このデッキをつくったのは、市丸さんとの長いおつきあいの最初ですから、今から5年前になります。それから今日まで、何度かの塗装と、傷んだ部分(手すりの笠木が日に焼けてしなってしまいました)の補修をしました。素材はツガで、レッドシダー同様に屋外でも強くて、木らしい木です。選択肢としてはウリンとか木樹脂もあったんですけど、これで正解で、手入れは必要ですけど、やっぱり木の風合いを楽しめる方がいいなあと思うのです。

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このデッキを楽しい場所にしているアイテムとして、ガーデンシンクとチークファニチャーがあります。

ガーデンシンクは重量が軽めのものにしました。

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椅子・テーブルはお客様が見つけて来たもので、チーク製で大勢ですわれるタイプのもの。これもいい感じに日に焼けて、木の素材感がデッキとマッチしています。

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一年中ウッドデッキを提案してつくり続けていますけど、素材は今回のツガやスギやヒノキがいいと思っています。腐り辛いという意味ではウリンやイペもいいんですけど、どうも風合いが・・・。で、もっと腐り辛い木樹脂(木の粉をプラスチックに混ぜた人口木材)は、ぼくとしてはやはりお薦めできません。リビングの外に日に焼けたプラスチックのデッキが広がっている日常って、あんまりいい感じしませんよね。塗装や補修や、ウッドデッキの手入れをしながらの暮らしの方が、いい感じだと思いませんか。子供はとっても正直で、ツガやレッドシダーでデッキをつくると、あっという間にオモチャだらけにして遊んでくれます。でも木樹脂だと何となく、子供がそこに出ると怒られるような雰囲気があって、いやほんとに。木樹脂を選択するお母さんに、そういうタイプの方が多いということではないと思うので、人口木材の質感が何かしらストレスを生んでいるんじゃないかなあ。何日置いといてもカビが生えないパンを食べて、一年中春みたいに空調がきいた部屋から、手入れしなくても腐らないデッキを眺めながら暮らすって、ぼくはやはり反対です。


 
 
雨ですねえ、菜種梅雨。雨が降ると現場がストップするし、主婦の皆さんだったら洗濯物を干せないしで、気分が沈みがちなもんですよね。でもぼくは雨の日が大好きです。雨の朝は窓を全開にします。このブログでも雨の朝は「いい雨ですねえ」なんて書くことが多いのも雨の日が好きだからです。
雨が好きになったきっかけがあって、それは24歳の時に読んだ雑誌のインタビュー記事。ハワイのウインドサーファー、当時の帝王ロビー・ナッシュに次ぐ世界2位だった、ピーター・カブリナ(トム・クルーズ似のめちゃくちゃカッコイイ人です)が言っていた言葉で、
晴れた日は海に出て波に乗る。雨の日は家で木彫りをする。どちらもぼくにとって、表現するという意味で同じことなんだ。
いいでしょう。
ウェーブパフォーマンスしているときにピーターが描くマニューバは「美しい」のひと言で、派手なジャンプ以上にその伸びやかで繊細で、かつインスピレーションに溢れたライディングが高く評価されていた選手です。その人が、「雨の日には家で木彫りをする」と。
それを読んで、「あぁこの人はスポーツ選手だけど、同時に表現者なんだなあ」と思い、晴れでも雨が降っていても、淀むことなく流れている日常を感じて、ますますファンになりました。だから雨が降ると、雨の日には一瞬も淀むことなく彫刻刀を手にするであろうピーター思い浮かんで、「今日はいい設計ができるぞー!」と気持が高揚してくるのです。
昨晩の『北原照久、今週の格言』は、老子の言葉、
上善は水のごとし
上善とは理想的な生き方のことだそうで、それは水のようにさらさらと淀むことのない人生、ということ。水は柔軟で、素直に謙虚に上から下へ流れて、岩をも削る強さがある。そのように生きることが理想の人生であるということ。晴れた日には晴れの暮らしを、雨の日は雨の暮らしを、川の流れのように淀みない日常。ぼくはふるさとの町に流れる清流、魚野川を思い出しました。キラキラ光る鮎といっしょに泳いだ日の記憶、いいイメージです。
雨の水曜日、さっ、今日もはりきっていきましょう!

ちょっと、私的な伝言。「すみっちは明日来てくれるそうですので、よろしくお願いします」