では庭を端から順に解説していきましょう。今日はウッドデッキ。

リビングの外の幅は1メートル40センチです。そこに段差があってポーチがついていて、反対側にはU字溝があり土の部分は75センチですから、通路以外のイメージはしづらい。リビングの外がこれくらいのことって、実は結構あるんですよ。みなさんそこを通路として認識するか「狭くて何もできない」とあきらめてしまいます。

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でも大丈夫、リビングから平らにデッキを張れば、

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ご覧の通りです。

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日光浴や風呂上がりに夕涼みや、椅子テーブルを置けば読書やティータイムも充分に楽しめますよ。

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子供たちにとっては格好の遊び場にもなります。

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室内からはこうです。

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そしていつものマリンライト。

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目隠しの板塀(施工前はレースのカーテンを閉めっぱなしでした)は、柱が緑で板が白という提案をそのまま採用してくださいました。アットホームで、かつ少しでも場を広く感じさせるための配色です。

このお嬢さんたちが、ぼくがよろこばせたかった3人の女性のうちのふたり。

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いつでもスッと外に出られる暮らしになって、施工前よりも何だか一段と伸びやかな表情になった気がします。可愛い!いい笑顔です。
我が家にも高校生の女子がいますけど、女の子の笑顔っていいですよねえ、たまんないなあ。おとうさん、がんばるわけです。


 
最近立て続けに、お子さんが女の子だけのお宅の庭をプランしました。家の中に男はご主人ただひとり。そういう環境で育つ(?)と男は独特の雰囲気を身につけるものです、「家族みんなの恋人」。お嬢ちゃんはお母さんをときにライバル視して、おとうさんを自分好みの男性に仕立て上げようと一生懸命にがんばるんですよね。その点の頑張りはお母さんでは太刀打ちできないほど強烈です。それはそうです、奥さんは地球上の全男性を男性として認識していますけど、お嬢ちゃんにはおとうさんが唯一の男性なんですからね。奥さんはご主人とのいい関係を模索しますけど、お嬢ちゃんに取ってはおとうさんとの関係はまったく揺らがない、何の不安もないものですから、だからその全てにして唯一の男性を、自分好みにカスタマイズしようとするんです。うまくしたもので、そういうところがまたおとうさんには可愛くてしょうがないので、上手に教育されたふりをします。で、何年かそれが続くとほんとにお嬢ちゃん好みの男性、「女の子のおとうさん」になっているのです。お嬢ちゃんの勝ち、です。
奥さんとお嬢ちゃんが連合軍になったり、お嬢ちゃんの世界が広がってくるとおとうさんの中に男性を感じ始めて、こんどはおとうさんのことが大嫌いになったり・・・、楽しいですよね家族の成長って。
お嬢ちゃんは、やがてお嬢さんになって、「おやじの一番長い日」がやってきます。おとうさんによっては女の子が生まれた直後から「その日」に思いを馳せるんですから、女の子の誕生というのは、父親にとって、結婚を前提としない生涯の恋人の誕生なんですよね。