庭を家族が過ごす場所、外の部屋にするためのテクニックとして、昨日は空間を構成するということを書きました。今日はもうひとつの大事なこと、「外に出やすくする」ということについてです。
最近の家は基礎がしっかりしていて、宅盤(宅地の高さ)と部屋の床面に50センチほどの高低差があるます。庭を考える時にこれが大きな問題で、50センチあると階段だと3段必要で、3段下りて庭へ行くにはちょっとした決意が必要なんですね。よし!と思わないと、人は3段を下りる気にならないんです。だから庭が遠い存在になっていまう。

理想的なのはウッドデッキです。先日もウッドデッキの作り替えを考えているお客様と話したんですけど、デッッキのいい所はリビングが外に広がる感じ。「それを一回経験すると、もうデッキなしの暮らしは考えられなくなる」と、その方もおっしゃっていました。部屋からほぼフラットで屋根のない場所に行ける心地よさ、快適さ。そして室内でくつろぐのと同じく外で過ごすことの楽しさ。
そのウッドデッキのいい感じをタイル張りテラスに応用すると、今回のような床面の設定になるんですね。テラスを庭から持ち上げた仕立てです。

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庭を持ち上げるっていいでしょ。

室内に照明器具があるのと同じく、テラスの左右にもライトを設置して、

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昨日の立体構成と合わせて、これで「外の部屋」が完成!というわけです。

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テラス全体を持ち上げるのは大掛かりな工事になるので・・・という方、リビングから階段で庭に下りるという場合には、部屋から出る最初の一歩を広くつくることをお薦めします。できれば60センチ以上。玄関から外に出るように足元を気にしないで、とりあえず屋根のない場所に立てることが大事です。庭がグッと近く感じられるようになりますよ。


 
 
お花見が始まりましたねえ!今度の週末がピークでしょうか。
ソメイヨシノってクローン植物だってご存知でしたか。自家受粉ができないんです。だから生産農家は挿し木で増やしています。あの壮絶な性質を生み出すために植物として犠牲にしている部分もあるということですね。そして寿命も他の桜にくらべて短く、60年から100年と言われています(人間とほぼ同じ)。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」で、切り口から腐りやすかったり、アメリカシロヒトリ(毛虫)もつきやすいし・・・、ちょっと特殊な木なんですよね、人間が生み出した木。だからもし人類が滅びたらソメイヨシノも滅びます。
花見の酒の肴に「ソメイヨシノのまめ知識」でした。