ビフォー・アフターの最後は庭からはなれて家の脇です。ここも奥様が気になっていた場所で、庭と同じく3年前に平板と砂利で仕立てたものの、ジメジメしていて平板は苔ですべるしアリやムカデが出没するということで「カラッとスッキリした場所にしたい」ということでした。
それではということで、全面的にコンクリートを打ちました。ただし普通の土間コンクリートでは味気ないので仕上げを洗い出しにして。

Before 7
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After 7
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カラッとスッキリ!

Before 8
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After 8
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最初お話をうかがったときには「普段見えない場所だしそこまでやらなくてもいいんじゃないかなあ」とも思ったのですが、こうして出来上がってみると「いいなあ」と。何がいいのかというと、この改良によって見た目のスッキリ感とともに「さあてここで何をしようか、何を置こうか」という新たなイマジネーションがわいてくる気がしたからです。
これなんですよねえ、イメージすることの重要性って。私は気にならなかったこの場所が奥様には気になってしょうがなかった、つまり生活、住まいに対する思いが私よりも奥様の方が強かったということです。こういう変えなければ変えないで別にどうということなく暮らしていけることに対して「もっと」という欲求を持って「こういうふうに」というイメージが出来ること、こういう奥様がいる家庭は全てにおいて進化を続けるんですよねえ。生活が進化する家と停滞しやがて退化していく家と、いろいろです。できることなら「もっと」「こういうふうに」というイマジネーションを強化して、進化する家庭でいたいものです。

次回(時々さぼるので明日と言えない情けなさ・・・)は庭の構成や細部についての解説に入ります。


今日で8月は終わり、夏休みも終了ですね。私は仕事仕事で一気に走り抜けたような夏でしたけど、みなさまはいかがだったでしょうか。
田舎のお寺に生えている樹齢数百年のイチョウの巨木がこの夏枯れかかりました。曾祖父が子どもの頃にすでに巨木だった木がダメージを受けるほど、気候が変化していることを感じて少々いや~な気持になりました。確実に異常気象であり、地球全体のバランスが壊れ始めているのです。・・・このことについてはまたいずれ。