狭めの庭スペースなので、しっかり組み立てないと『使えない場所』や『ただの通路』になってしまいます。

Before 9
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After 9
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そこで何をしたかといいますと、いつものこと。シーンをイメージしてテーマを決める。ゾーニング、導線と広さを考えながらエリアを分ける。そして立体構成で場の快適さを演出する。

Before 10
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After 10
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この思考といいますか手法といいますか、考えたら誰に教わったわけじゃなくて、何年も営々と設計するうちに、自然とでき上がったやり方でして、これを若い子たちに教えるんですが、なかなか上手にできません。早くこういうことがスイスイできるようになってくれると、私、楽になるんですけどねえ。まっ、愚痴っていてもしかたないし、お客さまに中途半端な提案はできませんから、今のところほとんど全てのプランの構成を私がやってます。それを妻とスタッフたちが入念に仕上げていく、家内制手工業です。

Before 11
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After 11
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今は普通のこととして毎日繰り返している、この設計が仕上がるまでのシステムが、何とかカタチになるまでの数年間の過程で、最も困難だったのがひとつのプランに関わるスタッフ全員が『お客さまへの思い』を共有することでした。私がプランに込める願いや仕掛けや、そういった『熱』をスタッフにも持ってもらうこと、これがなかなかすんなりいかない。いつもそうだったわけではなく、それができる子とできない子がいるのです。できない子にはいくら言葉を尽くしても理解できない、修得できない難題であるようでして・・・、まあ向き不向きってことでしょうか。これって世の中の全てのプロジェクトで起こっていることなんでしょうねえ、頭を抱えているチームリーダーが大勢いるんだと思います。
でも今はもう大丈夫。私が込める『熱』をさらに熱々に加熱して仕上げる技を、スタッフ全員が身につけました。そうなってから、私の設計はグングン進化するようになりまして、かつてなら実現できなかった、イメージすらできなかった庭を提供できるようになっています。妻とスタッフに感謝しています。

昨日に続いて梅雨みたいな雨で空気が重い感じですけど、私の頭の中はすでに次にとりかかるの設計のアイデアが3つ4つ浮かんでいます。絶好調。さっ、今日もヒートアップしながら設計設計!