石丸さんちの庭を再開します。
前回はぼくが考える「いい庭」とは・・・『しあわせに気付くことができる庭、それが「いい庭」です』。そして家族の幸せな記憶は「やわらかい時間」の中にある、と書きました。

武田双雲氏の言葉

しあわせは獲得するものでもなく
訪れるものでもなく
気付くものである


皆さんにはこの言葉、どう感じるでしょうか。きっと若い方には「何を坊さんみたいなこと言ってんだ。幸せってのは頑張って頑張って獲得するもんなんだよ!」とか「現状で幸せを探してたら進歩がないじゃないか。おれはもっと大きな幸せを家族に与えるために毎日必死なんだよ」とか、そう言いたくなる言葉なんじゃないでしょうか。それ、正解ですよ。頑張って、探し求めて、のたうつようにもがき苦しんで、その後に出会う言葉ですから。
幸せのために足元に咲く花も目に入らないほど必死に生きていると、ふと神様がプレゼントをくれる。はるか彼方の頂上を目指して鬱蒼と茂った山道を黙々と歩いて、ついに稜線に出た時に、パッと視界が開けて額に涼風を感じる。そのとき初めて岩陰に咲く小さな高山植物に心を奪われてジワーッと泣けてくる。頑張った人にだけ与えられるご褒美、それが「幸せに気付く」瞬間なんです。

しあわせは獲得するものでもなく
訪れるものでもなく
気付くものである


どうです、少し印象が変わったでしょ。
「幸せのために一生懸命に生きましょうよ」という言葉だと、ぼくにはそういうふうに響きました
いやあ今日はノリノリでテンション上がりまくってしまって・・・軌道修正します。石丸さんちの庭です。
設計依頼から打合せ、施工、完成、そして撮影を通して、ご主人からこの「本気」を感じていました。「この人は家族のために、本気なんだなあ。家族を思うおとうさんの気合いや気負いや、いいなあ、まぶしいなあ、応援したいなあ」、これが仕事の原動力。そして生まれた石丸さんご一家の「やわらかい時間」です。

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「本気」 坂村真民

本気になると世界が変わってくる
自分が変わってくる
変わってこなかったら
まだ本気になっていない証拠だ
本気な恋
本気な仕事
ああ人間一度
こいつをつかまんことには