この日は雨が降ったり止んだりを何度も繰り返していました。霧雨の時はおかまいなしで撮影続行し、ばしゃばしゃ降ってきたら軒下へ避難。だから植物かしっとりと濡れていたり水滴が光っていたりしていて「きれいだなあ」と。

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コマーシャルフォト(広告写真)の世界で広まった言葉でシズル感というのがあります。例えばジョッキに注いだビールをおいしそうに撮影するために霧吹きでジョッキを濡らすんですね、そうするといかにもキンキンに冷えたビールのように写ります。野菜サラダもそうですね、霧吹きすると新鮮に見えます。これがシズル感。

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木や草花もまた濡れるとイキイキ写ります。今回は天候によってたまたまそうなったのですが、庭の撮影でも水を打ってから撮るのは常套手段で、日本庭園の写真集をめくるとかなりの割合で庭石や植物を意図的に濡らして撮影しています。

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濡らすことでイキイキさせることを言っていたそのシズル感という言葉が、だんだん進化して、今では撮影対象を実物以上に魅力的に演出したい時に「シズル感出していこうよ」とか「もっとシズルがほしいね」というような使い方になりました。

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実態よりも美しく演出する(本質をより強調するための演出かな?)、シズル感を出すということを、世の女性は日常的にやっていますよね、お化粧や洋服選び。
自己演出、自分のいいところを印象づけるオシャレ、大事なことだなあと思いますよ。われわれ男性もシズル感の演出を怠らないように、せっせと霧吹きしましょう。

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先日北原照久さんにご紹介いただいて、河口湖のHappy Daysで本田健さんにお会いしました。本田健さんはお金と幸せの専門家で著書は累計300万部売れているというものすごい方です。たまたまそのときに夢中で読んでいた本が本田さんの「ピンチをチャンスにかえる51の質問/大和書房」だったので、もう大感激で、妻と一緒にとてもすてきな時間を過ごさせていただきました。(いつものことながら、北原照久さんに大感謝です)

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本田健さん、かっこよかったなあ!まさにシズル感いっぱいで、奥様とご一緒だったのですけど、河口湖畔を歩くお2人の姿は、まるで軽井沢のジョンとヨーコのようでした(実際に風貌がジョンとヨーコに似ています)。そしてLOVE & PEACEな方でした。
いただいた名刺の裏には、手描きで夢を生きる!!と。いいんだなあこういう人。

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自己演出、オシャレ、シズル感。
さあ、自分に霧吹きして、今日もいい感じでいきましょう!


 
それにしても蒸し暑いですねえ。
高速道路の様子を見ると、もう帰省が始まっているようです。
みなさん、田舎に帰ったら家族でもご近所でもいいんですけど、年輩の方から戦争のはなしを聞きましょう。もう戦争を知らない子供たちばかりになって、実感として語れる人が少なくなりつつありますから。
普段は口数が少ない父(昭和8年生まれですから11歳で終戦です)が「俺は絶対に戦争反対だから。戦争がどれだけ切ないか見てきたから・・・」とつぶやくように言ったことがありました。ものすごく実感がこもっていて、そのときのことは映画の名場面のようにぼくの中にシーンとして残っています。
小さなお子さんをお持ちの方はなおさら、田舎の年寄りの戦争話を聞かせてあげてください。今そういうことに意識を向けることが、戦争を知らないぼくたちのつとめのような気がしています。

渡邊美樹さんの夢のひとつに「世界共通の教科書をつくる」ということがあるそうです。大賛成です。6月で会長職になってセミリタイア(?)した感のある美樹さんが、その夢を実現する方向にアクセルを踏んでもらえることを、ぼくとしては願っています。
そしてその教科書のタイトルはLOVE & PEACEがいいなあ。

北原照久さん、本田健さん、渡邊美樹さん、そしてぼくも妻も、戦争を知らない子供たちなのです。