2007 オープンガーデン 後藤邸 2

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 花は何のために咲くのかといえば、受粉して実をつけるためです。そのためには花粉を他の木や草に運ばなければなりません。昆虫にその役を果してもらうため、つまり、昆虫を集めるために咲いているのです。花の色、模様、形、香りで虫を引き寄せる、それが花の役割です。
 では、なぜそうやって花粉を遠くに運ばなければならないのでしょうか。自家受粉を避けるためです。人でいえば近親婚、カブト虫でいえば類題飼育です。どうしてもいろいろと不具合が出てきてしまうのです。で、多くの花は自家受粉を防ぐためのシステムが備わっていて、一つの花の中や同じ木の花同士では受粉しないものや、雄しべと雌しべの成熟期がずれていて、雄しべが花粉をまき散らしてもまだ未熟な雌しべはそれを受け付けない、そういう花もあります。蜜とひきかえに昆虫に花粉を運んでもらうか、スギ花粉みたいに、大量に風にのせて飛ばすか、そのどちらかによって花咲く植物は子孫を残すのです。
 ところで、杉の花を絵に描ける人はいないと思います。私も描けません。杉は花粉を風に飛ばすというやり方なので、昆虫を集める必要がない。だからほとんど目に止まらないような目立たない花なわけです。こういう花を風媒花といい、お米、稲の花なんかも風媒花です。ロスの多さなど気にしないで大量の花粉をまき散らす植物は花が目立たない。人間に例えると・・・、ややこしいのでやめときましょう。



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