2018年01月

インテリゲンチャ喧嘩せず

世の中に喧嘩をしたことがない夫婦なんて存在しないよ、と思いきや、違うんですよね。お客様には時々そういうご夫婦が実在しております。一体全体どういうこっちゃと、そのコツというか秘訣というかを聞き出そうと試みた時期がありましたが、これという具体的な回答は導き出せず終いでした。ただあるご主人から出たこの言葉は鮮明に残っています。

喧嘩をするなんて、知性が足りないんだよ。

ウッ!それなんですよそれ、知性。足りない足りない。いつも思うんですけど高島屋に行っても売っていないし、遠路はるばるヤマトヤシキも探してみたけど見当たらず。この手の高級品がデパートに売っていないということはどこにも売っていないということでありまして、つまりは購入できるものではないということでありまして、そもそもどこに売っているのかと思うところが知性の無さなわけであります。



カンツバキ(サザンカ)は花期が長く
木によって開花に差があるので、
晩秋から咲き始めて
二月に入っても存分に楽しませてくれます。

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日本が原産ですから、大昔から
戦国武将やお公家さんが歌に詠んでいます。

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もしかしたらさらに遡って、
イザナギとイザナミも
この花に見とれたのかもしれません。

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花言葉は「理想の愛」「謙遜」
「女性らしさ」「美徳」「永遠に変わらぬ愛」
だそうですぞ、奥様方。
あ、喧嘩売っているわけじゃないですよ。


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うちだけじゃないと思うんですけどね、敵は常にこちらの感情を逆なでしてきますよね。そりゃあもう、戦国の知将、真田幸村か竹中半兵衛かというほどの見事さで、外すことなく痛いところを突かれるわけでして、いやはや、いつもまんまと策略にはまって不機嫌になってしまう。はい、そこで負けです。論争の勝敗ではなく、こちらが不機嫌になったところで、平然と鼻で笑って優位さを誇示するというのが敵の狙いなわけですから。



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夢見ていた幸せ、穏やかで愉快な時間を追い求めながら、繰り返し脳内に響くオノマトペはギャフンなり。どこぞに黒田如水のごとき軍師はおりませんでしょうか。官兵衛は何処か、官兵衛、官兵衛はおらぬか。
知性乏しき者が敵の挑発をかわす術を、どなたかご伝授くだされ。



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それにしてもなぜ奴は平和を望まぬのか、そんなにまでして争い勝つことが楽しいのかと不可解なり。
同じ不可解をソクラテスでさえ解決できなかったわけなので、永遠の不可解なのかもしれませんし、まあそれによって哲学が深まるのでしょう。



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でも女房殿よ、ぼくは哲学者じゃなくて幸せ者になりたくて、数多いる女性の中からあなたを選んだのである。その選択が正解であったと証明することがあなたの幸せなのだと、乏しい知性でそう思っているのだが、それは、あなたの見立て通りにぼくが愚か者だからなのだろうか。
そのようにしていつまでもイザナミノミコトのごとき無体な仕打ちを繰り返すなら、ついにはお前を黄泉の国に閉じ込めて、汚れたわが身を洗い清め、アマテラス、ツクヨミ、スサノオの三鬼神を出現させて、庭美しき国の創生に専念いたす所存なり。
なに、そうか、お前はいち日に千人の民を殺すと申すか。されば私はいち日に千五百人を増やしてみせよう。





今日は金沢文庫店にいます。



 

庭のことだま

夢の材料は過去である。

子どもたちには美しい現在をふんだんに。
ぼくら大人は、服装、食事、言葉、行動、そして思考を、慎重に、丹念に、いちいち美的基準に照らして、今日を美しく仕上げるよう心して過ごしましょう。
明日の上質な夢のために。



凍てつく日々も、あとわずかばかりなり。

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もうすぐだ。
二月になれば、三月になれば、
四月になれば彼女は・・・





美しい音楽、美しい物語、美しい暮らし、美しくあれ、美しくあれ。

では美しさとはなんでしょう。その概念、発生源、基準は自然にあります。

美しい瞳、美しい言葉、美しい人、美しくあれ、いつまでも美しくあれ。

そうだ、今年はバラをいくつか増やしてみよう。ヒマワリも、コスモスも、ビオラも、彼女が呆れるほど植えてみよう。

庭ですよ、庭。春近し、庭を美しく整えることから始めましょう。





今日は港南台店にいます。

 


 

庭のつれづれ

あっ、そこ踏んじゃダメ!

芝生は人が適度に歩くと丈夫に育ちます。でもね、同じところを踏みすぎるとハゲてきますよ、奥様。



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冬のお手入れは月に一度の肥料撒き。

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ご褒美あげなきゃ育ちませんって。







一つめは金のため
二つめはショーのため
三で用意ができたらさあ行くぜ
でも俺の真っ新な靴は踏まないでくれ
何をしたっていいけど
ブルー・スエード・シューズだけはね

俺を突き飛ばして
顔を踏んずけたって構わない
町中に悪口を言いふらしてもいいさ
何をしてもいいけど
俺の靴にだけは近寄るんじゃない
ブルー・スエード・シューズを踏まないでくれ
他に何をしたっていいけど
ブルー・スエード・シューズだけは踏んじゃダメだ
(よし行くぜ!)

ブルー、ブルー、ブルー・スエード・シューズ
ブルー、ブルー、ブルー・スエード・シューズ
ブルー、ブルー、ブルー・スエード・シューズ
ブルー、ブルー、ブルー・スエード・シューズ
ベイビー 何をしたっていいけど
俺様のブルー・スエード・シューズだけは踏むんじゃないぜ


この映像の2年後、最愛の妻プリシラ・ボーリューは、エルヴィスがステージアクションの練習のために雇った空手家との浮気でブルー・スエード・シューズを踏んづけてしまいました。そして双方ともに辛い辛い離婚劇。
泣きじゃくりながら母親に連れて行かれた娘リサ・マリーは大人になり、マイケルと結婚したものの早々に離婚。その後2回の離婚を経て、現在はアルコールと薬物でボロボロになってしまい、(お金だけはあるので)月額4000万円と言われるヒルズ・トリートメント・センターに入所しリハビリを受けているとのこと。

リサ・マリー、天使だったリサちゃん、なぜそんなところにいるんだ。メンフィスへ向かいなさい。幼いきみが幸せを幸せと気づかないほどの溢れる幸せに包まれて過ごした、あのグレースランドへ。
ぼくは知っている、きみはパパ似だ。目も鼻も、ぽっちゃりした唇から頬のライン、そして性格まで瓜二つだ。
きみの人生を思うとき、何というシナリオかと、ぼくは途方に暮れてしまう。使っても使っても少しも減らない富を得ても、たったひとつだけ、一番欲しかったものが手に入らなかったんだよね。パパもきみと別れてから天国に召されるまでの長い長い時間、今のきみと同じ辛さを噛み締めて過ごした。いつも、毎日、毎晩、天使のリサを思いながら寝起きをし、食事をし、ステージをこなしていたんだ。
リサ、天使だったリサ、きみに天使でいることの条件を教えてあげるよ。それはね、ジグソーパズルが完成しているということなんだ。完成形の絵が何であれ、完成と未完成は1と0、最後の穴までちゃんと埋めて、ようやく幸せを描くカンヴァスを手に入れることができるんだよ。
今のきみに必要な行動は他にはない。たったひとつだけ抜け落ちているピースを探しに行きなさい。天国のパパが必ずその穴を埋めてくれるから。さあグレースランドへ行きなさい。パパが待っているよ。さあ、グレースランドへ。
グレースランドが生み出す庭は、幸せな未来を描くカンヴァスです。

と、CM が済んだところで、女性の皆さま、足元注意ということで。
ああそれとですね、冬の肥料撒きをお忘れなく。
なに、旦那様にやらせる。さもありなん。では旦那様への肥料を怠りなきように。





今日は金沢文庫店にいます。




 

味の素で蓋をする

料理人の世界では「味の素で蓋をする」ということが言われます。グルタミン酸イノシン酸等のうま味調味料を使うと簡単に及第点の味になるが、まるで蓋をしたようにそれ以上にはならないという意味です。



日限山公園の野鳥たち。 
野鳥に限らず自然界では
幸せな暮らしと生存とはイコール。
だから夫婦喧嘩はしないのかと思いきやさにあらずで、
鳥も昆虫も哺乳類も、
浮気もすれば嫉妬も離婚もままあるわけでして。
生存がかかってますんで
さぞかし真剣勝負で揉めるんでしょうね。

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夫婦の揉め事というのは大概、男性が女性の論理性にかける感情任せな言動に憤慨し、女性は男性の感情を論理で解析する理屈っぽさに感情を逆なでされるというパターン。男は情感(外界に感じるもの)の世界を理性で歩み、女は理性の世界を感情(内面に発生するもの)で歩むものなり。だからして理性はなんとか合致させられるものの、情感と感情の違いが問題なのであります。



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男性が身につけるべきは感情の理解、女性に必要なのは情感の理解。双方共にこの至難の歩み寄りをしないことには和解できないという難解な生物学的公式が存在するのです。これを解くものはただひとつ、知性。つまり神様は、お互いに知性を磨きなさいという命題を遣わしたわけで、清少納言がエッセイ集の中ですでにこの男女のギャップを嘆いているので、これは男と女に本来的に設定されている、おそらくは人以外の雌雄の別がある生物の多くにも設定されている課題であると想像します。



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そのギャップが露呈した際に多くの男が使ううま味調味料が「あきらめ」。女房には逆らえない、言い出したら聞かないし、揉めたらきりがないからと白旗を上げて女性の感情噴火にひれ伏してしまう。とっても、とっても、とーってもよくわかりますが、それはふたりの関係に味の素で蓋をすることになりゃあしませんでしょうかねえ、と思うのですが。



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女性は不満を理解して欲しくて感情をぶつけるのですから、その感情の裏にある事柄を理解できないままに「そうだよねえ」とか言っちゃってトラブルを回避したら、女性が抱えている根本的な問題は未解決のまま置き去られるわけで、活火山のごとくで必ずまた噴出するのは必定。するとまた男は「ごめん、俺が悪かった」と噴石を避け、悪いなんて少しも思っていないのに、そもそも何が悪いのか見当もつかないままで御身大事と退却し、女性としてはそれがまた気に入らないもんだから感情の攻撃が激化してゆく。そんなこと繰り返すうちに、ついには天使の容姿と裏腹に息を潜めていた堕天使悪魔が登場し、カインとアベルか、はたまたジキル博士とハイド氏か、物語は混沌とした中盤を迎えるという展開になります。



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男性諸氏、急ぎ白旗を撤回すべし。白下げて、赤上げて、赤下げないで、白上げない。敵国の要求は降伏ではなく、幸福なる理解による和解なのでありますから、がっぷりと四つに組んでの横綱相撲を。理解し合いたくて難癖つけている相手から体をかわす逃げの一手では、相手が望むロマンチックな取り組みになるはずもなく、そのうち横審からもクレームがついてしまいます。しゃにむに出かける家族旅行や貢ぎ物などでは奥様の心の家計簿は帳尻合わず、まして感情の発露の言葉に従って意味ない庭なんかつくろうもんならさあ大変、困ってしまってわんわんわわん、大枚叩いて盛大に愚痴のタネをばら撒くようなもの。そんなんなっちゃったらSNSでは笑顔で寄り添えても、深層にある真相は逆方向にステップ踏んでダンスはうまく踊れない仮面舞踏会の日々。12時になってあの鐘が鳴れば魔法が解けて、すっかり濡れ落ち葉と竹箒、ああ悲壮なりミッドライフ・クライシス。



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そもそも大事なパートナーと「あきらめ」の上に平和を築こうなどという砂上の楼閣は、上官殿、情感豊かでロマンチストなわたくしには到底できかねます。ですから理解を得るために、和解の茶会を執り行うために、大いに揉めることといたします。
そこそこでこそこそと退却の体たらくでは「きみを幸せにする」という誓いに反するし、自分自身もそこそこに終わってしまうし、ぼくにはとてもとても無理なこと。そんなことしたらまともな庭なんて描けませんしね。いいじゃないですか、今は不味くて食えなくたって、化調抜きで修行に励んで至高の味を目指す方が。永さんとこや、野坂さんちや、巨泉さんちもノムさんとサッチーもそうだったようにね。



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とは言うものの、うま味調味料は便利がいいので常備しておくとして(野沢菜にふりかけると最高)、大切な人と思い描いていた素敵な関係性を(おお、素敵とは素の敵と書くのですね。なんとステキな)、女房の美しさにときめき止まぬ、旦那の夢に寄り添い進む、互いに笑い皺だらけの理想の夫婦をあきらめてはいけないのです。ふたりが天使と騎士だったあの頃の、仮面をつけぬ素顔のままで。



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男たちよ、ああ男なら男なら、もしかしてだけど、振り絞ればまだ幾分のパワーが残っていればだけど、オスとしての気概が残っていればだけど、そのあばれる君な女性をなんとしても、おぶってでも引きずってでも約束の地へ、ロマンティークに花香る幸せの絶頂までお連れするように、四面楚歌でも退路を絶って(黙って俺について来いと、そんなに好きならついて来いと、つまりは離婚上等で。たとえエデンの東に追放されても、そこは日出ずる国の方角ですから何も悲観することはないのです)奮闘努力されますように。女房殿の口撃に腰が引けて尾っぽが巻いちゃっているようでは、後悔なき航海の舵取りはできませぬ。

Pray for a good fight.

なぬ、船頭は奥様?それはそれは恵まれた境遇でいらっしゃる。こりゃまた失礼いたしました。それで、航海は、はあ、順調ですかあ。妻を娶らば才長けて、見目麗しく情けありってえわけですね。そうですかそうですか、うらやましい限りですなあ。
そうじゃない船頭さんは、女房子供を先導しながら先頭切って戦場へと突き進みましょうぞ。







 

家族の庭のつくり方 97

地球を感じる

大袈裟ではなく、庭に吹く風は地球の隅々までを何万周も巡ってきた空気の流れ、見上げる空は宇宙空間です。その雄大さに身を置くことで得られる癒しや希望や活力が、そどれほど暮らしを豊かに、健全に導いてくれることか。


極寒の朝日受け、越年の枯れ尾花燃ゆ。

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奇跡の星にいる奇跡の時間。



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その感覚は室内では感じることができないもの。せっかく庭やベランダがあるのですから、そこに出て、時を過ごして、宇宙と地球と自分のスケール感や関係性に思いを巡らしてみてはいかがでしょう。





宇宙だの地球だのという物言いはいささか怪しく聞こえるかもしれません。スピリチュアルとか伝道師とか、百鬼夜行の巷にうろつく詐欺まがいの輩が使いたがる言い回しなわけですが、安心してください、最後のだけはありませんから。

実際、室内では感じられない世界が存在します。その世界は広大にして、膨大なメッセージを発信し続けています。Yuming が「目にうつる全てのことはメッセージ」と歌っているように、見えている風景はいつも人々に語りかけようとウズウズしていて、ぼくらが欲している助言や回答や導きをはるかに上回る啓示を発信し続けています。そして古来よりその声を聞く者にのみ幸が訪れることは、神話やお伽話や、あるいは実体験であなたもご存知の通り。ご存知であっても子曰く「之を知る者は之を好む者に如かず、之を好む者は之を楽しむ者に如かず」でありまして、「言うは易く行うは難し」とも言われるわけでありまして、現実的に庭からのメッセージを受け取りながら暮らしている人は、ことに都市部においては絶滅を危惧される希少動物並みの生息数。

カーテンを開いて静かな木漏れ日の優しさに包まれなくたって、そこが風に震える緑の草原であったって、雲は焼け道は乾き日はいつまでも沈まない上州の裏街道であっても、リンゴ売りが声を枯らしている吹雪吹雪氷の世界であっても、いずれも地球からあなたへのメッセージなり。もしもあなたが庭に出て、そこで語り、笑い、泣き、食べ、飲み、読み、懺悔し、歓喜し、癒され、癒し、あるいは無為な時間を過ごすことを日課としたら、その他の時間の無為さが消え失せてゆくことを感じることでしょう。そしてその感じが、どれほど得難く有難いことであるかを知るに至るでしょう。

それが、老荘思想で言うところの道教なり。後にナチュラル&ヘルシーな暮らしをする霊性寄りの哲学者たちによってタオイズムとなりまして、さらに現代風にエコロジー風味をブレンドして出来上がった思想がロハス( ROHAS / Lifestyles of Health and Sustainability )なわけです。
ロハス、10年くらい前ですかね、盛んに使われました。有機農法や自然食品ブームまでは良かったものの、懐かしきかなウッド・ストックの頃のヒッピーを気取って大麻をふかすアウトサイダーが出てきまして(カリフォルニア州では先般合法化されましたが)、杉下右京行きつけの小料理屋の女将はアウトローに、先代の相棒もコカの木から抽出したアルカロイド使用疑惑でドロップアウトとなりまして、それに伴いロハス思想も世の中から消滅の憂き目となりそうでして、とても好きな概念であり言葉だったので残念至極でございます。

それはともかくとして、庭で見上げる空はまごうことなき宇宙なり。そこに吹く風は地球を覆う命の大気なり。なあるほどぉ、そういう解釈もあるのかと、改めて庭での時間をお過ごしくださいませ。
その際は、紅茶、コーヒー、フルーツジュース、あるいは合法的に植物から抽出されたリカーをご用意いただければと思います。
夜の庭で、ぼくはもっぱらバーボンを少量。ついつい濃いめが欲しくなるので、チェイサーとしてお気に入りの音楽を流しながら。


例えばこんなのを。

 



ガーデンセラピー 147

『記憶を活用せよ』

いやあ〜雪の後に続いている晴天が気持ちよくて、誰にお礼を言っていいのやらわからないので、とりあえず女房に言おうかと思ったもののそれも変なので、仕掛かり中の設計にお礼の気持ちも込めています。
道路脇に残る雪と青い空と白い雲、キンキンに冷えた空気と暖かな陽射し、ああ、この感じが故郷魚沼の三月後半と同じなんですよね。長い冬がようやく終わってここからは一気に新緑と花の季節へ、それとセットメニューで初恋とか、映画館とか、魚野川の土手道とか、懐かしくウキウキの感覚がよみがえっての高揚感。これはきっと雪国育ち特有のことなんでしょうね。



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園芸療法のセオリーは、五感を刺激し元気だった頃の記憶を呼び覚ますこと。



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きっとあなたも、窮地に立った時に幸せな記憶に救われたという経験があると思います。



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いつでも都合よく引っ張り出せる、記憶の引き出しありがたし。
それを開ける鍵は、風景や、音や、味や、香りや、庭に多く存在しています。
今日のあなたは過去によって支えられているのですから、明日のために、花いっぱいの未来のために、今日も丁寧に庭を楽しんでおきましょう。




クリシェですけど冬来りなば・・・。ここぞとアクセル踏み込んで、相変わらず積み上がりっぱなしの設計の山に、アイゼンとピッケル携え残雪の山へと向かうような心持ちで、意気揚々とアタック開始します。





今日は港南台店にいます。



 

思い出してください

希望六割不安が二割、あとの二割は夢見心地で、新居づくりに無我夢中。大きな窓と小さなドアーと部屋には古い暖炉があるのよんと、家をつくるなら、家をつくるなら、草の萌える匂いのするカーペットひきたいと思うのでありんすと、ふたりしてニッコニコが止まなずロマンチックも止まらないご様子なり。
あなうらやましきかなご来店の新婚さん。艱難辛苦の波音は、まだまだ沖合の気嵐にして、ひねもすのたりなタンデムセイルングの真っ最中。



めぐるめぐる季節の中で、
大寒の候なれど雪解けの光麗し。


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想い出してくださいあの頃を。あきらめることを知らないで 、初恋の手紙書き続け眠れない夜ふけ。胸の高鳴りおさえきれないで、やっと見つけた言葉書いて、いつの間にか白い朝が来て破りすてる手紙。初恋の手紙書きつづけ眠れない夜ふけ。



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いつの間にか白い時が来て消えた熱い心。想い出してくださいあの頃を。あきらめることを知らないで、通り過ぎてゆく毎日が新しいあの頃を。



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ああこの人と出会えた幸運よと神様に感謝して、永遠の誓いを交わしたあの時を。ふたりで出かけた園芸店で、「もう、ばっかじゃないの」と笑いながら、草花を山ほど買って帰ったあの頃を。



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真っ白な陶磁器を見つめる揺れる眼差し何思う。ぼくは呼びかけはしないけど、鏡に映ったあなたの後ろ姿に青い青い海が見える。さよならと書こうとした口紅が折れて弾けたならそれも思し召し、庭に出て、スタンドスティルしてから後戻りの試みを。あの頃のわたしに戻ってあなたに会いたいのですと、ああ、あの日に帰りたいのですと念じてみてください。



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何たっていちばん長い友だちとして選んだ人なんだから、ふたりで行けるところまで、見つめ合いながら、笑い合いながら、愛燦々と過ごしたいじゃあないですか。










 

庭のことだま

雪が降ったら雪が降ったでよろしく候。

自然は絶えず刺激を与えてきます。ことに冬から春は、眠っている新芽を揺り起こすように寒暖を繰り返します。その季節のスケジュールに従って、地中では昆虫が羽化のタイミングを、水中では魚が産卵のタイミングを、森で冬眠するツキノワグマは穴から這い出すタイミングを計っています。
ぼくらもこの変化をいちいち全身で感じていれば、スムースに、健やかに、花いっぱいの春へと移行できることでしょう。
園芸店ではバラ苗が出始めました。庭の雪が消えたら芝生の肥料を撒いて、春の花を植え始めようと思います。
そうそう、バラに寒肥をあげるタイミングは今。一年の出来を左右するので、ゆっくり長く効く有機肥料を、根の先端あたりを掘ってたっぷりとあげてください。その際に根が切れることもいい刺激になるんですよ。



2018年最初の梅は雪化粧。

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雨も良し、風も良し、雪もまた良し。
花も人も、適度なストレスによって元気付く。





今日は金沢文庫店にいます。






 

庭のことだま

ヒト、チンパンジー、ゴリラ、ボノボ、オランウータン。
幸福度の高い順に並べよ。

では次に、愛情深い順に並べよ。

最後に、自然と調和している順に並べよ。


最下位はどれも同じですよね。
他の猿は悔やんだことは学習とし、うまく行ったことは習慣とし、まだ来ぬ未来を思い煩うことなく、今日の幸せ一点にフォーカスして暮らしています。
しかし最下位の猿が一律不幸なわけではないので落胆することなかれ。 せいぜい他の猿並みの幸せを目指しましょう。
おっとその前に、「幸せって何だっけ」とご確認を。その一点が今日のフォーカスポイントなので。



朝のスキー場はウサギの足跡だらけ。

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寒くないのかなあ、などとはいらぬ心配なり。

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寒がっているようなら
夜中にこれほど嬉々として駆け回らないのです。

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最も恐ろしかった人間は銃を持たなくなりまして、
外敵はトンビくらいとなりました。

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猛る者は滅び、あざとき者は追われ、
変化に適応せぬ怠け者は消え去って、
食料も安全も確保されました。
か弱き者の地道さが、
ついに勝利し訪れた繁栄の時代です。

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越後の白兎たちはきっとそれぞれに家庭を築いて、
身を寄せ合いながら、慎ましやかに、
幸せな暮らしを送っていることでしょう。






おぼえているでしょうか、25年ほど前、関西を中心にサンタサマンサ教という新興宗教が広まりました。イニシエーションはアイアオエ〜三唱、教義は「生きてるだけで丸儲け」、賛美歌は「しあわせって何だっけ」。
教団が消滅して久しい今でも、元信者たちは教祖に帰依し、その崇高な教義に従って幸せに暮らしています。





 

 

人工知能がやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!

ソモサン、お前はなぜそんなに働くのか。

セッパ、そう言うあなたはなぜ働かぬのか。



昨年近所の公園の隅っこで見つけた
アカバナミツマタの蕾が膨らんでいました。

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テレビでですね、「 AI が進化すると労働の必要が減って大失業時代がやってくる」と評論家らしき人が言っていましてね、ぼくは即座に、ああ、この人は勉強ばっかしてきて身体を使って働くよろこびを知らないんだなあと思った次第です。AI が発達すれば、人類の起源から営々と行われてきた労働に付随した責任感や使命感、爽快感とか達成感とか、つまり生きがいをうまいこと演出しつつ老若男女を適材適所に配してくれて、失業率はゼロになると思うのですが。



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だいたいやね、パソコンやスマホなんぞは楽しく便利に使えばええわけでね、たかが弱電機械に人間が翻弄される本末転倒は SF の世界の話やで。スマホ依存だの SNS ノイローゼだのと、だいの大人が、ほんまにどうかしてまっせ。



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そんな事態に陥りそうになったら、そのあなたを悩ませる箱を水に浸しちゃってください。たったそれだけでヤツらは息の根が止まります。いいんですよ、そんな、あなたを惑わしたぶらかす無礼者には退場願いましょう。



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世の中が便利になるほど庭仕事が重要になります。自然との生身の付き合いが暮らしの中にあれば、電脳が導き出す演算結果なんてのはテレビの星占い程度のものでしかないのです。



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評論家によると、AI は情緒や感情も含めた 
最善の回答を導き出すそうです。
しかし昨年この花を見つけた朝に
こみ上げてきたぼくの感情は、
とても私的に詩的で素敵なものだったので
スーパーコンピュータでも理解不能なはず。
なぜあんなにうれしかったのか、
なぜこうしてまた会いにきたのか、
自分でも理解不能なのですから。
そもそも機械なんぞに理解してもらったって、ねえ。
息子や女房に理解してもらえたらうれしいけど。




ちなみに今朝の占いで魚座は10位。「他人の忠告には素直に耳を傾けましょう」というご指導をいただきました。ありがたく受け止めて善処いたします。
問題はその次、ラッキーカラーはピンクでラッキーアイテムはカーテンだそうです。
ピンクのカーテンって、急にそんなこと言われても・・・・
そもそも10位って、何で朝からそないなことテレビに決め付けられなあかんのや!わしはいつでも1位やで!!(3位以内の時は「さもありなん」と納得していますが)。




今日は金沢文庫店にいます。

昼頃から雪になるという予報。楽しみ楽しみ。






 

庭のつれづれ

段取り八分、苗半分。

現場仕事は段取り八分。作業前に準備万端整っていないと、いくら気合いを入れても成果は上がらないものです。
そして園芸では苗半分と言います。苗選びの際には、当面の花数よりも根元が太く育っているものを選んでください。根本的に性根がしっかりしていれば花いっぱいの未来は間違いなし。



秋に植えた花たちが
寒さに慣れてイキイキとしてきました。


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種まきから始める権兵衛さんは、肥沃で柔らかく、水はけのいい苗床をご用意ください。





今日は港南台店にいます。


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