2019年05月

幸いなるかなこの仕事

昨日は庭の打ち合わせで川崎市へ。横浜ほどではないながら、住宅地はバラが盛りでいい感じいい感じ。庭から溢れている花を背景にして道行く人からもウキウキが見て取れて、富士通川崎工場への通勤風景がさながらカーニバルのパレードのよう。花のせいなのか、気候が作用しているのか、梅雨前のこの時期は万人の気分を上げてくれますね。



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そうそう、お客様から庭で収穫したという大量の梅を頂戴し、さてお酒にしようかサワーにしようか、はたまた塩漬けにしてから土用干ししてみようかと、お楽しみが増えました。有難や有難や。頂き物をしたからというわけでなくつれづれに、世の中に数限りなく存在する職業の中で、こうして日々あちこちの庭を巡るのは、考えれば幸いにして贅沢な仕事だなあと、あなかしこあなかしことあらためて感じた次第です。


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思えば綿帽子が風に吹かれて漂った末に横浜の地にニッチを得て根を下ろした頃は、誰ひとり庭にバラを植えようなどとは思わぬ庭事情の世の中でした(バラは特別にして難しいな花であり、専門家のものと思われていました)。それが今や自宅の庭にバラがないと物足りないと感じるようになったことに、浦島太郎的な隔世の感であります。


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あいも変わらず、愛も変わらずひとつひとつの庭に思いを込めて、お客様から頂戴する、もったいなきかな感謝の言葉を糧に設計に没頭する毎日が、若大将ばりに「幸せだなあ~」としみじみ思う庭時間。


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ホンマでっか!?TVの情報では、幸せを感じた時に「こんないいことが続くはずはない。そろそろ気を引きしめないとバチが当たる」とブレーキを踏むのは日本人に特有の感覚とのこと。欧米人は、アフリカ人は、イヌイットは、ロマは、ポリネシアンは、いいことには慣性の法則があり、ブレーキをかけない限りどこまでも続くという思考なので、もっともっととさらなる幸せを感じようとするそうな。
ふむふむ、なるほどなるほど。ぼくはどこか日本人離れしているのか、幸福感は思う存分に遠慮なく享受する主義なので、この調子で突っ走ります。


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お客様を見ていても思うんですよね、幸せに貪欲な人ほどいい庭を実現していると。その様子はナビの目的地設定が「愛国駅・幸福駅」になっているかのように、迷うことなくウインカーを出し続けて最短ルートを辿っている。ああ、この人は何が起ころうと幸せにしかなり得ないなあと思えてきます。


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片や、次の北国行きが来たら乗るわと小糠雨降る御堂筋のバスストップに佇んで、バスを待つ間に涙を拭いて、何に怯えているのか、誰に遠慮しているのか、思考のブレーキペダルから足が離せないままだとなかなか・・・。まあ、そういうところが日本人的ではあるのですが。でもねえ、いつまでも「蚊が」「暑さが」「そりゃあお金があったらね」などと昭和時代に悪魔が仕掛けし呪いのクリシェを唱えていても、庭は何年経ってもストレスの場所のままなので、ああ幻想の不遇を百万回嘆き続ける悲しき大和撫子よ、時代は令和となったことですし、そろそろ庭の岩戸に御隠れあそばしているアマテラスを引っ張り出すために歌舞音曲の花を植え、カーテンを開いて、静かな微笑みのやさしさに包まれて、花揺らす風に漂う福音に耳を傾け大和撫子七変化を始めてみてはと思うのですが、いかがでしょう。根が南米気質のおちゃらか親父の言う言葉などでは、あなたの固く錆つき閉ざされた心の南京錠を開けることは、おちゃらか負けたよおちゃらかほいでありまして、叶わぬことやもしれませぬが。


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まあええわいな、日本人離れした方々が首を長くしてお待ちなので、今日もありったけの思いを込めて、せっせと、せっせっせえ~のよいよいよいと、調子に乗って設計に励みます。


 


 

庭のつれづれ

静かな花もドンジャラホイ。

目覚めるたびに、加速度的に花数を増す庭のバラ。日中も行く先々でバラが手招きしていて、この時期はお祭りのような興奮状態になります。
面白いことに、感覚が活性化しているからでしょうか、バラと対極にある静かな花たちも存在感を発揮しているように感じられ、うかつに撮影を始めるとキリがなくなり仕事にならず。まあいっかと観念し、パシャパシャ撮っては歩を進めるのでありました。



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チラ見せ後藤邸&和泉邸

朝の6時過ぎ、後藤さんちへ行ってみました。案の定すでに庭で作業中でして、「あらお早いこと、どうぞどうぞ」と促され入ってゆくとそこは夢の世界、いつもながら見事な開花でした。後日また伺ってしっかり撮影させていただくので、今日は早咲きのをチラ見せ程度にしときます。



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昨年の来場者数は400人だそうで、今年はさらに増えそうとのこと。ぼくの観測では明日から数日が花のピークですので、お時間のある方は是非、感動の庭を体感してください。場所はですねえ、ええっと、住所を出してもいいんですけど、うっかり奥様に確認を取っていなかったので、とりあえず栄区庄戸1丁目に行って、クンクン鼻を効かせてバラの香りを辿ってゆくか、道ゆく人に「バラのお家」と尋ねれば誰でもご存知のはずですので、ということで。


続いてこちらは明日いち日限定の開催、和泉さんのお宅。こちらはバラではなくて、涼しげなグリーンの濃淡と野草風の草花が咲く癒しの庭です。



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癒し、ヒーリング、これぞ和泉邸の最大の魅力にして、日々庭の設計に前のめりになっているぼくが必要としていること。柔らかな風と陽射しを感じながら、しばしボケーっとする贅沢をお楽しみください。ちなみにぼくも何度か顔を出しますので、見かけたら声をかけてくださいね。明日ですよ、明日。 



 

壺中天あり花の山

横浜はどこもかしこもバラだらけ。通勤途中でいつも目をやる庭に人影があったので、車を止めてカメラを携え声をかけてみました。

おはようございます。いつも通りがてらに花を楽しませていただいています。あのお、写真を撮らせてもらったもよろしいでしょうか。

まあまあようこそ、どうぞそうぞ。今が一番きれいだからたくさん撮ってあげてくださいな。バラ以外の花も盛大だから庭の中にも入ってください。

ありがとうごあいます。では遠慮なく。

数分間パシャパシャとやって、しばしバラ談義に花を咲かせました。



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会話の中で奥様が何度か「咲き始めがいいのいよねえ」と。同感、確かにそうで、ピークへと向かうバラたちの輝きは息を呑むようです。



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とはいうものの、咲いたら咲いたでできるだけ長く美しさを維持させたくて、ほぼいち日中庭で花柄を摘み、枝を誘引し直し、散った花びらを掃除し、バラの香りに包まれて過ごすというのがバラ好きのゴージャスなお楽しみ。



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ぼくはといえば、毎年この時期が仕事のピークでありまして、横浜各所でわが渾身のガーデンデザインの完成を心待ちにしてくれている方々に向けて、朝からトップスピードで設計作業に突入する毎日ですから庭を楽しむのは帰宅後のナイトガーデンとなります。



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ただし今日からは、天候を見ながら仕事を離脱して栄区各所で開催されているオープンガーデン巡り。寛大なる心で気長に設計をお待ちくださるお客様と違い、花は待ってくれませんからね。いやあ忙中閑あり、壺中天あり花の山でありまして、慌ただしくも胸高鳴るお楽しみ。さあさあ、感動の1週間が始まります。


 

庭のつれづれ

天は我らに味方した。

昨日の段階で、オープンガーデン期間中の天気予報はずらっと雲のマークが並んでいますした。でも大丈夫、バラたちのパワーの前には曇天であろうが春の嵐であろうがひれ伏すしかなし、きっと空も降参して時々は晴れ間をもたらしてくれることであろう、などと思っていたら今朝のめざまし天気予報は一転し、週末はお日様マークとなりました。
撮影的に言うと、晴れたり降ったり曇ったりで光が目まぐるしく変化してくれると嬉しいのですが、これ以上の贅沢はお天道様の気分を害する恐れがあるので、グッとこらえて、ウキウキしながらカメラ機材の手入れをしておきます。



晴天の日は逆光で

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曇り空なら順光で

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夕暮れ時は逆光で

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雨に濡れたら順光で

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雨上が上がったらまた逆光で撮るのがコツ

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この時期は、行けども行けども、どこもかしこもバラいっぱいの港町横浜。一年中、やれどもやれども尽きぬご依頼に、尽きることなき情熱を込めて、突き抜けた仕上がりのガーデンデザインを描き続ける日常なれど、バラの季節だけは気もそぞろ、思い描く庭にはやたらめったらトレリス・アーチ・オベリスク、バラを絡ませるローズ・ガーデン的構成になりにけり。というわけでそろそろプレゼンテーションのお客様方、もしもバラがお嫌いなら、バラは好きだけどトゲがお嫌いなら、トゲは好きだけど奥様のトゲで十分間に合ってるからバラはいらない、という方は、その辺を差っ引いてプランをご覧くださいませ。




 

オープンガーデンの始まり始まり

わが家の庭は日増しにバラが増え、うれしさと共にソワソワしています。



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昨日後藤さんちを下見したらすでに早咲がピークを過ぎていて、全体的にはこれから始まるオープンガーデンにジャストなタイミング。
これから1週間、栄区をはじめ横浜各地の庭に笑顔の歓声が上がります。それぞれバラ、ハーブ、グリーンの濃淡、プランターアレンジと仕立ては様々で、何件か巡ればそれは横浜庭物語。どこも入場無料ですし、来られる方は庭好きばかりなのですぐにお友達になれるし、どなた様も、どうぞ存分にお楽しみください。




後藤さん、和泉さん、早川さん他、とびきりの達人が丹精した、感動の庭をお楽しみください。


それでも地球は回っている

「地動説」という言葉で定義されるまで、太陽は地球の周りを回っていた。
「万有引力」という言葉で定義されるまで、その力はこの世に存在しなかった。
「旨味」という言葉で定義されるまで、それは味ではくニュアンスだった。
「ロックンロール」という言葉で定義されるまで、その音楽は青年病患者が発する騒音でしかなかった。
「平和」という言葉で定義されるまで、人の命を奪うことはまぎれもなく、幸福を勝ち取るための、賢者による正義の行いであった。
革命はいつも言葉の定義によって成されるのだ。

さて、では、ではでは、庭という五里霧中とも思える黎明の朝霧に薄く揺らいでいる領域を、多くの人にとって幸福なる生活空間へと革命的速度で変容せしめることは可能なのであろうか。庭に関しては、未だ太陽は悠々と地球を周回している。



リニューアルした店のデッキに
お客様の注目が集まっていて、
日に何度も笑顔の歓声が上がっています。

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歓声をもたらす完成にしてくれた
園芸スタッフ、スーさんの感性に感謝感謝。



相談会で、クラクラするほど幸せな暮らしを実現させた初老の紳士と話す機会がありました。息子夫婦と同居すべく建てたゴージャスな二世帯住宅の広いリビングには誰もが憧れる薪ストーブがあり、庭での薪割りが楽しくて仕方ないとのこと。差し出されたスマホにはご自慢の、おとぎ話に出てくるように立派な斧と共に、庭の端っこに積み上がった10年分はあろうかと思われる薪の山、そして奥様と若夫婦と天使のようなお孫さん、みなさん揃って笑顔で暮らす様子が次々と。いったいいかにすれば、どのような深遠なる理念を持って生きればこんな人生を組み立てられるのかを尋ねようとした刹那、逆にその白洲次郎似の紳士から質問がありました。

とても満足しているんですよ、この家。ただし庭を除いてですがね。最初は芝生を張って、それはそれは美しくて孫たちも駆け回っていました。ところがたった1年で芝は無くなり雑草ががはびこってしまって・・・ どうしたらいいんでしょう。

シェークスピアの時代からジェントルメンはいつもストレートにしてお上手に、専門職にある者を使いこなすものです。
状況を伺うと日当たりは良さそうだし、水はけの悪さが原因と思われました。おそらく芝に適した土壌改良がなされていなかったのでしょう。下地からやり直せば大丈夫ですよとお答えしましたが、白洲次郎の表情からして、欲しかった回答はどうやらそういうことではなかったようなので、ぼくは口を閉じ、次に来る言葉を待ちました。

新築の時に家のことは溢れるように理想像が浮かんだんですが、庭となると皆目、何をどう考えたらいいのかわからず設計士から勧められるままに芝生にしただけで、どうも最初から違う気がしていたんです。

なあるほどですねえ。ではどんな庭が理想なのでしょう。あ、それが考えられないわけですね、何をどう考えたら理想へたどり着けるのかが。

ということです。

ん〜・・・ではこんな方法はいかがでしょう。無礼承知の設定として、その素晴らしい家がわが家だとして、ぼくが思う理想の庭を描きますからそれを叩き台に検討してゆく。設計が出来上がれば思考に具体性が生まれ、仕上がったプランへの賛同と反発、肯定と否定が明確になるでしょうから。とかく考えられないというのは対象があやふやなままでたくさんの点が無秩序に散らばっている状態ですから、ぼくなりに点をつないで線にしてみるというジィブズ的作業、いわばレッツ・ビギン、ビギン・ザ・ビギン、考えることはそれくらいにして、ピサ大聖堂の鐘楼から実際に何種類かの鉄球を落としてみる、という試みです。

うん、それはいい。おたくのホームページにあるコラムのコーナーを拝見して、これは!と閃くものがあったので来てみたんです。もっともその閃きの正体もまた庭と同じくわからないままでしたが、でもあれは実に面白くて全部読みました。あなたは庭のコラムニストですね。

ゲゲゲ!ジェジェジェ!お読みになったんですね、あれを。「恥ずかしいから読まないでください」という白いわふちと「毒は時に薬に変容する」という黒いわふちがせめぎ合った結果、勝利した悪魔のようなあいつがあのコーナーを開設しました。夜の庭で過ごしている時に意図せずとも湧いてくる言葉には、何かしらの、誰かしらからのメッセージが託されている気がして。つまり、こだまでしょうか、こだわりでしょうか、言霊でしょうか、という気がして消えないうちに刻んでおこうと。それがいつか何千年か後の違う猿の社会で発掘されるロゼッタ・ストーンとなって、解読の結果「ああ、ホモ・サピエンスは庭の意義に気づくことなく滅んでいったのか」という繁栄のための材料になるやもしれず、・・・・(長いので後略)。

前からに気になっていたんですよ、ほら、そこの看板、「楽しんでますウ?庭」。ああそうか、庭ねえ、庭、あるある、庭。はは、楽しんでないなあって思って。


ふむふむ、あれがお気持ちに引っかかったということは、あなたは「楽しむこと」を人生上の大切な理念になさっているのですね。

そうです。若い頃はとてもじゃないけど楽しむなんてできなかったから、その反動でしょうか、強烈に。島倉千代子じゃないけどいろいろありましたからね。

ですよね、いろいろありますよね。ぼくなんか「もう若くないさ」と女房に言い訳するお年頃なのにも関わらず、そのいろいろの真っ只中にいます。

ははは、あなたはそんなふうには見えないけど、でも、みんないろいろありますよ。来てみてよかった。またムクムクと楽しくなってきました。ではよろしくおい願いします。

はい、こちらこそよろしくお願いいたします。

ぼくは言葉を探している。たったひと言で世の中の庭への意識がマイナス域からプラス域へとシフトするような、例えば「〇〇の庭」「庭とは〇〇である」、あるいは庭抜きで理想の庭を表す「〇〇〇」を。その言葉はいつか降ってくると期待を込めて確信しているが、暮らしの中で目にする横浜の庭と外構を見るにつけ、レノンとミューズが肩を組んでわが家の庭に降臨するのをのんびり待っている場合ではないので、こうして出会うひとつひとつの庭に、言葉にならない線を引き、語りつくせない理想のレイヤーを重ねて立体とすることを、今はただただひたすらに。

ガリレオ・ガリレイが ローマ教皇庁検邪聖省の異端審問で終身刑を言い渡され、「それでも地球は回っている」といい時放ったのは69歳の出来事。ぼくはまだ59歳であるからにして最低あと10年は「ぼくから逃げようたって無駄だョ、逃げれば逃げるほどぼくに近づくってわけ。だって地球は丸いんだもん!」という、かの四つ葉の天使の声を脳内にリフレインさせつつ、中指のペンだこを爪ヤスリで削りながら、ハズキルーペを友としながら、それぞれの依頼主にやってくる未来が花咲き乱れる幸福な時間となることを信じるように脳をコントロールしながら、その都度都度の条件下における理想の庭を思い描きます。
天にましますガリレオ様、お願いがあります。その後視力を失ってもなお衰えることがなかったあなたの宇宙物理学への熱を、いつでもいいので、しばらくは平気だから急ぎませんので、ぼくの庭に届けていただけないでしょうか。それさえあれば必ず庭革命を成就できると、昨晩庭の書斎に夜空の星からやって来た、ミューズの使いの者が申しておりましたので、なにとぞなにとぞ。




 

家族の庭のつくり方 68

素足になる

ターシャ・テューダーのように、庭を素足で歩いてみませんか。



犬も人も、芝生の感触が大好き。

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地に足をつけるとやさしい気持になる。



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草の柔らかさ、土のぬくもり、小石を踏んだ時の痛さ、木から降りた猿だった頃から昭和時代まで、人は足裏からの情報を心に反映させて暮らしていたのです。



休日に裸足で雑草取りをするのが、この頃のぼくのささやかなるレジャー。作業が済んだら庭の書斎に腰掛けて本を開く。持ち出したパソコンでBGMを選曲するのもお楽しみ。
例えばこれ。カメラ担いでアンダルシアにワープして、何を思うか黙々と庭仕事をしているご婦人に、声をかけようか、このまましばし、遠くから眺めていようかというような。

 


10代の頃にNHKでやっていた『アンダルシアの虹』という番組がありました。ご存知でしょうか。あの風景が、今でも時々夢に出てきます。






あなかしこ

こればっかしはぼくの数少ないというか唯一のというか、類いまれなる才能だと思うんですけど、如何な状況下にあっても設計への意欲が尽きることなし。少々寝不足でも、血圧高く耳鳴りがしていても、心配事や気分が落ち込む出来事に遭遇した場合でも、仮想庭を描き始めると無我夢中になるのです。



今が盛りと咲き誇るツツジの花には、
上部の花びらにだけ模様があります。
これを「蜜標」と言いまして、
虫に蜜の在りかを知らせているのだそうな。

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虫たちにはきっとその斑点模様が
とてつもなく感動的な絵画に見えるんでしょうね。
ネロが憧れ続けたルーベンスのように。

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ああとうとう見たんだ。
マリア様、ぼくはもう思い残すことはありません。
そしてネロとパトラッシュは
その絵『キリストの降架』の前に横たわり、
やがてたくさんの天使に囲まれて昇天してゆきましたとさ。

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めでたしめでたし、か、悲しすぎる結末か、
それは後々天国で、ネロを探して尋ねるしかありません。

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不遇にして、行けども行けども辛いことのみ多き人生にあって、
感動を追い求めるという希望の灯火を決して見失うことがなかった、
それがネロの才能だから、
ぼくは、祝福に包まれた最高の結末だったのではないかと。
宿命は選択できずとも、終わり良ければすべて良しですから。

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きっと今頃は背中に大きな翼を生やした大天使となって、
幸福なる天使業に夢中な日々を送っていることでしょう。



仕事、趣味、家事、はたまた大好物の食べ物とか、あるいは恋する人とか、何でもいいのでひとつ無条件にのめりこめるものがあるといいですよね。「いいですよね」ってのは言い換えると「楽ですよね」ということなのですが。あ、つまり、楽は楽しいという見地に立ってのお話ではありますが。
アリとキリギリスの寓話を幼い頃から疑問に思っていたのです。何だか楽しんだらバチが当たりますみたいな。おかしいですよね、あれ。アリだって努力に快感を覚えるから働いているわけですし、キリギリスは夢中で音楽を奏でて人生を終える季節を迎えたわけで、そこには必ず大きな悦びがあったはずですから。よく思うんですよ、リアルな時間は今現在だけだって。であるなら今を夢中になれることに使えば、過去の哲学者や宗教家から託宣を授かるまでもなく、ヒトはヒトなりに、アリはアリなりに、キリギリスはキリギリスらしくあればこれぞ幸せなりと。

人生には数多どうでもいいことと、ほんのわずかな大切なことがある。何が大切かという命題への回答はいたってシンプルでして、それは快感なのであります。達成感、発見、感動、共感、充実感、食欲、創造欲、表現欲、温もり、安らぎ、愛情あふれる世界にいる実感など、草木から虫から、カエルやメダカやウサギやオオカミや、ついでにぼくらも例外ではなく、その神が創りし快感プログラムに従って生息を許されているわけですから。
故にご機嫌さを振りまく人に幸いが訪れ、周囲を不機嫌に巻き込んで己がバランスを保とうという輩には必ずや天罰が下される。女房よ、帰宅した時にきみがいつも上機嫌でなくてもぼくは平気だ。これぞ長年の修行の成果だ。だがせめて、朝は、朝だけは、笑顔で過ごし出かけたいのだが。もしも可能なら、だが、「行ってらっしゃーい、今日も頑張ってねー」と送り出して欲しいのだ。あまりに遥か彼方となって、記憶中枢の小部屋を探しても容易には見つけ出せなくなってしまった、あの頃のように。
と、わが家のことに置き換えてしまいましたが、多いんですよ、苦悩する熟年夫婦(の庭の相談)。思うんですけど、日々上機嫌に快感を与えあったらよろしいのではないかと。女性は美しき笑顔を咲かせて、感動的な絵画のごとき表現で蜜の在りかを指し示し、男性はご褒美をちゅうちゅう吸ったらせっせと花粉を運びつつ飛び回る仕事に夢中となる、という花と昆虫の関係性に倣って。少なくとも大切なる人生の相棒と不快な関係を続けていたら、1999年7の月には寝坊して遅れてしまった恐怖の大王がやって来る可能性が大ですぞお。オオ恐ろしや恐ろしや。アアあなかしこ、あなかしこ。庭に出て、そこに繰り広げられている生物たちの「快感→幸福システム」を感じ取りながら、どうかかしこき選択をと、かしこみかしこみ申します。





あなたのサマー・オブ・ラブが、
大切な人と過ごす
エンドレス・サマーとなりますように。 




 

家族の庭のつくり方 67

風を感じる

庭に吹く風は、南極、モンゴル、プロヴァンス、セーシャル、アマゾン・・・・地球上をくまなく巡ってきた空気の動き。



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風の歌を聴け。



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風は心を活性化させます。日に何度か空調の効いた部屋から出て、全身で令和の風を感じながら暮らしましょう。



というわけで、今日の出囃子はこれで。
 

 



 

庭のことだま

若葉のころは清らか。

散歩道に柔らかいイチョウの新芽あり。これから夏を越えて実りの秋まで光合成に励むのだという、フレッシュにして気負いのない決心を見て取る。
ナチュラルとはリラックスした自然体なり。



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今朝のめざまし占い。10位の魚座の人はひとりで抱え込むと破綻。できないことはできないと言いましょう。
いやいやフジテレビさん、そうはおっしゃいますが、「大丈夫ですよ、ぼくに任せてください」がわが自然体なる仕事の流儀なもので。まあ、若葉に倣って、あまり気負わぬようにいたしますが。 



 





 
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