飛び飛びで読みづらいとは思いますが、ご容赦ください。ヒーリング・ガーデン講座の第3章を始めます。

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 第3章は『ひとが集う庭』です。突然ですが最近落ち込んだことありますか?私は・・・。
 連日いろんなお宅におじゃまして、庭について、家族についてのあれこれと考えるという日々です。ガーデンデザインイコール家族について考えること、いろんな家族がいろんな課題を抱えながら、共通点は“前進しようという意志”。それが無ければ庭のことなど考えたりはしません。特にこれといって問題なく過ぎて行く日々にいる人でも、漫然とラッキーをむさぼっている状態だと、やはり庭は意識に入りません。庭は人が、家族が、より良い方向に前進しようとするときにだけ存在感が生まれる、言ってみれば生活の健康度や人生に対する挑戦度合いを計るバロメーターなのです。ですからうちに相談に来られるお客さまは100%、前向きで“前進しようという意志”を持った方々なのです。そんな仕事環境をありがたく思いながら、感謝を込めて“庭”で少しでも問題解決に役立ちたいと全力でやっていますが、正直なところ時々は問題が深すぎたり、これ以上お客さまの家庭に入り込むわけにもいかないというようなことで、力になれないままで終わってしまうこともあります。そんな時が一番きついのです。ほんとにきつい。そんなドップリと落ち込んだ時の浮かび上がり方はふたつあります。
 ひとつは寝ること、朝でも昼間でもおかまいなしに(どっちみちそういう時は仕事になりませんから)ビールを飲んで、ラーメンか何か腹一杯食べて熟睡するのです。目覚めてもまだ落ち込んでいたらまたビールを飲んで寝る。たいがい半日で、最悪でも3日目にはパワーがよみがえってきます。でもこの方法は身体にはよくないので・・・。
 もうひとつの方法は誰かと話すことです。家族やどこかのお店の店員さんや、気の置けない友人と電話するのも有効です。深く落ち込む暇もなく次のお客さまとの打合せが入っていれば、実はそれが一番いい、また新たな課題をいただいてそれに挑戦する戦闘モードに入れるからです。不思議なことに今までどんなに弱っていても、お客さまからの依頼を受けると別人みたいに元気が出ました。それとお客さまはたいがい明るくパワフルなので、弱っている自分のままでは会話が成立しないため、自然と引っ張られるように元気モードになるのです。
 このように人と会い、話すことは、バランスを維持したり元気を回復するのにすごく効果があります。あたりまえですが“音符ひとは~一人では~生き~られぬ~音符/田村陽一/スカイラブが落ちてくる”なのです。 

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 この効果を庭で、それが『人が集う庭』なのです。
 心が疲れたときに、何よりありがたいのは家族や友人たち。仕事では雑踏にもまれてストレスを溜め込み、人間関係での悩みも尽きないのに、家の庭では連れ合いや子どもとのコミュニケーションで癒される、それが家族、それが家庭です。リラックスした会話、愚痴ったり嘆いたりするのも良し、いつのまにか笑顔で、最後は笑い声を響かせながら腹筋のトレーニング。人が集い笑顔が生まれる庭、それもまた優れたヒ-リング・ガーデンなのです。
 第3章『人が集う庭』。ガーデンファニチャー、屋外炉、ハーブ・草花の3項に分けて解説していきます。



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