上大岡にある隠れ家的レストラン「四季の庭」、5年前、オープン当時の夜の写真です。

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正直に白状すれば、当時はまだライティングの経験が少なくて照明の効果の具合にもうひとつ自信がありませんでした。今だったらもっと演出効果の高い、非日常的な照明計画を考えたと思うんですけど、あの時は「失敗しないこと」が最優先でした。何といってもそこにお客様が入ってレストランを営業するわけですから。図面上に器具の照射範囲を落し込んだりしながらの設計作業でしたが、結局最後は出たとこ勝負。まあこうして写真を見ると合格点だったかなと。


明日は現在の「四季の庭」の様子です。5年経って庭が趣を増しました。


 
 
「帆帆子さんの世界」

「植物やモノにも話しかける」
植物に「大きくなってね」と話しかけながら育てると、なにも声をかけないときよりも早く花が咲いたり、大きくなったりする、という話を聞いたことはありませんか?


これは、以前ブログで紹介した「奇跡のリンゴ」を読むと出て来ます。木村秋則さんがリンゴの無農薬栽培に挑戦して奇跡を起こす物語です。
木村さんはリンゴの木と語り続けました。全てを木に聞いて、木村さんの全ても木に聞いてもらいました。そして奇跡が起こったとき、たまたま木村さんが話しかけなかった畑の端に植わっている木は枯れていたそうです。木村さんはその枯れ木に「ごめんね」と謝り続けたそうです。
家も庭も同じですよね、語りかける人がいないとすぐに傷んで荒れてくるものです。

私の尊敬する知人のひとりに、素晴らしい別荘を持っている人がいます。
敷地の大きいものや内装の素晴らしいもの、手間暇をかけている豪華な別荘は数多くあると思いますが、この人の場合は「この家を購入した頃からますます運がよくなり、この家が人との縁をつなげてくれている」と感じるそうです。
実際、この別荘はいつも人の笑い声があふれていて、お邪魔するととても楽しい気分になります。おもてなしの素晴らしさやそこにいる人たちの会話の楽しさからくるものだけでなく、たしかに、その家自体が発している温かく楽しいパワーがあるのです。
その家の持ち主は、いつも「君は本当にいい家だねえ」と話しかけているそうです。その言葉をその家は毎日聞いているのですから、持ち主や家族、訪問客にも影響を与えているに違いありません。


これは北原照久さんと佐島の家のことですね。本にはこれ以上書いてありませんけど、帆帆子さんは何度も佐島の家を訪れているそうですし、北原さんが常に家に話しかけていることは周知の事実、間違いありません。ぼくもその家から「温かく(熱く)楽しいパワー」と感じました。
そしてたまたま今日、その佐島の家に関係する一通の手紙を受け取りました。話はそれますけどその手紙のことを書き留めておこうと思います。

差出人は小林さんという、仕事でお世話になっている大手住宅メーカーの社員さんです。1年前、初対面のときから妙に波長が合って、ずっと懇意にしていただいています。
ある日北原さんから佐島の家の海に面した出窓のニスが剥げちゃって・・・と相談されました。ぼくは庭のデッキやベンチの塗装なら自信がありますが、建築の窓枠となると、それも「あの家」の顔とも言える曲線の窓枠ですから下手なことは答えられないと思い、すぐにその小林さんに相談しました。電話で「実は北原照久さんの家の窓枠が塗装が剥げちゃって・・・」ぼくが話し終わらないうちに、やや興奮気味に「あの家は西が海だから海側のニスが剥げるんでしょう。ニスは西日に弱いから」、・・・「小林さん、なんで北原さんちの出窓が西向きだって知っているんですか?」。「あの家でしょ、海からボートで入れるあの家ですよね。ぼくが結婚した頃に建築雑誌で見て憧れていたんですよ。女房に将来ああいう家に澄みたいんだって話しましたよ。あのボートハウスからジェット機で海に向って飛び立ったらかっこいいだろうなあとか。だからあの家のことは頭に入っているんですよ」とのこと。小林さんは佐島の家の実物を見たこともないし、生まれは九州で勤務は大阪だったはずなのです。その人が昔憧れていて、まるで自分の家のようにその家のことを記憶している。あらためて「佐島の家」のすごさを思い知らされました。
小林さんは建築屋の専門知識とあの家に対する熱い思いを込めて、出窓のメンテナンスの方法と注意点なんかを教えてくださいました。聞いているこちらが感激して、で、後日、お礼に北原さんの著書「横浜ゴールドラッシュ」を贈りました。そのお礼状が今日届いたのです。

拝啓
先日は大変おもしろい本を頂戴しましてありがとうございました。
なかなか目を通す時間がとれず、このGWの飛び石の休みに読ませていただきました。
読み始めると、このなつかしい(?)「前向き」な世界に引きずり込まれ、一気に読んでしまいました。
改めて自分が後ろ向きな負のスパイラルに陥り、どっぷりと時間(人生)を無駄に過ごしていることを思い知らされた次第です。
さいわいなのは数少ないながらも、前向きなインスピレーションを下さる方が、私のまわりに居り、メッセージをいただいていることでしょうかね。もちろんいわふちさんも!
嫁や子供達が「なんでも鑑定団」を観ながら笑っているのを見て「人伝いに俺もこの人のメッセージを受けとんやなあ」と考えています。
次いわふちさんと会う時は笑顔で楽しい話をしたいと思っています。
それと、あと習慣にしているのが、独り言のあとで「でもきっとうまくいく」で締めることかなあ。
こういう機会を下さり、大変ありがとうございました。また巡店でお会いできることを楽しみにしております。奥様にもよろしくお伝えくださいませ。
敬具


うれしい手紙でした。影響し合って共鳴し合って正のスパイラルに入っていける人間関係って最高ですよね。
それにしてもすごいですよね、北原さんの「佐島の家」。北原さんをさらなる幸運に導き、帆帆子さんやぼくやそこを訪れた人たち全てに一生忘れられないような笑顔をもたらし、その家を実際に見たことない人の心にまで波動を送るんですから。もしかしたら、いや確実にあの家は人格を持っています。そして自分の面倒を見てくれる人として北原さんを引き寄せたんですね。家が所有者を選んだ、ぼくにはそう思えます。「運がいい」ってこういうことなんですよねきっと。

話を戻して、「植物やモノに話しかける」。

日頃お世話になっているモノ、好きなモノ、活躍してくれていそうなモノには、日頃の感謝を込めて話しかけるようにしています

全てのモノに波動があることを考えると、このような思いで接している人と、粗雑に扱っている人では違いがあって当然だと思います。
モノの側にしてみれば、いつも自分に目をかけて信頼してくれればうれしくなって力を発揮するのです。
「いつも頑張ってくれてありがとう」そう思うだけで、モノが自分を支えている大切なものに感じられると思います。


いかがですか?この感覚、いただきましょう!