ウッドデッキにトレッキングシューズが干してありました。黒須さんちは、裏の竹林とともにもうひとつうらやましいことがあって、それは自然保護区域に隣接してるということです。散歩感覚で六国見山周辺を散策できる、最高ですよね。かくいう我が家は六国見山と並ぶ神奈川の極上散策路である円海山に近いので、日常的に山歩きができることの楽しさ有り難さを実感しています。

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ウッドデッキのこのトレッキングシューズ、豊かだなあ、しみじみ豊かだなあと思います。東京から横浜に移住してきたからなおさらそう思うのかもしれませんが、自然が人間に与える影響の大きさ、その恩恵、生活環境の大切さについては本一冊書けるほどなのです。これから家を探そうとしている方は、周辺の自然レベルも含めて考えていただきたい。息苦しく、病んだ環境で必死に頑張るよりも、自然の力を借りながら、自然に助けられながら暮らす方が、はるかに楽々と家族の幸せを実現できるのですから。東京(新宿区)で生活しながら遭遇した「頑張っているのに壊れていった人や家族」、もし場所が横浜だったら、あの人たちの半分以上はそうならなくてすんだのではないかと思っています。
人と環境、家族と環境、この話題はいつかまたじっくりとやします。大事なことなので必ず。

ウッドデッキの上にはトレッキングシューズともうひとつ、買ってきてまだ植え込んでいないガーデンシクラメンが置いてありました。

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本格的には春、4月頃から始まる新しい庭でのガーデニングですけど、もう待ちきれない感じなんでしょうねえ。奥様のそんな様子が伝わってきて、そのことがうれしくて、思わずパシャッと撮影しました。


心豊かに暮らすことは誰もが持つ理想であり願いです。でもそれを実現できている人は残念ながら少なくて。私のようにいろいろな地域の、いろいろな家族と接する仕事をしているからこそのひとつの結論を言えば「心豊かに生きたかったら、豊かな自然を感じられる場所で暮らすこと」。たった数十年前、東京にさえ豊かな自然がありました。つまり日本人は、元来自然の中で暮らすようにできている人種なのですよ。そのことを忘れて、まるで自然は日常の外にあるリゾートとか田舎とか、そういう特別な場所というふうに考えてしまうようになった頃から、人間が壊れ始めた。自殺と離婚の急増、昭和時代には考えもしなかったような異常な事件。
どうしたら大切な家族をその危機から守ることができるのか。とても根本的で単純な方法ですけど、それは自然を感じながら暮らしましょうということ。だから庭。生活に自然の営みやパワーを感じさせてくれる庭。庭を仕立てるスペースがない場合はたった一本の木でもいいし鉢植えの草花の生長をよろこぶことでもいい。自然の力を借りましょうよ、あなたと、あなたの大切な家族のために。今こうしてパソコンに向っているあなたの周囲に、何かしら自然を感じるものはあるでしょうか。要チェックです。
ああほんとにこのことは庭をつくりながら常に考えていて、全ての人に向って、いつも叫びたい気持になるほど重要なことだと思っています。いつかじっくりと、また、おりに触れて繰り返し皆様に送りたいメセージです。