昨日は立体的な構成に役立つ木製パネルをご覧いただきました。今日は平面的な構成です。

8d961dda.jpg


ガーデニングがメインの庭では歩く場所と植える場所をはっきりさせることが基本です。ようするに通路をどうとるかということです。

86769231.jpg


まず導線(庭での動き方)を決めて通路の素材と寸法を考えて、できあがった通路以外の土の部分が植物を植えて育てる場所、という分け方です。
逆に、スペシャルな植栽スペースとして花壇を設定して、そこへのアプローチとして通路を考えていく、というやり方もあります。

e2c1a1d2.jpg


今回は通路先行でイメージして、ポイントとしては奥様の「まくら木の隙間に草が生えている感じに」というご希望がありましたので、できるだけ通路自体が主張しないようにと意識しながら設計しました。
ここが微妙に難しいことなんですが、使用する石材やまくら木に規則性を持たせると図形的な主張が出てしまいますが、かといって、無秩序に何となく並べるとデザインが荒れてしまいます。ですから、図形が出しゃばらない程度にそこそこ規則性を持たせて(この先が大事なんですけど)さらに植物にその線を消させるというふうにしました。

f01c0af6.jpg


今回の撮影は、植物が育ってその狙いが果せるまで待ちました。時々通りがかりに庭を覗き込んでタイミングをはかって、そして梅雨明け間近のこの日に撮影。

780d173b.jpg



 


では昨日の続きのデザイナーのフィルターというはなし。
スーパー、デパート、ホームセンター、世の中で売られているほとんどすべてのものが、デザインという過程を経て商品になっています。そこにたくさんのデザイナーと呼ばれる人たちが存在するわけでして、庭に関して言えばぼくもその一人です。
そしてデザイナーのフィルターを通すと、教科書通りの理屈で組み立てたとしても、必ずその人の色になる、というのがおもしろいところでもあり、デザインする側にとってはそこが勝負所なんですね。他の人には真似できない、そのデザイナー固有の着色フィルターで勝負するわけですから、つまり自分が資本となるのです。

ぼくのフィルターの特徴は・・・、自己分析は難しいですが、願いとしては住む人の幸福感が増幅されて、人が集って、笑顔が生まれる庭、そんな色が出せたらいいなと思っています。
そのためにも自分のコンディションを整えることもかなり重要な課題で、朝、目が覚めた直後から「今日はどんな出会いがあるかな」とか「次の庭はこんな設計をしてみよう」というワクワクした気持がわいてくる時には、必ずいい庭へとつながる一日になりますし、疲れがたまってだるい日には、いつら粘っても納得がいく設計にはなりません。

では、そういうときにどうやってそこから脱出するかをお教えしましょう。
疲れていてだるい日、何となく調子が出ない日は、写真整理とか掃除とか、単純作業をすることにしていて、そうやってフィルターを外してもできる作業に没頭していると、やがてワクワク感がわきあがってきて、そうなったらまたフィルターをつけて設計に入ります。
これってほんとに効果があるんですよ。この不調脱出方法に気がつかなかった頃は、障子のハエみたいでした。よく力つきて倒れていました。

仕事の種類に関係なく、調子が出ないときの脱出方法として、このやり方は有効です。思考を必要としないできるだけ単調な作業に没頭すると、いつのまにか気合いが充実してくるのです。庭に出て雑草や花ガラを取る、机の引き出しを整理する、洗車もいいし、そうそう料理もいいですね。ぼくの場合、料理はコンディション維持のために欠かせない日課になっています。

では、今日も絶好調でいきましょう!