



















楽しむことにも上限なし。












後藤さん、今年も感動をありがとうございました。
90歳のご夫人から「ねえお兄さん、これは何というお花?」と訊ねられました。
とても可愛らしい方でした。
好奇心って、素晴らしい。
油がなければランプは灯りません。
油とは愛情であり、経験であり、希望であり・・・・。
年齢を重ねるほどに、美しい明かりを灯したいですね。
女性の物語には恋が必要。
男性の物語には夢が必要。
思いっきり感動的な物語を生きたい。
植物は花が終わると、次は実を太らせることに専念します。誰かによろこんでもらえることは最上級のよろこび。
だから世の中うまくゆく。
神様はうまいシステムをつくったものです。
ぼくは仕事が生きがいですけど、何か?
でもワーカホリックじゃないですよ。
ひとつ確かな生きがいを持っていると、他のことも存分に楽しめるものです。
夢がエンジンで、憧れがガソリンで、ときめきがナビ。
ときめき方向にウインカーを出してアクセルを踏む。
決められたルートを行くより百倍楽しい。
休日にひとり静かに庭で腰掛けて、思いつく限りの幸せを書き出してみてください(できれば千個くらい)。
バラの香りに包まれたとき
庭でビール
風呂上がりの乾いたタオル
卵かけご飯
故郷からの宅急便
家族の笑い声
お客様に「庭で人生が変わりました」と言われたとき
本を読みながらの寝落ちの瞬間
回転寿司のしめ鯖が上出来だったとき
・・・・
朝飯前ってのはな、暗いうちにひと仕事終わらせることだ。
朝寝してるようじゃ使いもんにならん。
仕事が一番の薬。
稼ぐ(働く)に追いつく貧乏は無し。
年寄りの仕事を取るな。
動いているうちは元気でいられるんだから。
仕事が嫌いじゃあ燃やす(火葬する)しかねえな。
働くとは端を楽にすること。
自分が楽したくて働いてたら身が入らんよ。
休みたいんなら一生休んでろ。
弁当と雨具は自分持ち。
弁当忘れても雨具は忘れるな(台風だろうが吹雪だろうが、雨具を着て黙々と働く人たちなのです)。
手はふたつあるんだから両方動かせ。
ロクは水平ってこと。
ロクデナシってのは考えが平らじゃない人のこと。
酒飲みすぎるとロクが悪くなるぞ。
我慢しろ。
考えてないで動け。
理屈はいいから、とにかく働け。
庭好きには楽観主義者が多い。
そもそも悲観主義は、庭にある自然の営みに馴染みません。
働き続けていれば心身は錆びない。
エンドレスの庭仕事は長生きの秘訣。
コンディションがいい日は、庭にいると次々と発見があります。
うれしくなって、いい気になって、ますます調子づいて。
庭は元気を加速させる性質があるのです。庭と違和感が生じたら、すぐに庭を改善するか自分を修正してください。
庭と歩調が合っていることが大事。判断に迷ったら庭に出る。
ゆったりと腰掛けて問うてみる。
万が一孤独な境遇になったとしたら、きっとしばらくは庭を見るのが辛いだろうなと思います。
でもそんなときに、親身になって声をかけてくれるのも庭なんだと思っています。
庭とふたり暮らしをしている人たちの笑顔を、ぼくはたくさん知っています。