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 毎年今頃になると届く大量の山菜、新潟の父親が魚沼の山に分け入って採ってくるものです。妻カオリちゃんから「山菜がとどいたよ~」という電話が入ると仕事は全て中止です。せっかくの新鮮な春の味も時間が経ったら台無しですから、すぐに帰宅して仕込みをはじめるというわけです。
 ササッと仕分けしてご近所やお客さまにお裾分けの配達をして、わが家の分はすぐ調理に入ります。今回は木の芽(アケビの新芽)とウドとコゴミでした。

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 うまいんですよ!特に木の芽。「最後の晩さんにはこれをお願いします」とカオリちゃんに毎年お願いしているほどの大好物なのです。

 新潟にいるときはごく普通の食べ物で、子どもの頃は春は毎日山菜ばかりなので文句を言ったりしていました。それが新潟を離れて20年。東京、そして横浜に送られてくる山菜はまぶしく光り輝く特上の食材です。
 新潟の北魚沼郡小出町(現魚沼市)の周辺は、日本有数の豪雪地帯です。消雪設備が整備された今でも冬の3ヶ月は雪に閉ざされた生活です。町中の人たちが除雪作業に疲れ果てながらジッと春を待つ、“ 春が来ることを経験的に知っているから耐えられるのだ ”と言った人がいましたが、まさしくそうです。それほど魚沼の冬はきびしい、離れてみて心底そう思います。
 そんな冬がようやく終わって山の残雪からキラキラした雪解け水で田んぼの代掻きが始まる頃が山菜採りのシーズンです。ウド、コゴミ、キノメ、ワラビ、ゼンマイなどが採りきれないほどの勢いで次々芽を出すのです。そしてそれを大量に食べます。まるで山菜が主食のようにムシャムシャと食べます。そうすることで冬の間に蓄積した悪いものがきれいさっぱり浄化されるのです。それと同時に山の息吹、新緑のエネルギーがからだに蓄えられるのです。
 横浜に居ながらこの雪国のサイクルを感じられる贅沢、膝が痛いと言いながら連日山に行く父に感謝!

 春になると何となく体調がすぐれないという人がいますが、ぜひ新潟に行って山菜採りをしてみてください。奥山に入らなくても、コゴミやキノメなら魚野川の河川敷でも採れます。そしてそれを山ほど食べたら心身共にリフレッシュ、パワー全開になれますよ。



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