2020年04月

クローズアップ現代

日常的に見慣れた画角からちょっと視点をずらして、例えば空を見上げてみる、しゃがんで子どもの高さで眺めてみる、庭の花を虫の視線になってクローズアップしてみる。たったそんなことが気分に変化をもたらすんですから、オーノー、脳ってのは、案外単純に外部刺激に反応する構造なのかも。であればですよ、幸福な記憶につながる情報を五感のアンテナから取り入れましょう。



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脳の主な働きである思考とは物事を論理的に組み立てたがるもんですから、数字やグラフなどにとても影響されやすいし、防衛本能がありますから、警告やネガティブな言葉に対しては即座に思考回路が厳重警戒シフトに入る。しかし実のところ、この論理的思考の前には感情とか、情緒、情動、気分のフィルターが存在しているのです。論理は論理的なようでありながら、実際には快・不快に支配されていて、快・不快は環境(周囲から取り込む刺激)によって決定づけられる。



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いいんじゃないですかねえ、さすがに、もうテレビはそこそこで。テレワーク中のお客さんちで打ち合わせをしていると、結構な割合で音楽を流して暮らしているんですよ。クラシックだったり、ジャズだったり、ハワイアンだったり、いいんだなぁ〜あの感じ。



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誰も予想だにしなかった展開、今一番必要なのは、いち日いち日を頑張って踏ん張る元気なわけですし。そう言えば思い出した思い出した、津波の後もテレビよりもラジオに助けられましたよね。そう、ラジオですよラジオ。
ちなみに好きな番組はピストン西澤の GROOVE LINE 、山下達郎 サンデー・ソングブック、松任谷由美の Yuming Chord 、ピーター・バラカン  ウィークエンドサンシャイン など。おやおや、ぼくの場合・・・音楽番組ばっかし。



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気分しだいで責めないで、涙がでちゃう。心地いい刺激に身を浸して気分を上げれば思考回路は明るく溌剌と回転を始めます。視点をずらして見上げる、しゃがんで眺める、花を虫の視線になってクローズアップしてみる。そして情報のインプットは慎重に、自分が不安を感じることなく生息していた時間にワープできる、好みのものを厳選して。
BGM は、例えばこんなのいかがでしょう。モーガン・フォッシャー、ニューエイジ・ヒーリングミュージック界の知る人ぞ知る、ほとんどの人は知らないミュージシャンにしてフォトグラファー、何と30年以上前から日本在住。ここ数日、設計しながら流しています。





ジャンルを問わず、若き日に並走してくれたミュージシャンはかけがえのない財産ですね。親からバッカじゃないか!と言われながら、アトリエと呼んでいた油絵具と現像液の香りが充満する、西陽の入る4畳半で聴きまくったレコードに、TDKカセットテープに、テスト勉強してるフリでのめり込んでいた深夜放送に、ゲバゲバ、ピッ!アッと驚く〜〜為五郎〜〜〜!還暦親父は、齢を重ねに重ねた今頃になって支えられているのでありました。



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クリシェ、人生に無駄はありませんなぁ。だからですね、この苦難も絶対に次の幸福へと至る前振りなのですよ、しかも世界規模の。ワックワクしませんか、このトンネルを抜けた後の世界が、地球が、どれほどの幸福感に包まれるのかと。そこまでたどり着かなきゃ損だから、キツい状況にあるあなた、気分を上げて、元気を出して、踏ん張れるだけ踏ん張ってくださいね。もしもですよ、万一、こんな時に庭どころじゃないでしょうけどこんな時だからこそ庭だって、ぼくは本気でそう信じていますから、お手伝いできることがあれば躊躇なくご連絡を。雑草取りでもペンキ塗りでも、あるいはとにかく庭を花だらけにしたいとか、カーテンを開けた時にひと鉢でいいからベランダに花があったらいいのになあとか、あなたの環境を整えるために、ぼくらにできることは全力でやります。

Love& Peace





筍三昧

娘家族が知り合いの山へたけのこ掘りに行き、その足で店に届けてくれました。
竹冠に旬で筍ですから、新鮮なうちにとその夜はアク抜き下ごしらえ。



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春の息吹を頂戴するためのひと手間、この自然との嬉しいお付き合いみたいなのが、山奥育ちだからでしょうか、すっごく楽しいのです。庭のテーブルで一晩冷まし、翌日は早朝から筍ご飯と焼き筍で(設計仕事が溜まっているため、ビールはぐっと我慢の子であった)。



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ミソチンとピッチャンは山の空気を吸い込んで、たった半日で、たけのこみたいにググッと成長したように見えます。



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何となく、まだ遠くの方に薄っすらですけど、トンネルの出口みたいな明かりが見えてきたような気がしませんか。どうやら延長になりそうな雲行きながら、それでも春の陽射しの方が優ってきたような。
あと少し、自然と歩調を合わせながら頑張りましょう。




 

庭木を植える日

新築の庭を施工している時に、特に気合が入る朝があります。それは樹木を運び込む日。
構造物が出来上がり、そこに木が加わる瞬間の劇的仕上がり感は、だるまに目が入るようなものでして、設計中に図面内で、妄想とも言える想像力で思い描いていた世界が現実に出現する感動の時なのです。



シマトネリコ

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ところで、木には裏表(向き)があることをご存知でしょうか。修行時代はこれが難解で、かつ興味深く、親方が腕組みしながら「もうちょい天道回り(太陽が動く方向に回すこと)」とか「戻して戻して」、「ちょい傾げて」、「よしそこ!」と指示する姿は憧れでした。



ジューンベリー

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今はぼくがその役割。植木のスタッフの方がベテランで(もう20年のお付き合い)、おまけに横浜・鎌倉・湘南で評判の腕利き職人なもんですから、ぼくとしては半分照れながら親方顔して指示を出す。すいません田村さん、オレなんぞがこんな役回りで。



ブルーベリー

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それはそれとして、エキサイティングなんですよこの作業。ちょっとした向きの違いで雰囲気が全然違ってきます。それに加えて数年後の伸び方を想定し、時にはわざと歩く時に枝に触れるようにしてみたり(日常的に木を意識させるため)、花が咲いた時に見上げることも、紅葉の様子も、部屋からの眺めや、移動しながらの見え方やら、設計時に考え尽くしていたこと折り込みながら行います。



マルバノキ

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庭木は家族のような存在になるもの。引越しでその庭を離れる時には、飛梅伝説の菅原道真の如くに愛おしく別れを惜しむくらいに。ですからご自分で植える場合には、四季折々と将来的な姿も考え、その樹種の特性を知り、吟味して、植える場所と向きも慎重に決めるようにしてください。


ではここで庭木の基礎知識を少しだけ。

ファミリーガーデンには常緑樹、落葉樹、果樹、個性的な木を組み合わせる。
常緑樹とは1年中葉っぱが茂っている、ソヨゴ、キンモクセイ、シマトネリコなどのことで、庭に落ち着きを与えます。落葉樹はジューンベリー、モミジ、サルスベリなど、花や紅葉、季節感を楽しむ木。果樹は柑橘類、オリーブ、フェイジョアが人気で、庭を楽しくします。個性的な木とはドラセナ、コニファー類、ブラシノキ、ティーツリー、多肉やサボテンも。これは非日常、リゾート感を演出してくれます。

それぞれの木に役割を持たせる。
目隠し、日陰、木漏れ日、収穫、花、紅葉など、目的に応じた樹木選びをしてください。

立体構成を意識して植える。
とかく庭の奥に並べて植えがちですが、大事なのはコーナーと中央。庭を庭空間として認識できるよう、立体的なオセロゲームをするイメージで配植しましょう。

リビングからの景色を描く。
庭に面したサッシを額縁に見立てて、そのカンヴァスに絵を描くように植えてください。

どうです、植えたくなったでしょ。でもねえ、そうは言っても木の裏表とかわかんないし、絵心もないからなあとおっしゃるあなた、ぼくにご連絡を。自信満々の親方顔で、腕組みしながら指示を出して進ぜましょう。


2020春 相談会 表 緊急事態宣言後

2020春 相談会 裏 最終3

2020春 相談会 裏 最終2


 

ゴールデン・ステイ・ホーム・ウィーク

福永さんとの出会いは19年前のゴルデンウィークに開催した、グレースランド主催のガーデンセミナー『もっと庭を楽しみましょう』に参加いただいたことでした。その6年後に、植木鉢だらけで雑然としていた庭を整備・リニューアルしたことをきっかけにして庭好きに拍車がかかりまして、花、花、花、花だらけの日々に。



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それから数年が経ったある日、「花を増やしすぎてちょっと手に負えなくなってきたんですけど、見に来てもらえますか」とご連絡をいただき、一度手入れに入ることになりました。雑草とり、剪定、植え替え、土づくりなどを行い、その仕上がりをとてもよろこんでくださって、それ以来、年に数回「お任せ」で手入れに入るというお付き合いが続いています。



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園芸スタッフはこの福永さんちの仕事がお楽しみ。花いっぱいの庭、にこやかで優しい奥様、それに加えていつもお土産にと、奥様お得意の自家製パンを数種類、それも焼き立てのを大量に持たせてくださるのです。これが旨い旨い。



2020春 相談会 表 緊急事態宣言後

急きょチラシのタイトルを、
『相談会』から『ご相談受付中』に変更しました。



気がつけばゴールデンウィークの始まり始まり。恒例の相談会は当然中止(延期かな?状況次第です)、先行きは混沌としたままだし、なんだかなあって感じで、当たり前ですけどいつものワクワク感がないままに突入ですよね。突入ってのも変ですかね、始まっちゃったけどどうしようか、みたいな。
ステイホーム週間、せいぜい庭を楽んで、自宅でゴールデンな時間を過ごしましょう。



2020春 相談会 裏 最終



相談会はやりませんが、ほぼ店に居続けて相談はいつも通りに受け付けるようにしたいと思います。現状がわかる写真か図面をお持ちください。メールや電話でもどうぞ。雑草が酷すぎて手に負えない、ペンキ塗りは大変そう、植物のこと、荒れちゃった庭を何とかしたいけど、どうしていいのかわからないとか、そんな場合もご連絡を。まずはぼくが現地を拝見した上で方策を立て、わが社自慢の園芸スタッフが伺いますので。
あ、お土産は結構ですよ。パンとか、飲み物とか(ビールの場合はスーパードライが・・・ウソです)、どうぞお気遣いなく。それよりも、雑草取りひとつでもプロの仕事は見事なものですから、どうぞお任せいただいて、夏に向かって、すっきりした庭をお楽しみください。連休が終われば一応一段楽の予定ですし、わかりませんけど、いくらなんでも夏休みには過去の出来事になっているでしょうし、もう少しの辛抱です。


ご自宅で、気分だけでも通常のGWを。
日本中が「さあて、次はなにして楽しもうか」みたいに
ワックワクだった時代にタイムマシンでワープする、
こんな曲でも聴きながら。



SADISTIC MICA BAND のこのゴージャスな復活は2007年、
福永さんちの庭をリフォームしたのがこの年でした。
長いお付き合いに感謝です。




 

家族の庭のつくり方 91

進化させる

昨年よりも今年、今年よりも来年と、庭に新たな魅力を加えてゆくよう意識してください。



後藤さんちのパワースポットは
毎年姿を変えれゆく。

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退化させないコツは進化を続けること。



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プランターの配置を変えてみるとか、育てたことのない植物を植えるとか、照明器具を増やして夜の庭を楽しむとか、あの手この手で。



今年のオープンガーデンはどうなるんでしょうかねえ。いずれにしても、後藤さんちは蕾が膨らんでいる頃。楽しみ楽しみ!
などと考えてたところへ後藤さんがご来店。

どうですか、もうバラが始まってるでしょ。

そろそろね。

無理ですかねえオープンガーデン、今年は。どうですか。

市役所の人とは5月の第2週ってことで、一応やる方向で打ち合わせは済んでるんだけど、微妙よねえ。でもいいわ、自分たちの楽しみなんだから。

うちも恒例の相談会は中止というか延期というか。まあいつも相談受け付けているわけだから仕事は変わらないんですけどね。でもやっぱり残念で・・・

しょうがないわよ。そうそう面白いのがあるから、ちょっと恥ずかしいんだけどいわふちさんなら見せてあげる。

なになに。

それは娘さんからLINEに送られてきた、お孫ちゃんふたりからのメッセージ動画。内容は内緒。いやあふたりして、マスク姿で大笑いしました。家族っていいですね。そして後藤さんのいつもとまったく変わらない笑顔といい感じに、バラの香りが漂う思いを頂戴いたしました。







わが家の蕾もふくらんで、今朝も庭は、これ以上ない心地いい風が吹いています。






それさえもおそらくは平穏な日々

岡江久美子さんのことがショックで言葉もなし。振り絞ってみたことろでろくなワードは出ないのでスルーして、振り払うようにして、昨日はいち日を仕事で塗りつぶしました。



バラの季節の幕開けは、
モッコウバラとナニワイバラ。

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昔々に読んだ漫画本のタイトル『それさえもおそらくは平穏な日々』を思い出しました。軽井沢シンドロームで人気を博した、たがみよりひさの作品で、ストーリーはすっかり抜けているのにある日突然ふたり黙って、ラブストーリーは突然に、このタイトルだけが突然に。



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こんなことになっても、それさえも振り返れば平静な日々やも知れず、こんなことになったんだから平穏な日々を、ありきたりな日常を大切にしなければと思ったり。



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とにかく春なんだし、モッコウバラに続いてナニワイバラが満開となりましたし、頑張って平穏さを守りながら日常を送りましょう。



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女房がですね、明るく元気な性格で、本当に感謝しています。どこまでも前向きで、度胸が座っていて、時々激しすぎてこっちは大変ですけどね、なんかすっごく、似てんですよね。
ありがとうカオリさん。
って、こんなときにバカップル復活。なにブログでノロケっぽい家庭内伝言しとんのじゃ、直接伝えたらええやんか、などと言うなかれ。こんなことを照れずに口にできる昭和オヤジは山下達郎だけなのでありますよ。それにね、コロナじゃなくても、もしも明日終わっちゃたら「ありがとう」だけは言っておきたいですから。後年、天才ガーデンデザイナーの晩年はそんな感じだったんだって、ソユことにしておきたいじゃあないですか。






ついでだし、どうせ女房はこれを読んでいないから。
あなたに出会えたおかげで人生の時間が物語になった。それも、ジョンとヨーコに引けを取らない作品に仕上がりつつある。カオリさん、いい夢みろよ!その夢に出てくる庭は、俺が息をしているうちは全力で描き続けるから。まあ、お客様の庭だけどね。でもそれもあなたが望んでいることだろうから、あなたからハナマルいただけるように、全力で。




 

冒険者たち

1967年、アラン・ドロン、リノ・ヴァンチェラ主演の映画です。日曜洋画劇場でやっていて、当時アラン・ドロンと言えばイイ男の代名詞でしたから、部屋の天井にポスターも貼っていたし、きっといわふち少年はテレビにかじりついていたことでしょう。ストーリーはもうすっかり頭から抜けているものの、少年期、青年期、オッサン期を通してこの音楽は何度も蘇りました。もしかしたら淀長さんがやっていた映画音楽特番を、テレビの前に置いたカセットテープレコーダーに録音して(まだコードを繋ぐということを知らない時代)繰り返し聴いていた、その中の1曲だったのかもしれません。だから名場面と曲だけが記憶されているのかも。哀愁と爽快さが入り混じった口笛がいいですよね。





先が見えないってことは言わば冒険。口笛吹きながら、今日も颯爽と過ごしましょう。そういうマインドで動けば、きっと思いもよらない発見が待っていますよ。


資材置き場の脇にあるコデマリの茂み。

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見慣れて過ぎていて、これまで撮ったことがありませんでした。

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カメラ片手に茂みに入ってピントを合わせてみまると、
おお、何と美しい。

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日常を分け入ってみれば未知の園。

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これもささやかな冒険。



 

庭のことだま

飯がうまけりゃ問題なし。

ミシュランガイドって不思議に思いませんか、なんでタイヤメーカーが料理店の格付けをするのかって。その訳を知って、なあ〜るほどねえ〜と唸ってしまいました。タイヤを早くすり減らすためなんだそうですよ。



庭の美食家たち。

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食事、楽しんでます? 


映画『卒業』に使われているスカボローフェア。



作品が作品だったので、きっとややドロドロとした複雑な恋心を歌っているんだろうと、
漠然とそう思っていたのです。
昨夜、庭の書斎で改めて聴いていたら、
歌詞の難解さが消えて、そうか、そうだったのかとしみじみと。
これって、今は訳あって離れて暮らしている娘への、父親の思いなんですよね。
大変な時代になったけど、穏やかに暮らしを守ってゆくんだよ、という。

パセリ、セージ、ローズマリーとタイム、
当時はピンとこなかったハーブ類、
今は普通に料理を引き立ててくれる存在になりました。




 

嵐のち夏の陽射し

一昨日は2度目の春の嵐で、なんとなんと庭のアイスバーグの茂みがどさっと芝生に倒れていました。幸い根は大丈夫だったので、すぐに起こしてフェンスに固定し事なきを得ました。庭風景が日常に戻ってひと安心。明けて昨日は夏のような陽射しとなって、大混雑のホームセンター園芸売り場では半袖の方もちらほらと。嵐→ポカポカ→嵐→夏の陽射し、この揺さぶられるような天候の変化に、何かメッセージを感じるんですけど、これってぼくだけですか?そうですよねきっと。天候具合にいちいちそういう思考が蠢くのは、山奥育ちの庭好き散歩好きでA型魚座特有のことなのかもしれません。



水辺が楽しい季節になりました。

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この類稀なる(かも知れぬ)やや面倒臭い感受性は、もしかしたら巫女とか口寄せをする東北のイタコとか、そういう役割を与えられているのやも知れず、であるなら高天原に座すアマテラスのメッセンジャーとして、昨晩、庭の上空より受信した言葉をあなたお伝えしておきましょう。



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季節はすでに春真っ盛りなり。それに気づかぬほど、あるいは目を背けて暮らすほどこの緊急事態に翻弄されているとしたら、早晩衰弱してしまう。感染予防に注意すべきはして、リーダー達の御沙汰に協力すべきはして、その上で季節を感じ取ること、春の流れに乗ることを忘れてはいけません。自然から離れたら不自然に陥ってしまう。不自然な我慢を続け、不自然な感情を募らせ、不自然な行動が重なり、不自然な思考が渦巻く不自然な暮らしを続けたら、いかな強者であっても自滅の道を辿ってしまうは必定。いけませんいけません、不自然さは決していい結果を生まない、それを伝えたくて、人々の肩を揺するが如くに天候を大きく揺さぶっているのです。コロナの件はスサノオの乱心につき、お詫びするしかない。どうか不肖なる弟の愚行に負けないでください。大丈夫、夏になればいかなインフルエンザも鎮静化するし、あなた方はこれまで幾度も流行病に打ちのめされる試練を乗り越えてきた、その事実は、現在コロナ以上に蔓延している不安や恐怖を楽々と凌駕するものなのです。我慢すべきは我慢して、注意すべきは注意して、しかしそれ以上に春爛漫を全身で感じ取ってください。国の施策は横に置いといて、本当に必要なものは健康、今日いち日の幸福を愛する者と分かち合う、心身の健やかさなのです。

by アマテラス



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今日は一転またもや雨模様で気温が急降下。何かしらを受信したらまたお伝えいたします。



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いやあそれにしても、昨日の混雑はすごかった。専門家じゃないんで無責任な実感としてですが、あの笑顔の勢いがあればいかなウイルスも撃退できますよ。元気な人はもっと元気になって、そのパワーで敵を撃退する、そんな努力も必要な時期なじゃないでしょうかねえ。黒澤明の『七人の侍』がそうでした。無体な敵の出現に、耐えて耐えて、ついに民衆は蜂起する。そのトリガーとなったのが世間のカブキ者、はぐれ者の7人。西洋ではジャンヌダルクの物語も同じ展開でしたし、古今東西、時代の分岐となる革命は、いつも民衆の中に埋もれていた異端の者がきっかけとなって為されてきました。え、リーダー不在?何をおっしゃるウサギさん、そんなこと言ってると、チコちゃんに叱られる。あなたですよあなた、あなたが三船敏郎であり、ジャンヌ・ダルクなのですよ。元気な人はもっと元気に、思いっきり元気に。これって不謹慎でしょうかねえ。そうは思えないんですがねえ。


一度だけの人生 それが私たちが持つ人生のすべて
だから信じたようにそれを生きる
そのために 行動することです
さすれば神も動きます

掛け替えのない人生 それが人間の持つすべて
それを信じて私は生き 私は死んでゆく
私がそこにいないなら
神は私をそこへ行かせるでしょう
私がそこにいるのなら
神は私を居させ続けるでしょう

by ジャンヌ・ダルク 


ちょっと勇ましくなりすぎました。
つまりはですね、曇天続きだったらあなたが太陽になる、ってこと。
昔々のそのまた昔、文化放送でやってましたよね、
暗いと不平を言うよりも、進んで灯りを点けましょうって。
薔薇のつぼみは、すでに寸前まで膨らんでいます。 





昨日のサンデー・ソングブックにお付き合いいただいた皆様へ。なんだかいい具合に整ったでしょ。山下達郎というう人は、常にいろんな感情込みでバランスがよろしい、いわば『自然』なのですよ。では今日も自然体で健やかに。




 

タコ足配線

座して死することなかれ、だったかな、昔昔、仕事で大ピンチに陥った時に女房から言われた言葉を思い出しました。さすがに軍師カオリ、戦国武将もかくやという腹の座り方です。



ぽこぽこ咲いたあかしろきいろに
インスパイアされる朝

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朝が来ても朝が来ても朝が来ても、報道から伝わってくる事態は混迷するばかりでカオス状態。ならばですよ、動こうじゃありませんか。あ、いや、不要不急は控えるとして、家でも仕事場でもやることは山ほどありますからね。



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そこで思考のヒント。タコは脳を8つ持ってるそうです。8つということは、そう、8本ある足のそれぞれに脳があり、その8人格が各々の判断で働きを果たしながら全体としては8人の合議制、ペレストロイカ8頭立ての馬車として生息しているとのこと。



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いつも思うんですけど、ぼくらが抱えている最大の悩みはこの無用に肥大化した脳なわけで、しかしそれを嘆いていても仕方なし、膨大な余力を秘めたその臓器を8分割し、タコ足の如く8つのことに動き回る。仕事、家事、家族のこと、趣味、いい食事、いい睡眠、運動、ほら、さほど考えずとも7つが並びます。残りのひとつはあなた独自の何かを。



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五里霧中だからって、途方に暮れている場合ではない。コロナなんぞと別次元に、日常としてやるべきことは山積しているのですから、動きましょう、タコ足で。とにかく春なんだし。

そうそう、今日は日曜なので 、TOKYO FM 午後2時から『山下達郎の サンデー・ソングブック』の放送があります。本日ぼくの8本目はこれ。

 






 

植物に癒される理由

庭を施工中のお客様の多くはテレワークとなり、現場を見に行くとお会いすることができて、日々出来上がってゆく庭にワックワクのご様子にこちらがうれしくなります。



雨、晴れ、雨、晴れ、この繰り返しで春は行く。

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だったら反復を早めていただけませんでしょうかねえ、
アマテラス様。
とにかく夏になれば、何事もなかったように日常が戻ってくるでしょうから。
えっ、そんな単純なことじゃないんですか。
そうですかあ・・・



今日は朝から雨なので現場はお休み。これはこれで春のリズムですから慣れたもので、毎日現場で奮闘してくれている施工部隊は、家でのんびりくつろいでいることでしょう。



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ぼくはといえば降っても晴れても次の仮想庭を思い描く日々。この作業はですね、焦ってみてもうまくいかず、ボーッとしていたら進まずで、 気持ちのコンディションをいかに整えるかが大事なんですよね。何せまだこの世に存在していない世界を出現させるクリエーター(神)なる領域の作業ですから、自分の状態をよくしないことにはいい庭なんぞは描けない。基本は理屈で組み立てるものなのでコンディションなど関係なく、寝不足であろうと、女房のご機嫌が斜めっていようと関係ないようなものなんですが、不思議なもので、その思考回路には心の状態が大きく影響するのです。



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で、散歩なんですよ。歩くこと、植物を見つめること、無心でオシベにピントを合わせては息を止めてシャッターを切る、そんな単純なことで整うんですから、まあ我が脳内回路はかなり単純にできているのでしょう。



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あ、そうか、わかった。草花は脳を有していない、ゆえにああだこうだと気に病むことなどなく反射神経で美しく咲いている、その感じに癒されるんですよね、きっと。ぼくらは不幸にも脳が肥大化しちゃっもんだから、日々の情報に振り回されて一喜一憂してしまうわけで、どうでしょう、ここはひとつ思考の配線をいくつかちょん切った植物人間を目指して、不安や面倒につながる情報は曖昧に薄めて、単純に気持ちのいいことを探しながら時を過ごすというのは。え、そんなのわかってる?ですよね。でもね、♪わかっちゃいーるけどーやめらーれーない♪ っていうのが脳の癖。せいぜい庭や公園の花を見つめて、♪スイスイスーダッラッタースラスラスイスイスイ〜♪ とまいりましょう。いいんです、曖昧で。大丈夫、明日は晴れますから、雨音に倣って曖昧でいいんです。い〜んです!あい〜〜んです!! 曖昧にしたらいけないことはひとつだけ、今日を幸せな日に仕上げることだけはきっちりと。


バッハは超生真面目な論理の人。
それまで曖昧だった音階構造を、論理を駆使して平均律に整えました。
ただし平均律はその名の通り、無限に存在する音程の曖昧さを肯定した上で、
エイヤッとばかりに整理整頓したもので、曖昧さの平均値で成り立っているわけです。
音楽にしろ、文学にしろ、絵画にしろ、
美しさは曖昧さの中にありますよね。



絶対音感を持つ人は稀なわけですが、
雨音や波の音を平均律に調整する能力は誰もが持ち合わせている。
休日の朝、窓を開けて、雨音にショパンの調べを聴く、
そんな心持ちで耳を傾けてみるのもいいかも。
 



 
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