テラスには壁を背にしてデッキがあります。シエスタベンチと呼んでるんですけど、これがあるといつ外に出ても座ったり寝っ転がったりできるのです。そのことがとっても庭を近いものにしてくれます。
ここで昼寝してても道路や隣家からまったく見えないので、思いっきりリラックスして昼寝を楽しめますよ。家族以外、地球上の誰からも見られない庭での昼寝って、いいでしょう!

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バーベキュー炉には天板を置いてあります。
これがお兄ちゃんに好評。近所の友だちが集まって、ここでカードゲームをしているのだそうで、つまり男の子たちの賭場になっているということですね。
カードゲーム、ほんとにみんな好きですよね。我が家にも各種カードがあきれるほどあったんですが、今はもうやらないので、あの大量のカード、どうしたのかなあ。カードの束を見ると、「これだけ集めるのに、いったいいくらかかったんだろう」と考えてしまいます。ご主人にそのことを話したら「いやほんとにねえ、親はカード破産しそうですよ」だそうです。でもねえわかるんだなあ、せがまれるとついつい買ってあげちゃうんですよねえ。

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昆虫が大好きな、かわいいお兄ちゃんです。
玄関に置いてあったケースには、この夏育てたカブトの雄が一匹、まだ元気で昆虫ゼリーにしがみついていました。しそしてマットの中には7ミリくらいの孵化したばかりの幼虫が数匹。卵は数十個あるとのことでしたので、これから来年の夏まで、いろんなドラマが起こりそうです。

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天板を外すと、いつものBBQ炉になります。

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これもねえ、好評なもんで、そして特に不具合もないので、同じ形でずいぶんとつくり続けています。スタッフや職人さんからワンパターンだと言われても「いいものはいいんだからいいんです」と言い張って、同じ形で何年も。この丸い炉と、これまたワンパターンのマリンライトが、今ではうちが提案する庭のシンボルみたいになってます。

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天板を外して全体を見るとこうです。

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さあ、バーベキュー始めましょうか!って感じになります。

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こういう仕立てをすると、皆さん、基本的に食事は外でということになるようですよ。バーベキューしなくても「ご飯ですよー」と言うと外に集まるようになる。いい感じですよねえ、そういうの。
そうそう、何人かの方から同じことをお聞きしました。夕食よりも朝食を外で食べる方が癖になるのだそうです。そうかもしれませんよねえ、フレッシュな朝の空気を感じて、鳥のさえずりを聞きながらの朝食、その日一日、気分よく過ごせそうですよね。わかるなあ、朝は大事ですからねえ。


 
リビングからスッと出て食事をしたり、本を読んだり、昼寝をしたり。そういう「生活空間としての庭」を提案し続けています。かれこれもう10年。
最近ようやく建築側にそういう意識が根付いて来たようで、今回の西山さんちに付いている
折り戸タイプのサッシが、新築住宅の人気アイテムになりつつあると聞きました。いいことですねえ。
ただし、今回のように外構とか庭とか、外側の提案がそれにともなわないと宝の持ち腐れです。せっかく開放的な建具を選択するなら、一気にその外側もイメージして建てていただきたいなあ。
住宅メーカーの皆さん、住宅メーカーから依頼を受けている外構・造園関係の皆さん、「家族が過ごす外の部屋」とか「リビングと庭が解け合う暮らし」ということをイメージしてみませんか。あと、(株)タカショーの総合カタログを入手して、そこで提唱されている「5番目の部屋」という考え方を学びましょう。そうすれば、居住空間が建ぺい率の制限を超えて外に広がります。さらに、その外の場所を心地よく仕立てることができれば、家の中のどの部屋よりも、家族に取って大切な、みんなのお気に入りの場所「家族のための外の部屋」が出現するのです。


さあっ、今日から3連休です。スケジュールはぎっしり。どんな出会いがあるか楽しみ楽しみ。