ご主人の思いに同調して、石丸家の「3人の女性をよろこばせたい」、そのための最後のハードルとは「金額」です。というのも、いつもならフルプランをもとにご検討いただいて、予算に合わせて一部分だけ施工するとか、優先順位でやっていくとかするんです。ぼくが最初から予算を気にして腰が引けたプランを提案しても、結果的によろこんでいただけないですし、その、予算を頭から外してイメージした完成形を目指して、資金を貯め、少しずつつくり上げていくのもまた楽しいものですから。そうやって何年越しでおつき合いいただいているお客様も大勢いらっしゃるのです。でも今回の場合は、ある意味トータルで「完成形」の庭なもので、このプランの一部だけ施工したのではダメだと考えていました。全体の半分を施工したら楽しさも半分になるかというと、そうではなくて、今回に限っては5分の1、それ以下になるかもしれません。そうなったらご主人とぼくの願望は達成できない・・・。

その危惧は、プレゼンテーションを終えた時のご主人のひと言で消えました。「じゃあ、これでお願いしようか。何だかワクワクしてきたよ」。うれしかったなあ!ご主人もこの庭の構成上、全体を整えることが大事なんだということに気がついて、頑張って決意してくださったのでしょう。奥様もニコニコでした。

ではそうやってできあがった庭のビフォー・アフターをご覧ください。

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After 1
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何度やっても、


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After 2
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ビフォー・アフターは、


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After 3
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楽しい!


Before 4
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After 4
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風景が、パッと変わります。


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After 5
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一瞬で夢を叶える、


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After 6
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魔法使いになったような気分です。


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After 7
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薄暗い通路が、広く、明るく、楽しい「家族の場所」になりました。
ご主人の家族への思いがもう少し弱かったら、通路は通路のまま。この庭はこの世に出現することのなかった。素晴らしいことだなあって、つくづくそう思うのです。

人のさまざまな「思い」は必ず、何らかのカタチになって現れます。庭って特にそういう場所で、「思い」や「願い」からできあがった庭は、デザインがどうであれ、すべていい庭です。逆に「思い」が弱いままに何となくつくってしまった庭は、どんなにコストをかけようとも、早晩荒れ果ててしまいます。そういうもんなんです。
家族への「思い」「願い」。「思い」は必ずカタチになる。さらに未来の夢や展望、持ち続けたいものですね。家族が大事、とにかく家族、家族が一番です。


 
「未来の夢や展望」で思い出しました。先日テレビでGACKTが「未来」を訊かれて「ぼくの未来ですか、ウ~ン・・・眩しくて見えない!」。カッコいい男ですなあ。