私のわがままな設計を具現化してくれる、それもおもしろがってやってくれる職人さんたち。いつも感謝しています。
次のシリーズの写真を準備していたら田村庭苑の田村さんとその息子さんが写っていました。いい感じだったので今日はそれを。

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ヘミングウェイみたいなお父さんと寡黙な修行僧のような息子さん。いいんだなあ、親子で現場を仕上げる様子って。あこがれます。

田村さんとはもう10年以上のおつきあいで、鎌倉の有名なお寺を手がける一流の造園家(熟年サーファーでもあります)。一年中ひっぱりだこで忙しいのに、いつも無理言ってうちの仕事もやってもらっています。石や植物を扱う造園は、設計者の意図だけでは完成しなくて、それらを据える職人さんの腕と感性が出来上がりを大きく左右する、つまり私と職人さんのコラボというわけです。
田村さんが培って来た腕と感性を、この寡黙な修行僧が何年もかけて受け継いでいく。職人の世界でのひとつの理想像なのです。
で、この田村親子に景石と植栽をお願いして出来上がった庭がこれ。

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今まで田村さんが入った現場は、全てのお客様が大満足してくださっていて、それは腕前とともにその人柄。まじめで熱心で、お客様のご希望をそれ以上に仕立てる表現力と、そして何よりもすばらしい笑顔の持ち主。とびきり上質な職人さんです。そういう父親に厳しく優しく教えられている息子さん、将来が楽しみです。「がんばれ修行僧!」。

明日からこの庭がある猪俣さんちをご紹介します。