ヤキスギレンガの長いアプローチ、その奥の駐車スペース、そのまた奥の正面にコニファーガーデンを設けました。これは植物としてコニファーを楽しむこと以上に『アイストップ』という効果を狙ったガーデンスペースなのです。コニファーじゃなくても、例えばここに壁を立てて、それを背景として背の高いソテツが植わっていてもいいですし、柑橘類を数本植えて果樹園にしてもいい。必要なのはこの場所に背よりも高くてその存在が意識にしっかりと入ってくる、そういう構成なのです。

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After 8
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道路から入り込んだアプローチを歩いていくと、正面にドーンと。

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After 9
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しっかりとそこに意識が当たってから、左側に見えるアーチに誘われて左を向くと、そこにはまた違う場面が。

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After 10
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無意識にそっちに向って歩いていきたくなる、これがアイストップの効果なのです。

このアイストップという仕掛けは外構設計で有効な手法として専門学校のテキストなどで扱われていますが、もちろん庭でも使えます。というかもともと造園的なテクニックだったのだと考えるべきでしょう。それは京都の庭を歩くとよくわかります。いたるところにこの手法を感じることができます。・・・京都かあ・・・東福寺のモミジが見頃だろうなあ・・・。おっと、意識が京都へ飛んでしまいました。まあいいか、いつものことだ。あてもなく歩いていて次々発見がある街、それが京都ですよね。何日歩き回っても飽きることがない。観光ガイドに載っていない山寺を覗いたり、町家の玄関アプローチである延べ団だけを観察しながら歩いたことありました。「そうだ、京都へ行こう」と言いたいところですが、何せ年中無休でも追いつかない忙しさですから無理。あと何年かがんばったらそういう余裕が生まれるのかなあ。まあとにかく、今は仕事仕事。そうそう、はなし戻して、アイストップですけど、この意識が当たって、次に誘導して、場面が変わる、これをインテリアに活用すると、見慣れた我が家にストーリー性や仕掛けが生まれて、ドラマの舞台みたいになることでしょう。自宅でドラマ、主人公はあなた、どうでしょうかそういうの。


 
 
今年最後の3連休だそうです。毎年のことながらここまでくると急に慌ただしくなりますねえ。クリスマス商戦も年々早くなるばかりで「みんなしてそんなに尻の叩き合いしなくてもいいじゃないか~い!」とひげ男爵風に言いたくなってしまいます。
何かを追いかけている時はパワーが出ますが、一転して追い立てられると、急にあちこちの弱っているところが痛み出すもの。慌ただしさに負けないで『追う気持』をキープしていたいですね。