木村さんちの樹木です。

最初はオリーブです。この木はもともとここに植わっていて、ほとんど放ったらかしだったようでぼうぼうに茂っていたのを剪定しました。西日がすけていい感じです。
このオリーブのように庭のエンドに植える常緑樹を「角おさえの木」と呼んでいます。この呼び方が正式な、一般的なものなのか、うちが言い出して常用しているのかは定かでないんですけど、ぼくもスタッフもよく使う言葉です。「角おさえの木」の意味合いは、庭のはじっこの角に高さのある木があることで、庭全体の空中をその木の高さまで庭空間として認識できるようになる、ということなんですね。設計していて、どうしてもこの位置に木を植えたくなります。

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オリーブは苗木のうちはとにかく枝が暴れて仕立てづらい木です。最初からこの木ぐらいまで育ったものを購入するか、苗木を買った場合は、枝が暴れても気にしないで、数年間じっと我慢で放っておくかです。四方八方好き勝手に伸びる枝を整枝剪定しても、それに逆らうように新しい枝が出て来ますから、いじくればいじくるほどカタチは乱れてしまいます(園芸の専門家ならうまくいくのかもしれませんけど)。それはちょうど思春期の子どもみたいなもので、ですから私の結論としては数年放っておいて、幹がある程度太くなったところで余計な枝を取り除いてやるのがいいのかなと思っています。オリーブもうちの子も、「何とかしなければ」なんて思うからうまくいかないんですよね。放っとこ放っとこ。言うこと聞かなくても、へんてこりんな格好してても、幹が太くなるまではじっと我慢。

次は大人気のジューンベリーです。庭木には結構早いスパンで流行り廃りがあって、このジューンベリーは数年前から注目され始めて、今や人気ナンバーワン。10年前のシャラノキ、5年前ならシマトネリコが大人気でしたけど、これから数年はジューンベリーだと思います。

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撮影時に、ちょうど花が咲き始めでした。ご覧の通りで可憐というかやさしいというか、なんとも言えないすてきな花です。

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続いてカツラノキ。おっと、もう出かける時間になってしまいましたので、この続きはまた明日。

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