昨日観た北原さんのドキュメント番組の感動がまだ残っています。北原照久という人は、知れば知るほど面白いというか、興味深いというか、御利益があるというか、とにかく古今東西探してもなかなか見つからない希有な方です。それと奥様の旬子さん、幸運の女神ってこういう女性のことを言うんだろうなあって思いました。
一度きりの人生、北原さんのように、感動的なドキュメンタリーになるような生き方をしたいものですね、もちろん主役は自分で。
では、遠くからぼくのドキュメントを撮るカメラがあるつもりで、今日も張り切って始めましょう。今日のお題は「見切り千両」。

ゴールデンウィークを目前に控えたある日の朝、ホームズの担当者が困り顔で「昨日ここの店を観に来た会長の鶴の一声で、外売り場を全面改装することになったんです、それも早急に。ですから・・・この小屋も・・・」、一瞬呆然としました。「もともと依頼されて入って、それなりにコストも時間も費やして、がんばって、ホームズのお役にも立っていたはずだし、間近のゴールデンウィークにはイベントも計画していたのに、いきなり失礼な話だなあ」という気持ちもありました。
でも次の瞬間思い出したことがあったんです。北原照久さんの本(夢はかなう、きっとかなう/一季出版)に書いてあった「見切り千両の話」。

ーーーこんなにツキの権化のような私ですが、ではいつも順風満帆かと言えば、そうとも言えません。7軒の博物館の館長と言いましたが、実は今までにいくつもの博物館や併設のショップをやめているのです。
私にとって、博物館やショップを閉めるという行為はとても辛いことです。経営的な要因、契約的な要因があり、もちろん契約期間の終了もあります。原因はいろいろあっても、やめるという事実には変わりありません。---撤退を恐れ、その結果、傷口を広げてしまうということもあります。私はこの勇気ある撤退を「見切り千両」と呼んでいます。ーーーそこで一歩引く。スポーツで言うフォーメーションの立て直しです。頂上を目前にしながら悪天候に見切りを付け、勇気ある下山を決意する場面です。ピンチのときこそいったん引いて攻撃の布陣を立て直す。これは次の攻撃を見据えての見切り千両なのです。

この「見切り千両の話」を思い出したことで、上からの指示に困り果てて申し訳なさそうにしている担当者に「大丈夫大丈夫、心配しなくていいよ」と笑顔で言えました。と言っても、悔しさを押さえたとか、そういうことじゃなくて、「見切り千両」を知っていたことで思考に幅ができていたためだと思うのですが、パッと「これはチャンスに違いない!」と感じたんですね。

突然予想もしていなかった困りごとや災難にあうと、必ずそこから運命がかわります。それもその出来事がきつければきついほど、劇的に、ものすごくいい方向に開けていくんですね。ぼくの場合必ずそうなって来たので、今回の突然のことも、すぐに「やったー!」という気持ちになったんです。「さあて、今回はどんないいことが待っているんだろうか」と。いいことが起こるなら早い方がいいと思い、翌々日にはスタッフ総出で撤収作業。というわけである日突然我が軍は新山下から姿を消したのでした。

今日現在、まだ具体的な「いいこと」は見えて来てませんけど、とりあえず仕事の動きに余裕ができて、いろいろとスムーズにことが運ぶようになりました。
でも、きっと何かいいことが待っているはず。楽しみです。

「見切り千両」は「次」へのワクワク感をともなった言葉なんですね。なんだかものすごくいいタイミングでいい言葉に出会ったなあと「運のよさ」を実感した出来事でした。

では「伊太利庵厨房 四季の庭」に引き続いて「帆帆子さんの世界」。
「五感を刺激して気持ちを盛り上げる」
心が震えるような音楽、感動する映画、質の高い美術品など、何かに心から感じ入ると、誰でも気持ちが盛り上がりますよね。「素晴らしいな、素敵だなあ、こういうふうになりたいなあ」と感じ入ると、その気持ちになったことがきっかけで急に活動的になったり、さっきまで面倒に感じていたことさえ何でもなくなります。
いつも変わらずにモチベーションが高い人はいません。そう思える人は、定期的、断続的に自分の心に刺激を与えてモチベーションを維持させているのです。
帆帆子さんは映画のDVDや「何度も読んでいるのでストーリーは全部わかっているけど、すごく気に入っている小説」で自分を刺激するのだそうです。
ぼくは音楽と、やっぱり何度も読んだ本(もともと気に入ると何度も読む、子供みたいな癖がありました)。昨日の「夢ボード」も日に何回か気持ちを盛り上げるのに役立っています。妻カオリは宮部みゆきの小説のようです。聖書を持ち歩くクリスチャンのようにいつも
手にしていて、観察していると「疲れがたまると読んでいる」ようです。
自分の気持ちを高めてくれる映画や本や音楽、「お気に入り」ってことですよね。う~ん、ぼくにはなかなかハードルが高い「帆帆子さんの世界」ですが、これはうまくやれてる気がして、2と3が並ぶ通信簿で美術だけが5だったような、少しだけホッとしたような気分です。
一度きりの人生、北原さんのように、感動的なドキュメンタリーになるような生き方をしたいものですね、もちろん主役は自分で。
では、遠くからぼくのドキュメントを撮るカメラがあるつもりで、今日も張り切って始めましょう。今日のお題は「見切り千両」。

ゴールデンウィークを目前に控えたある日の朝、ホームズの担当者が困り顔で「昨日ここの店を観に来た会長の鶴の一声で、外売り場を全面改装することになったんです、それも早急に。ですから・・・この小屋も・・・」、一瞬呆然としました。「もともと依頼されて入って、それなりにコストも時間も費やして、がんばって、ホームズのお役にも立っていたはずだし、間近のゴールデンウィークにはイベントも計画していたのに、いきなり失礼な話だなあ」という気持ちもありました。
でも次の瞬間思い出したことがあったんです。北原照久さんの本(夢はかなう、きっとかなう/一季出版)に書いてあった「見切り千両の話」。

ーーーこんなにツキの権化のような私ですが、ではいつも順風満帆かと言えば、そうとも言えません。7軒の博物館の館長と言いましたが、実は今までにいくつもの博物館や併設のショップをやめているのです。
私にとって、博物館やショップを閉めるという行為はとても辛いことです。経営的な要因、契約的な要因があり、もちろん契約期間の終了もあります。原因はいろいろあっても、やめるという事実には変わりありません。---撤退を恐れ、その結果、傷口を広げてしまうということもあります。私はこの勇気ある撤退を「見切り千両」と呼んでいます。ーーーそこで一歩引く。スポーツで言うフォーメーションの立て直しです。頂上を目前にしながら悪天候に見切りを付け、勇気ある下山を決意する場面です。ピンチのときこそいったん引いて攻撃の布陣を立て直す。これは次の攻撃を見据えての見切り千両なのです。

この「見切り千両の話」を思い出したことで、上からの指示に困り果てて申し訳なさそうにしている担当者に「大丈夫大丈夫、心配しなくていいよ」と笑顔で言えました。と言っても、悔しさを押さえたとか、そういうことじゃなくて、「見切り千両」を知っていたことで思考に幅ができていたためだと思うのですが、パッと「これはチャンスに違いない!」と感じたんですね。

突然予想もしていなかった困りごとや災難にあうと、必ずそこから運命がかわります。それもその出来事がきつければきついほど、劇的に、ものすごくいい方向に開けていくんですね。ぼくの場合必ずそうなって来たので、今回の突然のことも、すぐに「やったー!」という気持ちになったんです。「さあて、今回はどんないいことが待っているんだろうか」と。いいことが起こるなら早い方がいいと思い、翌々日にはスタッフ総出で撤収作業。というわけである日突然我が軍は新山下から姿を消したのでした。

今日現在、まだ具体的な「いいこと」は見えて来てませんけど、とりあえず仕事の動きに余裕ができて、いろいろとスムーズにことが運ぶようになりました。
でも、きっと何かいいことが待っているはず。楽しみです。

「見切り千両」は「次」へのワクワク感をともなった言葉なんですね。なんだかものすごくいいタイミングでいい言葉に出会ったなあと「運のよさ」を実感した出来事でした。

では「伊太利庵厨房 四季の庭」に引き続いて「帆帆子さんの世界」。
「五感を刺激して気持ちを盛り上げる」
心が震えるような音楽、感動する映画、質の高い美術品など、何かに心から感じ入ると、誰でも気持ちが盛り上がりますよね。「素晴らしいな、素敵だなあ、こういうふうになりたいなあ」と感じ入ると、その気持ちになったことがきっかけで急に活動的になったり、さっきまで面倒に感じていたことさえ何でもなくなります。
いつも変わらずにモチベーションが高い人はいません。そう思える人は、定期的、断続的に自分の心に刺激を与えてモチベーションを維持させているのです。
帆帆子さんは映画のDVDや「何度も読んでいるのでストーリーは全部わかっているけど、すごく気に入っている小説」で自分を刺激するのだそうです。
ぼくは音楽と、やっぱり何度も読んだ本(もともと気に入ると何度も読む、子供みたいな癖がありました)。昨日の「夢ボード」も日に何回か気持ちを盛り上げるのに役立っています。妻カオリは宮部みゆきの小説のようです。聖書を持ち歩くクリスチャンのようにいつも
手にしていて、観察していると「疲れがたまると読んでいる」ようです。
自分の気持ちを高めてくれる映画や本や音楽、「お気に入り」ってことですよね。う~ん、ぼくにはなかなかハードルが高い「帆帆子さんの世界」ですが、これはうまくやれてる気がして、2と3が並ぶ通信簿で美術だけが5だったような、少しだけホッとしたような気分です。
クレイジー・ケン・バンドの曲ですが、とっさのことで混乱してしまって・・・。大好きな曲を5つ並べると「長者町ブルース」「☆☆☆☆☆/ファイブスター」「生きる」「レコード」「男の滑走路」です。
音楽っていいですよねえ!