シーンで思えばうまくゆく。
いろいろな要素や可能性を入れ込んだマスタープランをもとにして検討してゆく時に、予算を抑えるために目隠しをなくし、照明器具をなくし、椅子の配置も考えずにデッキを狭くしてゆくというような展開を考える方もいらっしゃっるんですけど、それでは何のために庭かわからなくなってしまいます。
その場所で、誰が、どんな気持ちで、どう過ごすのかをシーンで思い描いておけば、庭が意味を失うような事態は回避できます。
コンセプトがぶれない削減プランは必ず原案よりも良くなりますが、予算とともに夢まで削り始めると、結果的には大きな無駄遣いに終わります(世の中に、そういう庭のなんと多いことか)。
庭に限らず、未来をイメージする時には登場人物を決め、シナリオを書き、演出も考えて、映画の予告編のように思い描きましょう。