2014年05月

庭は成長を遂げている

キッチンで洗い物をしていた女房が「この角度から外を見るとすごいよ!」と声を上げました。
朝から晩までにぎやかに発声している彼女の声にいちいち反応してしていると、ぼくのいち日はそれだけで終わってしまうので、いつものように「ああ、そう」と受け流しておきました。
女房が出かけてひとりになってからキッチンに行って、その位置から庭を眺めてみると、たしかにすごい!
毎日眺めている庭なのに、視点が変わるととても新鮮に感じられるものなんですよね。
さっそくカメラを取り出して撮影したのがこれです。



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今年はわが家の庭史上最高の花数になっています。



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一回だけ寒肥をやった他にはたいして手入れもせずに冬を越したのに、バラが、何だか申し訳ないほど盛大に咲いてくれています。
何だか庭がひとつの生き物であるかのようです。

庭は、年々成長を遂げている。 

芝生も木も花も年を追うごとに生命力を増していくことが感じられて、同時にもうひとつ、ぼくら夫婦も成長をし、ずいぶんと幸せが膨らんだなあという感慨があります。



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家族には、夫婦には、いろんな出来事が起こるもの。凪の日もあれば嵐もやってくる。寒風吹く厳しい季節もあるし、暑さにへたりそうになることもあります。



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大事なのは「時間」かもしれないですね。
どうしても目の前の課題に翻弄されがちですけど、そうじゃなくて、もう少し長いスパンで捉え考える必要があるんじゃないかと。



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来し方を振り返ると、庭の成長のようなゆったりとした流れの中で、ちゃんと正解が導き出されてきたことが確認できます。



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恋愛中は互いを見つめ合い、夫婦になったら同じ方向を見つめる。

誰の言葉だったか・・・たしかにそうですよね。
ふたりで花咲く未来を夢見て、一緒に耐えたり、闘ったり、やり過ごしたりしているうちに、ちゃんといい夫婦に成長していける。

大事なのは、ふたりが同じ方向を見据えていること。



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女房は来年の春に向けて、新たに数種類のバラを植えようと目論んでいるようです。それとアーチとトレリスの増設。

いいと思います。素晴らしいことです。

人間が育つにつれて、イマジネーションは限りなく広がってゆく。

ぼくら夫婦とこの庭がどこまで成長を遂げられるのかが、人生上の大きなお楽しみになってきました。



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庭っていいなあ。
もしも出会った頃に「この人と、いつか庭のある暮らしをしたい」と思わなかったら、庭に興味を持たないままの人生だったとしたら、こんな気持になることはなかったかもしれませんからね。



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庭って、ほんと、人生に必要だと思います。






 

庭で夢実現の練習

一時期グリーンカーテンが大ブレイクし、ゴーヤが売れに売れました。
ところが大半がうまく育たず、多くの人のグリーンカーテン構想は未完に終わったのでした。



赤澤さんちのアプローチガーデンです。
シバザクラが満開で、
他にも花がいっぱいで、
道行く人が足を止めて見とれています。
こういう家で暮らしている人って、
確実に幸せですよね。

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失敗の状況は二種類で、「下葉から枯れてゆく」と「上に伸びない」。
下葉が枯れるのは水不足です。
地植えならいいんですけど、プランターの場合は水やりを怠ると、とたんにそうなってしまいます。



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上に伸びないのは肥料不足が原因。
旺盛に伸びたがる、いわば腹減らしの植物には追肥を施す必要がありますので、植えっぱなしで水だけやっているのでは発育が止まってしまいます。



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これって何だか、人生訓みたいですよね。
猛勉強をして志望校に合格する。大恋愛の末に結婚する。憧れの職業を目指して資格を取る。意を決して転職する。夢を抱いて庭付き一戸建てに住む。
でも、実は本番はそこから。



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水やりをし、肥料を与え続けないと、夢の実現には至れない。



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思うに、ゴーヤのグリーンカーテンを完成させた人と夢を実現できた人って、たぶん同じくらいの割合なんじゃないかなあ。



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庭は、人生訓に満ちている。



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夢実現の練習として、グリーンカーテンに挑戦してみてはいかがでしょうか。
コツというか、リズムというか、何か大事なことがつかめるかもしれませんよ。






 

ワインのような庭

久しぶりに、上大岡の駅の裏手にある隠れ家的レストラン『伊太利庵厨房 四季の庭』に行ってきました。



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この庭を手がけて8年が経過しています。
積み重なった時間が味わいとなって、庭の空気が濃く感じられました。

庭は、まるでワインのように熟成される。



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この8年は、ただ時計が進んだだけのものではなく、連日たくさんの人がこの庭を感じ、楽しみ、感嘆の声を上げた、庭と人が呼応した時間だったに違いありません。

人がいて庭。
庭はそこを訪れる人によって味わいを増してゆく。




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この庭の特徴的なところは、花が少ないということ。それは維持管理を楽にするために、最初から仕組んだことでした。



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それが功を奏しています。
華やかなバラの季節に、アイビーを中心としたこの庭の静かな風情が、とても贅沢な雰囲気となっています。



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いい感じです。いつまでもここにいたい気持になります。
ずっとここにいて、庭に埋もれて、土の微生物に分解されながら心地よく朽ち果てていきたい(笑)そんな気持になります。

花の少ない庭は、心の深層に働きかけてくる。

ぼくはいつも花花って言っていますけど、こういう庭もアリです。



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あなたもお友達を誘って、一度訪れてみてください。
これからの季節は庭の席を予約するといいですよ。



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庭だけでなく、料理、値段、サービス、雰囲気、すべてに満足できるお店です。



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「レノンの庭」相談会

「レノンの庭」で相談会を開催中。
花の植え方、芝生の張り方、 木の剪定の仕方など植物のこと、デッキや花壇や通路や目隠し塀の作り方、庭に関することなら何でもどうぞ。



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昨日もたくさんの方にご来店いただき、庭のことを話し、一緒にいろんなタイプの庭を思い描きました。
植物についての質問も多く、みなさんの庭への意欲が伝わってきてうれしかったです。
そのうれしさが膨らみ過ぎて軽い興奮状態になるという、いつもの、この上なくご機嫌な症状に陥っています(笑)

その興奮状態のままで、昨日何度か繰り返して話した事柄を書いておこうと思います。



昨日撮影した「レノンの庭」のジューンベリー。
今年は豊作です。
黒く熟した実は
相談会に来た子どもたちと食べ、
残りは今夜収穫して
わが家のお酒になります。
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まずはカーテンを開け放って暮らせるようにしなきゃ。
一年中レースのカーテンが閉まりっぱなしだったら、庭は価値を持つことができずに、やがてあなたを悩ませる場所になってしまいます。



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庭を幸せな場所にできる人は、幸せな人生を築ける人。
これ間違いなし!
なぜなら、コツが同じだから。




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この人生においてあなたが成すべきことは、あなたが愛する家族を幸せにすること。
この考えに同意していただけるなら、まずが手始めに理想の庭を出現させてしまいましょう。
庭なんぞは、幸せな人生の、ほんの入り口なのです。




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庭の空気は地球を覆っている空気。
見上げる空の向こうには宇宙が広がっている。
庭という「部屋」 を持つことで、あなたの意識はグローバルに展開します。




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庭って姿見です。あなたを見事に映し出す場所です。
庭、どうなっていますか?




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想像できることは実現できる。
想像するだけで、すでに半分は実現できている。
庭ってそれを、時間をかけて、とても丹念に教えてくれます。




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庭はあなた次第。
楽しい人の庭は楽しく、元気な人の庭は元気で、熱心な人の庭は熱心です。

裏技があります。
庭をあなたの理想型に仕立てると、その庭があなたを、そういう人へと育ててくれます。




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熱すぎますかね?
でもね、庭ってそういうもんなんですよ。
庭を楽しむ暮らしを始めると、「人生ってすばらしいなあ」という思いを100倍感じるようになります。
ゼロを100倍してもゼロのまま。
まずはその使われていない庭を「暮らしの場所」としてイメージしてください。
ゼロを1にすることで、あとはどこまでも増やしていくことができます。

さあぼくと一緒に、あなたの理想の庭を思い描きましょう。







 

e=mc² ( 名言・格言コレクション )

アルベルト・アインシュタインの「 e=mc² 」は、科学好きにはたまらない公式なんだそうです。これこそが、地球上でもっとも美しい公式であると。
エネルギー=質量×速度の二乗ということらしいんですが、ぼくにはそのことの美しさが未だ理解できずにいます(笑)。

でもアインシュタインの並外れた天才性とチャーミングさは知っています。
それは名言手帳にたまってゆく、彼の言葉からそう感じるのです。



昨日に引き続き、
後藤さんちの花をご覧ください。
「 e=mc² 」は難解ですが、
この庭の美しさは心に沁みてきます。
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人生における成功をA、
仕事をX、
遊びをY、
口を閉じることをZとすると、
A=X+Y+Zが成立する。




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無限なものは2つあります。
宇宙と、人間の愚かさ。
前者については断言できませんが。




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第三次世界大戦がどう戦われるか、わたしにはわかりません。
しかし、第四次世界大戦ならわかります。
石と棒を持って戦われることでしょう。




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成功という理想は、そろそろ奉仕という理想に取って替わられてしかるべき時だ。



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平和は力では保たれない。
平和はただわかり合うことで、
達成できるのだ。




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他の人と違うことを考える独創的な人がいなければ、社会は発展しません。
言いかえれば、人々の個性を伸ばさなければ、社会は進歩しないということです。




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そしてこれ!先日フェイスブックで見つけたこの言葉に、ぼくは限りない美しさを感じました。

私たちの生き方には二通りしかない。
奇跡など全く起こらないかのように生きるか、すべてが奇跡であるかのように生きるかである。




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科学に限らず何の分野であっても、天才の言葉は真理であり、美しいものですね。



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ついでに、ガーデンデザイナーいわふちひでとしの言葉を。

「蚊がいるから庭に出ない」と言ってしまったら、地球上の半分の人は庭を楽しめないことになる。
残りの半分は、蚊が生息できないほど過酷に寒いか熱いかなので、つまり地球人全員が、庭を楽しめないということになる。


・・・残念ながら、あまり美しくないですね(笑)。

そろそろ蚊の季節。
これから、ぼくは連日この言葉を言い続けることになります。
蚊取り線香を焚けばまったく問題なしですから、「蚊がいるから・・・」なんて悲しいこと言わないでほしいんですけどねえ。 

悪い虫を追い払いながら、すべてが奇跡であるかのように、庭を、今日を、楽しみ尽くしましょう。 
 







明日、明後日、旭区の四季の森フォレオにある「レノンの庭」で、お庭の相談会を開催します。

ふだん留守がちでご迷惑をおかけしていますが、この二日間は必ずぼくがいます。
庭のことなら何でもだいじょうぶ。お気軽にどうぞ。



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5月24日(土)・25日(日)
9:00〜17:00


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イメージすること、思い描くことが大事。
ぼくと一緒に、あなたの理想の庭について考えてみましょう!

イメージできたらできたも同然。

庭を思うことは、人生を思うこと。庭を思い描くことは、幸せな未来をイメージするということなのです。
ぜひ、ご一緒に。



 

 

庭は人を映し出す

今年も感動の日がやってきました。後藤さんちのオープンガーデンです。



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庭に入った途端に、ぼくは声を上げて笑っていました。



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いやあ〜今年は一段と凄くて、もう笑うしかない。



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庭は人を映し出します。



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ということは、そう、後藤さんは並外れた情熱の持ち主なのです。



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お客様から「庭で人生が変わりました。感動しました」と言われるぼく自身が、毎年この庭に大きな感動をもらっています。



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いったいどれほどのエネルギーを費やせば、これだけ見事に花を咲かせることができるのか。



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いやいやそれ以前に、そもそもどうすればこれほどの情熱を持つことができるのか。



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この庭を訪れるたびに「浴びる」感じがします。



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上質なパワーを全身に浴びて、心身がフル充電されることを感じます。



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庭ってすばらしい。



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こうして素晴らしい庭を実現させる人ってすばらしい。



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濃く生きなきゃなあ。



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パワー全開で、情熱を持って、花咲く日をイメージして暮らさなきゃ。



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後藤さんは、今日という日を、ぼくの何倍もの熱さを持って過ごしているに違いありません。



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そう感じることで、自分のリミッターが外れます。



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ありがたいです。



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あぁ、これでまた、ぼくは全力で庭を思い描くことができます。



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花の数と幸せは比例する。



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この庭の花は、あふれる情熱によって咲いています。



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つまり、「情熱と幸せは比例する」のです。



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情熱的に、情熱的に、もっと情熱的に。

いやあ〜何だか、この庭に来ると、いつも感謝の気持でいっぱいになります。





 

繰り返し読む

相田みつをの、こんな詩があります。



わが家のアイスバーグです。
純白のバラは、心洗われるようでありがたい。
あぁ・・・洗い甲斐のあるわが心。

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その人の前に出ると
絶対にうそが言えない
そういう人を持つといい

その人の顔を見ていると
絶対にごまかしが言えない
そういう人を持つといい

その人の眼を見ていると
心にもないお世辞や
世間的なお愛想は言えなくなる
そういう人を持つといい

その人の眼には
どんな巧妙なカラクリも通じない
その人の眼に通じるものは
ただ本当のことだけ
そういう人を持つがいい

その人といるだけで
身も心も洗われる
そういう人を持つといい

人間あまりにも
うそやごまかしが多いから
一生に一人は
ごまかしのきかぬ人を持つがいい

一生に一人でいいから
そういう人を持つといい



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ぼくは気に入った本や気持に引っかかった詩を、何度か繰り返し読むクセがあります。
本だと3回、詩や短い言葉や歌詞のワンフレーズなどは、一日中リフレインさせていることもあります。



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1回目・・・そういう人に出会いたいなあ。

2回目・・・これまでにいたかなあ、そういう人。◯◯君・・・◯◯さん・・・◯◯先生・・・、でも、微妙に、そう言い切れないところもあるんだよなあ。

3回目・・・もしかしたら相田みつをも出会っていないのかもしれない。これは自分を叱咤し、そういう人格へと導こうとしている詩なのかもしれない。
うそがつけない、ごまかしがきかない、清廉な自分。

4回目・・・ んっ?

5回目・・・「人」を「庭」にすると、しっくりくるかも。 



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その庭に出ると
絶対にうそが言えない
そういう庭を持つといい

その庭に立つと
絶対にごまかしが言えない
そういう庭を持つといい

その庭の花を見ていると
心にもないお世辞や
世間的なお愛想は言えなくなる
そういう庭を持つといい

その庭には
どんな巧妙なカラクリも通じない
その庭に通じるものは
ただ本当のことだけ
そういう庭を持つがいい

その庭にいるだけで
身も心も洗われる
そういう庭を持つといい

人間あまりにも
うそやごまかしが多いから
一生に一度は
ごまかしのきかぬ庭を持つがいい

一生にひとつでいいから
そういう庭を持つといい



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うん、これは名作。
ぜひ何度か読み返してください。



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ぼくは「人」を「庭」に置き換えました。
あなたは?
人や庭や詩や音楽や本や、自分を律しつつ導いてくれる何かを持っていたいですね。

ぼくらに与えられた時間は限られていて、それはことのほか短いのですから。

さっ、庭に咲き誇っているバラのように、今日のこの命を、思いっきり美しく燃焼させましょう。

ガーデンデザイナーいわふちひでとし、バラの季節はピュアに燃え上がります。






 

個性は自然の采配

庭木は同じ規格であっても、その値段はピンキリです。
規格とは、高さ、葉張り(枝先までの直径)、目通り(視線の高さでの幹の円周)で、公共造園工事の設計書には、その規格での標準的な価格が見積もられています。
施工業者としては、その規格に合致するものでいちばん安い木を仕入れたくなるわけですが、そこが造園のおもしろいところで、要所要所に見積もり金額以上の木を配さないと、庭としての態を成しません。 

値が張る木は、それ単独で(平均的な)美しい姿をしています。
では採算どがいしで、そういう高価な木だけで庭を仕立てたとしたらどうなるでしょう。
その庭は趣きを欠いたものになります。
逆に安価な木だけでまとめた庭は、そのまま、安っぽい仕上げになってしまいます。



今朝はわが家のバラを5点盛りで。
この季節は、
夜明けの庭に出るのが楽しみです。

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樹形が悪くて値がつかないほどの木を高価な木に添えて対比させたり、一本では絵にならない木を数本寄せて植えたりすることで、庭全体にいい感じの調和が生まれることを、これまで何度も経験してきました。

木に価値があるのではない。
それを使った、庭全体のハーモニーに価値がある。


その調和は、それぞれの木が固有の特性を持っていることによって生み出されます。

いや、ちょっと、昨日自分の容姿や性格に猛烈なコンプレックスを持っている人と話しましてね。その人のことをつらつらを考えているうちに、この庭木の話が浮かんできました(読んでくれているといいんだけど)。
・・・続けます。



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地球上に一本として同じ木はなく、それはつまり、木の数だけ個性が存在するということです。
これ、凄いことですよね。

個性は自然の采配。



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ぼくなんかは明らかに個性過多ですから(笑)、それを負の要素として捉え始めたら、すぐに一歩も進めなくなり立ち尽くしてしまいます。
だから一切そうは思わない、ことにしています。
バンッと胸を張って言っちゃいますけど、いわふちひでとし、この売り物にならないイビツな樹形だからこそ、思い描ける庭があるのです(呵々大笑)。

独自の個性の中にこそ、天から自分への使命が託されている。

ぼくはそう思うことにしています。



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個人の問題として言うなら、人との違いを気に病むことなど全く意味がないことです。そんな暇があったらその個性に磨きをかけた方がいい。
社会の問題として考えるなら、個性を排除したりそれを障害と呼ぶことは、その社会を美しい庭として思い描くことができる、気のきいた造園師が存在していないということなんじゃないかなあ。



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っと、ここで終わると世の中への愚痴になってしまいますので、ひと言添えておきます。

楽園を思い描くべき社会の造園師って・・・ぼくであり、あなた。







 

あなたはもうひとりいる

若田光一さんが無事帰還しましたね。
日本人が国際宇宙ステーションの船長を務めるという、SF漫画みたいなことが、現実になったんですねえ。


宇宙に行くと、地球が見えます。
かつてはよく、宇宙飛行士が地球に帰還してから宣教師になったり、田舎にこもって農業を始めたりすることがありました。
宇宙飛行士は正真正銘の、最強の理系の人のはずが、宇宙から地球を眺めることで、正反対の文系人間に変容するわけです。



谷口邸
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自分の居場所を外から見ると、もうひとりの自分がそこにいる。

庭で過ごすって、そういうことだと思うんですね。
庭から家を眺めると、暮らしを、家族を、そして自分を客観視できます。



今福邸
今福邸



外から自分を眺めると、世界が倍になる。

それは海上から陸を眺めるようなもので、一度でもそれを経験した人は、思考がデュアルになり、広い世界観を得ることとなります。



石崎邸
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庭を、部屋から眺めるだけの風景にしておいてはもったいない。

そこに出てください。
風景の中にたたずんで、腰掛けて、時を過ごしてみてください。



森邸
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それを習慣化することで、人生は複層的になり、広がりとバランスを得ることになります。

庭に出て、今の自分を見つめるもうひとりの自分に出会ってほしい。

庭での時を楽しむ人たちに感じる豊かさって、そういうところから来ているんじゃないかなあ。



日置邸
日置邸



あなたはもうひとりいる。
あなたの家族の暮らしには、もうひとつの世界が隠れている。




和泉邸
和泉邸



たくさんの人が、そこに辿り着けるといいなあって思っています。
まずはだまされたと思って、庭にテーブルとイスを置いてみてください。
そこは、あなたの宇宙ステーションです。







 

雨のち晴れ

雨の日って、い〜んだな〜。
しっとりとした空気と多重通奏音のような雨音に包まれていると、庭の花たちが大よろこびするように、ぼくも全身が活性化するのを感じます。






ふと思い出したんですけど、20年前、ぼくは雨が大の苦手でした。気が滅入ってしまって、雨音に魂が吸い取られるようで、頭が重く淀んでしまって。
それが180度変化し、今は大好きになっているんですから不思議なものです。 



雨の「レノンの庭」です。
時々こういう日に傘をさして、
写真を見つめている人がいます。
乾いたスポンジが水を吸うように、
雨は心の吸収力を強めるのかもしれません。
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雨が大嫌いだったあの頃の自分を思い起こしてみると、まあいくつかの悩みは抱えていたものの、それは今も同じですから除外するとして、ひと言でいうと「バランスが悪かった」のだと思います。
食べ物はコンビニと外食ばかりだったし、睡眠は不規則。
むやみに気持だけが燃えたぎっていたので、いつも全力で突っ走っては、つまずいたり力尽きたりして数日寝込むみたいな。 



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もしかしたら、このように言えるのかもしれません。

心身のバランスを欠くと、雨が辛く感じる



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若い頃にありがちなバランスを失っての暴走ってのは、エネルギーの浪費ですよね。
おまけにそうやっているうちは、仕事でも、人生においても、何の成果も上がらないものです。
うまくいかない、でも気力体力が溢れているのでまた暴走。それを繰り返して、やがて痛い目にあって激しく落ち込む。

バランスを欠いて突っ走ると、必ず転ける。



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今こうして雨が大好きになったのは、きっとバランスが保たれている証しなんだと思っています。
雨は自然の循環。
つまり、人間の良好なバランスって、自然界のバランスと同じってことなんじゃないかなあ。



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バラの季節が過ぎれば、次は梅雨がやってきます。
昨年は庭でしっとりと過ごした日は二日だけで、全般的にゲリラ豪雨と灼熱の陽射しの異常な梅雨でした。
ことしはしとしととした雨が降り続くような、そんなやわらなか梅雨になってくれるといいですね。



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そうそう、ぼくが雨を好きになったきっかけの、ハワイに伝わる言葉があります。

No Rain, No Rainbow. 

雨が降らなきゃ虹は出ない。
雨のち晴れ。そう思えば、雨もまた良し。
これも自然界のバランス。

横浜は、今朝もい〜い雨が降っています。






 

愛で選択する

人生は選択の連続です。
大きなことでは志望校や結婚相手や就職先、小さなことでは今夜のおかずを肉にするか魚にするかなど。
選択の基準はケースバイケースであり人それぞれなわけですが、多くの場合は「好きか嫌いか」で選ぶわけです。
他には「正しいか間違っているか」、「快適か不快か」、「得か損か」、ぼく的には「美しいか否か」というのをよく使います。



メリサ
メリサ



最近ちょっとしたことがありまして、久しぶりにとても判断に迷いました。
どうもこれまで使ってきた基準に照らしてもスッキリとした選択ができずに、悩んだ末に(5分ほどですけど・笑)もうひとつの、とっておきの判断基準を持ち出すこととしました。
もうひとつの判断基準、それは「愛」です。
嫌いでも、正しくなくても、損でも、美しくなくても、愛に照らして考えるならそっちしかない、という判断をしました。



サマースノー
サマースノー



やってみると、とても気持がスッキリとして、その選択によって少々の辛い展開もあったんですけど、でもそれを越える晴れ晴れしさを得ることになりました。

愛で選択する。

これ、けっこういいんじゃないかなあ。
時にそれが毒を食らうことであっても、自分の愛情に照らして納得できる方向に歩を進めてみる。



カティ
カティ



もしも地球上のすべての判断基準をこれにしたら、人が正義を振りかざして他の人を苦しめることも、命を奪うこともなくなるし、・・・っと、気が晴れ過ぎてジョン・レノンになってしまった。



ベビーロマンティカ
ベビーロマンティカ



「愛」を一枚のフィルターにして、思考に装着したらいいと思うんですね。好き嫌いで考えてからそのフィルターを通過させてみる、損得で選んでからフィルターに通してみる。
その選択は必ず功を奏するに違いありません。
なぜなら、「愛」は自然界の掟みたいなものなのですから。
庭にいると、そのことをとても強く感じるのです。

愛ある思考を無くしてはいけない。
無くしたら、滅びる。




ピエール ドゥ ロンサール
ロンサール



自分の心に装着されている愛情のフィルターが汚れないように、破れないように、いつも手入れをしておきたいものです。
そのためにも庭に出て、庭に浸って、庭を感じてほしいんだなあ。

庭は愛で成立している場所。

花を植えること、雑草を抜いて美しく整備することは、心のフィルターのメンテナンスでもあります。



アイスバーグ
アイスバーグ3



人生には何度かの嵐がやってくる。人は徹底的に追いつめられると、この愛に照らした選択肢に出会います。
でも、そんな窮地に立たなくても、持っていたらいいと思うんですよね。
好き嫌いでも、損得でもない選択が必要な場面って、けっこうあると思います。







ジョンは歌っています「愛こそはすべて」であると。
あぁ、何だか今朝は・・・







やろうとしないことは 

できない

 

歌おうとしない歌は 

歌えない

  

言えないことはあっても 

ゲームのやり方を覚えることはできる

簡単なことじゃないか

 

 

作ろうとしないものは 

作れない

 

救おうとしなければ 

誰も救えない

 

できないことはあるかもしれないけれど

いつかは何者かになることはできる

簡単なことじゃないか

 

 

愛こそはすべて

いま必要なのは 

愛だけだ

 

 

分かろうとしないことは 

分からない

 

見ようとしないものは 

見えない

  

今いる所が違うと思えば

他の場所を探してみよう

簡単なことじゃないか

 

愛こそはすべて

 

愛こそはすべて

  

今必要なのは

 

相変わらず

 

性懲りもなく

 

愛しかない





 

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