延々とご覧いただいた後藤さんちの写真に続いて、今日からはオープンガーデンを同日開催している瀧本さんち(同じく栄区庄戸です)です。年に一度のオープンガーデンが生きがいという奥様が、今年の開催(5月の末)に向けて、たぶん今朝も暗いうちから庭に出ていることでしょう。開催日が決定し次第このブログでご案内しますので、みなさまお楽しみに。

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理屈っぽくネチネチやってきた『ガーデンデザイン講座』も最終章が近づいてきました。
庭のある暮らしをイメージするときに、その根底にしっかりと意識しておきたいことが今日のお題『エコ&ロハス』。これについてはこれまで何度かやってきましたので言葉の解説とその歴史は省略します。で、エコロジーやロハスライフを皆様はどれほど意識してくらしていらっしゃるでしょうか。かくいう私は・・・、あまり優等生とは言えません。ゴミの分別はいつも妻に叱られていますし、一日の内で何度それを意識しているかと考えると、ほぼゼロ。そんな私がなぜ『エコ&ロハス』をこうして語ろうとしているのか、まったく大きな矛盾の上に立ってのことだということをまずはおわびして、でも環境への危機感はあるし、家族の健康と日々の幸福感ということへの願い、思いはおそらく平均点以上に持っていると思うので、まあ自戒の念を込めて『エコ&ロハス』をベースにした庭づくりをここであらためて提唱したいと思います。

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数年前に妻とふたりで丹沢と桑名の山を歩きました。ある企画の取材旅行で檜の森の調査に行ったのです。経済成長期には高級木材としてもてはやされていた檜が今どうなっているかというと、全く売れない。輸入の安い木に完全に押されてしまっているのです。売れなければ値段が下がる。それが極端に下がり過ぎてもはや山から切り出すと赤字になってしまうほどで(50年物1本が2万円だったかな)、地元の林業は完全に停止状態。これは日本中の林業に言えることのようです。しかし山をほったらかしにすると森が傷んでまともな檜が育たないため、やむなく下草刈りや間伐を収入が見込めないまま続けているのです。ですから間伐材があちこちにゴロゴロと放置してある。「持ってってくれるならいくらでもあげるよ」とのこと。もったいないというか悲しいというか・・・。
日本の木材が不人気なのに対して、例えばウッドデッキの材料として南洋材のアイアンウッド(ウリンやイぺ)が人気です。これは日本の物と逆で売れて売れてしょうがない。現地では森林伐採による環境破壊が大問題になっています。むずかしいものです。売れないと森が荒れるし売れると森が消えていく、早く誰か偉い人が宇宙からの視点で、地球の木材の生産を考えなければならないのではと。

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日々つくり続けているウッドデッキ。うちではレッドシダ-を使うことが多いのです。これは杉の間伐材。ご希望があればアイアンウッドも使います。でもどうしても馴染めなくて結果的にほとんど使っていないのが人工木材です。エコウッドとか木樹脂という名前で出回っているものです。要はおがくずを樹脂(プラスチック)とまぜて成型したもので、腐らないことを売りにしています。大手建材メーカーや住宅メーカーで大きく宣伝している人気商品で、お客様からのお問合せも多い。でも私はどうしてもこれが気に入らない。その一番の理由は劣化素材であるということ。素材の選択についてやりましたが、この人工木材は劣化素材です。日にちが経つと日に焼けたプラスチックみたいになってしまって、リビングから見た風景にはそぐわないし、そのプラスチックの上で子どもたちが遊ぶと思うとどうも嫌な感じがしてしまいます。さらに決定的なことはその最大の売り文句『腐らない』です。腐らない木が環境に良いはずがない。環境に悪いものは人にも何らかの悪影響を与えるのではないかと、これは根拠がある話ではなく直感的にそう思うのです。人間がつくった腐らない木、私はいやですね。天然の材木は当然腐ります。ひび割れたり反ったりもします。手入れや補修も必要ですけど、それがいいんですよ。『エコウッド』はエコロジーとは正反対の商品、庭屋としてはそう思います。

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ウッドデッキに限らず、生活空間の素材が朽ちてくる感じって悪くないと思っていますが皆様はどうでしょうか。抗菌加工されたプラスチックに囲まれているよりも、神社や山小屋で感じる木の朽ちた香り、年輪が浮き出た質感、気持いいと思うんですけど。それを手入れしながら維持することがイコール生活を維持すること、昔のいなかってそうでしたよね。明日はそんな感じの暮らし方、エコ&ロハスについてです。