いやあ、横浜はサクラとモクレンとユキヤナギが満開で、きれいを通り越して壮絶な景色です。この土日、東京ではお花見でどんちゃん騒ぎでしょう。不思議と横浜ではほとんどそういうお花見風景に出合うことがなくて、もっとのんびりゆったり家族で花の下を散歩するという感じ。ニュースで見るお花見の喧噪とゴミの山がまるで違う国の出来事のようでもあります。環境の違いなのか文化の違いなのか、まあ、大騒ぎのお花見ものんびり散歩も家族の楽しい記憶の1ページですから、さあ、みんなで出かけましょう。


立水栓はもともと建築工事で付けてあった位置に、まくら木とレンガ、そして人気の宝泉の蛇口でつくりました。流しの中に入って靴を洗いたいというご希望で、いつもよりレンガの受けを大きめにしてあります。

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まくら木の上にお嬢ちゃんのジョーロが置いてありました。イイ感じです。

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芝生広場からリビング前のぬれ縁に向かってジュラストーンの乱張り。ここはガーデニングスペースです。『通路以外の場所が植える場所』という仕立て方で、仮にこの通路をレンガでつくったら、どうしたって直線が見えるので、芝生とぬれ縁をつなぐ渡り廊下みたいになってしまいます。通過する通路ではなくとどまって草花を楽しむ場所というイメージを出すために不定形の石での乱張りという選択になったわけです。それともう一点、乱張りだとご覧のように芝生に馴染ませることが出来ます。縁側周りの広く敷いた場所から飛び石になって、きっちり見切りをつけずに芝生広場になっていく感じです。乱張りは便利なのです。

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乱形石の中でジュラストーンは最も多く使われているもので、住宅地を少し歩いただけでも見つけることができるほどポピュラーな素材になりました。十数年前には高級品で、設計に入れるのを躊躇することもありましたが、今では値段が下がってタイル仕上げと同じ感覚で使えるようになっています。ただし、仕上げの上手ヘタがもろに出るのが乱張りなので、施工は専門の職人さんにお願いするのがいいでしょう。

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ジュラストーンの最大の魅力はその柔らかい感じ。実際柔らかい石で、ですから駐車場に使ってバリバリに割れてしまっている失敗例も多く見かけます(下地次第なんですけど)。この柔らかさが庭では重宝するのです。広い面積を施工しても主張が少ないので、周囲の植物や土と馴染んでくれます。でいて、庭にほのぼのとした日だまり感を演出してくれる。こういう性格の石は他にはないので、庭づくりの素材として欠かせないものになっています。