には密かな楽しみがあります。駅前にとびきり旨い立ち食いそば屋があって、そこのゲソ天そばが大好物なのです。
その日も妻を見送ってからひとりで店に入って好物を注文し、早朝でまだがら空きの店内の、通りが見える立ち食いカウンターに運んで食べ始めたときに、唐突に、ほんとに突然に、あることが頭に浮かびました。

地球上では今、6秒にひとり、子どもが餓死している。 



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なんで今それが出てくるかなあ・・・と、空気を読まない我が脳みそを恨みましたが、時すでに遅しで、ぼくはすでに何口かそばをすすっていました。
「うまい!」ものすごく旨いんですこれが。
でも、頭の中では「地球上では今、6秒にひとり・・・」。

ぼく、どうしたと思いますか?

ぼくは涙を流しながらそばを味わいました。
気持ちは「感謝」、ただただ感謝しながら。



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笑顔で妻を送って、こうして好物を胃に流し込んでいること、それができるお金があること、食べ終わったら店に行って設計しようという意欲があること、そんな仕事を得ていることなどをひっくるめて、感謝で涙が止まらなくなったのです。
6秒ごとに亡くなってゆく子どもの顔、それを見つめている親の顔 。
さらに、今回の津波で亡くなった人たちのこと。

ぼくの脳みそは切り替えスイッチがいかれていて、思考の歯止めが利かなくなっていました。
津波で危うく生き残った女性の話。

うちは鉄筋コンクリートだったので、なんとか流されずに残りました。
私は津波の襲来と同時に3階までま駆け上がって、生きた心地がしないままで外の濁流を見ていました。

津波が来る直前です。ゴーッていう音が近づいてくる中で、外で男の子の声がしたんです、「おとうさん!どっちに行けばいいのー!」って。
次の瞬間、凄い音がして、全部水に飲まれました。

あの子の声が今も・・・、おとうさん!って・・・。
息をして、生き残っている自分を確認しながら、がたがた震えながら、私は救助されるまでの長い時間、ずっと泣いていました。




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ほんとに、なんで今そのことが・・・と思いながら、でももうし方ありません。
ゲソを噛み切ろうとするたびに涙がぼろぼろ出て来て、鼻水出るし、もうひどいことになっていました。
顔を上げれば通りを行く人から丸見えだし、後ろでは店員さんが次のそばを作っているし、左右には少し離れて他のお客さんが食べてるしで、身動き取れないままで、「いいやもう、涙を出し切ってしまえ」と開き直って、その子のこと、おとうさんのこと、二万数千の命のこと、生き残った人たちのことを思いながら、鼻水すすり上げながら汁を飲み干して、カウンターにあった紙ナプキンで顔をぬぐってから店を出ました。

駅前に吹く心地いい風が、さっきまでグジュグジュだった顔を乾かしてくれました。



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ようやく顔を上げられるようになって、駐車場まで歩きながら、感謝って、こういうことなんだなあと。

涙を流しながらすすったそば、旨かったです。口から胃袋が大満足しています。今日生きていて、好物にありつけて、気持ちいい天気の中を歩いていることの幸せ、幸運。
感謝って、こういうことなんだなあと。



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これからの人生で、ぼくは何度ゲソ天そばを食べるかなあって考えました。その度に、たぶんこのことを思い出すにちがいありません。
ちゃんと思い出そうと決めました。ゲソ天そばを食べるたびに、おとうさんを呼んだ、あの男の子のとを。


うちの子どもたちよ、君らは幸せだぜ。五体満足で生きている。それに、こんな親父でもちゃんとまだ生きているんだから。
「どっちに行けばいいの!」って訊かれたら、おとうさんは教えてあげられるよ。
でも、まあ、そろそろ、そんなこともなくなってきたけどな。


涙もろいにもほどがあるという出来事でした。大泣きしながら食べたゲソ天そば。

震災のこと、まだまだ辛い時間が続きます。
亡くなった子どもたちの魂が、今日生きている人たちの中に飛び込んできて、ぼくの中にもぼくの子どもたちの中にも飛び込んで来て、ずっと生き続けている。そんな空想をしています。
他に、出口がないですよね、この悲しさ。






涙は心の緩衝材なのです( 高橋邸 11)

草花をご覧いただきながら、徒然なるままに。



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年を取ると涙もろくなるということがあります。妻もぼくも、ともに50を過ぎて、実感していることです。リビングにティッシュの箱が欠かせなくなっています。



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涙もろくなるというのは、ドラマや本などの刺激を受けたときに、勝手に開いてしまう記憶の引き出しが増えたということ。

悲しい思い出、辛い思い出、それだけじゃなく奇跡のように楽しく幸福に満ちていた時間の記憶の引き出しがパンパンになっていて、ちょっとした弾みでその中身が引き出しごと飛び出してきます。



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気付いたんですけど、涙腺が崩壊するのは悲しい思い出よりも楽しい思い出なんですよね。
悲しく辛い記憶の引き出しが開くと、瞬間的に「こんちくしょう」という、その記憶をはね除けようとする感情が吹き出して、パッと引き出しを押し戻して閉めてしまうか、引き出しの中身を取り出して、それに火をつけて燃料にします。だから涙にはなりません。

負の記憶に点火して、それを燃焼させてエネルギーにする人が、負けん気が強い人、負けじ魂で頑張る人です。
ぼくはというと、パッと閉めるタイプ。天性の根性なしですからね。たいがい負の引き出しは押し戻して、何事のまかったことにしてしまおうと努力します。
それでもしつこく何度も開く引き出しの中身は、取り出して焼却処分します。



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ふとしたときに涙があふれる、その涙を押し出すのは、幸せな記憶です。

悲劇を観て泣くのも、自分が幸せな記憶に支えられながら幸せなフィールドにいるからこそ。今の幸せを心からありがたいなあと思い涙があふれる。
悲劇の中にいる人が悲劇を観たとき、もしその人に生命エネルギーが健全に存在していたら、「こんちくしょう」と思うに違いありません。そう思いながらそれをはね除けようとするときに、人は奥歯をグッを噛み締めて口角を上げます。いい顔です。そして立ち上がります。
震災で、そういう顔にたくさん出会いましたよね。



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年齢を重ねるほどに、たくさんの記憶の引き出しがいっぱいになる。
悲しい引き出しは、封印するか、時々中身を出して燃やす。
楽しい引き出しは・・・これは心の財産です。何かにぶち当たったときに、その衝撃を和らげてくれます。そう、心の緩衝材なのです。
だから、悲しいドラマを観て感情が高ぶり混乱したときに、楽しかった記憶が押し出す涙によって頭がクールダウンされます。もしもそこで涙が出ないと、負の引き出しが次々開いて、気持ちがどん底まで落ち込んで真っ暗になってしまいますからね。
つまりこういうことです。

楽しい思い出、幸福な時間の記憶が多い人ほど涙もろくなり、その涙によっていろんな衝撃に耐えられるようになる。

子どもたちに楽しい思い出をたくさんつくってあげることは、単に思い出づくりなのではなくて、その子の幸福の引き出しをパンパンにしておくことで、将来の「衝撃に耐えるための涙」を蓄えさせることなのです。



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何で急にこんなことを書いたのかというと、ある出来事があったから。
「新横浜ゲソ天そば事件」、それはまた明日。





残りの4種類( 高橋邸 10)

昨日に引き続いて庭木をごらんいただきます。

駐車場のお隣側とテラスの入り口にコニファーを植えました。ブルーエンジェルとブルーへブンです。



ブルーエンジェル
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ブルーへブン
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このふたつ、似ているようで微妙に違います。成長していくにつれて、その違いがハッキリしてきます。

ブルーエンジェルの方は細身のままで、今の樹形を保ちながら大きくなってゆきます。
ブルーへブンの方はどうかというと、エンジェルに比べると荒っぽく伸びます。ゴッホが描いた糸杉のように、それぞれの枝が独立心を持っているような感じで成長してゆきます。荒っぽいと書きましたが、言い方を変えれば力強いということです。
エンジェルは枝が寄り添いながら、他の枝との調和をはかりながらシルエットを乱すことなく成長し、ヘブンはそれぞれの枝が独立心をもってたくましく成長する。
そして5年、10年と経過すると、あーら不思議、どちらも美しい三角錐になります。成熟するとこのふたつ、また見分けがつかないようになるのです。

おもしろいでしょこれって。成長過程の様子が違っても、最終的には美しく似たような樹形になる。
これは似通ったコニファーのことですけど、美しい形になるという点では森の木はすべて、成熟するとその樹形は美しく整います。
成長途中で雪の重みで枝が折れても、幹を熊に引っ掻かれても、毛虫に葉を食べられて丸裸にされることがあっても、ちゃんとそれなりに美しくなる。醜い形の老木なんて見たことがありません。
人間と同じなのです。
元気なお年寄りって、それぞれに味わいのある形になっていますよね。そしてみなさん同じようにユーモラスに富んでいて、すてきな笑顔です。


話が脇道にそれました。庭木に戻ります。

玄関の前にオリーブを植えました。



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もともと地中海方面の木ですから、それを日本の庭に植えるのは無理がありました、20年前は。和風庭園にヤシの木を植えるような違和感があったものですが、今ではごく普通に庭木として使われています。20年の間に、建物のデザインや生活感覚が変化したということでしょう。

葉が裏白で、周囲のブルー系コニファーと青白い葉と相まって、いい雰囲気を出しています。 

うちの庭にも先日植えて、毎日眺めています。リゾート感があって、横浜市栄区のわが家ながら、葉山にいるいような気分になります。すっごく気に入っています。


最後の1本はテラスのベンチ脇に植えたジューンベリーです。これもうちの庭に植えてあって、家族のような存在になっています。



ジューンベリー
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そろそろ黄色く色づいて落葉する頃です。でもわが家のはすでに葉がほとんど残っていません。台風の塩害で、紅葉することなく枯れて落ちてしまいました。
高橋さんちは横浜の内陸部で塩害がなかったため、しっかりと葉が残っていました。

ジューンベリーはいち年中楽しませてくれる木です。
春の花、実、夏の葉、秋の葉、冬は枝だけになってしまうものの、すぐに新芽が付いて、それが春に向かって太ってゆくのを眺めるのもまたいいものです。そして春、ソメイヨシノと同じく葉よりも早く花が咲きます。 


以上8種類の木が年々大きくなっていって、5年後くらいに、すばらしい庭になりますよー。





庭木、8種類のうち4種類( 高橋邸 9)

高橋さんちには8種類の木を植えました。


フラミンゴカエデ
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落葉すると、ご覧の通りで何の木か見分けがつきません。
この木の見せ場は春にやってきます。葉が茂るとこうなります。


 
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芽吹いた直後の葉がピンク色で、その色合いがフラミンゴのようなのでフラミンゴカエデと呼ばれています。



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割と早めに落葉する木です。10月末には葉が落ち切って、最初の写真のような枝だけの姿のなります。

ところが、この暖かさのせいでしょうか、何枚かの小さい葉が芽吹いていました。



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気温が下がると落ちてしまうでしょうけど、ちょっと気候がいいと反応するこの様子、旺盛な生命力を感じます。冬なのにアイスクリーム食べてる子どもみたいに元気です。


アイアンのトレリスを挟んで、ガーデニングエリアの中央にヤマボウシを植えました。



ヤマボウシ
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ヤマボウシの落葉は遅くて、12月に入っても葉が付いています。これから徐々に葉先が赤くなっていって、いち枚、またいち枚と、ゆっくりと落葉していきます。
ヤマボウシの赤はカエデのような派手さはないものの、熟した柿のようなタルッとした赤です。なかなかいいですよ。



ヤマボウシの左奥にレモン、右奥にシマトネリコ。



レモン
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まだ小さくて堅い実が、これから急激に大きくなっていって、花が少なくなる冬の庭にフレッシュな黄色を提供してくれます。
もちろん食べられます。あと3年ほどして木が成熟すると、数十個の実が穫れます。枝で黄色く完熟させたレモンの味は、格別です。 



シマトネリコ
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株立ちのいい樹形です。絵に描いたようです。
ここに常緑樹があることで、背後の目隠し塀の存在感が薄まります。この木がないと、白い壁が、ちょっと唐突な印象に感じられるかもしれません。



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一年中艶のある明るい緑色の葉が茂っていて、日に当たったときの輝きは他の木では味わえない美しさです。
テラス内部からは逆光になるので、葉が透けながら光って、夢の世界にいるような気分になります。


8種類のうち4つを並べました。
明日に続きます。


庭木って、それぞれに趣が違っておもしろいでしょ。
一度植えたら家族のような存在になるものです。よくその木の特性を知って、よく吟味して選んでください。





 

付随する3つの要素( 高橋邸 8)

昨日の「基本となるふたつのこと」は「段差を小さくして庭に出やすくすること」と「目隠しをすること」でした。このふたつの基本設定無しには、何をどうしても「過ごす庭」はなかなか成立しないのです。
今日は、今回の庭でそれに付随した3つのことを解説します。これは「過ごす場所」をより快適に、より楽しくするために必要な要素です。

まずはバーベキュー炉とベンチ。これはテーブルと椅子に置き換えてもいい。要するに庭に出たと着に行き先があるということ大事なのです。



DSC_0758



例えばウッドデッキ。世の中には使われていないデッキが 山ほどありますが、それが活用されないままになっている大きな理由がこれなんです。

デッキに出ても行き先が定まらないから落ち着かないし、行き先がハッキリしていないということは出る理由がハッキリしていないということですからね。当然そのデッキは使われないまま、やがて朽ち果てていきます。

余談になりますが、朽ちることのない樹脂のデッキだともっと始末に負えなくて、日に焼けたプラスチックの板が庭を占領したまま10年でも20年でも時が過ぎてしまいます。
そこで起こることは、デッキの面積分の敷地、庭スペースを捨て去った暮らしであり、リビングからはプラスチックを眺めながら、家事し、食事し、子育てするという暮らしです。あまりに残念なことです。
同じ使われないデッキであっても、材木なら、その柔らかい質感と、それが朽ちてゆくのを眺めることができます。

デッキやテラスに出たら、スッとベンチに行って腰掛ける、寝っ転がる。目の前にはテーブル兼用の囲炉裏がある。これがいいんです。


次は立水栓。テラス内に水道があると、その「外の部屋」は植物を育てる部屋になります。部屋からパッと出て花に水をやれることの便利さ、気安い感じが、ガーデニングを日常にとけ込ませてくれます。水場が遠いとけっこう大変なのです。



DSC_0757



お子さんが小さければプール遊びもできるし、砂遊びやドロ団子づくりでテラスが汚れても、部屋に掃除機をかける感覚で水洗いができます。
水道がある、水遊びができる、水やりが簡単な、水洗いできる「外の部屋」、いいでしょう。


最後のひとつは照明器具です。



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今回は3灯のマリーンライトと1灯のLEDフラットライトを設置しました。



DSC_0761



 庭に灯りがあることの重要性、すばらしさは、これまで繰り返し繰り返し書いてきました。
ぼくはしつこいので、夜に、日本中の庭が明るくなるまで繰り返します。いやほんとに、それほど大事なことなんですって。
夜になったらカーテン閉めて、シャッターまで下ろしてしまう家と、夜になったらカーテン開けて美しくライトアップされた庭を眺めたり、庭に出て過ごしたりする家との差は大きい。庭に照明器具があるかないかで、単に庭が明るくなるだけじゃなくて、その家で暮らす家族の人生の質が変わってくると思っています。
特に子育て。もの心ついてから社会人になるまで、夜の庭を知らずに育つのと、ごく普通に夜になったら庭に出る暮らしで育つのと、ね、どう考えても違ってきますよね。

この計4灯の明りで、夜はこうなります。



DSC_0876



リビングからはこうです。



DSC_0879



リビングの外にあるもうひとつの部屋。そこには屋根がなくて、風が吹いている。わが家から宇宙に突き出した特別室です。
宇宙に飛び出した特別室があるわが家。どうです、最高でしょそんな部屋があったら。


基本となるふたつの要素と、それに付随するみっつの要素でできあがった「外の部屋」。



DSC_0828



この仕立て方は、リビングの外に直径3メートルの円を描く広さがあればつくれます。直径3メートルの円、庭に出て計ってみてください。






  

基本となるふたつのこと( 高橋邸 7)

この庭の特等席、バーベキューテラス。
バーベキューテラスと呼ぶと「バーベキューするための場所」みたいな印象になりますが、そうではありません。「外の部屋」ということです。
リビング・ダイニングで過ごしているのと同じ感覚で、境界無く行き来する場所、室内と同じ「暮らしの場所」なのです。その暮らしの中のひとつのシーンとして、ここで心置きなくバーベキューを楽しめる、そういう場所として設計してあります。

この場所を「外の部屋」として成立させているいくつかの要素があります。今日は基本となるふたつの要素を、明日はそれを前提として付随する3つの要素を解説します。


まずひとつ目。地面を玄関ポーチと同じ高さまで持ち上げて、部屋との段差を小さくし、出やすくしてあります。



DSC_0747

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基礎の通気口は確保しつつ、部屋との段差を小さくする
これによって、庭に出やすくなることはもちろん、部屋のフローリングと外のタイルがひと部屋の張り分けのように感じられて、広がりとともに、リビングがゴージャスな雰囲気になります。

ちょっとイメージしてください、あなたの家のリビングの外に、段差なくタイルの広場があるって。
・・・ゴージャスでしょ。そして、出やすくなるし、部屋がグンと広くなった感じになりますよね。

玄関ポーチと平らにするというのもポイントです。
これはお客様が玄関ドアを開けて家に入るのではなく、インターホン越しに「お庭へどうぞ」と声をかけて 、左折して直接庭へ来てもらうことをイメージしてのことです。ポーチからフラットなら誘われるままに入っていきます。
昔の日本家屋ってそういうものでした、お客様は庭から来て縁側に腰掛ける。ぼくの田舎の魚沼市では、まだそういうつくりの家が多く残っています。

実家もそうで、・・・でも、縁側から入って来た近所の人たちの何人かはもうあっちへ行ってしまって、縁側ににぎやかな茶飲み話が響くことも少なくなりました。だからなおさら、時が経つほどに、縁側の記憶が鮮明になる気がします。
縁側は昭和の風景ではありますが、そこにあった豊かな人間関係を復活させるのも大事。
(百歩後ずさりして)復活とまでは行かなくても、そんな時代があったということを子どもに語り継ぐためだけにでも、こういう「庭へどうぞ」というつくりにしてみるのもいいんじゃないかなあと思っています。
ごく親しい人だけでも、昭和な庭の使い方に参加してくれると、楽しいんだけどなあ。

昭和時代、庭は玄関であり居間でした。


基本となるふたつの要素のもうひとつは、「目隠し」です。



DSC_0731

 

テラスの周囲にまわした目隠し塀、これ無しにはここに「外の部屋」は成立しません。

道路から見るとこうです。



DSC_0741



塀の内部とリビングをしっかりと目隠ししています。

中からはこんな具合です。



DSC_0779

DSC_0759
 


塀の2カ所にスリットを入れて、アイアンの飾りを取り付けてあります。
これは塀を必要な高さまで上げると、やや圧迫感があるような気がしたのと、ばの雰囲気づくりを考えた演出でした。



DSC_0760



目隠し効果を損ねない、ほんの小さな隙間からでも外が覗けると、場の開放感がグッと増します。

お隣側は、板塀で目隠ししました。これも場を和らげる効果がありました。



DSC_0753



木材の質感というのは、日本人には特別馴染むのかもしれません。
3面を目隠しするときに、このように1面を板塀にすると、その板塀の1面が全体の印象を支配するのです。



DSC_0819



お日さまの光を溜め込んで温かくなっているような木の質感。思わず触りたくなりますよね。もし床面なら、寝っ転がりたくなります。それが木材の魅力なのです。コンクリートやプラスチックや金属だと、そういう衝動は出てきません。

材木の魅力は陽の光を溜め込んだ温もりです。


2方向をスリットが入ったコンクリートの塀、1方向を板塀にして目隠ししたこのテラス。椅子に座るとこんな風景です。



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この場所が道路沿いにあるなんて思えない、中庭か裏庭に居るみたいな落ち着き感が得られました。


庭が道路沿いにあると、それだけで「過ごす庭」をあきらめてしまう人が大半です。
あきらめてはいけません。必要なところに目隠しをするだけで、前庭を中庭や裏庭みたいにすることができます。






 
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