庭の内部に塀を立てるというのは、10年前には考えたこともない手法でした。それが今では普通に感じている、というかとても重宝にしているやり方になっています。いつもはブロック塀にジョリパットという着色モルタルを使って仕上げることが多く、今回のレンガでの施工は新鮮でした。癖になりそうです。
で、このレンガ塀の目的はふたつあります。ひとつは空間構成、過ごす場所(テラス)を平面ではなく立体的に認識させるため。もうひとつはテラスと室内の居心地をよくするために、道路からの視線を遮る、ということです。
道路からはこうです。

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そして内部なこうなりました。

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いい感じでしょう!
もう一度ビフォーを観てみましょう。

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それがこうなったんですから、ね、いいでしょう!

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室内からの眺めです。もうカーテンは開けっ放しです。

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今回とても良かったのはリビングのサッシが普通のものよりサイズが大きかったことです。カーテンだけでなくサッシも開けっ放しで暮らしたい、そういう場所になりました。

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もう一点、とても有効だったのは、テラス全体を持ち上げたこと。リビングとテラスが「ひとつの場所」として解け合いました。

自画自賛は毎度のことなのでご容赦を。このガーデンリフォームで暮らしが変わったんじゃないかなあって思っています。こういう仕事をやり続けたいなあ。


 

「帆帆子さんの世界」

昨日は「嫌な人、苦手な人には無理して関わらない」という、映画「用心棒」の中で三船敏郎が見せる逆手不意打ち切りみたいな技のことを書きました。でもねえ、そうは言っても会社や取引先にも嫌な人、苦手な人はいるわけでして、関わらないで暮らすことは不可能ですよね。
大丈夫です!帆帆子さんはそういう場合の技も説いています。ただし、この技はちょっとだけ修行が必要かもしれませんけど。

「とにかく相手を喜ばせる」

だれからも評判が悪く、あなたから見ても「嫌な人だなあ」という人と社会でつき合っていかなければならないとき、こういうときこそ相手を喜ばせてあげることです。
お世辞を言うこととは違います。また無理に褒めることでもありません。よく「相手のいいところを1ヶ所でも見つけて褒める」というようなことが言われる場合がありますが、これも、本音でそう思っていないことは相手につたわります
小手先のテクニックではなく、本心で相手を喜ばせてあげるのです。


う~ん、どうでしょうかねえ・・・。自分が「嫌だなあ」と思っている人を、小手先ではなくて本心から褒めるって、現実にいる「あなたが嫌いな人」をイメージして考えてみましょう。ね、ちょっと修行がいるでしょ。
と言いつつ、今「あなたが嫌いな人」、その人を本心から褒めることが困難なほど嫌な人って思い浮かびましたか?実はぼくには思い浮かばなかったんです。そんなにいるわけじゃあないんですよねきっと。
もし「嫌いな人」が思い浮かんだ人は、帆帆子さんは本当に嫌だと思っている人とつき合わなくてはいけないときこそ、この効果を実験するチャンスです。とおっしゃってますので、もしこの先そういう場面がやってきたら、実感してみようと思います。

嫌いな人、苦手な人に対してということではないんですが、褒めるってのは大事だなあと実感した出来事がありました。
娘シオリがこの春高校入学を境にギャル風の化粧して(ホルモンバランスが変調をきたしたのか)毎日ボケーっとしていて部屋は散らかり放題。中学校で毎日部活に燃えてたときとは別人みたいになってしまったので、ちょっと家の中の雰囲気が淀んでたんですね。話しかけてもろくに返事もしないし、説教しても上の空だし・・・。
北原照久さんから電話をいただいた時に、ちらっと話したんです「最近、娘が手に負えなくて・・・」と。すると北原さんは呵々大笑して「お嬢は大丈夫だよ!褒めてあげればいいんだよ!」とひとこと。さっそくその通りにしてみました。我が娘ですから褒めるところはたくさんあります。でも考えたら言葉に出して褒めたことって少なかったなあって、反省したんですね。
いいなあ!と思ったら言葉に出して褒めること同時に、自然と「ありがとう」と言う場面も増えていって、そうしたらですねえ、娘は奇跡のような変貌を遂げたんですよ。変な化粧はしなくなったし、自分の部屋どころか台所まで掃除してくれて、毎朝起きられなくて遅刻ギリギリだったのに、今朝は5時に起きて自分の弁当と家族の朝食を作ってくれて、鼻歌まじりで学校に行きました。もうびっくり仰天しています。
北原さんの「お嬢は大丈夫だよ!褒めてあげればいいんだよ!」、効果絶大!イリュージョンを見ているようでした。