『雑草取りからの解放』は、庭を楽しんでいるすべての人の共通課題でしょう。お店で最も多く受ける相談がこれです。ケースバイケースで対応していますが、問題解決の基本方針といいますか、設計上のひとつのパターンがありますので、ご紹介します。
 雑草取りに音を上げている場合、たいがいは構成上庭が雑然としています。まずはゾーニング(区分け)。導線計画、人が歩いたり過ごしたりする場所をはっきりさせて、レンガやまくら木などの固いものでその場所を先に確保します。残ったエリアが植栽スペースです。細かくはいろいろありますが、今回のテーマではシンプルに、植える場所を明確にするということが大切です。テラスや通路をつくれば雑草取りが必要なくなるし、植える場所をはっきりさせて、手入れが必要な場所を絞り込むことだけで、イメージ的にも物理的にも雑草取りが楽になるのです。
 次にそのはっきりさせた植栽スペースの土が見えなくなるまで、好きな草花で植えつぶす。土が見えているかぎり雑草取りはつきまといます。雑草ではない、自分が植えた草花でいっぱいになれば、雑草が生える余地がありません。植栽スペースにまんべんなく植物が育つと、庭の維持がおどろくほど楽に、楽しくなるのです。
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 そうはいってもそんなに一度には植えられないし、大きく育つまでに時間がかかる。そんなときに便利なのがウッドチップです。なま木を砕いたものです。インテリアバークでもいいのですが、コストがかかりますので、ウッドチップをおすすめします。植栽スペースを何でも植えられるように土壌改良し、その上にフカフカするくらい(3cm以上)チップを敷き詰めれば、ほとんどの雑草は生えてきません。それを燃えるゴミで出しながら(けっこう油が強くて腐食しないので、堆肥にはなりづらいようです)、徐々に草花を植えたり育てていけばいいのです。
 仕事で庭の手入れをしていても、実は雑草取りが一番きつい作業なのです。腰は痛いし、手間はかかるし、丹念にやるときれいにはなりますが、剪定や植え込み作業のときのような感激が薄い。それと「すぐにまた生えてくる」という気持ちがつまらなさを誘うのです。この作業を延々と、日常的にやっていたら、当然庭がストレスの場所になってしまいます。ゾーニングで植える場所をはっきりさせること、土が見えない状態にすること、この2点を実践して雑草取りから解放されましょう。
 ちなみにウッドチップ、どこでも売っているわけではないようですので、購入希望の方は下記に連絡してみて下さい。たぶん全国どこでも配達OKだと思います。

ビッグサム港南台店 TEL 045-833-5156


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