昨日は秋入り口の連休最終日を店で過ごしました。以前に庭をつくらせていただいた何組かのお客さまが立ち寄ってくださったり、初めてのお客さまと庭のことあれこれ話したりで、設計室にこもっていては味わえない充実感を得て気分良し。帰宅後サクサクと夕飯つくって、辻堂まで打ち合わせに行っている妻の帰宅を待っていると、窓の外は虫の声がにぎやかで、風は申し訳ないくらい気持いい。秋だなあ、平和だなあ、充実しているなあと、ひとりビールをプシュッと開けました。
 夏が猛烈に暑かったせいか、戦闘モードといいますか、前のめりで目一杯ストレス溜め込みながら仕事するという癖がついていて、このような平静な気分での充実感は久々。考えたら一年中そういう感じでいても何の不都合も生じない気がして、かえっていろんなことがもっとスムーズに進むかもしれないなあと反省ました。何かの弾みか偶然で手に入れた昨日のいい感じを忘れないように、こうして書きとめておこうと思った次第です。では本題に入ります。

 本日より新シリーズ、弘明寺の仲山邸です。いつもと違って施工からかなり時間が経っているお庭です。4年前だったかな?
 今回庭の手入れやら何やらでおじゃましたらいい感じに庭をたのしんでいらして、その使い込んでいる感じが良くって撮影させていただきました。

 仲山さんとは、うちが庭を担当した上大岡のレストラン 四季の庭 で食事をされたときにその庭が気に入られて、店のオーナーにうちを聞いて連絡をいただいたのが始まりでした。自宅の新築工事中で、庭スペースを四季の庭のように、家族や友人たちと 過ごす場所 にしたいというご希望で、私、当時は今に比べると、やや『過ごす』提案のアピール度が低かったといいますか、本当はそのことがいちばん言いたいのに、でも表現としてはたくさんある庭の考え方のひとつとしてお客さまに伝えて、あとはお客さまの反応、チョイスにまかせていた感があります。ですから仲山さんからの『過ごす庭』というリクエストがうれしくて、「我が意を得たり」で喜々としてプランしたことを憶えています。そのプランがこれです。

Plan A
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Plan B
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 検討の結果、BBQ炉とガーデンシンクがある Plan B を選択。細部を変更して着工となりました。
 明日はビフォー・アフターです。