2017年06月

H!nt de Pinto 124

庭の設計は一つとして同じ条件のものはなく、そこに生み出そうとする庭の概念やテーマも違い、試験問題のように明確な正解が用意されているものでもなく、だからその都度、取り掛かる時にはプレッシャーというか気負いというか、ちょっとした緊張状態になります。



森を行けば、
発想の種が次々と。

クワ

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そのまま取り掛かると調子が出るまで時間をロスしてしまうので、まずは丁寧にコーヒーを入れてから、こんなことを自分に言うことが習慣となりました。

そんなの簡単、お茶の子さいさい。

このひと言で設計の要点がシンプルに見えてきます。
心配事やら、筋肉痛やら、空腹やら、知能が高い割に論理性に欠ける女房のお言葉やらの雑念も、仕事にポイントを絞ってピントを合わせれば消えてゆくからあ〜ら不思議。



ミモザ

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次にこう言います。

楽しみにお待ちかねだ。

これで脳がアクセルを踏んだように本格始動を始め、要点がつながってサクサクと線を描き始めます。
期待されることと、感謝されるであろうと思うことが最良の燃料。


ヤマザクラ

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次はこう言います。

私は類い稀なる幸運と強運と才能の持ち主である。

まあぼくだけじゃなくて誰でもそうなわけですが、あえてそれを確認することで、連なり重なり合っていた線が立ち上がってきて、図面上に花咲き風吹き光が注ぐ、仮想の庭空間が出現してきます。
ミューズとレノンが手をつないで降りてくる、その瞬間がエクスタシー。



ムギ

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時々行き詰まるとこう言います。

答えは自然の中にある。

カメラを持って散歩に出かけ、しばらく歩けば必ず新たなアイデアや課題の画期的解決策が浮かんできて、急いで設計に戻ります。
早足で帰らないと、馬車はカボチャに、馬はネズミになってしまいます。



タンポポ

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では、今日も「そんなの簡単、お茶の子さいさい」から。





文学も絵画も音楽も、単純化するほどに本質が際立ってくることの不思議。
いやさ、本質を求めるほどに複雑化し、混沌としてゆくことの方が不思議。
力道山刺されたる街でぶつぶつと呟くラッパ吹きに言わせれば、人間は愛すべき神経症の猿。


ヘビ男たちのモダンキュービズム







今日は港南台店で、シンプルに、複雑化によって単純を表現する作業に従事してます。

 




 

庭の法則


自然になるほど楽になる。

日向には日向の、日陰には日陰の花を。
照る日には光を浴び、雨降りには水を吸収し、朝に開いて、昼にそよいで、夜は閉じて静寂の中で明日を思う。
自然の営みに寄り添う暮らしが、元気回復の秘訣。



ヤマモモの実。

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秋の果実はカロリー高く、

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真夏の果実は酸味が強く、

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初夏の果実は水分豊富。

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季節ごとに、自然のレシピは至れり尽くせり。
旬のものを召し上がれ。



暮らし方や思考や関係性が不自然なばかりに喘いでいる人を見るにつけ、「庭ですよ、庭」と声をかけたくなります。
傾いた心のバランスを調整するのに、庭は最適な場所。




 

庭のことだま

つべこべ言わずに仕事仕事。

清少納言の枕草子、紫式部の源氏物語、紀貫之の土佐日記は平安時代を代表する文学です。
清少納言は才女の誉れ高く、紫式部は天才女流歌人なので女性。では紀貫之はというと、日本最古のネカマ(ネットオカマ/インターネット上で性別を偽り投稿する男)だったと言われています。
これは当時の社会通念として「女は虚(夢やロマン)に身を置き、男は実(糧と生存)に生きるべきである」 ということがあったためで、つまり男性は戦や農業などの仕事に専念して記述するのは業務上の記録のみ、小説や随筆といった虚の世界は女性だけに許された表現世界だったのでした。

女は虚で男は実。平安から平成へと時は移り男女の虚実は入り乱れたものの、その役割分担は本来的には変わらないのではないかと、庭を楽しみながら、羨むほどの分厚い幸せを実現している人たちに接しながら思うことです。
そこにある共通点は、男性が男らしい働き者であることと、女性が女らしく美しいこと。



男たちよ 限りなく愛してあげなさい
女たちよ 果てしなく生きてあげなさい


 


数ある名曲の中で、長岡で演ったライブで聴いた村上律のスティールギターとうねるこの曲が、ジーンと、クリーナーで拭いたレコードの溝のように綺麗に胸に刻まれています。

加川良、4月5日白血病で死んじまったそうです。
いやはやまったく、なんてこったい、良さん。



もう一曲聴きながら、献杯。





花の命も人の命も何も変わらない一つの命。
男の一生も、女の一生も、深くて暗い川を挟んで咲く命。
それにしてもこの儚さは。
生きてるうちが花なのだ。
脇目も振らずに咲き誇れ。
などとつらつら思い、ややうつむき加減の散歩道で見つけた、ガウラの赤が血潮のようで。



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紅き唇あせぬ間に 熱き血潮の冷えぬ間に 明日の月日はないものを



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さて、つべこべ言わずに仕事仕事。





今日は「レノンの庭」にいます。 
 


 

家族の庭のつくり方 81

庭からいち日を始める

早起きをして毎朝同じ時間に庭に出ることを、かれこれ8年半続けています。寝不足でも、雨が降っていても、休日の朝もそれは変わることがありません。毎朝のことながら必ず気持ちがいいし、暮らしの楽しみになっているんですよね。
で、手早くFacebookをチェックしてから庭の手入れか早朝散歩へ。



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外気と朝日で全身を目覚めさせることが健康維持の基本。



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人の心身は太陽の動きと連動するように設計されています。



ご存知 MJQ の Softly, as in a Morning Sunrise 。
邦題は『朝日のようにさわやかに』となっておりますが、
自宅の庭で迎える朝は直訳的に、
『日の出みたいにそっと』の方がしっくりくるかも。
毎朝気合い十分でスタートというのも無理があるし、
物事は柔らかくイメージした方が実現しやすいですから。
 




いち日は24時間なのに、人の体内時計は25時間なんですね。なぜそんな仕組みになっているのかというと、それは神様からの「早寝早起きをしなさい」という指令。朝日を浴びると体内時計のズレがリセットされてセロトニン(幸せホルモン)が分泌され、それと連動して夜になるとメラトニン(心身修復ホルモン)が出ます。目覚めが一定しない生活が続くと1時間のズレが蓄積されてゆき、体調が落ちてゆくので要注意です。




庭のことだま

そもそも何がしたかったわけ?

さくさく動かなくなったら初期設定に戻すこと。
あるいは選択と集中(被写体にビシッとフォーカス)。
あなたの今日が意義ある日となりますように。



すでに秋に向かって着々と。

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実りは一夜にしてならず。

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行き先設定はお済みでしょうか。

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せっかくの今日を
あてどなく彷徨うことなかれ。

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ピンボケのままで、
行きつ戻りつ日が暮れませぬように。





今日は「レノンの庭」にいます。




 

庭のことだま

すべからく、根本にまで踏み込むべし。

雑草はちぎるのではなく、フォークを使って根から抜きましょう。



雨、晴れ、曇りをめまぐるしく繰り返すので、
グッと来たらすぐにカメラを取り出す。
後でと思っていると、
すぐに別人のような表情になってしまうのです。


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思い立ったら即行動。




根本に踏み込む・・・・血圧が高めだからといって、薬で下げて安心している限りなかなか生活習慣は改善されないですよね。薬に頼らず、ストレスの軽減、塩分とカロリーを控えめに、軽い運動を心がけるなどの方法で下げることができれば、血圧と同時に体調全般、暮らし全般が整います。
というわけでお得意の人体実感中。
一時は起き抜けの数値が180ー110だったのが、あれこれ気をつけて生活した結果、1ヶ月ほどで140ー90に落ち着いて来ました。
やってみて実感したのは血圧上昇の一番の原因はストレス。対処法は用心深くストレッサーに近づかないことと根を詰めないこと。ぼくの場合は設計に集中が高まると数値が跳ね上がることに気づきましたので(ポジティブストレスであっても度を越すとダメみたいです)、時々ストレッチをしながらヘラっと半笑いで仕事をするようになりました。

夜、庭に出てお気に入りのバーボンを舐めながら本を読んでいると、副交感神経が優勢となり120ー70まで下がって蝉時雨のような耳鳴りも消えます。庭のおかげで血栓は通過し熟睡もできる、ありがたいことです。
高血圧の皆様、庭ですよ庭(あるいは書斎で、メーカーズマークをロックで)。



BGMはこんな感じで。

 





今日は「港南台店」にいます。




 

H!nt de Pinto 123

人はどこで不自然を選択するようになってしまったのでしょう。
カーテンを開けて暮らすことを諦めてしまった理由は何だったのでしょう。
芝生の手入れを苦労と捉え始めたのはいつだったのでしょう。
虫が苦手、土に触りたくない、日焼けが嫌、いったいどんな悲劇に見舞われたというのでしょう。
きっかけとなったそれは正当なものだったのでしょうか。そのままでいていいのでしょうか。特に三番目は昭和の魚沼地方だったら自ら社会との決別宣言をしているようなもので、(いろんな事情があったとしても)口にしてはいけないことのひとつだったのですが。



昨年までほとんど意識したことがなかったホトケノザが、
今年はまるでアイドルのように思えました。

 
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とはいえそれを嘆いていても仕方のないことであり、ぼく自身も事と次第によっては便利に活用するわけでして。いやはや波に押され気味なわが現状。



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人工芝、人工木材、人工花の暮らしで夢を追う最先端人類に幸あれ。
旧人類の皆様はそんな世の風潮に抗って、庭で心地よく汗を流しながらの暮らしを心がけ、より大きな幸福を見事に実現し、新たな種族に「自然が幸福の分母なのだ」という事実を見せつけてあげましょう。



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庭との関係を修復すれば、いつでも自然な暮らしに戻れる。



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茂ってきた他の雑草に紛れる梅雨時期でも、
よくよく探すとホトケサマは座っています。



ぼくらの進化は、とりあえず退化を回復される局面に来ているようです。
庭が苦労の種、暮らしのお荷物になってしまっている現状は、北のあの人や、大陸のあの人の髪型みたいに著しく不自然なこと。
リストラされようが、病気になろうが、辛い別れがあろうが、老眼が進んで「妻」という字が「毒」に見えようが、「夫」という字が「末」に見えようが、不自然に陥らない限りあなたの幸せが消えることはありません。
庭ですよ、庭。いい庭があれば、庭が暮らしの場所になっていれば、人生は上々に展開します。
多分そのことを最先端人類たちも、遅かれ早かれ気づいてくれると思っています(ぼくら旧人類の生き方次第ではありますが)。





 
 

庭のことだま

有り余ることで維持されている世界。

コミュニケーションの基本はお互いが相手に余裕を提供すること(「お互いが」という点が、難しいのですが)。
花と虫の関係を見ていると、盛大な供給合戦によって良好な関係が維持されていることがわかります。



ウツギに集まる昆虫たち。
よっぽど美味しい蜜なんでしょうね。

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ブンブンと賑やかな初夏の宴。




今日は「港南台店」にいます。


 



 

庭のことだま

葵立つ。

雨にアジサイ、晴れ間にはタチアオイ。
両者とも梅雨明けまでのお楽しみ。
降ったり晴れたりの劇的な季節が始まりました。 



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今日は「港南台店」にいます。





 

庭のことだま

Resilience しなやかな復元。

弾力、柔軟、楽観、ユーモア、穏やかさ、静寂、微笑み、願い、祈り。
上善如水。



アメンボキッズが奏でるセレナーデ。

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足が痺れるまでしゃがんで見つめた散歩道。
レジリエンスにチューニング完了。





今日は娘の結婚式。
女房はやけに張り切って、自分が主人公かのように準備に余念なし。
ぼくは「考えても仕方のないことは考えない」という幸福セオリーに従い、意識的に思考から追いやり仕事に集中する日々でした。
さて本番の朝。今日は、しっかりと、考えます。



 



長いいち日になりそうです。





 
 

庭のことだま

口を閉じて、策を練るのだ。

600万年前のアフリカ大陸、地殻と気候の変動によってサンブルピテクスという猿の社会で分断が起こりました。食料豊富で安全な森から、サーベルタイガーがうろつく危険で過酷な草原へと追いやられた一派は後にヒトに進化し、森に安住を続けた者たちはチンパンジーになりました。どちらが幸運だったかは別として、苦難が進化を促進させたのは間違いのないことです。 
社会にしろ家庭にしろ職場にしろ、その苦境に生きがいを見出すことが進化を生み出します。 



チェリーセージは夫婦のよう。

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きみ、とにかく結婚したまえ。良妻を得れば幸せになれるし、悪妻なら哲学者になれる。
ソクラテス

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結婚はお互いの魂磨き。
吉本由美

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恋愛は大いなる誤解であり、結婚は惨憺たる理解である。
詠み人知らず

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理解深まる初夏の庭。




今話題のチバニアンは50万年前、人類が火を使い始めた頃のことです。サルがヒトになったのは600万年前。恐竜時代のジュラ紀は1億5000万年前。生物の種類が出揃ったのが5億年前のカンブリア紀。オスとメスというシステムが生まれたのは、さらに遡って20億年前。
夫婦とは、20億年続く悩み。
20億年存在し続ける課題なのですから、そこに大きな意味が秘められているのは間違いなさそうです。 





今日は「港南台店」にいます。




  
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