ロイヤルホームセンターでリフォームの部署を取り仕切っている安藤さんという方がいらっしゃいます。仕事でお世話になっているんですけど、その方に「リフォームとは」と禅問答のように問うたことがありました。即座に返ってきたその答えがすばらしかった。「壁と壁の間、天井と床の間の空間を提供することだよ」。すばらしいでしょ!部屋のリフォーム工事をやって、請求書の項目は壁紙やフローリングの面積で算出されます。でもつくり出しているのは、何もない、空気だけがある空間。
実はぼくが考える庭も同じなんですね。庭の「空間」を提供するのが庭屋の仕事なんだと思っているのです。植物や通路や壁や、そういう構成物を使って、その狭間の空中を提供すること。さらに言えば、その空中、空間で過ごす時間の提案、シーンのシナリオを提供すること、それがガーデンデザインであると、そう考えています。

空間を提案するわけですから、その空間を生み出さなければ始まらないわけでして、だから、ぼくが繰り返し言っている「空間構成」が必要だということ、うなづいていただけるのではないかと思います。構成して出現した何もない空中の空間で繰り広げられるであろうシーンをイメージしながらの設計作業なんです。

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パラソルも空間の構成物です。パラソルを広げているに腰掛けると、「ウ~ン、落ち着く」。

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樹木も重要で、かつ便利な構成物。このポイントには一年中緑が欲しいので常緑樹(シマトネリコ)を植えました。
この木がない場合をイメージしてみてください。風景が向こうに抜けちゃって、居場所が厚みをなくしてしまいますよね。これなんですよこれ。

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木と反対側のテラスのまた向こうにあるアルミフェンスにアイアンのトレリスを取付けました。

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まだつる性の植物が育っていないので、ハンギングをぶら下げて存在感を強調してあります。

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このトレリスがあることで、テラスの向こうにも庭空間があるという構成になりました。
これもテラスを居心地よくするための演出です。

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構築物や植物を使って、その狭間の空間をどう成立させるか、そんなふうに考えるとガーデンリフォームのイマジネーションはどんどん膨らみますよ。植物やトレリスや枕木やレンガが庭なんじゃなくて、あなたが過ごす、空中が庭なんです。


 
 
昨日も『Garden Friend』で、たくさんのお客様とお話ができました。皆さん「庭のある暮らし」への意欲が高くて、こちらも話に熱が入ります。
毎日熱く語りつつ設計も一生懸命やってますので、プランをお待ちのお客樣方、今しばらくのご辛抱を。

昨日の運河にいる羽根が折れたカモメの話に、お客様からメールが届きました。野鳥を治療してくれる獣医さんを教えてくださったんですけど、何せ人が近づくと必死で逃げ回るので、捕獲がむずかしいようです(飛べなくても足は速くて、泳ぎも大丈夫なので行動範囲は広い)。運河沿いの鉄工所の方が餌をあげているようですし、本人も羽根を引きづりながらも元気そうな様子なので、自然治癒の可能性に期待するしかなさそうです。金網フェンスから「かわいそうだね」と見つめていた小さい子に「野生の鳥は強いからちゃんと治ると思うよ」と言うと、ホッとしたようににっこり笑っていました。がんばれ~!

ぼくは今日も新山下ホームズの『Garden Friend』にいます。旭区四季の森『レノンの庭』には宮原が、港南台の『グレースランド』には妻カオリか新人の津田英恵ちゃんがいますので、近くにお越しの方はぜひお立ち寄りください。店が留守の場合は留守看板に書いてある電話に掛けてみてください。近くにいればすぐに行けますから。庭のこと、家族のこと、あれこれとお話しましょう。