63310eb6.jpg


今日は図形の基礎知識を解説します。丸と三角について。
私の設計には丸、円形が多用されています。これには訳があって、円形というのは人が過ごすスペースを確保するときに合理的であるということ。家の中、部屋は四角なので四角い空間での家具の配置や行動に慣れているものですが、壁のない屋外のフリースペースでの行動をイメージすると、例えば四角いテラスをつくってもその四隅にはあまり行かないものです。であればその行かない部分に木を植えた方が素敵な庭になると考え、そういう設計を繰り返すうち、自然と円形のテラス、円形の囲炉裏(バーベキュー炉)というのが定番化し、そしてそこから派生する形で円形の花壇や通路、砂場、壁、立水栓の受けも円形にという丸をちりばめ組み合わせた設計が増えたというわけです。

cb4a3ae1.jpg

940237b5.jpg


円形は『円卓会議』という言葉があるとおり、コミュニケーションを生む形。夫婦円満、家族円満、人を向き合わせて和みを演出する形状でもありますから、ガーデンでザインには欠かせない要素なのです。

b0a86729.jpg

d752b239.jpg


図形で大事なもう一つが三角です。ヨーロッパの庭では正三角形や二等辺三角形を使った左右対称の構成が多くあります。自然界に存在しないシンメトリーな空間や人工的なトピアリ-でつくり上げた庭が、『人が自然までも支配した』という意味合いをあらわしているのです。広大な不自然な庭を出現させることが富や権力の象徴であった、ベルサイユ宮殿の前庭、もっと大きい例では、凱旋門を中心に放射線状に開発されたパリの都市計画の根底にもそういう対自然観があるといえます。

e46d1617.jpg

f83be784.jpg


それに対して日本では、不等辺三角形。生け花でいう『真・添え・控え』ですね。中心、フォーカルポイントがあって、それを引き立てる添えがあって、離れたところに場を構成する控えがあるという不等辺三角形。これはヨ-ロッッパの自然を支配するのとは逆で『自然に倣う』という感覚から生まれたものです。不定形な自然界の風景を不等辺三角形の組み合わせで再現しようという試み。洋の東西で全く逆のねらいで三角を使っているのがおもしろいですよね。陸続きの国々では『征服』が価値を持ち、島国には『わびさび』が育まれた、といったところでしょうか。
丸と三角についてのほんのさわりでしたが、このように図形の持つ意味、図形が生み出すパワーを使って平面や空間を組み立てていくということがデザインには必要なのです。

f27f8254.jpg

40b11cce.jpg



いやあ、夕べの雨はすごかった。土壌改良しながら連日植え足しているレノンの庭の草花は大丈夫かなあ。
さっ、今日も張り切ってCKB聞きながら旭区四季の森へGO!