「四季の庭」にある井戸はもともとそこにあった古井戸です。一般的にはお祓いして空気穴のパイプを差し込んで埋めてしまうんですけど、ぼくとしては即座に「こりゃあおもしろい!」と思ってしまって、アンティークのポンプを取付けることを提案しました。プランについてはほとんどおまかせだったオーナーの渡辺さんだったので実現したものです。
この5年間で、たぶん4千人以上の人がこのポンプのレバーを動かして、噴き出す水に歓声を上げただろうと思います。あのときひらめいて良かったです。そしてそんなぼくの思いつきをおもしろがって実現させてくださった渡辺さんに感謝です。


庭ってのは庭単独では生まれなくて、家(建築の設計者)があって、そこで暮らす人がいて、そして庭なんですね。今回の場合だったら渡辺さんとの出会い、相性のよさが大きかったなあ。それと住宅メーカ(三井ホーム)とうまいこと協力体制が取れたこと。庭は庭のつくり手だけではいい仕事にならないんです。


撮影の日はたまたま花が少ないタイミングで、彩りは少ないんですけど、それでも新緑が美しかったので写真も何とか絵になりました。普段は季節ごとにもっと花が多いんですよ。


商いに損益分岐点があるように、表現にも分岐点があります。ある程度以上まで持っていかないとゼロに等しい、場合によってはマイナスの結果が待っています。だから表現する人ってみなさんこだわるんですね。「そこそこ」で妥協してたらどこまでやっても結果はゼロかマイナスになってしまいますから。
そうは言ってもぼくの場合、端から端まで、何もかもにこだわるわけではありません。ほんのいくつかのポイントだけです。でないと、妙な緊張感が出て「やりすぎ」になってしまい、これまた失敗になってしまいます。全体的には「間が抜けている」感じで、よく言うんですけど「花を生ける前の器」だと考えると、そのバランスをとりやすいかなあって思います。
施工上の仕上げでもそうで、あまり細かいところにまで意識が行った現場は、たいがい「楽しくない庭」になってしまうもの。庭は楽しんでナンボですから、ポイントだけ押さえればあとはへたくそなくらいで丁度いいんです。うちの職人さんの中には一生懸命にこの「へたくそ感」を出そうとしてくれる人もいて、ぼくとしてはそういうのがたまんなくうれしいんですよ。庭は庭、美術品ではないですからね。
庭を成功させる分岐点を(パーフェクトを100として)70としましょう。お客様のご要望が最初から30の場合、それをそのまま実現したとしても結果はゼロです。分岐点を超えていませんから。だからぼくはそういう仕事はしません。依頼をお断りすることはありませんが、そういうときはご要望と外れるのを承知で、言わば頼まれてもいないのに、おせっかいな提案をすることにしています。それは、とにかく点数が71点まで行かないことには、その庭に意味が生まれないからなんです。
「帆帆子さんの世界」
本編で「いくつかのポイントにこだわって、あとはへたくそなくらいがいい庭になる」と書きましたので、今日は「こだわり」について帆帆子さんが語っている部分から引っ張り出してみましょう。
「簡単にプラス思考ができるコツ」
基本的に、「なんでも楽しもうと思う」「どうでもいいことにはこだわらない」のふたつに気をつけていると、どんなことにもプラスの面を見つけることができます。
運がよくなる方法は、自分の心をできるだけ楽しく、ワクワク、穏やかに、イライラしない状態にしておくことです。プラス思考をすると、その状態を維持しやすくなります。
毎日は「起きたことに自分が反応する」の連続です。そのたびにマイナス面ばかり見てムッとし続ける人と、そのたびに明るい面を見て楽しく思う人では、積み重ねていくと、ものすごい差ができると思いませんか?
つまり、運がよくなる方法は毎日の瞬間瞬間にあふれているのです。
「『こうあるべき!』とこだわりすぎない」
これは絶対にこうでなくてはいけない、という「こだわり」が多すぎると運は下がります。「こうでなくてはいけない」というのは、「そうならなかったらダメ、うれしくない」ということなので、増やしすぎると、幸せを感じるハードルを自分で高めてしまうことになるからです。
「こうなることが幸せ」と自分で思っていた枠組みの外に、もっと幸せを感じることがあるかもしれません。自分の視野が狭いから気付かないのです。流れにまかせていたら、もっと面白そうなものがやってきたかもしれないのに、「こうでなくてはいけない」という心のブロックで、それを拒否していてはもったいないですよね。
「基本的にどっちでもいい」というスタンスになって柔軟に考えると、「いいこと」を起こす自然の流れに乗ることができます。
細かいことにはこだわらない方がよさそうですよ。「そんなことどうでもいいじゃない、人が死ぬわけじゃなし、ガハハハ・・・」てな感じで行きましょう!
この5年間で、たぶん4千人以上の人がこのポンプのレバーを動かして、噴き出す水に歓声を上げただろうと思います。あのときひらめいて良かったです。そしてそんなぼくの思いつきをおもしろがって実現させてくださった渡辺さんに感謝です。


庭ってのは庭単独では生まれなくて、家(建築の設計者)があって、そこで暮らす人がいて、そして庭なんですね。今回の場合だったら渡辺さんとの出会い、相性のよさが大きかったなあ。それと住宅メーカ(三井ホーム)とうまいこと協力体制が取れたこと。庭は庭のつくり手だけではいい仕事にならないんです。


撮影の日はたまたま花が少ないタイミングで、彩りは少ないんですけど、それでも新緑が美しかったので写真も何とか絵になりました。普段は季節ごとにもっと花が多いんですよ。


商いに損益分岐点があるように、表現にも分岐点があります。ある程度以上まで持っていかないとゼロに等しい、場合によってはマイナスの結果が待っています。だから表現する人ってみなさんこだわるんですね。「そこそこ」で妥協してたらどこまでやっても結果はゼロかマイナスになってしまいますから。
そうは言ってもぼくの場合、端から端まで、何もかもにこだわるわけではありません。ほんのいくつかのポイントだけです。でないと、妙な緊張感が出て「やりすぎ」になってしまい、これまた失敗になってしまいます。全体的には「間が抜けている」感じで、よく言うんですけど「花を生ける前の器」だと考えると、そのバランスをとりやすいかなあって思います。
施工上の仕上げでもそうで、あまり細かいところにまで意識が行った現場は、たいがい「楽しくない庭」になってしまうもの。庭は楽しんでナンボですから、ポイントだけ押さえればあとはへたくそなくらいで丁度いいんです。うちの職人さんの中には一生懸命にこの「へたくそ感」を出そうとしてくれる人もいて、ぼくとしてはそういうのがたまんなくうれしいんですよ。庭は庭、美術品ではないですからね。
庭を成功させる分岐点を(パーフェクトを100として)70としましょう。お客様のご要望が最初から30の場合、それをそのまま実現したとしても結果はゼロです。分岐点を超えていませんから。だからぼくはそういう仕事はしません。依頼をお断りすることはありませんが、そういうときはご要望と外れるのを承知で、言わば頼まれてもいないのに、おせっかいな提案をすることにしています。それは、とにかく点数が71点まで行かないことには、その庭に意味が生まれないからなんです。
「帆帆子さんの世界」
本編で「いくつかのポイントにこだわって、あとはへたくそなくらいがいい庭になる」と書きましたので、今日は「こだわり」について帆帆子さんが語っている部分から引っ張り出してみましょう。
「簡単にプラス思考ができるコツ」
基本的に、「なんでも楽しもうと思う」「どうでもいいことにはこだわらない」のふたつに気をつけていると、どんなことにもプラスの面を見つけることができます。
運がよくなる方法は、自分の心をできるだけ楽しく、ワクワク、穏やかに、イライラしない状態にしておくことです。プラス思考をすると、その状態を維持しやすくなります。
毎日は「起きたことに自分が反応する」の連続です。そのたびにマイナス面ばかり見てムッとし続ける人と、そのたびに明るい面を見て楽しく思う人では、積み重ねていくと、ものすごい差ができると思いませんか?
つまり、運がよくなる方法は毎日の瞬間瞬間にあふれているのです。
「『こうあるべき!』とこだわりすぎない」
これは絶対にこうでなくてはいけない、という「こだわり」が多すぎると運は下がります。「こうでなくてはいけない」というのは、「そうならなかったらダメ、うれしくない」ということなので、増やしすぎると、幸せを感じるハードルを自分で高めてしまうことになるからです。
「こうなることが幸せ」と自分で思っていた枠組みの外に、もっと幸せを感じることがあるかもしれません。自分の視野が狭いから気付かないのです。流れにまかせていたら、もっと面白そうなものがやってきたかもしれないのに、「こうでなくてはいけない」という心のブロックで、それを拒否していてはもったいないですよね。
「基本的にどっちでもいい」というスタンスになって柔軟に考えると、「いいこと」を起こす自然の流れに乗ることができます。
細かいことにはこだわらない方がよさそうですよ。「そんなことどうでもいいじゃない、人が死ぬわけじゃなし、ガハハハ・・・」てな感じで行きましょう!