4年前の一期工事で奥様が最も感激してくださったのが、もともと植わっていたシャラの木を移動したことでした。庭の奥の角、はじっこに植わっていたのを掘りとって、ウッドデッキのすぐ脇、庭のほぼ中央に移植したのです。

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 これは和の庭での 軒打ちの木 という手法を応用したもので、木が過ごす場所(縁側や居間)の近くに来ることで庭に厚みと奥行きが生まれるのです。この場合はウッドデッキを居間に見立てて、そこから枝に手が届くところまで木を移動したというわけです。

 例えば芝生の庭の場合、広くて平らな芝生があって、その向こう、お隣との境界近くに樹木が横一列に並んでいるというのをよく見かけます。リビングからその庭を見たときに、人の認識は平面(芝生)とつい立て(樹木)という2面になって、『庭空間』は意識に入ってきませんから、「庭に出たい」とか「庭に居たい」という感覚が生まれにくいのです。そこで『軒打ちの木』を使う。奥に並んでいる木の一本を縁側のすぐ近くや芝生の中央に持ってくるとア~ラ不思議!平面的だった庭に厚みが生まれて、その木の木陰にイステーブルを置いてティータイムを楽しみたくなります。これはがらんと空いていた空間に木を植え、枝や葉を空中に存在させることによって今まで意識していなかった芝生の上の空間を庭として認識したために生まれた感覚なのです。

 こういうのを言葉で説明するのって難しいですねえ。興味のある方は、わたし,
だいたい相談会の会場にいますから(すいません、今日はJAGの会合で東京へGO!なので、4時までです)、声をかけてください。図解でもっとわかりやすく説明いたします。このテクニックを知っていると、庭の構成、植栽計画を考えるときなどにとても役立つと思います。

 さっ、久しぶりの雨模様ですけど元気いっぱいでいきましょう。今日は何人の人とお話しできるのか楽しみです。