では始めましょう。山手某所のガーデンリフォーム。
湾岸線と京浜の灯を見下ろす場所に建つ、昭和テイストいっぱいの家を購入された『ミスターさわやか』本間さんからのご依頼です。いいんですよこの家。それまで暮らしていた方がとってもいい時間を過ごされていたことが伝わってくる感じ。ゆったりと流れる充実した時間、そういうのを家自体、建物自体が持っているような、おじいさんの古時計みたいな『人格』を感じる家なのです。
ヨーロッパではこういう家は、転売される度に値段が上がるのだと聞いたことがあります。
代々そこに暮らす人の幸福感がしみ込んで、その分厚い幸福のオーラが次に住む家族を守り導くという感じ。あと何十年かすれば日本人もそういうことに価値を感じる民族になれるのかなあ。うちの子どもたちがそういう大人になってくれるいいんだけど・・・。

で、庭のビフォーはこうです。

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以前お住まいだった品の良い老夫婦はこの庭で花を咲かせ、野菜や果実を収穫し、子どもを育てて、そして二コニコしながら暮らしに便利な次の家にうつられました。その良い感じを継承しつつ、若い家族が子どもたちと笑顔で暮らしていくためのステージとしての庭、私としてはそんなテーマで設計しました。明日はそれをご覧いただきます。