ではビフォー・アフターをご覧ください。

Before 1
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After 1
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Before 2
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After 2
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Before 3
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After 3
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この変ぼう、いつものことながらビックリします。

Before 4
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After 4
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最後の芝生広場は土留めコンクリートの関係で芝生エリアが細長くなってしまいました。将来的には全面に盛り土をして広々した芝生の庭にしようというイメージをお持ちです。まああわてることはありません。半分コンクリートでも子どもたちの遊び場としてはかえっておもしろい気もしますし、芝生の手入れよりも野菜作りが楽しくなってここが畑になれば、両側に通路がある実に管理しやすい家庭菜園になります。まあ成り行きで、楽しんでいるうちに庭は進化して行くことでしょう。

では昨日の続きです。「そこに暮らす家族が幸せになるための場所」というシンプルなコンセプトに行き着いて、私自身人生が変わりました。人生が変わったと言えばもうひとつの出来事、妻と出会ったのもそのころで、恋愛期間中に東中野の焼き鳥屋で、私はそのことを熱く語っては妻から「頭でっかちでひっくり返りそうね」と言われたものです。しかしいくら「そんな理屈こねてたって生活していけないわよ」と諭されても、理屈先行のA型ですから、その理想に向かってしか歩が進まない・・・。そうこうしているうちにひょんなことから横浜に店を出すことになって、気が付けばお客さまが行列しているという状況に、ありがたいことにその行列が消えることなく今に至っていますので、私の目指す方向はぶれる暇がなかった。そして現実主義者の妻も「理想を語りながら暮らしていくのも悪くないかな」と思ってくれたのでしょうか、私の仕事をサポートしてくれるようになり、今では仕事上でも欠かせない相棒です。
「そこに暮らす家族が幸せになるための場所」だけを考えてかれこれ1000件以上の庭をつくり続けてきました。ですから今やそのコンセプトは揺らぐことはありませんけど、でもよくよく考えるとこういうタイプの庭を提案することって一般的ではないのかもしれません。最初に妻が言っていたように、それはただの理想であって、それどころかそこに理想を見いだす事自体がめずらしいことなのかもしれません。
同業の優秀なデザイナーの仕事を拝見して、さすが!と唸りつつ、でも私とは方向が違う、そう思うことがしばしばでして、まあ遥か上空から眺めれば私は『異端』なのかもしれないなあと。そうだとして、しかしそれがどうした、とういうことです。ますます混沌として行く世の中でひとりぐらい『家族のための庭』に本気になるのがいたっていいじゃないか、てな感じです。
元来わがままで、好きなことにしかパワーを発揮しないというこまった性格を屁理屈で正当化したところで、さっ、今日も『家族が幸せになるための場所』を設計します。

では明日から、各コーナーや細部の解説を。